こんな記事がありました。
混合診療を限定容認 4月から未承認薬の高度治療で
混合診療を限定容認 4月から未承認薬の高度治療で(魚拓)
未承認薬も混合診療に 来月から一定条件で保険併用
未承認薬も混合診療に 来月から一定条件で保険併用(魚拓)
まず間違いないことは、「高度医療評価制度」という制度が新設されることです。
①国内外の使用実績があり、安全性と有効性が期待できる医薬品や機器
②合併症や副作用、費用についての患者や家族からの同意
③病院内の倫理審査委員会で計画を承認など。
上の用件を満たしてかつ
主に大学病院や同様の技術水準を備えた病院で、厚労省に申請し認められれば保険併用となる。
具体的にはどうなんでしょうか?
>欧米で使用されていても国内で未承認の抗がん剤などを使えば、保険適用部分も含め全額が患者の自己負担となるのが原則。
>新制度導入で「海外の新たな治療薬を試したい」との患者の要望が実現する見通しとなった。政府の規制改革会議による混合診療拡大の主張を受けた形だ。
そうなんです、今の医療制度では外国では標準的な治療なんだけど国内では認められていないので使用できないものがあります。
例えば、サリドマイドは、多発性骨髄腫という悪性腫瘍の一種に効果が認められているのですが、日本では、認められていません。
現実問題として、個人輸入して使用している方もいるようです。
他にも、日本では臨床試験のすすみ具合が遅く、グローバルな製薬会社からは新薬の試験を行いにくい国とのレッテルを貼られているようです。
日本のがん治療で、世界的な標準治療が受けられないがん種はたくさんあります。(どこの国でも多少はありますけど。)
世界の標準治療として認められてから遅くても2年、できれば1年以内に認可してほしいと思いますけどね。
そのような観点からみると非常に喜ばしい制度だと思うのですが、最近の厚生労働省の方針を見ていると裏の意図も感じるのです。
『分子標的薬だけでもいい?2』でも少し触れましたが、新しい抗がん剤は高いのです。
例えば、去年の末に認可されたタルセバは、1日約1万円かかります。
もし、タルセバが日本で認められていなくてこの制度で使うとすれば1ヵ月で30万円です。
この、1ヵ月30万円がすべて自己負担!?
もし、国が意図的に新しい薬の認可を遅れさせれば医療費の増加をかなり抑えることが出来ると思います。
ただし、お金のある人は最新の治療を受けることができて、そうでない人は、受けることができない。
そんな世の中になるスタートなのかも知れません。
混合診療いいんですけどねぇ。人気blogランキングへクリック宜しくお願い致します。
今、受けたい治療が全額自己負担にならずに受けれる。
ここは、非常にいいと思います。
ただ、気になることもあります。
心配しすぎなだけならいいのですけどね。
『患者と医者をつなぐもの』も読んでね。
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コメント
コメント一覧
表向きは「患者の救済」に見える混合診療、徐々に「お金持ちが生き残る」制度になっていくじゃないかと。。。だってこの先、団塊世代が大量に高齢者になるし、国の借金はすごいものだし。無い袖は振れない、医療費を増やして患者にやさしい医療を提供する気はないでしょう。
所詮この措置も、厚労省の権力の一つの形にしか見えません。ここまでの展開をヌカ喜びする気には全くなれませんが。
歯科診療の現状は医科診療の未来です。christmas様の予感は大当たりと思います。保険に入っていても満足な治療を受けられない、映画「シッコ」の世界の始まりでしょう。
山口先生
残念ながらその方向で動いているようです。
日本の医療はどうなるのでしょうか?
長編ですが、日下部羊著「破裂」が近未来をデフォルメしているのかもしれませぬ。来る超高齢化を目前に、黒幕は厚労省、役人にコントロールされるのが医師たち。高齢者は新治療にありがたがってポックリと死んでゆく(ジャーナリストはなぜか最悪な死に方)。で、エンディングはみんな一斉に空中分解です。
ま、現実は小説のようにウマクはいかないでしょうね。このままいくと、現状の歯科診療みたいな道を辿るんじゃないでしょうか。
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