抗癌剤についてや新しい抗癌剤の誕生で抗がん剤についてずいぶん述べました。
以前お約束したように、今、標準治療と言われる治療法がどのようにして標準となったかについて述べたいと思います。
他の治療法を考慮しないでよい状態、すなわち、根治的な手術、放射線治療の適応でない、3B期、4期の肺がんについての話しをします。
まず、今までの標準治療と呼ばれる治療と標準治療より優れていると思われる治療とを比較試験を行って戦わせます。
何を持って優れているかなのですが、奏効率(がんの画像上の面積が半分以下になる割合)や治療後再発しない期間、死亡するまでの期間を指標とする事が多いです。
そして、効果が優れていれば文句なく標準治療となります。(こじんまりとした臨床試験ではダメですよ。)
また、効果は同等でも、副作用が少ないとかのメリットがあれば標準治療のひとつに加えられます。
大規模、小規模なこのような臨床試験が行われ現在の標準治療は、白金製剤(シスプラチンやカルボプラチン)と第3世代抗がん剤(90年代以降に開発された抗がん剤4、5種類)からそれぞれ1種類を組み合わせて使う2剤での治療が標準となっています。
もちろん、無治療群と抗がん剤治療群の試験もされていて、高齢者でも全身状態のよい患者さんは単剤(第3世代抗がん剤1種類)での治療が治療しない群より優れている事がわかっています。
最近は、分子標的薬(今度ゆっくり説明します。)がどんどん開発されており、分子標的薬を含んだ臨床試験もたくさん行われており非常に混沌としております。
また、再発治療の標準治療もあります。しかし、再々発した場合の標準治療はありません。(臨床試験を行おうにも参加できる人数が少なくてなかなか試験が行われないため)
以上、肺がんの標準治療でした。
今の標準治療は、過去いくつもの臨床試験で勝ち続けてきた治療法なのですよ。
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しかし、3回目以降の治療に標準的な治療法はありません。主治医の考えによって行われています。(肺がんの場合。)
以前も述べましたが抗がん剤が効くか効かないかは個人個人異なります。ですので、残念ながら標準治療で効果のない方もいらっしゃいます。
全身状態が悪い患者さんには、抗がん剤は、使わないですよ。
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