GEN0101と聞きなれない名前の抗がん剤です。実は、HVJ-Eのことです。
今まで、HVJは、膜を利用したベクターと抗がん剤のHVJ-Eとややこしかったですが、今回はジェノメディアの開発コードでの紹介です。
前立腺がんに対する素晴らしい効果が第67回日本癌学会学術総会で発表します。
大阪大学大学院医学系研究科の金田安史教授の研究グループが、10月28日名古屋市で発表いたします。
がん研究では、ヒトのがん細胞に対する効果が大事なんですが、今回の研究は、ヒトのホルモン抵抗性前立腺がん細胞をマウスへ移植したがん動物モデルに対して、GEN0101を投与して治療を行っています。
そうすると、前立腺がんが縮小すること、そして個体によってはがんそのものが消失することが明らかとなりました。
実は、がんが消失することは、すごいことなんですね。私たちも、がんの実験をしていますが、ここまでの効果のある薬はまずありません。
GEN0101は、がん免疫を活性化する上に、前立腺がん細胞に対して直接作用して殺傷効果を示すことがわかりました。
特に、前立腺がんの中でもホルモン抵抗性の前立腺がんに対しては、GEN0101の作用がより強くなることを示す結果も示されました。
これは、臨床的に大きな意味のあるデータです。
前立腺がんは、初期の段階ではホルモン療法による治療が有効ですが、治療開始から数年経過するとホルモン抵抗性の前立腺がんへと移行することが知られています。
そのため、重症度の高いホルモン抵抗性前立腺がんに対しては、優れた治療薬の開発が切望されていますので、今回の結果は大変意味があります。
以下、続くです・・・。
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これは、プレスリリースからですが、提携しているTSDの阪下喜治氏のコメントです。
「TSD Japanとして、これからGEN0101をホルモン抵抗性前立腺がんを対象に開発を進めていくわけですが、それに先駆けてホルモン抵抗性前立腺がんに対して、動物で明確な効果を見出せたことは、大変心強い援護になると考えております。
一般に免疫療法の薬物は、非特異的な効果しか見出せない場合が多く、このように臨床のターゲットである前立腺がん、しかもホルモン抵抗性の前立腺がんを対象にした有効性に関する動物実験データが発表されることは、臨床試験における有効性を見出せる確率が高くなったとも言えます。
また作用機序として直接前立腺がんを殺傷する作用があることや、ホルモン抵抗性の前立腺がんにより強く効果があることなど、臨床試験における良好な結果を推察できるような結果が得られていることは、大変勇気付けられるものです。
今後この結果を含めたGEN0101の薬理作用をエビデンスとして、本薬が出来るだけ早く現実の前立腺がん治療のお役に立てるよう、TSD Japan全社をあげて誠心誠意努力してまいる所存でございます。」
また、ブログ初登場ですが、ジェノミディアの中島俊洋社長のコメントも載せておきますね。
「これまで共同研究先である、大阪大学の金田教授の研究グループからは、EN0101が結腸直腸がん、腎がんなどの治療に効果があることを示す動物実験データが示されておりましたが、今回の発表でそれらのがんに加えてホルモン抵抗性前立腺がんに対しても治療効果があることが明らかになったことは、プロジェクトを進める上で大きな進歩です。
前立腺がんは今後高齢化が進むに従って、男性の主要ながんの一つになることが予測されていますが、ホルモン抵抗性前立腺がんに対しては、現在のところ国内では1つの抗がん剤しか承認されていない状況であり、新しい治療薬の開発が必要な状況です。
今後、TSDと治療薬の開発に向け、着実にプロジェクトを進めていきたいと思います。」
早く臨床での効果を見たいですね。
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