私どものしています大学発ベンチャー支援組織のNPO法人「青い銀杏の会」では、月一回メルマガを出しております。
今回は、私が担当で巻頭のリレーエッセイを書きました。ちょっとながいですが、関係のあるところを下記に載せますね。
青い銀杏の会にご興味のある方は、ぜひご入会をお願いします。
▼△▼△━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.016 2008.10.20
━
△▼△ ◆青い銀杏の会 メールマガジン◆
▼△━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.osaka-u.com/
△
会員様同士の活発な情報交換のために、月に1回お届けしております。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
+-+ CONTENTS +-+
【1】 青銀会理事によるリレーエッセイ:(理事長)森下竜一 氏
【2】 助成金・イベント・セミナー等のお知らせ
【3】 交流会のお知らせ
【4】 編集後記
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+--+-+-+-+
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】 ピンチの時こそチャンスあり
- 皆様と一緒に、ぜひこの危機を乗り越えていきたい -
理事長 森 下 竜 一
***********************************************************************
青い銀杏の会の会員の皆様、こんにちは。
恒例のメルマガの御挨拶を書こうと思ったのですが、あまりに急激な経済情勢
の変化の愚痴がつい出てしまいます(最近、さすがにため息が多いです・・・)。
気を取り直して、筆を進めます。ご存じのように、アメリカのサブプライム・
ローンに端を発した金融危機は、世界恐慌の一歩手前にまで来てしまいました。
アメリカ株式市場から始まった世界株安は、日経平均をバブル後最安値に近い
水準まで落としています。トヨタ・任天堂や武田といったグローバルな優良企
業の株ですら、配当が5%というありさまで、さすがに安すぎと突っ込みを入
れたくなるぐらいです。
特に、私たちのようなベンチャーの新興市場は大変です。アンジェスも、上場
以来初めて公募価格を下回ってしまいました・・・(もっとも、マザーズの時
価総額順位は却って上がっています。他も、ひどいということですね)。
もっと大変なのが、ベンチャーキャピタルから資金を調達する必要のある未公
開のベンチャーです。当面、IPOも大変難しいため、まさに会社存続の危機
といえます。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。この状況は、2002年に類似していま
す。2002年は、アンジェスのマザーズへ上場した年ですが、日経平均はや
はり8000円ぐらいでした。もう日本経済は、終わりか?という状況でした
が、大学発ベンチャーという技術開発型企業に焦点が当たりました。
あえて、大胆に予測するならば、また同じような状況になってくるだろうと思
います。アメリカでも、グーグルは予想以上の好決算で株価が上昇しておりま
すし、バイオ銘柄も全体の下落率に比べるとディフェンスになっています。
バイオベンチャーにとっては、国内市場の低迷は、業績とは直接の関係はなく、
危機感の中で合従連衡が進めば、プラスに転じる場面もあると思っています。
アンジェスも、この状況を利用して??、かねてから交渉をしておりましたト
リインフルエンザのDNAワクチンをバイカル社から導入できることになりま
した。このDNAワクチンは、アメリカ政府が国防総省やCDCを通じて膨大
な予算をつぎ込んで開発してきたもので、将来は軍採用になると聞いています。
なかなか日本での権利交渉獲得も苦労していたのですが、この状況で急遽提携
に成功いたしました。同様の例も増えてくるかと思います。
これから1年は過去に例のない世界的な経済再編が進むと思われますが、着実
に開発を進め、良い商品を生み出すことが、会社の生き残りであり、将来の発
展につながると思います。株の世界では、「売りは買い、買いは売り」、とい
う言葉がありますが、ピンチの時こそチャンスありだと思います。
先日、横浜で開かれたバイオジャパンのパネルに出席して、イノベーション創
造機構の議論に参加してきました。日本のベンチャーは、金融危機より一足早
く危機を迎えたため、このような再生システムが既に予算としてできていると
いう運の良い状況で、今回の危機を迎えています。これから議論が更に煮詰ま
ってくると思いますが、規制緩和と資金供給の両面で追い風が吹いてくると確
信しています。
将来の日本経済再生のため、今こそベンチャーを生み出すシステムを維持する
必要があります。皆様と一緒に、ぜひこの危機を乗り越えていきたいと思いま
す。
実は、12月8日に彩都で、躍進する彩都バイオヒルズをテーマに、大交流会
を緊急開催することになりました。11月に彩都に3番目のインキュベーター
(彩都イノベーション・センター)がオープンします(既に、この新インキュ
は、満杯の入居で彩都の勢いを証明しております)。
その開催を祝して、彩都バイオヒルズクラブとの共同開催で、青い銀杏の会の
ベンチャー会員の方に事業を紹介していただきます。また、彩都イノベーショ
ン・センターの入居企業の方にも事業紹介をお願いしております。
他に大阪府のバイオ政策の紹介や支援機関のご案内なども盛り込むことにいた
しました。近畿バイオインダストリー振興会議のような常連のご紹介だけでな
く、ニュービジネス協議会というベンチャー支援組織の老舗のご紹介もしてい
ただきます。ぜひ、多くの方に忘年会代わりにご参加いただければと思ってお
りますし、いよいよベンチャー再興に向けて盛り上げていただきたいです。
最後に、最近私のはまっている宮沢賢治の詩を紹介したいと思います。生徒諸
君によせるという詩の最後の言葉です。
「ああ諸君はいま
この颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る
透明な風を感じないのか 」
このような未曾有の危機の時こそ、新しい時代の息吹や生命が誕生するのだと
思います。
(参考までに、全文を下記へ掲載しておきますね。今回は、長いメルマガです
いません。それだけ、危機感が強いとお感じください)
生徒諸君
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり
決せられた南の風である
諸君はこの時代に強いられ率いられて
奴隷のような忍従することを欲するか
今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば
われらの祖先乃至はわれらに至るまで
すべての信仰や徳性は
ただ誤解から生じたとさえ見え
しかも科学はいまたに暗く
われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ
むしろ諸君よ
更にあらたな正しい時代をつくれ
諸君よ
紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君は此の地平線に於ける
あらゆる形の山嶽でなければならぬ
宙宇は絶えずわれらによって変化する
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言っているひまがある
新たな詩人よ
雲から光から嵐から
透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ
新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系統を解き放て
衝動のようにさえ行われる
すべての農業労働を
冷く透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踊の範囲にまで高めよ
新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく美しい構成に変えよ
新しい時代のダーウィンよ
更に東洋風静観のチャレンジャーに載って
銀河系空間の外にも至り
透明に深く正しい地史と
増訂された生物学をわれらに示せ
おおよそ統計に従はば
諸君のなかには少なくとも千人の天才がなければならぬ
素質ある諸君はただにこれらを刻み出すべきである
潮や風・・・
あらゆる自然の力を用い尽すことから一足進んで
諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ
ああ諸君はいま
この颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る
透明な風を感じないのか
▼△▼△━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】交流会のお知らせ (「計画」です。詳細は追ってお知らせします)
テーマ : 「躍進する彩都バイオヒルズ」
--- 彩都バイオヒルズクラブとの交流 ---
日 時 : 平成20年12月8日 13時30分 ~ 19時00分
場 所 : 彩都バイオヒルズセンター
主 催 : 青い銀杏の会、バイオヒルズクラブ
内 容 : 青い銀杏の会、バイオヒルズ双方のメンバーからの報告
関係団体などからの報告
懇親・交流会
:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:
□ 発行責任者:青い銀杏の会 http://www.osaka-u.com/
■ 編集:青い銀杏の会事務局
□ メールマガジン連絡先:mailmz@osaka-u.com
■ このメールマガジンの、お知り合いへの紹介や転送は自由です。
□ Copyright (c) 2008 青い銀杏の会. All rights reserved.
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)