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高血圧の治療薬の一つであるアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の治療上の有用性が拡大しつつあります。先週東京であるARBの全国講演会がありました。
私は、ARBのアンチ・エージング効果ということで骨年齢を改善させる効果や脳年齢(認知機能)に対する改善効果などをお話いたしました。
また、他の先生からはヨーロッパの高血圧学会のガイドラインの紹介がありました。
既に日本高血圧学会のガイドライン2004やアメリカ高血圧学会のガイドラインJNC-VIIではARBの臓器保護作用が認められ、心臓合併症や腎臓合併症に対しては推奨、あるいは、積極的な適応という形でファースト・チョイスとしての使用が記載されていますが、比較的ヨーロッパではまだカルシウム拮抗薬の位置づけが高いという印象でした。
今回の改訂では、日本やアメリカの考え方にヨーロッパも近づいてARBの臓器保護作用を意識した使用に変わったといえます。それだけ、ARBの臓器保護作用がグローバルに認められたということでしょうか?
実際、慶応大学の斉藤先生からARBとカルシウム拮抗薬を併用する場合、どちらから始めるのがよいのか、という報告がありましたが、糖尿病の男性ではARBから始めたほうが、4ヶ月ほど長生きする、女性では1年長生きするという結果でした。
これは、透析の回避や脳卒中の抑制がARBでカルシウム拮抗薬より効果が高いことによるのではないかと思います。
更に、面白いのは、医療費です。薬剤投与を始めてからの生涯薬価は、ARBのほうが一日薬価は高いにも関わらず、トータル費用は250万(20%)ほど安いという結果でした。
今後、医療経済に対する影響も一日という短い尺度で考えてよいのかという問題もありますね。タイトルの不老不死?は、言い過ぎですが、アンチ・エージングの最適な薬にはなりつつあるように思います。
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