夫の喫煙、妻の危険2倍に 厚労省研究班「家庭でも分煙を」なる記事がありました。
内容をみてみると、『夫が喫煙者だと、非喫煙者の妻が肺腺がんになる危険が2倍になることが厚生労働省研究班(主任研究者、津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模疫学調査で分かった。夫の喫煙本数が多いほど妻が肺腺がんになりやすい。』というものです。
一般の方は、『やっぱり。』とか『ふーん。』と言うような内容ですけど。
少し、引っかかります。
なぜなら、肺がんの中で喫煙と強い関係のあるがんは、扁平上皮がん、小細胞がんだからです。
腺がんは、どちらかと言うと喫煙との関係は強くないとされています。
ですので『何で、腺がんなの?』ってのが素直な疑問です。
記事を詳細にみるとわかってきました。
28000組の夫婦を13年間追跡調査を行い109名の女性が肺がんと診断されました。
その中で腺がんが82名いました。
ですので、腺がんに関して喫煙との関係を統計学的に処理できました。受動喫煙により肺がん(腺がん)のリスクが増える事がわかったのです。
では、腺がん以外のがんではどうでしょうか?
109−82=27
27名の内訳はわかりませんが、腺がんの次に多いタイプは扁平上皮がんですので20名前後のの扁平上皮がんの方がいると思われます。
おそらく、受動喫煙のリスクを統計学的に処理しようとしたのですが数が少なすぎて処理できなかったのでしょう。
小細胞がんなどもっと少なければもちろんできません。
よって、腺がんのみの記事になったと思われます。
厚労省のページも見てください。
受動喫煙とたばこを吸わない女性の肺がんとの関連について ―概要―
この研究により、比較的喫煙との関連の低い肺腺がんでさえ、受動喫煙によりリスクは1.3倍になります。
という事は、扁平上皮がんや小細胞がんのリスクはもっとある事が予想されます。
しかも、重喫煙者による受動喫煙や家庭内だけでなく職場でも受動喫煙がある場合のリスクはあがります。
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