暑い日が続きます。夏かぜがはやってます。ほとんどは、クーラーつけて寝て調子悪くなった人ですけど。
風邪を治す薬を発見したらノーベル賞ものだって事聞いたことありませんか?
まさにその通りです。
じゃあ、風邪薬って何なのかって話しになりますよね。
風邪薬は、症状をとってしんどい、つらいのを少しでも楽にする薬です。対症療法と言います。決して、風邪を治す薬ではありません。
ですので、『風邪を引いたら困るから早めに病院に来た。』とか『注射をしてくれ。』とか医者としては非常に困るわけなんです。
早めに病院に来ても治す薬はないんだから、注射をしても治るわけでもなく、、、、でも、開業医の先生の一部は患者さん来てくれないと困るから、じゃあ、『風邪の注射しましょう』とか言う先生もいらっしゃいますが。
じゃあ、風邪を引いたらどうしたらいいのか?って思いますよね。
まず、敵を知ることです。風邪ってなあに?となりますね。
風邪とは、風邪症候群と呼ばれ、上気道症状(痰、咳、鼻汁など)を主とする普通感冒と全身症状が強い流行性感冒(インフルエンザ)とに分けられます。最近は、インフルエンザの特効薬(いろいろ問題もあるようですが)ができたこともあり風邪症候群と分けて考える傾向にあります。(以後、インフルエンザ以外について話しを進めます。)
原因は、ほとんどがウイルスにより効果的な抗ウイルス薬、ワクチンは存在せず、ほとんどの場合、数日から1週間程度で軽快する。
ちなみに、ライノウイルス(50%強)、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルスが多く、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルスなども原因となりうる。
一番の治療はゆっくり休んで自分の免疫力を高めて(落とさないようにして)でかぜの原因となるウイルスを排除する事です。
また、発熱はウイルスを排除しようとして免疫力を高めるための生体反応として熱が出ているのでむやみに下げることは治りを悪くします。
ですので、かぜ薬を飲んで体が楽になったからと言って仕事したりするのは風邪の治療としては良くないことです。
もちろん、そうせざるおえない状況で何とかして欲しく病院に来るのはわかるんですけど。
ウイルスですので抗生剤(細菌をやっつける薬)もまったく無効です。(ただし、膿性痰(黄色や緑っぽい痰)があれば肺炎など併発している場合があり有用な場合もあるのですが。)
点滴(脱水を起こしているときには非常に有用ですが)しても注射しても風邪は治りません。
点滴や注射の効果も翌日にはなくなってます。
『一発でかぜの治る注射して』とか言って担当医を困らせないでください。
そんなものは、ありません。ゆっくり、休んでください。
風邪を治すのではなく、症状を少しでも楽にして風邪の期間を乗り切る薬だとご理解ください。
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インフルエンザに関しても、タミフルやリレンザ、シンメトレルを使用しない場合も対症療法しかありません。ゆっくり休むことが重要ですよ。(インフルエンザ薬使った場合もゆっくり休むことは大切ですよ。)
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コメント
コメント一覧
抗生剤は解熱剤じゃないこと、むやみな解熱は治療期間を延長する原因となりうること、飲水可能なら点滴など不要なことなどを説明しましたが、不満そうでした。
医療職でもこんな感じですからねえ・・・
・・・風邪の特効薬が無い事は知っていましたが抗生剤の件はえらく勘違いしていました。
かぜ症候群の約一割はマイコプラズマやクラミジアなどの病原体によるといわれています。これらだと、マクロライド系やテトラサイクリン系の抗生剤が有効です。なので、症状がそれっぽい場合やふつうの風邪の対応でなかなか治まらない時には抗菌治療を行うべきと思います。
常備薬の総合感冒薬や咳止めを飲んでも効果なく、最終的に近くの内科医院に行き、注射と薬をもらって治しています。言わなくても注射してくれるところです。
治ったあとも疲労感がしばらく残り辛いので、もう風邪を引きたくないと思い、風邪対策をした一昨年から、風邪を引かないで済んでます。
春先に熱と咳の出る風邪を引き、インフルエンザ検査は陰性、フロモックス錠を服用しました。服用中は熱が引き、薬が切れるとまた上がり、を繰り返したので、この抗生剤は効くなあと思ったのですが、ウィルス感染症からの回復を抗菌以外の作用で助ける薬なのでしょうか?
フロモックス;抗生物質で,細菌による感染症の治療薬
主な作用 セフェム系といわれる抗生物質で,細菌を直接殺す作用があります。内服により,腸管から吸収され,代謝されて作用をもつ(活性の)物質に変わって殺菌効果を発揮します。グラム陽性・陰性両方の性質の菌に効きますが,とくにペニシリン系の薬に対して,耐性のインフルエンザ菌に強い抗菌力を示します。
いろいろご意見ありがとうございます。これからも、お願いします。
個人的には、発症から5日を過ぎても症状の改善が泣く、細菌性感染の徴候がある場合には抗生剤も使用します。もちろん、一番大切なのが他の疾患の除外だと思います。
himawariさん
やはり、開業医の先生は抗生剤なくて悪くなったときにあの先生がちゃんと薬を出してくれないから悪くなったと言われるのがこわいんだと思います。あるいは、P先生みたいに何も考えていないか。今後の参考にしてください。抗生剤の使いすぎは耐性菌を作る行為となりますので。
akoさん
一週間以上症状があれば、風邪症候群以外の病気の可能性がありますので受診をお薦めします。それまでは、水分がしっかり取れていれば、寝ているだけでいいと思います。
christmasさん
フロモックスにそのような効果はありません。
最もよく使用されるタイプの抗生剤です。鼻の詰まりやすい人(副鼻腔炎の合併)や扁桃腺が腫れやすい人(細菌感染も合併しやすい)には効果があると思います。(黄色や緑の痰や鼻水があれば)
christmasさんが経験されたのはたまたまか他の薬剤の作用ではないでしょうか?
Tai-chan先生
以前、風邪薬などを健康保険から外そうと言う話しもありましたが、消えましたよね。確か、医師会の強い反対があったかなんかで。
個人的には、風邪薬は保険的鴎外にして混合診療を認めるようにすれば良いと思います。総合感冒薬は薬局で買う人が増えるでしょうしね。
解熱していたのは、よっしぃ先生のおっしゃるとおり別の薬の効果だと思います。総合感冒薬にも解熱鎮痛剤は配合されていますのでご注意下さい。
特に基礎疾患のない若い人が気道感染症になったとき、ペニシリンやセフェムを処方する機会はそんなにないと思います(よっしぃ先生が指摘したような状況くらいでしょうか)。一つにはこれら薬剤が有効な菌種が治療対象となる頻度の低さ、もう一つはペニシリン系やセフェム系の内服剤は、薬剤血中濃度がまるで上がらないので有効性に乏しいのです。本当に必要なら点滴静注すべきでしょう(外来では難しいかもしれませんが)。
普通はマイコプラズマやクラミジアを想定しますから、マクロライド系(クラリスやクラリシッド、ジスロマック等)を処方することがほとんどでしょう。テトラサイクリン系(ミノマイシン)をだす場合もあるでしょうが、小児に処方出来ない薬なためか、あまり見かけません(私自身もほとんど使いません)。マクロライドやテトラサイクリンは(セフェムなどと比べ)内服でもそれなりに有効ですので、入院患者でもあえて内服処方とする場面もありえます。
ところで一つだけ指摘を。「インフルエンザ菌」は、いわゆるインフルエンザの原因となる菌ではありません。インフルエンザはインフルエンザウィルスによる感染症ですが、インフルエンザ菌は歴とした細菌です(Haemophilus influenzae、インフルエンザ桿菌)。昔、これがインフルエンザの原因菌だと勘違いされ命名されたのが、そのまんま残っているのです。細菌性の気道感染症で比較的高頻度にみられます。
もう一つ、これは若い人にはあまり関係ないかもしれませんが、有名な副作用として、解熱鎮痛剤との併用でけいれんを起こすことがありえます(アベロックスは添付文書上指摘されなくなっています)。身内のお年寄りでニューキノロンを処方されているのを見かけたら、解熱鎮痛剤が一緒に処方されていないかどうかご確認を(但し、自分自身はこれでけいれんしている人を見たことがありませんが。注意してるからかもしれませんが・・・)。
説明、完璧です。私の説明が至っていないことやかゆいところに手の届く説明ありがとうございます。
「インフルエンザ菌」がウイルスではないということを、遠い昔に学校で習ったことを思い出しました! 抗生物質がウイルスには効かないということを知っていたのですが、逆にフロモックスがなぜ効くのだろう?と不思議だったんです。
結局自力で風邪を治したんだなと思うと、これからはアメリカ人のように、寒気がしたらオレンジジュースを飲んで寝ることにします。
自宅で養生しておいてください。長引くなら受診してくださいね。
ぺがさす先生
載ってましたね。読みました。この記事の通りに抗生剤を使用すればだいぶ使用量を減らせると思うのですけどね。
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