皆様、もうごらんになった方も多いかと思いますし、朝日新聞にも以前出していただいたので、内容はご存じかも知れません。
この度、”Angiotensin II accelerates osteoporosis by activating osteoclasts”という研究論文が、 FASEB J. 2008 22: 2465-2475 に掲載される運びとなりました。
高血圧の背景因子であるアンジオテンシンIIが骨芽細胞を介して破骨細胞を分化、誘導して骨粗鬆症を増悪させていること、そして降圧薬でもあるアンジオテンシン受容体拮抗薬(オルメテック)が骨粗鬆症を防止し得るといことを発見し、そのメカニズムを解明しました。

今回の研究を実行したのは、写真にのっている志水先生です。彼からの感想を載せますね。彼は、歯医者にして医者、陶芸家?に写真家??という私の研究室でも最も多彩な人です。
以下に彼のコメントを載せさせて頂きます。
「思えば、歯科大学時代に米国留学先で破骨細胞の培養に携わってから10年近く歯科を中心とした骨代謝の研究に従事して来ましたが、阪大医学部に再入学し、医師として入局した老年・腎臓内科、臨床遺伝子治療学講座では循環器疾患の研究と治療を中心とした環境下にあり、その視野を大きく見広げる契機となりました。今回の研究結果も、骨代謝を歩んで来た者が、循環器疾患という新分野におかれた賜であると思います。今後、研鑽を積んでさらに幅広くトランスレーショナルリサーチに取り組んでゆきたいと思います。入局以来、支援、指導を頂いて来ました森下教授、中神先生をはじめとして協力していただいている多くの関係者の方々にこの場をおかりして深謝申し上げます。」
今回の研究で、高血圧が骨そしょう症を引き起こすことを明らかにしましたし、ARBが骨折の予防にもなることも分かりました。
こういう分野をまたがった研究ができるのも、老年医学の面白いところですね。
このような異分野横断型の研究をされたい方がいらっしゃたら、ぜひお越しください(最後は宣伝でした・・・)。
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