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抗加齢医学会の受賞

ryu-chan / 2008.06.15 21:45 / 推薦数 : 0

最近海外が多く、ブログが更新できていませんでした。ごめんなさい(実は、明日からまた海外です)。

その間に、私どもの若手の研究者が抗加齢医学会で奨励賞を頂きました。

前にブログで紹介した朝日新聞に出た内容です。

改めて、研究を行った栗波仁美先生より内容を紹介してもらいます。

「今回受賞の対象となった研究は、スタチンがアルツハイマーに効く可能性について検討したものです。マウスの脳室にアルツハイマーの原因とされるβアミロイドを注入すると認
知機能障害を引き起こすのですが、脳室投与前からあらかじめフルバスタチンを内服させておくとそれが抑えられるというものです。フルバスタチンの前投与によって脳からのβアミロイドの排出促進、および抗酸化作用によってコリン作動性ニューロン障害から保護されるという結果が今回の研究で得られました。βアミロイド排出についての詳細なメカニズムについて明らかにすることが必要ですが、それについても現在検討を行っているところです。」

引き続き、彼女からコメントいただきましたので、ご紹介いたしますね。

「抗加齢医学会で奨励賞をいただき本当にびっくりしています。他にもすばらしい研究が多かったのですが、おそらくは認知症に対する関心の高さから選考委員の目にとまったの
ではないかと思います。また賞をいただけたのは研究室のみんなの協力があったことに他なりません。どうもありがとうございました。
今回受賞の対象となった研究は認知機能低下モデルマウスにあらかじめフルバスタチンを投与しておくと認知機能低下が抑えられるというものです。抗酸化作用をもつ高脂血症
治療薬フルバスタチンによるアルツハイマー予防効果を示唆したものとなっています。まだまだ検討することが必要ですが、がんばります。」

私どもの研究室で若手研究者が表彰されるのは、うれしいですね。

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皆様もよくご存じのバイオビジネスコンペ・ジャパンが昨日行われ、最優秀賞が決まりました。

よくご存じでないといわれる方も多いかもしれません。バイオビジネスコンペは、バイオビジネスにつながる大学やベンチャーのシーズを表彰して、将来のバイオ産業振興につなげようというものです。

シーズの甲子園とも言われており、すでに第8回目を迎えています。

本年度は、応募総数61件から賞金500万円の栄誉に輝いたプランは、ベンチャー企業が提案した環境バイオでした。

最優秀賞は、広島大学の技術を基にしたシリコンバイオの「日本発バイオ技術を用いたアスベスト検出技術開発と国際標準化戦略」と、大阪大学発のベンチャー企業、バイオベースの「安価なバイオマス原料からのポリ乳酸系新素材の開発」です。

他にも、優秀賞(賞金100万円)が、

1)大阪大学発ベンチャー企業、ABsize「パルスレーザー照射を用いた難水溶性薬剤へのナノ粒子・水分散化技術」
2)国立循環器病センター研究所脈管生理部の沢村達也部長「動脈硬化性疾患に対する血管内皮酸化LDL受容体を標的とした医薬品・健康食品の開発」
3)京都大学大学院薬剤研究科奥野恭史准教授ら「ケミカルゲノミクス情報に基づく高精度なインシリコ創薬システムの開発」
4)大阪大学大学院工学研究科声明先端工学専攻西澤典彦准教授ら「全自動電子波長制御マルチフォトン蛍光顕微鏡の開発とそのビジネス展開」

に出されました。

今回は、環境バイオが図らずもということで、創薬バイオの頑張りが必要ですね。

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またまた、新特許が成立!

ryu-chan / 2008.05.26 15:10 / 推薦数 : 0

皆さん。アンジェスはご存じのように知的財産戦略、(平たく言うと特許戦略)に熱心な会社ですが、またまた新しい特許がヨーロッパで成立しました。

今度の特許は、HGFとPGIS(プロスタサイクリン合成酵素)の遺伝子の併用に関するものです。

プロスタサイクリンは、血管拡張作用や血小板凝集抑制作用などを持つ血管保護因子です。HGFという血管の量を増やす遺伝子と血管の質を改善するプロスタサイクリンの遺伝子を併用すると血管新生が促進されることを明らかにしたものです。

当然他の血管の質を改善するような併用も関わってきますので、HGFの知的財産の位置づけがまた上がったということになります。

あるいは、将来の合剤に対してもプラスになります。正式なプレス・リリースは下記に載せておきますね。

HGFPGISとの併用医薬特許が成立(欧州)

- 血管新生療法が対象-

当社は、欧州において、HGF遺伝子とプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子との併用による血管新生療法を対象とする医薬用途特許が成立し、特許公報(EP1300158B1)が発行されたことをお知らせします。

本特許は、血管新生作用を有するHGF遺伝子に加えて、血管拡張作用及び血小板凝集抑制作用を有するプロスタサイクリン合成酵素遺伝子を併用する血管新生療法組成物に関するものであり、末梢動脈閉塞(PAD(Peripheral Arterial Disease))、虚血性心疾患(IHDIschemic Heart Disease) 等の虚血性疾患に対するより有効な治療用医薬品を包含するものです。

当社は、HGF遺伝子治療薬の開発を進めており、PAD領域においては、本年3月に国内で虚血性疾患治療剤「コラテジェン」として承認申請しております。さらに、HGF遺伝子治療薬の新たな適用症への拡大を図っておりますが、それとともに、より有効な遺伝子治療用製剤の開発にも注力して参りました。本特許は、HGF遺伝子とPGIS遺伝子の併用製剤が、現在開発中のHGF遺伝子治療薬の後継品としての可能性を有していることから、権利化を進めてきたものです。欧州以外でも、豪州及び中国で既に特許登録済みであり、日本、米国及びカナダにおいては特許出願中です。

 本特許は、HGF遺伝子治療薬の将来的な発展をサポートするものであり、HGF遺伝子治療薬の特許網の強化に貢献するものです。

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日経BP社広告大賞

ryu-chan / 2008.04.19 16:55 / 推薦数 : 1

実は、今年から日経BP社の広告大賞の審査員になりました。写真は、第14回の授賞式の模様です。

皆さんにおなじみの日経メディカル、日経ヘルスケア、ドラッグ・インフォメーションの3誌のそれぞれで、最もよい広告を選んで表彰するものです。

更に、日経BP社の他の雑誌からも選ばれた広告の中で最優秀を決めます。

昨年は、武田のブロプレスの広告が最優秀だったんですが、今年は残念ながら医学領域からは出ませんでした。

ただし、ファイザーのジェイゾロフトの広告が審査員特別賞をとりました。

ア~、アレと思った方は、よく読まれていますね。ひまわりと飛行機の宣伝です。

なぜ、ひまわりと飛行機か?うつ病の薬ですので、ひまわりは薬の効いた爽快感ですね。

では、飛行機は?実は、離陸と着陸という飛行機の運航で一番難しい場所を、うつ病治療の過程にたとえているんですね(皆さん、ご存じでした?)。

他の分野の方からは、とてもプロでは思いつかない初心者の広告?という、褒められたような、いないような評価を受けて、選ばれました。

日経メディカルの広告賞は、第一三共のオルメテック(血管の絵の宣伝ですね)と万有製薬のプレミナント(あの虎のですね)が選ばれました。どちらも、インパクトの高い宣伝です。

審査員をしてわかったのは、外資系の会社はやっぱり広告に力を入れていることと、医療領域の宣伝は、他の業界から考えるとかなり意外感のあるものだということでした。

さあ、来年は何がとりますでしょうか?

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タケダのミレニアム買収

ryu-chan / 2008.04.11 10:33 / 推薦数 : 1

またまた、ビッグ・ニュースが飛び込んできました。タケダが、ミレニアムを買収しました。

日経からの引用ですが、武田薬品工業は10日、約88億ドル(約8800億円)を投じて米ナスダック上場のバイオ医薬品会社ミレニアム・ファーマスーティカルズ(マサチューセッツ州)を買収すると発表したということです。

新聞では、ミレニアムはガンと炎症疾患の遺伝子治療も含めて重点的に研究しており、武田は自社の研究開発能力と補完関係を築けると判断したとなっていますが、この会社は名前のとおりミレニアム(2000年)ごろ盛り上がってゲノム・ベンチャーの有名どころです。

もともとは、オーダーメード医療を開発するというのが売りだったんですが、その後本格的に創薬に転じた有名なバイオベンチャーです。

武田の買収案件としては最大規模ということですが、ミレニアムで米国のバイオの10番程度ということで、アメリカではベンチャーの買収もお金がかかります。

 逆にいうと、それだけアメリカのバイオが成長しているということです。日本では、こういう大型買収劇があと10年もすれば見れるようになるかもしれませんね。

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アールテック・ウエノの上場

ryu-chan / 2008.04.10 08:07 / 推薦数 : 1

低気圧で雨続きで、桜も終わってしまいそうです。

その中で?、昨日、大阪証券取引所の新興市場ヘラクレスにアールテック・ウエノが上場しました。

バイオベンチャーの上場は、以前はマザーズ、最近はNEOが多いですが、久々にヘラクレスへの上場です。

また、海外でのバイオベンチャーの上場という点でも久々です。

幸いにして、上場初値は71万円と、公開価格の50万円を4割以上上回る水準となり、良いスタートを切りました。

今年に入って、バイオベンチャーの上場が続いており、悪くありません。

ということで、大学発ベンチャーの現状を書こうかなと思っていましたら、DNDの出口さんのサイトで大学発ベンチャー株式公開というページを見つけました。

DNDの調べた大学発ベンチャーの一覧とINDEXが出ていましたので、ご紹介いたします(http://dndi.jp/cooperation/trif.co.jp/index.html)。った。

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内部統制

ryu-chan / 2008.04.02 21:47 / 推薦数 : 0

聞きなれない言葉がでてきたとお思いの方も多いと思います。

私にとっても、同様です!

実は、今年から来年にかけて、上場あるいは上場を目指している会社にとって、最大の話題が、この内部統制です。

一言で言えば、コンプライアンスの向上のために、会社内部でのルール作りなんですが、正直説明されても、難しいと思ってしまいますね。

元々、アメリカでエンロンという会社が、監査の目をかいくぐり、突然倒産をしたという事件から始まり、SOX法という新しい規制が始まったことによります。

日本でも、西武・カネボウなどから始まり、最近のグッドウイルに至るまで、内部統制のできていない会社の不祥事が続発し、J-SOX法と呼ばれるアメリカと同じ制度が、導入されました。

これにあわせないと、上場させてもらえないので、各会社とも必死なんですが、問題はお金と手間がものすごくかかること!

正直、小さなベンチャーでは、大変です。実際、上場のために整備した結果、人件費と費用がかさんで、赤字になり、上場できなくなったという笑い話のような悲劇も生まれています。

アメリカでは、バイオベンチャーなどはSOX法の除外になっている部分が多いのですが、それでも不十分だということで、バイオ業界がロビー活動をしているぐらいです。

日本では、ベンチャーも含め全て同じ範囲ですから、大変です。これも、官製不況の一つになりかねません。

なぜ、こんな話題をしたか?実は、内部統制のシンポジウムでパネリストを務めてきました。

正直、私は監査に関して専門でないので、重すぎる荷物でしたが、受けた以上は・・、ということで、にわか勉強で立ち向かってきました。

予想以上の多くの方がこられており、興味があるのだなあと感心しました(正確には、戸惑っておられるのでしょうが・・・)。

結果、私にとっては、内部統制の確立=企業価値の向上=時価総額の上昇、という結論を得ました。

内部統制では、手間とお金がかかるということは、間違いありませんが、企業の継続性や効率性を長期的には上げます。

その意味で、やはりしっかりすべきです。おそらく、将来は内部統制に注目したファンドや株の購入方針なんてのも、できるのではないでしょうか?

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HGFの発見者中村先生の最終講義

ryu-chan / 2008.03.16 08:50 / 推薦数 : 0

先週末中村敏一先生の最終講義がありました。中村先生は、HGFの発見者です。実は、今年阪大を定年退官ということで、最終講義があり、聞きに行ってまいりました。

早いもので、私がアメリカから帰国寸前に中村先生にお会いして、もう14年が経つんですね。正直時が経つのは早いですね。

HGFの発見秘話などの昔話から始まり、最近のHGF研究、特に再生医療への応用に関して熱のこもったお話でした。

HGFの応用範囲は、広く劇症肝炎などに加え、ALSなどの神経変性疾患のお話もされていました。

HGFの可能性はまだまだ広がりますね。HGFのクリングル構造が、4つばのクローバーに似ているということで、幸せをもたらすと確信したと中村先生は、発見の経緯を述べていました。

私は、HGF=Happy Growth Factorだと思っております。HGFは、まずは下肢閉塞性動脈硬化症のお薬になりますが、糖尿病性神経症やじょく創にも効果があるということが動物実験では分かっています。

まだまだ広がるHappy Growth Factorワールドということで頑張って行きたいです。

中村先生も、引き続き新しく阪大にできた共同研究講座という仕組みで研究をされるということです。

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皆さんも良くご存知の日経BP社の宮田さんがブロガーの仲間入りを果たしたことをこのブログでもお伝えしました。

ブロガーの先輩として?、宮田さんにブログの苦労などをお伝えして、密かな優越感に浸っておりましたら、早くも宮田さんの洗礼にあいました。

ブロガー同士の対決は、第一戦は、日経バイオテク・ウエブマスターの宮田さんの完勝でした(http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/miyata/2008/03/168510.html#more)。

私が、ブログの更新が出来ないでいる間になんとも間抜けな私の写真が掲載されてしまいました・・・(~o~)。

ということで、私も反撃をしたいと思います。私をとっている宮田さんの雄姿です。宮田さんがブログの中で書いているように、カメラマンはどうしても一歩前に出て戦死する確率が高いです。

みてわかりますように、私を射止めた後の余裕の表情ですが、戦場ですと、ここで宮田さんも戦死というところです。

アッ、本当は沖縄のバイオ振興のご紹介をするはずでした。この写真は、東京で開催された沖縄のバイオベンチャー支援事業の成果発表会です。

いよいよ沖縄でもバイオの花が咲き始めたということをご紹介するつもりでしたが、話がそれてしまいましたね。

まずは、ベテランの戦場カメラマンに勝ちをお譲りをしたいと思います(昔から負けるが勝ちといいますよね・・・)。

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マザーズへのナノキャリアの上場決定に続き、神戸に本社のあるカルナバイオサイエンスが、ジャスダック・NEO市場への上場が決まりました。

実は、この会社と私は、浅からぬ仲です。カルナは、元々オルガノンという外資系の会社の研究所の方々がリストラで研究所閉鎖の際、ある意味腹をくくって、研究所ごと独立したスピンアウト・ベンチャーです。

カルナバイオは、プロテインキナーゼに関連する事業を主力としており、研究用プロテインキナーゼの販売やキナーゼの構造解析サービスを提供しています。ただ、単に研究支援ではなく、キナーゼ阻害剤の研究開発に取り組んでいる創薬ベンチャーで、ハイブリッド型といえます。

遡れば、カネボウの研究所の方が、オルガノンに売り渡され、再度会社の都合での閉鎖という理不尽さにお怒りになって、作った会社で、ある意味中高年の星、と私は思っています。

そして、私との浅からぬ仲は、独立の時に相談をされたことと、シーズが阪大からのものがあり、ある意味阪大系ベンチャーあること、そして、私自身研究のアドバイザーをさせていただいていること、などなどです。

吉野社長を始め、研究所の方々が、独立して苦労された姿を見ていましたので、涙なしでは、語れません(大げさではなく、本当ですよ・・・)。

いや、本当に良かった!!ただ、上場してからが、ある意味会社としては本番ですので、頑張っていただきたいと思います。

NEOに昨年上場したジャパン・ティッシュ・エンジニアリングも、この悪環境にもかかわらず、健闘しており、NEO市場のユニークさを発揮していますね。

カルナバイオの主幹事証券は三菱UFJ証券で、バイオベンチャーの上場で主幹事を務めるのは初めてです。今後も、頑張ってほしいものです。

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