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前回、がん薬物療法専門医はベテランの先生がなりにくい制度であるとお伝えしました。
特に外科系の先生ががん薬物療法専門医を取得するのは至難の業であると思います。

がん薬物療法専門医になるためには、さまざまな領域のがんの抗癌剤治療を勉強しないといけません。薬物相互作用、副作用、そして最近ふえてきた分子標的薬など抗癌剤の知識。また、対症療法、緩和的治療、精神的なサポート、臨床試験の知識などもカリキュラムに含まれています。すばらしいことだと思います。
しかし、がん薬物療法専門医となったほとんどの先生は、今までなんらかの専門分野で抗癌剤治療を行ってきた先生です。主に血液内科医(血液腫瘍)、呼吸器内科医(肺癌)が多いようです。

もちろん、がん薬物療法専門医ですから、乳癌、前立腺癌なども専門的に治療しないといけない立場となります。
本当に完璧ながん薬物療法専門医であるとするならば、骨髄移植関連の知識などをもち、消化管内視鏡、気管支鏡の手技を習得し、甲状腺、乳腺、前立腺、腎などの生検も行うことができるようになスーパードクターになる必要があるのでは?でも、現実問題無理ですよね。
ということは、他科のドクターとの連携が重要になってくるじゃないですかね。

個人的な意見としてがん薬物療法専門医でも肺癌の専門医、大腸癌の専門医、血液腫瘍の専門医と分けて資格を考えてもいいんじゃないでしょうか? 婦人科のがん(子宮癌、卵巣癌など)は、婦人科の先生も専門医になってほしいものです。やっぱり『もちはもちや』ですから。

現時点では、がん薬物療法専門医に診てもらうよりもその道(そのがん)の専門家に診てもらった方がいいと思います。将来的にどうなるかわかりませんが。

あと、根治的ながん治療が困難になって緩和医療が中心となる患者さんをベットがないなどの理由で自施設で診ないがん拠点病院も問題ではないでしょうか?いわゆる、がん難民の話ですが。

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