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今日、子宮頸部前がん治療ワクチン(CIN治療ワクチン)の開発について、発表していますが、女性の味方になれそうな結果でした(笑)。
子宮頸がんの原因ウイルスであるヒトパピローマウイルスのE7蛋白質に対する特異的な細胞性免疫を子宮頸部へ効率的に誘導することで子宮頸部の高度異形性を消失させ、子宮頸がんへの移行を回避できる画期的な世界初の治療ワクチンとして、東京大学産科婦人科学の川名敬講師(同大学病院女性外科病棟医長)の下で探索的臨床試験を行っていましたが、良好な結果が得られました。
子宮頸がん前がん病変CIN3を有し子宮頸部円錐切除術を必要とする患者さんを対象にした臨床研究の結果、高用量群では全例で子宮頸がん前がん病変CIN3が消失しました。
今回のワクチンは、乳酸菌を死菌にして用いており、安全性も高いという特徴があります。
円錐切除をすると、不妊や流産のリスクが高くなるので、今回のワクチンが実用化されると女性の方には朗報だと思います。
今日アンジェスから新しいタイプの薬剤塗布型PTAバルーンカテーテルの開発に関するプレスが出ています。
メディキット社と国内における共同開発および独占的な製造販売契約を締結したという内容です。
以前から私が研究していた抗炎症薬NF-κBデコイオリゴが、血管炎症による内膜肥厚に対して優れた抑制作用を持つことから、PTAバルーンカテーテルの外表面にNF-κBデコイオリゴを塗布することでバルーン拡張による血管炎症や再狭窄を抑制するという画期的な医療機器です。
世界で初めての抗炎症薬塗布型のPTAバルーンカテーテルになります。
既に厚労省PMDAとの相談も終了して、透析患者さんのシャント部位の再狭窄予防に対して、まもなく臨床治験を開始する予定です。
透析患者さんは、約30万人に上りますが、今後糖尿病患者数の増加に伴い、透析患者さんも増えることが予想されており、患者さんのQOLを改善するためにも、早く製品化したいものです。
既に新聞報道でもでていますが、日本発の画期的な医薬品作りを目指す内閣官房医療イノベーション推進室長の中村祐輔先生(東京大学医科学研究所教授)が、室長を辞任して来年4月から米シカゴ大学に移籍するそうです。
中村先生は、オンコテラピーサイエンスを創業し、がんペプチドワクチンを開発しておられ、日本の問題点をよく理解した先生です。
その中村先生が、国内での研究開発に見切りをつけて、海外脱出というのは、いかに今の日本の政治と官僚機構がだらしないかという証明です。
国家戦略として医療産業の国際競争力を強化するための司令塔となるはずが、新聞報道では、10月の医療イノベーション会議には、それまで出席していた経済産業省や内閣府の政務三役も欠席したということですから、落胆も当然でしょうか・・・。
しかし、このまま日本沈没だけは、避けたいものです。
昨日から2011年の血管生物医学会が開催されています。
今年の学会長は、東京医科歯科大学の下門教授です。
今年も盛会ですね。
明日朝は、私と小室教授が座長で、アンチエイジングと血管生物ジョイントシンポジウムがあります。
ご興味おありの方、よろしければご参加ください。
先度の続きです。
実は、この治療ワクチンは、既に東京大学で臨床研究がおこなわれています。
子宮頸がんの前がん病変に対し1日1回の経口投与、5日間を1クールとした4クールの試験が進められています。
これまでの結果から既に高度異形成病変の完全な消失が確認されています。
この臨床研究を実施しているのは、東京大学医学部附属病院女性外科病棟医長の川名敬先生(同大学産科婦人科講師)のグループです。
現在、HPV感染者は世界で年間3億人以上と言われています。
約10%が前がん病変の初期段階に移行し、高度異形成からは30-40%が子宮頸がんに移行します。
この治療ワクチンは、女性には大きな味方だと思います。
金曜日にアンジェスからプレスをだしていますが、デコイの新しい話題があります。
私たちの教室出身で、森ノ宮医療大学保健医療学部教授の青木先生たちの研究グループは、関節拘縮モデル動物を用いた分子メカニズムを研究していますが、最近局所血流不全が低酸素による活性化転写因子Hypoxia Inducible Factor(HIF-1)の惹起が中心的役割を果たしていることに注目しています。
今回のグラントは、この研究成果に基づき新規分子治療薬を開発するという技術移転テーマとしてJST A-STEPに採択されました。
骨折術後固定・脳血管障害後の廃用性関節拘縮発生は、患者のADL・QOLの低下に大きく影響しており、老年医学領域では大きな課題です。
現在のところ、拘縮進展阻止は理学療法のみに依存しており、悪化を抑制する薬剤は存在しません。
関節低酸素状態により転写因子HIF-1が活性化されるので、おとり型核酸医薬(デコイ)を用いて、新規分子治療製剤の開発・特許取得を目指したものです。
この領域は、今後寝たきり予防として大変重要ですので、脳血管障害が増加している高齢化社会において需要が大きく、社会的に期待されます。
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