悪性腫瘍の患者さんの病状説明には、かなりの時間をさきます。
病状説明のとき、病名、病期(病期のひろがり)、治療方法(効果のある割合、副作用の出現頻度なども含めて)などを説明します。
すると、このときの反応が両極端である事が多い事に気づきます。
どんな人なのか?
パターン1
『わたしら、素人なので先生に全部お任せします。』
今までの日本人の典型的なタイプだと思います。
パターン2
メモを取りながら、質問もいろいろしてくるタイプ、自分でもいろいろ調べています。
私たち医師はこのパターンに対応して病状説明をしなければなりません。パターン1とパターン2の人にまったく同じ事を話しても理解度、満足度ともに全然違います。
基本的にはパターン2の方がよいと思いますが、極端すぎる人も多いです。例えば、かなり細かい情報まで知ってるんですが根本的な事がわかっていないとか。。。。
知識を得ようとする姿勢は非常に評価できるのですが、担当医が言った事を聞かないで、『こんな、治療はどうですか?』と聞いてきます。そこまでは、いいんですけど。
『○○さんの病状では、その治療はこんな理由でできないですよね。』って説明しても納得がいかない。
実際にその治療をしてるところに受診したい。プロが見たら絶対ダメな事もあるんですけどね。
しかし、実際に行ってもらった方が主治医としてはいい場合が多いです。(わだかまりを持ったまま治療に入るよりも)
パターン1の方は、ホントに自分で考えてなくて丸投げしてお任せしますなのか。よく考えて任せますなのかで、医師の対応は変わらざるおえません。
よく考えて任せた人は自分なりにメリットとデメリットが理解できていますので医師としてはうれしいんです。
丸投げの人は、本当のリスクを理解していない可能性があるわけですから医師としては非常にこわい。再度説得してしまいます。
昔は、何でも『任せときなさい。』でよかったんですけど。。。。。
ベスト10から落ちそうです。人気blogランキングへクリック宜しくお願い致します。
固定リンク | コメント (7) | トラックバック (0)
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
コメント
コメント一覧
とほほーっ、私は完全にこのタイプです(T▽T)。でも本当は、
>昔は、何でも『任せときなさい。』でよかったんですけど。。。。。
って言って下さる先生が好きなんです。だって所詮素人があーだこーだ調べたって、基礎学力&知識、臨床経験からして専門家の判断に近づけるわけがありませんもの。。。
なのに、訳の分らぬ横文字や「どちらかの方法を選択してください」なんて言われると、大変うろたえます。ま、最近の風潮から「任せておけ」とおっしゃる先生は激減してしまいましたが。よっしぃ先生、ポチしときますから何とかして下さい(笑)。
自分や家族の事であれば、少しは勉強して主治医の意見を少しは理解できるようにする必要もあると思うし、かと言って素人が勉強しすぎて即興で得た知識で立ち向かおうなんてのにも無理がありますよね。
ただ、パターン2の方が良いというのには驚きました。
私は基本的に主治医に質問するのが苦手です。
自分一人で時間を割いてしまっているんじゃないか?とか、余計な事を聞いているんじゃないか?とかと思ってしまって・・・。
パターン1、2どちらを好むかは、医者個人個人によって変わると思います。
私は、最終的には、おまかせします。でいいと思うのですが、そのプロセスにおいて十分な理解が必要(あった方がいいと思うので)じゃないかと思うので上記の意見を述べさせていただきました。
主治医と一緒に悩みながら一緒に治療をがんばる関係がいいなって思います。
この意見は、私個人のもので他の医者と違うかもしれませんが。。。
>パターン1、2どちらを好むかは、医者個人個人によって変わると思います。
私は2なので、2を好む医師に当たりたいです。医師患者お互いのためにも。
国内の抗がん剤治療の先駆者と言われるH外科医は、「患者はもっと勉強すべき」というポリシーをお持ちですね。がんの無料web相談も行っています。相談するにあたり、彼の著作を3冊以上読んでから、と条件が付いています。
で、私は相談に乗っていただこうと、彼の本を全部読んだのですが、、、相談することが無くなってしまいました(爆)。
夫は半導体エンジニアで私よりよっぽど理系で頭も良いのですが、あれこれ素人知識でうんぬんせず主治医の信頼関係を大事にしたい・・そういう知識をあえて入れず信頼できると思う主治医に託したい派です。
私はネットや書物でできる限りの素人知識をかき集めたい派です。
我が家の2人の納得した結果はフィーリングのあう医師(夫のフィーリングにも合い私の素人知識も馬鹿にしない)に治療を託しました。(当初の主治医があまりにも夫のフィーリングにあわなすぎたという経験もあります)説明もよくわからないけど任せたでは無く、大した知識も無いがあなたの説明は、おおむね理解できるしあなたを信頼できそうだから任せます。ですね。
実際自家移植の決断で最初の主治医は「死んでもやりたくないんですね?このままベットに縛り付けておけば1年は生きれるかもしれませんが・・]と言われ、前主治医のもとでは移植を渋っていた夫が転院後移植を即決しました。状況を説明すると長くなるので控えますが、我が家の場合は主治医とどれだけの信頼関係をもてるかががすべてでした。
悪性疾患の場合、予後はあまり変わらないように感じます。(慢性疾患の場合は変わると思いますが。)
christmansさん
なるほど、勉強すると質問する事がなくなっちゃったんですね。いい事です。
himawariさん
そうですね。主治医とあうかどうかは非常に大事だと思います。しっかりとした信頼関係があれば1、2どちらでもいいんじゃないでしょうか?ですので、わたしは、緩和医療中心になっても緩和ケア医のみでなく、以前からの主治医も一緒にかかわれるような仕組みがいいと思っています。
コメントを書く