昨日、内閣府からスーパー特区の採用プロジェクトが発表されました。
全部で24プロジェクトで当初予定より、少し増えました。
大阪に関係したプロジェクトは、4件で応募全てが採択されています。下記のプロジェクトです。
今回のスーパー特区は、大学や研究機関などが中心となって行う研究を支援するもので、トランスレーショナル・リサーチを推進する仕組みの一つです。
今回の特区でできた仕組みは、全国に広げて使われることになりますので、規制緩和が行われることを期待しています。
私たちが関係しているのは、医薬基盤研究所や大阪大学でのプロジェクトで、既に動いている知的クラスターなどとも連携して、創薬の加速が期待できます。
ヒトiPS細胞を用いた新規in vitro毒性評価系の構築 水口裕之(医薬基盤研究所)
先端的循環器系治療機器の開発と臨床応用、製品化に関する横断的・統合的研究 橋本信夫(国立循環器病センター)
免疫先端医薬品開発プロジェクト-先端的抗体医薬品・アジュバントの革新的技術の開発 岸本忠三(大阪大学)
次世代・感染症ワクチン・イノベーションプロジェクト 山西弘一(医薬基盤研究所)
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彩都に新しい仲間が昨日オープンしました。
既に彩都には、2つのインキュベーション施設がありましたが、今度3つ目の施設として、彩都バイオイノベーションセンターができました。
オープニングには、橋下知事も駆け付けて下さり、大阪にとってバイオ振興は大事だとぶち上げて下さりました?。
大阪からは、スーパー特区の申請も出ており、彩都に集積しているバイオベンチャーは、採用されれば、その恩恵にあずかることになります。
また、大阪としても、特区として医薬品審査業務の一部を大阪府に移管してもらうように申請を出しており、こちらも認められれば、大阪のベンチャーにとっては、大きなメリットになります。
私も、橋下知事のバイオ応援団の一員ですが、大阪と彩都のバイオ振興のために更に頑張りたいと思います。
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今年のAHA(アメリカ循環器学会)は、先週ニューオリンズで開催されました。今年は、私は残念ながら参加できませんでした。
この間ブログに書きました産学官サミットでパネリストを政府から頼まれたので、泣く泣くあきらめました。
でも、私たちのグループから新しいデータを発表させていただきました。
それが、アンジェスからプレス発表で出ているものです。
アンジェスでは、NFkBデコイを用いてアトピー性皮膚炎のフェーズIIを終了し、現在フェーズIIIを開始する準備をしております(残念ながら、アルフレッサさんとは先方のご事情で別のパトーナーと進めることになりましたが)が、今回の発表は次世代デコイの内容です。
今回の研究成果は、リボンデコイを用いたものです。NFkBとEtsの2つの転写因子に対するキメラデコイをリボン型にして、大動脈瘤のモデルに投与しました。
その結果、ラットの大動脈瘤モデルで大動脈瘤の進展を抑制できました。
何が新しいの?
実は、今回の投与は、今までの局所投与でなく、腹腔内に投与したものです。
ご存じのように、リボンデコイは末端領域をサークル状に修飾した改良型デコイで血中での安定性が高まります。
このことは、局所投与を前提とする従来型デコイと比較し、リボン型デコイは生体内での安定性が向上しており、静脈内投与(全身投与)に向けた大きな前進だと考えています。
また、キメラデコイは、NF-κB及びEtsの二つの転写因子に対する阻害作用を有するダブルデコイで、より阻害作用を強く持つことが期待されていましたが、結果はその通りでした。
現在のところ、腹部大動脈瘤は、薬剤で治療することは難しく、時間の経過とともに拡大していく疾患です。
また、今回抑制したMMPは、血管壁のコラーゲンやエラスチンを破壊し、血管径を膨張させます。
治療としては膨隆した動脈壁を取り除き人工血管やステントグラフトに置換する手術が主に行われておりますが、薬剤による治療が可能となった場合には、非侵襲的な治療として、大きな朗報になることと思います。
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昨日恒例の産学官連携サミットが東京で、野田聖子科学技術担当大臣も出席されて、開催されました。
今回、私はライフサイエンス関連でパネリストとして出席いたしました。
バイオベンチャーの立場から、2つお願いをいたしました。
ひとつは、医薬品の審査をもっと早くしてほしい。早期の審査こそ、重要であるとお願いいたしました。
もう一つは、世界的な金融危機を受け、破綻に瀕している日本のイノベーション創造システムの維持をどうするかという課題に関してです。
このブログでも、取り上げましたが、イノベーション・システムが破綻しかけている現状では、上場バイオベンチャーを含むバイオベンチャーのプロジェクトを評価して、議決権のない株買い取りでの出資など、信用破綻に対する国の信用補完が必要です。
アンジェスは、無借金ですし、手元には豊富な資金もあり、当分は資金調達の必要もない恵まれた状態にあります。
しかし、多くのベンチャーは大変困難な状況にあります。
ご存じのように、大学発バイオベンチャー協会の会長代行もしておりますので、皆さんの意見を代弁してお話をさせてもらいました。
金融機関への公的資金投入だけでなく、国益のために日本の将来を担うイノベーション・システムの維持、そのための公的資金投入をどう投入するか?
今や緊急課題であるので、総合科学技術会議でも検討してほしいとお願いいたしました。
会議終了後には、多くの方から賛同をいただきました。
どうモラル・ハザードを防ぐかという問題はありますが、状況は認識していただけたかと思います。
会議終了後、野田大臣主催の会食がありましたが、野田大臣では大変クレバーな方で感銘を受けました。
さすがに、総理候補といわれる方だなあと認識をいたしました。科学技術の重要性は、十分認識していただいているので、今後の政策に期待したいですね。
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厚生労働省も、少しづつ変わってきているようです。
先日、厚生労働省が、抗がん剤イリノテカンの副作用を抑止する遺伝子診断薬を保険収載することが、報道されました。
抗がん剤イリノテカンの活性代謝産物であるSN-38を解毒するUDP-グルクロン酸転移酵素( UDP-glucuronosyltransferase, UGT1) の2 つの遺伝子多型を判定するもので、副作用の多い・少ないを予測するものです。
積水メディカルが、開発した診断薬ですが、遺伝子診断薬としては、日本での実用化第1号となります。
こういう商品が増えてくると、日本でも遺伝子医薬品や診断薬がいずれメインになってきそうですね。
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今日は、嬉しいニュースがあります。
以前から、メディキットやホソカワミクロンさんと進めていたDEBカテーテルで前進がありました。
先週私の故郷の倉敷で開催された『第11回日本栓子検出と治療学会』のシンポジウムで発表いたしましたが、大変良い動物実験の結果が出ました。
DEBカテーテルというのは、炎症を抑制するNFkBデコイを血管の詰まりを防ぐバルーンカテーテルの表面に塗布して、血管を拡げると同時に血管の詰まり(再狭窄)を予防しようというアイデアです。
DEB=Decoy Eluting Balloonの略で、デブではありませんので、念のため。
冠動脈では、薬剤流出性ステント(DES)というのが、再狭窄予防を目的として、大きな市場を取っていますが、まだバルーンカテーテルでは薬剤流出性はありません。
今回ウサギを用いた動物試験において、有効性を明らかにすることが、できました。
使用したのは、NFκBデコイをホソカワの200ナノメートルの生体適合性高分子PLGAナノ粒子に封入し、メディキットが薬剤塗布したPTAバルーンカテーテルです。
結果は正直予想以上で、普通に血液内にいれても、薬剤は全然取れず、病変部位で拡張すると、うまく血管に入れることができました。
その結果、血管の詰まりは、通常のデコイを含有していないPTAバルーンカテーテルと比較したら、統計学的に有意に抑制されていました。
今回の結果は、我々にとっても、長年のアイデアが証明された大変うれしい結果です。
これで、世界で初めての薬剤溶出型カテーテルの実用化に大きく前進しました。
医療機器は、医薬品に比べると、認可も早く、アンジェスの事業構築に早い段階で貢献してくれると期待しています。
今後は、できる限り早く臨床治験に入りたいですね。
このプロジェクトは、NEDO技術開発機構(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成19年度【健康安心プログラム】に係る「基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発/橋渡し促進技術開発」委託事業として、支援されています。
良い成果を出せそうで、安心しました。
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今回の金融危機で、私はマスコミや政界で触れていない、あえて避けているのが、小泉改革の金融危機における意義だと思います。
まだ、引退を決めたとはいえ、現役で、かつ、この間まで小泉離れをしていたので、現時点では客観的に見れる方が少ない、いや、見たくないのだと思いますが、正しい評価をすべき時が来たと思います。
以前述べたように、小泉政権下で知的財産戦略本部の本部員として政策決定に一部関与した経験から、私からみた功の部分を述べたいと思います。
1)金融機関の不良債権処理
いわゆるバブルの後始末ですが、これは最大の功績でないでしょうか?
今回の金融危機で、日本が比較的傷が浅く、最後に日本の銀行・金融機関が救済に出ているのは、ひとえにバブル処理が終わったためです。
あの時点での小泉改革のおかげといえます(痛みは伴いましたが)。
また、アメリカのサブプライム問題対処も、実は小泉改革の焼き直しです。その意味で、政策の正当性は裏付けられたといってもいいかと思います(ただし、アメリカは日本の10倍の速度で行っていますが)
2)成長路線の堅持
構造改革による成長路線、科学技術・ベンチャー創出など日本経済の将来の方向を定めたのも大きいかと思います。現在、世界的不景気の中でも日本経済が比較的底堅いのは、構造改革が進んだためです。自民・民主どちらがとっても、揺り戻しはあったとしても、方向性は変わらないかと思います。
3)科学技術・知的財産重視路線
歴代内閣ではなかったテクノラート型の政策に大きく舵を切ったのも、功績かと思います。いわゆる分かりにくい、票になりにくい、分野で、今まで軽視されてきたが、重要な分野に取り組んだことも、大きな変化でした。
小泉改革の正確な評価をしないと、今回の金融危機の乗り切りは難しいのではないかと思います。
何でもありのとりあえずの対策の後、どうするか?これが、難しいです。
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