悪性疾患の末期の患者さんをよく診ています。
家族の方から『まだ、大丈夫ですか?』とか『あと、どのくらいですか?』とよく聞かれます。
余命がどの程度かを見極めるスコア、Palliative Prognostic Index(PPI)と言うのがあります。
(鎮静のガイドラインにのっています。)
このスコアで6点以上あると3週間以内にお迎えのくる確率は8割程度とされています。(8点以上なら1から2週間)
実際に家族が気になるのは、あと1週間程度なのか、3日なのか、1日なのか、あと数時間なのかという場合が多いです。
『遠くにいる息子にそろそろ来てもらったらいいか。』とか
『今から、数時間、家に帰るけどその間は大丈夫そうか。』とかが非常に気になるわけです。
ほんとのところ、残された時間がどれだけあるのか?それは、全くわかりません。
しかし、あと1週間を切るような状態になると何となく想像できます。
まず、寝てる時間が増え、倦怠感を訴えるようになります。
あと、数日もない状態になると、だんだんと呼吸の状態が悪くなり、酸素を必要とする事が多いです。また、心拍数は増加(大体100から130毎分程度)してきます。
あと、1日くらいになると尿量が極端に低下します。1日で100mlとか全く出ないとかの状態になります。また、徐々に血圧は低下していきます。尿が出なくなってから24時間以上頑張る人はほとんどいらっしゃいません。
あと、1時間も残っていない状態になると頑張ってた心拍数が落ちてきます。ほんの数分の間に0なる方、数時間の間に徐々に落ちてくる方などさまざまです。ただし、心拍数が50を割るとあとは、早い事が多いです。
ここに、挙げた事は一般的な経験的なものであり、もちろんすべての人に当てはまるわけではありません。
尿が出なくなってから3日頑張った方もいらっしゃいましたし、心拍数が40前後で1週間ほど頑張った方もいらしゃいました。
このような方の場合主治医としては、何回も家族に『今日、明日が危険だと考えられます。』と説明するので、自分でオオカミ少年のようやな。と思うときもあります。
参考にはなると思いますが、絶対的なものではないと言う事です。
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みなさん、他にも何か指標を持っておられたら教えてください。
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コメント
コメント一覧
「何時がヤマですか?」
「わ、わかりません…」
「あんた、本当に医者か?」
本当の医者だからわかりません…。
なかには、人のいい家族がいて、先生の手当がよくて、こんなに持たせて頂いて、、、、なんて、泣き崩れてくださって、なんだか、申し訳なかったです。思いがけず長くて喜ぶ家族と、終わりを早く早くとまつ家族と。
本当に、医者はその人が持ってる治癒能力の手助けをしているだけのような気がします。(そんな事ないときもありますが)
ブラックジャックの恩師が死ぬときののセリフ
『おこがましいとは思わんか………』
このあとのセリフ忘れましたが。
医者は、万能じゃないですから。人の体は千差万別、何年仕事をしてもわからない事山盛りです。
私はホスピス医の講演や本などを読んだのですが、余命宣告はあまり当たるものではないと思っております。私自身は担当医に余命を尋ねるつもりはありません。しかし、遠く離れて暮らす親族にとっては余命の宣告は必要でしょう。
ブラックジャックの刀鍛冶の死ぬ時の台詞は
「転地神明にさからうことなかれ おごるべからず 生き死にはものの常也。医の道はよそにありと知るべし」
でしたね。
鎮静のガイドライン大変ためになります。
御紹介ありがとうございました。
かなり、うろ覚えなセリフでごめんなさい。かなり恥ずかしいです。
医療関係者以外は尿量が減ったらお迎えが近いとか知らないですよね。
もちろん、どんな症状が出るかは千差万別ですけど。
脳外科見習い先生
いろいろコメントありがとうございます。
終末期の輸液のガイドラインも参考にしてください。今後とも宜しくお願いします。
体交時の反応など、医者が知らないことを知っているわけですし。看護師サイドのそういった予測はかなり参考にします。
患者さんのそばにいる時間が多いですしね。
ただし、ナースの実力は個人差が大きいと思いますね。(医者もかな)
医者が強いところは、検査データも加味して判断できる所なんですけどね。
Hanaさん、ぺがさすさんコメントありがとうございました。
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