緩和医療学会で『支払い困難感を訴える緩和治療症例の経験』との演題がありました。

大腸癌、骨転移の症例であり抗癌剤治療と疼痛コントロール目的にて麻薬製剤を使用していたのですが次第に治療費が高くなり(3割負担の患者さんでした。)抗癌剤治療を中止し、緩和的な医療のみに変更されました。(ギアチェンジとも言います。)

緩和ケアはいつからも参照ください。

しかし、治療費は、安くならなかった。

と言うか高くなった。

実はフェンタニルパッチの一番多きいサイズを7枚使用していたんですね。1枚の薬価は12214円ほどですので3日で7枚85500円ほど、1ヵ月で85万円強となります。

抗癌剤治療をやめても、疼痛の程度が増したために麻薬の量が増えて(麻薬の鎮痛効果は天井がありません、量を増やせば理論上効きます。)医療費自体は安くならなかったという例です。

ポスターを見ただけですのでわからないんですが、鎮痛補助剤(解熱鎮痛薬や麻薬抵抗性の痛みを和らげる薬)は使ってたんでしょうか?使ってなければもう少し安くすませる方法があったのではと思いました。

しかし、このような患者さんには、もっと公的な補助があってもいいんじゃないでしょうか?

また、緩和ケア病棟入院料は1日あたり37800円と定額制になっており上記のような患者さんが入院したとするとデュロテップパッチの薬代のみでほとんど消費されてしまいます。

もちろん、こんなに麻薬が必要な患者さんはほとんどいないのですが。

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ところで、いろいろなブログで奈良県大淀町立病院の事件に関することが取り上げられています。

個人的な意見としては、搬送が遅れた一番の原因は医療制度にあると思います。医療制度に問題がなければとなりの県(府)の北にある病院しか病院がみつかりませんか?
もちろん、御遺族の方は非常にやりきれない気持ちだと思います。
細かい話に関してはいろいろなところで話題となっているのでそちらを参照ください。

この事件に関しては、私も大淀病院産婦人科医師を支持します。
早く、和解されることを望みます。よりよい医療のために。

以上。


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