前回、ポリデントを飲み込んだYさんの話しをしましたが、
Zさんの話しも負けてはいません。Zさんも80歳くらいの男性の患者さんでした。
Zさんは、腰痛のために入院していました。痛みが強いときは頓服の薬を飲んでいました。
その日も夕方になって痛みが強くなり頓服の痛み止めを飲もうとしました。
少し目も不自由であったZさんは、いつもと異なる感覚でしたが、薬を口の中に入れ、水を飲みました。
しばらくしても痛みが引かないためもう1錠追加してもいいかとナースコールを押しました。
ナースがZさんのところにやってきて、痛み止めの数を数えます。
『Zさん、痛み止めまだ飲んでないやん。』
『いや、飲んだで。』
??????
家族に確認したところどうも、ボタン電池がないようです。
『Zさん、電池飲んだんちゃう?』
大急ぎでレントゲン確認です。胃の中にボタン電池らしきものが写っています。
大変です。同じ所に留まっていると胃や腸に穴を開けることがあります。ポリデントとは大違いです。
緊急で胃カメラを行います。Zさんは、嫌そうでしたが仕方ありません。
しかし、胃の中にはもうボタン電池はありませんでした。
再びレントゲンを撮るとボタン電池は出口の方へ進んでいるようです。
水分をたくさん飲んでもらい、下剤も飲んでもらい、翌日に下から出すことを試みました。
翌日、便はでますが、ボタン電池はでません。
レントゲンで少し進んでいます。もう、少し。
翌々日、あれ、ボタン電池動いてない。もう、真っ青です。腸に穴開けたら大変やわ。
医療器具の部品に使われる強力な磁石でボタン電池を動かそうとしましたが動きません。(もともと、ムダな抵抗だったのかも。)
Zさんも下剤などで努力してくれたんですが、ボタン電池は定位置に留まったままです。
1週間がたってもボタン電池の位置は動きませんでした。
結局、開腹手術をして取り出しました。
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ボタン電池の飲み込みって、結構ポピュラーだったんですね。
薬を飲む前にはもう一度用量、用法と薬かどうかをちゃんと確認しましょうね。
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