2007.08.02 15:39 |  診療  |  仕事 / 職場  |  その他(医療関連)  |  よっしぃ  | 推薦数 : 0

危険な患者

もう、ずいぶん前のことです。

N医師のところへO氏は咳をなんとかしてくれとやってきました。
喘息があるとの事です。

喫煙歴、職歴、粉塵吸入歴、アレルギー歴、ペット飼育歴などを問診します。

どうも、ペットのそばによると咳がひどくなるようです。

なるほど、聴診で喘息に特有の音が聴こえます。
呼吸機能検査をしても、喘息と矛盾しません。
β刺激薬(気管支を拡げる薬)吸入したら、呼吸機能は少し良くなります。ここまで来たら気管支喘息間違いありません。

今まで、薬は飲んでいないとの事ですので
長時間型のβ刺激薬吸入、ステロイド吸入とテオフィリン製剤で様子を見てと処方を出します。このとき、吸入薬の使い方と動悸、指先の振るえ、嗄声(声がしわがれる事)など副作用についても説明します。

帰り際にO氏は、診断書が欲しいとのこと。

内容を尋ねると『ペットにより喘息になったと書いてくれ』
『ペットにより喘息発作が誘発された可能性がある。』程度しか書けないと説明しその日は帰宅しました。

1週間後にO氏はやってきました。
診察室で怒鳴られます。
『あの薬飲んだら手が振るえるやんけ。』
『先週説明しましたよね。』
『聞いてないわ。』

水掛け論です。喘息の患者さんと接する事が多いので特に初めて処方する患者さんには丁寧に説明をします。

O氏は、だんだんと気持ちが高ぶってきたようです。
N医師の座っている椅子を蹴りました。
N医師もビビリましたが、毅然として対応します。

振るえの副作用のない薬に変更して帰って頂きました。
約1時間の時間が過ぎていました。

翌日の当直時間帯にO氏は、再びやってきました。
当直医が点滴の指示をだし点滴を始めました。
O氏は、気に入らない事があったらしく当直医を殴ってしまいました。

警察に連れて行かれたそうです。

それから、O氏は受診しなくなりました。
N医師とO氏との関わりはほんの1週間ほどでした。

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日本の病院の警備に対する概念は甘いと言わざるおえません。
医師、看護師、入院中の患者さんが刃物で刺されたりする事件も起こっています。
病院の警備に関して、日本は遅れていると思います。


なかのひと

 


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