皆さん、ご存知かもしれませんが、アンジェスからプレスが出ました。アンジェスの子会社であるジェノメディアで進めているHVJ-E(センダイウイルス・エンベロープ)ベクターの基本特許(物質特許)が成立し、特許公報(特許第3942362号)が発行されたことのお知らせです。
プレスでは、「本特許は、「ウイルス本体から精製分離され、融合活性に必要なウイルスタンパク質の比率が野生型のウイルスと同様であるセンダイウイルス(HVJ)の不活性化ウイルスエンベロープ」を対象とするものです。」と、わかりにくいことを書いていますが、ウイルスの膜を利用した遺伝子の導入方法です。
普通は、ウイルスの中の遺伝子に目的の遺伝子を組み込むのですが、予期せぬゲノムの中に導入遺伝子が組みこまわれるという危険性がありました。
今回の方法は、そうした危険性を避けるためにHVJの遺伝子を壊してしまい、空になった膜の中に遺伝子を入れて配達をするという方法です。
今回のプレスは、その基本特許が成立したというものです。HVJ-Eベクターに関しては、ジェノミディアでDDSや遺伝子治療ベクターとして開発が進められています。今回の特許により、これらのプロジェクトを長期にわたり強力にサポートする基礎ができたといえます。
既にHVJ-Eベクターは、研究用試薬として石原産業から「遺伝子・タンパク質導入試薬 GenomONEシリーズ」、「細胞融合用試薬 GenomONE-CF」として販売されていますし、米国においても、コスモ・バイオから、「GenomONE–Neo EX HVJ Envelope Transfection Kit」として発売されています。
皆さん、使われたことはありますか?
発見者は、私の恩師の金田先生ですが、長年のお仕事が実りつつあります。
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)