『あんた、よっぽど悪い事してきたんやな。』

肺がんになって、頑張って治療したにもかかわらず、あまり効果がなく落ち込んでいるDさんに対して奥さんは

『あんた、よっぽど悪い事してきたんやな。』

という言葉を投げました。

E医師を含めてナースなど医療関係者は、Dさんに悪い事したからやないよ。奥さんがどう言っても気にせんといてくださいね。と説明するほか方法がありませんでした。

初回治療にほとんど効果を認めなかったDさんにギアチェンジを行わなければなりませんでした。
そして、Dさんは家で孫と遊ぶと言い残し退院していきました。

それから程なくDさんは家での生活がしんどくなってきたため再入院してきました。

徐々に衰えてきました。
外出するのもしんどくなってきました。

孫の運動会があるそうです。

『Dさん、頑張って外出して、お孫さんの元気な姿みてきたら。』
『いいんですか?』

Dさんは、外出に前向きです。

奥さんに話しをしてみると
『学校で倒れられたら困るからやめて欲しい。』との事。

もしかしたら、外泊、外出する最後の機会かも知れないと説得するも聞く耳を持ちません。

Dさんも奥さんがうんと言わないから、病院にいるようです。

『Dさん、行きたいんやったら奥さんにもう一度言ってみたら?』
『いや、もうここに居ますわ。』

残念ながら、Dさんは、その後外出することもなく鬼籍に入りました。

その、少し前にDさんは、E医師に

『嫁さんな、ワシの事めちゃくちゃ言いよる思たやろ。でもな先生、あれでええとこおますねん。ワシがおらんようになったら嫁がこまりますねん。ああ見えて気が小さいですねん。だから、余計ワシに強くあたりますねん。ワシは後悔してません。こんな、夫婦の関係もおますねん。先生方には、理解できへんかも知れませんけど。』

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Dさんは、奥さんとの今までの関係を病気になってつらかったときも保ったんですね。
Dさん夫婦にとっては普通の関係であったようです。


なかのひと

マーボーさん、正解です!すごい!

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よっしぃ
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