最近、医療を取り巻く状況がよくないことが広く知れ渡ってきました。
ですので、それに対応しようといろいろな案が出てきていますが、中にはあまり現場の状況をわかっていないような制度もあります。
まず、大きな問題は混合診療に関するものこれは、アンフェタミン先生が『混合診療全面解禁!?』で詳しく書かれています。
私も、『混合診療解禁となれば』で最悪のシナリオについて書きました。
ここ数日の話題は、看護師に処方権を持たせるような話しがでてきました。
これに関しては、春野ことり先生が『内科廃業か?』で詳しく述べられています。
以前、産科の内診問題で『看護師が妊婦の内診をしてはいけない。』との見解を示した厚労省の意見とは正反対の方向性です。
まったく、政府としての一貫性が見えません。
春野ことり先生のブログを読んで頂ければわかると思いますが妊婦の内診と処方権とを比較すれば処方権の方がはるかに重要な事です。
初期に風邪症状だけだったけど、重篤な疾患が隠れていた場合どうするのでしょうか?
看護師のレベルのピンキリです。
医者からみてこの看護師に任しておけば大丈夫だと思える看護師から、信頼の全くおけない看護師まで様々です。
個人的には、心から信頼できると感じる看護師は10人に1人程度です。彼女(彼)らになら薬の処方をしてもらってもいいと思います。
しかし、この線引きをどうするつもりなのでしょう?
まさか、看護師全員に処方権を考えているんじゃないでしょうね。
それなら、本当にビックリします。
次に最後の話題を、CT検査を行う事による発がんのリスクの話しです。
bamboo先生の『どちらにしても訴えられそう』に詳細は書かれています。
要するに『検査をした場合のメリットとデメリット』それと『検査をしなかった場合のメリットとデメリット』を考慮して検査をしなければなりません。
今までの医療裁判などの判決をみるとCTを撮らないとミスとされる世の中になっていますので、医者側としてもすぐにCTを撮りたがる傾向があります。
本当は自分で診察して、必要な人だけに検査はしたいのですが。。。
また、ゆうあいクリニック理事長日記に『肺がんCT検診で早期治療、10年後の生存率9割』と言う記事があります。
CTにて早期癌が発見できる可能性は増えます。しかし、その裏には発がんのリスクもある。また、肺の1cmに満たない小さな陰影は、手術でないと診断つかない事もよくあります。ですので、小さな影はあるけど、手術イヤなら経過観察をせざるおえない場合もあります。
これも、人間ドックでCT検査を行うメリットとデメリットを考えなければなりません。
医者がメリットとデメリットを考えるのは当然なのですが、受診された患者さんも考えないといけない事です。
基本は医者が指示したようにすればいいのですが、医者が選択肢を提示してきた場合は、どちらもいい方法だけどもその人の考え方によってより良い選択がかわる場合が多いと思います。
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最近の話題に関して私の考えを綴ってみました。
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コメント一覧
「この人になら処方を任せても大丈夫」と思える看護師さんは、残念ながら私の周りにはいません。全国には処方を安心して任せられる優秀な看護師がいるでしょう。看護師に処方権を与えるなら、講習や試験を行い、能力のある看護師に限定する必要があります。
>今までの医療裁判などの判決をみるとCTを撮らないとミスとされる世の中になっていますので、医者側としてもすぐにCTを撮りたがる傾向があります。
本当にそうですね。必要ないと思いながらも、保身のためにCTを撮る傾向になっていますね。
患者さん自身もメリットとデメリットを考えなければいけません。
ポチしました。
先生の周りに優秀な看護師は、いらっしゃいませんか?
少なくとも、講習は試験は最低限必要です。
処方権を持たせるなら薬剤師と看護師の両方の資格を持っていれば現実的に問題ないのではとも思います。
ナースの学校は専門学校から大学まで多種多様です。勉強の能力だけで測るわけではないですが、入学時の偏差値も40前後から60を超える学校まで様々です。ナースの能力ほど個人個人差が大きい職種もないかと実感しております。そのことをこの制度を考えた方は理解されているのでしょうか?疑問です。
ポチありがとうございます。
先生、記事の紹介とTBありがとうございます。
混合診療の話にしても、看護師の処方権・診察権にしても国が先走りしているような印象を持っております。
本当に何かが起こってから、対応しようと考えているのではないかと思えてなりません。
最悪のことが生じないことを祈って・・・また、最悪のことが生じる前に何とかしないといけないのではないかと思います。
TBさせていただきました。
今後とも、ご指導などよろしくお願いいたします
看護師に処方権なんてことになったら、
「処方に関して万一のことがあれば、
担当看護師および厚生労働省が全面的に
責任を負います。」って
看護師さんに同意書もらわなくっちゃ。
微力でしょうが、ブログで地道に情報発信していきましょうね。
Kei☆さん
そうですね。処方の責任は誰かが一番重要ですよね。
きっと、すぐに消えそうな案ですけどね。
「CTでの発がん」の話題は時々出ますけれど、どうも「検査を抑えて医療費抑制」の意図を感じます。
(医療費改定の季節にこうしたニュースが多いんです)
ヘリカルCTでの肺がん検診に限れば被曝は約3mSvで、ご指摘の論文30~90mSv/年とはずいぶん異なります。
肺がんの予後を考えると喫煙者などハイリスクへの方へのCT検診はオススメだと思います。
よっしぃ先生こんにちは、また前主治医ねたになりますが彼女は本当に検査好きでした。胃原発リンパ腫再発から4クールまで治療前と1クール終了後毎回CTと胃カメラやっていたような気がします。胃カメラはさておいてCTの頻繁さには正直怖いものがありました。それでもまな板の上の鯉状態の患者には感ずるデメリットを訴える事はむずかしいです。まして彼女に何か言えば「死んでもやりたくないという事ね?」ときましたから・・・
私もPSVTでワソランを数年飲み続けています。それでもたまに発作が止まらず緊急外来で点滴を受けることがあります。そんな時派遣で来ていらっしゃるDrにあたると、たいがいカテーテルを勧められます。でも私の主治医は「ダメダメまだその治療は完全じゃないから!!」とばっさり言葉を挟む余地無く否定です。近隣にはカテーテル治療を受けれる病院も無く、通院にも高速バス2時間?と考えると勤めてもいるので病院を変えるふんぎりもつきません。
他の先生も田舎ゆえ特異なのかもしれませんが素人の患者の質問や相談にもきちんと答えてくれるDrがすごく少ない、感じがするのです。
今の夫の主治医はとてもいいのですが、特急で2時間かかる隣県です。時間も経費もかかります。やっぱり田舎のDr事情という事でしょうか・・・
ちなみにいずぞや書き込みした風邪が治るという?注射をしてくれる先生は麻酔科の先生だったらしいです。こんな田舎でもさすがに最近は風邪に点滴以外の注射をバンバンするところはなくなってきましたから、注射は効く(中には注射でないと治らない)と思い込んでいる近隣のお年寄りにはすこぶる評判がよろしいようです。(苦笑)
>医療費改定の季節にこうしたニュースが多いんです。
そう言う事なら納得できます。検診の線量は低いんですね。
ありがとうございました。
himawariさん
確かに、前の主治医の先生の前では難しそうですね。
地方の場合、医者の言う事に逆らうなんてとんでもないという風潮があるのかも知れませんね。
さらに、地方は医師不足である事もそのような風潮に拍車をかけているのかも知れません。
カテーテル治療は、技術的な問題などもありどんどん行っている施設とそうでない施設の差が激しいと思います。
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