少し古い話題ですが、高血圧学会のガイドライン2009が発表されました。
ガイドラインの説明会もこれから多くあるかと思いますが、ひとつの大きな特徴は、ARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)の位置づけが大きくなったことだと思います。
以前にブログでも紹介しましたが、ARBには糖尿病発症抑制作用があります。
今回のガイドラインでは、糖尿病・メタボリック症候群の第一選択薬がARB/ACE阻害薬になりました。
これからの日本の肥満の増加を考えると、大きな判断ではないかと思います。
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今年の2月は、予想以上に暖かいですね。今日は一番寒いほうでしたが、まだましですね。
ブログも間があいて申し訳ないです。学会が多くて、目が回りそうです。
来週も、再生医療学会が東京でありますし、来月末には循環器学会が大阪で開かれます。
何とか時間を見つけて、最新の情報をお伝えしていこうと思いますので、よろしくお願いします。
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アンジェスが開発に協力をしているバイカルの新しいタイプの抗ガン剤アロベクチン7の治験に関する発表が出ました。
バイカルが発表した内容は、進行期メラノーマを対象とするAllovectin-7®の第Ⅲ相臨床試験の進捗状況に関してです。
進行期(StageⅢもしくはⅣ)メラノーマを対象とする目標症例数375例の第Ⅲ相臨床試験が進んでいるのですが、順調に症例登録がされてきたため、2009年末までに試験が完了する予定になりました。
アンジェスは、アロベクティンの日本及びアジアの権利をもっています。
しかし、それだけでなく、アメリカとヨーロッパでの売り上げに対してもロイヤリティをもらえることになっています。
金額はいえませんが、大きなロイヤリティをもらえることになっており、今回のニュースは朗報です。患者さんのためにも、早く上市されることを期待しています。
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遺伝子治療に関して、長期間でも有効であることが、アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症で発表されました。
ADA欠損症の患者は、重症複合免疫不全症(SCID)になり、酵素補充療法または造血幹細胞移植といった治療を受けないかぎり、生後1年以内に死亡します。
NEJM誌2009年1月29日号に報告されたので、このADA欠損症に対する遺伝子治療の長期報告です。
患者さんのCD34+骨髄細胞に、レトロウイルス・ベクターを利用してADA遺伝子を導入し、骨髄に戻す遺伝子治療が、1990年に行われ、世界で最初の遺伝子治療でした。
今回は、その長期結果ですが、血液細胞はADAを発現しつづけ、プリン代謝は正常化していたことが分かりました。
患者さんの中には、遺伝子治療により、普通の生活を送れるようになっていたそうです。
今回の結果は、遺伝子治療が現実の治療として大変有望であることを示しており、前回お話したセレプロという脳腫瘍の遺伝子治療薬と合わせて、遺伝子治療を現実のものとしつつありますね。
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第一三共さんとコラテジェンの契約が一部終了したことを発表しました。
国内では、早期承認に向けてコラテジェンの厚労省との協議をしておりますが、海外に関してまもなくフェーズIII開始ですが、第一三共さんのポートフォリオ見直しということがあり、契約の変更になりました。
第一三共さんからは、今後も国内でのコラテジェンの販売で強いサポートを頂くことになり、引き続き親密なお付き合いが続きます。
今まで第一三共さんの方針もあり、海外での開発に関しては慎重に進めてきましたが、今後はアンジェスでの決定が可能になり、スピード・アップを図っていく予定です。
まもなく、FDAとフェーズIIIのプロトコールを検討するミーティングも行いますので、その内容を受けて最終のフェーズIIIの内容が決まります。
FDAからも、好意的な反応で会議の準備が進んでおりますし、先月の終わりにワシントンでのCell&Gene Therapy Forumでコラテジェンの講演を依頼されたので、行ってきましたが、会場に来ているFDAの関係者からも好意的な反応を頂きました。
ヨーロッパでも、セレプロという脳腫瘍の遺伝子治療薬の認可が今年にも出そうですが、商業化に向けての動きが始まっています。
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新しいNFkBデコイの応用が見つかりました。
実は、歯周病に有効であることがわかりました(Antioxidants & Redox Signalingに掲載されました)。
歯周病は、重症になると歯と歯周組織を連結している付着部が壊れ、最後は歯槽骨が吸収され、歯が抜けてしまいます。
抗生物質や抗炎症薬を用いるのですが、これらは骨そのものに対しての作用はなく、対処療法です。
以前の我々の研究で、NFkBデコイが破骨細胞を抑えることが分かっていましたが、更にイヌでの歯周病治療実験に成功しました。
NFkBデコイをイヌ歯周病モデルの歯根部歯肉粘膜下に投与したところ、歯周炎による歯肉の退縮や歯槽骨の吸収を抑えました。
更に骨の欠けた歯周病に対しても有効であることが分かりました。
NFkBデコイは、もちろん炎症も抑えますので、炎症抑制と骨吸収抑制と歯周病に対する非常に良い治療になることがわかりました。
今回の研究結果は、基盤研の基礎研究推進事業の成果です
既にアンジェスでは「歯周病及び外科手術による歯槽骨欠損の治療剤」として特許を出しています。
歯周病の市場は、高齢化に伴い、大変大きなものになっています。
歯周病というと、歯磨きと思われるかもしれませんが、医薬品もかなりあるのですが、決定的なものがありませんでした。
今後NFkBデコイは、歯周病の新しい治療薬として期待されます。
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以前にお話ししたアンジェスの子会社ジェノメディアのGEN0101が、株式会社TSD Japanにライセンスすることが正式に決まりました。
HVJを利用した前立腺がんの治療薬のことですが、日本国内でのライセンス契約です。
GEN0101は、がん免疫に重要な樹状細胞に作用して、がんを攻撃するTリンパ細胞やナチュラルキラー(NK)細胞を活性化することが明らかとなっています。
また、同時にがん免疫を抑えてしまうといわれている制御性Tリンパ細胞の機能をコントロールすることで、効率的にがん免疫を活性化することが明らかとなっており、さらに最近の研究で、直接ホルモン抵抗性の前立腺がん細胞を殺傷する作用も示されています。
既に、がん動物モデルでGEN0101を評価した結果、ホルモン抵抗性の前立腺がんモデルを始めとして種々のがんに対して有効であることを示す結果が得られています。
また、私のブログでも何回か取り上げたいわゆるスーパー特区(先端医療開発特区)の「免疫先端医薬品開発プロジェクト‐先端的抗体医薬品・アジュバントの革新的技術の開発」でに採用されており、これでいよいよ本格的な開発に入ります。
前立腺がんはどんどん増えてきており、2010年には国内での年間新規罹患患者数は、5万人を超えると予測され、今後高齢化に伴って急速に増加するそうです。
動物実験での効果は非常に良く、早く臨床治験が期待されます。
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