診療にたずさわっていると、驚くような場面に出くわします。
以前も、予想もし得ない浣腸の話しなどをしましたが、今日は飲み込んじゃった話しです。
多いのが、義歯(入れ歯)です。特に歯と歯の間にブリッジで架ける小さいもの。
食べてる間に飲み込んじゃうみたいです。
あと、ボタンやお金。
中には、薬のシートごと飲み込んじゃったってのもあります。
シートごとって、人間やればできるんだって思っちゃいます。
(シートで食道粘膜を傷つけることがありますので危険なこともあります。)
中でも、印象に残っているのが、ポリデントを飲み込んだYさんです。
Yさんは、80前半の男性です。
当直をしていると救急隊から連絡が入ります。
『ポリデントを飲み込んだようです。』
『はい、来てください。』
救急室でYさんを待ち受けます。うちの病院では、高血圧などの慢性疾患で定期的に受診している患者さんです。
さすがに、ポリデントを飲み込んだときの対処方法がすぐに出てくる医者は以前同じような患者に出くわした経験のある医者か、よほど異物に対して勉強熱心な医者だと思います。
対処法はわかりませんでした。必死に調べます。
胃洗浄が禁忌(やってはいけないこと)でないことがわかりました。
後は、経過観察するのか、胃洗浄するのかの判断だけです。
1錠だけならしないでもよさそうである事がわかります。
『そうか、様子見でもいいんだ。』
少し、余裕を持って待っていました。
救急車の音が近づいてきて消えました。病院の敷地内へ入ってきたようです。
バイタル(全身状態)安定しているようですので、ゆっくりと救急室のベットへ移ってもらいます。
少し、苦しそうです。どうも、お腹が張って苦しいようです。ゲップを何回もしています。
どうせ、マーゲンチューブ(口から胃へ入れる管)を入れないといけないようですし、胃洗浄を行うことにしました。
必死に入れようとするのですが、気体が逆流してきてなかなか入りません。何とか、マーゲンチューブを入れ、生理食塩水を胃の中へ注入してその後、回収します。
今までの経験上、胃から出た液体というのは酸っぱい臭いであったり、あまりいい臭いのするものではなかったので、できるだけ息をしないようにして対処していました。
ところが、Yさんの胃から出た液体はものすごく爽やかな香りがしたのです。
そう、ポリデントの臭いでした。
非常に爽やかな胃洗浄の経験でした。
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ちなみにYさんは、ラムネと間違えてポリデントを食べたそうです。
皆さんも気をつけてくださいね。
他にもこんなもの飲み込んだってのありますか?
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コメント
コメント一覧
だって、形状と香りは確かにラムネ菓子そっくりだし、お年寄りなら視力が劣っているから、見間違えそうですもん。懐かしい香りを思いだしました。
胃洗浄が悪臭で忍耐の処置だとは知りませんでした。ネズミの解剖実習の際、腸を切開してひどい目にあったことはありましたが…。よっしぃ先生、爽やかな患者さんでよかったですね(笑)。
今は歩けないから手の届く範囲に口に入れて困るものを置かなければいいんですが、歩けるうちは大変でした。仏様にお供えして傷んで捨てようと思っていたお菓子等もわずかな隙に食べちゃいましたから・・経過観察・・OKでしたが・・ズレレス失礼しました。
かつて「待ち針!」を飲み込んだお子さんを担当したことがあります。
飲み込んだ理由は「ウソついたら、針千本 飲~ます!」だったそうで、柄のほうから飲み込んだので大事には至りませんでした(^_^;;
他科の先生にお願いをして内視鏡でつまんで取り出してもらいました。
そんなに充満するような臭いではないのですが、なにげに臭ってしまうと臭いと思う程度のもんです。
でも、さわやかなのはお初でした。
himawariさん
なかなか、大変な環境での生活かと察します。でも、それがだんだん日常になり、日常だから笑いの要素もあるんでしょうね。
たける先生
大変でしたね。
その子の親にも待ち針飲ませないと。(笑)
大事に至らなくてよかったですね。
私は口腔内で測る体温計の水銀を飲んじゃったことがあります。基礎体温を測るようクリニックの先生から言われて毎朝、測っていたときでした。(測る理由は忘れました。ちなみに独身でした)
寝床でウトウトしながら測ったので噛んじゃったのです。
少量だし、問題ない。そのうち出てくるでしょう。
とのことで無処置でした。
他は指輪、洗剤、ティッシュ、紙製のカルタなんかは経験あります。
あと、結構困ったのがお菓子の除湿剤(生石灰)。口ん中ぼろぼろでした。
ほんとにやばいところでは風邪薬(1錠あたりアセトアミノフェン200mg)50錠とか、パラコートとかも経験あるです。
パラコート、悲惨ですよね。
私も経験ありますが、あの1度持ち直す様に見えて、不可逆性に肺線維症が進むのは激しく無力感に苛まれました。
水銀は、経過観察と学生の時に覚えたような。
僻地外科医先生
私も今なら、経過観察してると思います。
当時は、研修医でいろんな事をしたい年頃だったんで。。。。
いろんな経験されてますね。
パートタイム内科医先生
パラコートは、経験したことありませんが、悲惨なようですね。
ベニヤ板のささくれ3cm位の長さのものを沢山丸飲みされて入院 と言う事も過去の記録にありました。
うけました。
初めまして。すこし、ブログ拝見しました。非常ベルは、楽しそうですね。ベルの音がオオカミ少年のようにならないように気をつけてくださいね。
ベニヤ板のささくれたのは、想像したくないですね。
ことり先生
コメント、ありがとうございました。
心の報酬が、、、、非常にわかりやすい的をえた表現だと思います。
こんなところにコメント書いてしまいました。m(_ _)m
アセトアミノフェンがそんな怖いとは知りませんでした。大量の薬はレンドルミンぐらいしか経験ありません。
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