「患者と医療従事者のコミュニケーションギャップを減らし、双方の満足度を向上させること」を研究している先生方とディスカッションする機会がありました。
いろいろ考えてみましたが、やはり、患者さんへの教育だろうと思います。
今の日本人は、死に関する情報が極端に不足している事実。
病気になっても病院に行けば治ると思いこんでいる人が多いと実感します。
ですので、正しい知識を患者さんや家族に知ってもらう事が大切かなって思います。
①から⑤は、私の個人的な意見です。
①人間の体はすべて異なっている事。(まったく同じ人間は、いない。)
同じ名前のついた病気でも病態は、個々に異なる事実。(がんでも出来る場所が悪いと早期でも手術が難しい。など)
なので、同じ病名でも治療法が異なる事があります。
②病気を良くするためには、医師の力だけで良くならない事も多く、患者さん自身の努力が必要となる事もあります。
医者は、患者さんが良くなるためのお手伝い程度しか出来ない事も多いです。
③病状によっては、どんな治療を受けても良くならない事がある。
④人間は必ず死ぬという事実。
⑤どんな治療(行為)にもメリットとデメリットがあるという事。
なぜ、このような事を考えるかというと最近ときどき私の感覚からしたら信じられない患者さんがいらっしゃいます。
そのような方々の特徴は、
身体をデジタル器械のように考えており、人体に関する不確定要素を理解できない方々。
根本的治療より、姑息的な症状消失を強く求める方々。
自身の都合(仕事など)を最優先とし、治療の必要性や経過観察の大切さを理解しない方々。
などのタイプが代表的です。(他の先生の意見も参考にしました。)
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1)説明を聞いたらば、可能な限り、自分たちでも、勉強して欲しい。
がんセンターなどのサイトもあり、自分たちでも学習ができる。ある程度の基礎知識を持ってもらえると、その後の、話を進めやすく、誤解も少なくなるような。時々、とんでもないサイトをみている方もいますけど。
2)経過観察 という事を理解してほしい。
診断をするのに、時間軸が必要な疾患が多数あります。即時診断が不可能な疾患がある、という事を知ってほしい。焦る気持ちもわかりますが、必要な時間です。
3)待つ という事を学習してほしい。
経過観察とも似ているかもしれません。待つ、時間がかかる事は、すなわち悪い事、、という概念ができてしまっています、今の日本。外来でも、自分は時間をかけてほしいくせに、他の方の診察に時間がかかるのは、許せない人が多々。特に初診外来で見かけます。体調が悪ければ別ですが、、。待つ事を覚えてほしい。
4)不可抗力 がある事をしって欲しい。
どれだけ気をつけても、予想外のことが起こりえます。誰かが悪い事をしたのではなく、本人の体質、病気の性質などによる事も大きいのですが、、。
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上の1)から4)は、血液内科の先生の意見でした。
私の意見ともかぶっている所もありますよね。
医師側からの意見としては、だいたいこの辺りだろうと思います。
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医療関係者以外の方の意見、伺いたいです。コメントお願いします。
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コメント
コメント一覧
今でも250人に一人は命の危険にさらされているという報道もあったのですけどね。
症状に気がついてから、時間がたって、
病院に行く場合、すでにだいぶ時間がたってる状態だから、
「まだ、待つのかぁ」って感じになるし、
「悪い結果だったらどうしよう」という気持ちがあるので、
先生方の時間の感覚より、何倍も長い時間に感じてしまうのかもしれません。
だったら、さっさと来い!なんでしょうけど(笑)
待つ身はつらいです。
産科は特にギャップ大きそうですね。
保険診療でない、病気ではない。そのために、死ぬはずがないと考えている方が多すぎるように思います。
一般の方に対するお産の知識と意識の改革が必要ですね。
このような事をマスコミは広めていって欲しいですね。
Kei☆さん
ありがとうございます。
経過観察って大切な事なんですよね。でも、それが不安に感じるのですね。
私は、今まであまり気にしてなかった事でした。
今度から、不安感を和らげる事も考えながら診察にあたりたいと思います。
いけないことだ」という信条を元に育ててくれました。ところがふたを開けてみれば、自分自身は注意欠陥多動症候群(、重症心身障害児を産み見送り、夫は癌死、と
来て、交通事故にもあっちゃいました(まさにADHD)。自分とは関係あるはずのない病気・障害・死とお付き合いするのは、大変なことでした。
そんな経験を通じて、やはり知は力であり、病気・死・障害も人間の人生の大事な一部分であり、幼児のうちから教えておくべきなんではないかな、とボチボチ実践しております。そういう点で、現在、多くの女性に対する死の教育の入り口に立たされている産婦人科の先生のご苦労は察して余りあるものがあります。
注意欠陥多動症候群の人なんて、はた迷惑なだけかと思っておりましたが、進化医学の存在を知り、もしかしてワーキングメモリをわざと小さく作った神様は「人よ、自然災害にあっても生き延びよ」というご意思がおありだったのでは、なんて楽しむ余裕が出来ました。
>あまりにも絶望的な発言ばかりです。
そうですね。現実として厳しい話しをせざる終えない状況です。
事実は、事実として伝えなければなりません。どんな残酷な事であっても。
それが、医者の仕事なのです。
ただし、言葉を選んで、少しでも希望がもてるようにしているつもりです。
>実際ほんの僅かの人ではありますが5年生存しておられる方もいます。
これも現実です。
医者が話す事は今までの同じ病気の患者さん達の過去のデータを元に話しをします。ですので、そこからはみ出る方も僅かながらいらっしゃいます。
ただし、あまり期待を持ちすぎるような話しをすると残酷な結果に終わったときの苦しみも大きいように思います。
非常に難しい問題ですね。期待を持って頂く、かつ現実も伝える。
うまくできるように日々努力していきたいと思います。
いえるばさん
>そんな経験を通じて、やはり知は力であり、病気・死・障害も人間の人生の大事な一部分であり、幼児のうちから教えておくべきなんではないかな、とボチボチ実践しております。
すばらしいです。やはり、自分の身の回りに実際に起こらないとわからないですもんね。
死、病気、障害など経験しなければ、現実問題としてとらえにくいのでしょう。
このブログをきっかけにして少しでも多くの人に考えて欲しいと願っております。
こうゆう事を、もっと普通の人達に理解して貰えると良いですよね。
でも、「どんなに治療をしても・・・」と言う時でも患者の家族としては一言「一緒にがんばりましょう」とか言ってもらえると、嬉しかったりします。
命が掛かっている時に、言葉って大切だと思います。
精査入院時 自身の病気(SCD)について書かれた本を持参しました。入院先の主治医がそれを見て驚かれましたが、その後の診察や検査の説明はとてもスムーズでしたよ。
(退院後はセカンド主治医として定期的に受診しています)
「治せないのなら、治せる医者をさがせ」
「ガンだって治るんだ、移植だってあるだろう」
上司から、病気を理由に辞めさせられた時の言葉
何でも医者なら治せる・治せないのは無能な医者だ!
一般の人は当たり前に思うようです。治らない病もある事を知らない”幸せな人なんだな”と悲しくなりました。
身内に現役・医学生と医師(候補)が数名います。彼らの日常を少なくとも知っている私には、とても冷たい言葉に聞こえました。
う。進化医学はトンデモだったのですね(汗)。スゴイところでスゴイ発言しちゃいました(大恥)。
釈迦に説法で申し訳ありません、もう少し書かせてください。
患者側も医療者側もコミュニケーションスキルをみがく、というようなことは、いつも考えています。最近はあまりお医者さんにかからないので、一昔前の話なのですが、お医者さんが確率でなくて頻度でお話していただいたことがあって、非常にわかりやすかったです。今はデフォルトかもしれません。
トンデモのような気がするところから引っ張ってきた話で申し訳ないのですが、親野智可等あるいは「親業」なんかですと、こどものむちゃくちゃな感情でも何でも一旦「そうだね、○○は□□と思うんだね」と受け止めてやって、それからこちらの言いたいことを言う、というのがあり、テクニックとして有効なんじゃないかな、と思います。あとは、話すときできるだけ否定形を避けるとか。○○しないと「だめです」を、△△すると「いいです」に言い換える。医療では難しいでしょうか。
患者側は、病状や自分の思いについて、箇条書きに書いてみたりしてわかりやすく数分で話せるようにまとめて、できれば練習してから(笑)診察を受けるといいかなと思います。長い待ち時間、有志のボランティアによる「病状や思いの上手な伝え方」講座とかがあるといいかも?!プレゼンみたいですね。満点のプレゼンするのが目的ではなくて、自分のわかりたいこと・もやもやしてうまく方向性が見出せない部分がみえてくればと思うんですが。
なんだかまた投稿したことを後悔するような、恥ずかしいことを書いてしまったような気がしますが、皆様なにとぞ読み捨てていただければと思います。
>命が掛かっている時に、言葉って大切だと思います。
はい、我々も日々勉強です。少しでもお互いいい関係が築けますように。
天邪鬼さん
>「治せないのなら、治せる医者をさがせ」
「ガンだって治るんだ、移植だってあるだろう」
中には、本当にこのように思っている方々がいるようです。非常に仮名悪しいのですが、人間の体ってそんな簡単なものでは、ないのですけど。
そう、考えている方々にこのブログを読んで欲しいと思います。
いえるばさん
医者が、患者指導するテクニックの勉強はすべて自分で身につけたもので学校などでは教えられていません。(最近の医学部教育から遠ざかっていますけど。)
>有志のボランティアによる「病状や思いの上手な伝え方」講座とかがあるといいかも?!
いいアイデアですよね。参考にさせていただきます。
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