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ARBの可能性の拡大:不老不死?

ryu-chan / 2007.06.30 13:53 / 推薦数 : 4

高血圧の治療薬の一つであるアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の治療上の有用性が拡大しつつあります。先週東京であるARBの全国講演会がありました。

私は、ARBのアンチ・エージング効果ということで骨年齢を改善させる効果や脳年齢(認知機能)に対する改善効果などをお話いたしました。

また、他の先生からはヨーロッパの高血圧学会のガイドラインの紹介がありました。

既に日本高血圧学会のガイドライン2004やアメリカ高血圧学会のガイドラインJNC-VIIではARBの臓器保護作用が認められ、心臓合併症や腎臓合併症に対しては推奨、あるいは、積極的な適応という形でファースト・チョイスとしての使用が記載されていますが、比較的ヨーロッパではまだカルシウム拮抗薬の位置づけが高いという印象でした。

今回の改訂では、日本やアメリカの考え方にヨーロッパも近づいてARBの臓器保護作用を意識した使用に変わったといえます。それだけ、ARBの臓器保護作用がグローバルに認められたということでしょうか?

実際、慶応大学の斉藤先生からARBとカルシウム拮抗薬を併用する場合、どちらから始めるのがよいのか、という報告がありましたが、糖尿病の男性ではARBから始めたほうが、4ヶ月ほど長生きする、女性では1年長生きするという結果でした。

これは、透析の回避や脳卒中の抑制がARBでカルシウム拮抗薬より効果が高いことによるのではないかと思います。

更に、面白いのは、医療費です。薬剤投与を始めてからの生涯薬価は、ARBのほうが一日薬価は高いにも関わらず、トータル費用は250万(20%)ほど安いという結果でした。

今後、医療経済に対する影響も一日という短い尺度で考えてよいのかという問題もありますね。タイトルの不老不死?は、言い過ぎですが、アンチ・エージングの最適な薬にはなりつつあるように思います。

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厚労省班会議:バージャー病

ryu-chan / 2007.06.29 11:15 / 推薦数 : 3

今日は厚労省班会議(難治性血管炎に関する調査研究班)の会議に出てきました。私は、その中の大型血管炎の臨床研究分科会の班員として出席してきました。

全体の班長は、聖マリアンナ医科大の尾崎承一教授で、私どもの分科会班長は東京医科大の重松宏教授です。この班では、HGFのバージャー病に対する研究を重松先生の下で進めてきましたが、今日HGFのフェーズIIIの結果とあわせてその内容が明らかにされました。

バージャー病という病気をご存知ですか?難病に指定されているようにあまり多い患者さんはおられません。かつては、エノケン病といわれていました。

エノケンさん(榎本健一さん)がこのバージャー病で足を切断されたために、このように以前は言われていたようです。私も、エノケンさんのリアルな活躍はみていないのですが、かつての大変有名な喜劇役者(今でいうとビートたけしさんでしょうか?)で、足の切断は大変ショッキングだったようです。

原因としては、喫煙による自己免疫といわれていますが、未だにはっきりしません。アジア人に特異的であるため、遺伝的な背景も言われています。

閉塞性動脈硬化症と違い、若年男性での発症がほとんどいう珍しい?病気です。

バージャー病では、プラセボのないオープン・ラベル試験が班に参加している施設で進められてきました。オープン・ラベルでしたが、潰瘍の改善に関して良好な結果が明らかにされ、フェーズIIIの終了に伴いこちらの班での臨床試験も終了することになりました。

バージャー病の臨床試験でも多くの患者さんや先生方にご協力を頂きました。改めて御礼を申し上げたいと思います。

閉塞性動脈硬化症の結果と合わせて、厚労省に申請していくことになるかと思いますが、早く患者さんに使用できるようになればと思います。

他にも、自己免疫疾患など多くの難治性潰瘍がありますから、このような難治性血管炎における潰瘍治療にも応用していただきたいと思います。

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スーパー・シェフ

ryu-chan / 2007.06.28 12:52 / 推薦数 : 2

本日は久々にお食事の話です。私のごひいきのスーパー・シェフをご紹介します。お店の名前と場所は、某有名人の方々がお使いになるために、公開は不可ですが、写真の公開の許可は頂きました。

関西では、知る人ぞ知る有名シェフで、カツサンドは某大物歌手がコンサートで絶賛したという逸話があります。店の看板はでていないので、本来みつかりそうもないはずなんですが、次の朝には200人ぐらいファンがならんでいたそうです。

個人的には、オムライスもお気に入りです。もし、うまくたどり着きましたら、是非お試しください。

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彩都に新インキュ(第三期棟)

ryu-chan / 2007.06.25 09:58 / 推薦数 : 1

日経バイオテクノロジーに彩都に3つ目のバイオベンチャー向け貸し実験室を設置とのニュースが出ました。

新しいインキュベーターは、中小企業機構が大阪府茨木市の彩都ライフサイエンスパーク(彩都バイオヒルズ)に3つ目のインキュベーターとして設置するものです(中小企業機構としては2つ目)。

彩都には、彩都バイオインキュベーターと彩都バイオヒルズセンターの2つのインキュベーターがありますが、既に満杯で新たなインキュベーターが必要とされていました。

そのため、今回、中小企業基盤整備機構が、08年4月新たなバイオインキュベーターを設置するというのが内容です。

一期棟は、公設民営方式で運営されており、バイオ・サイト・キャピタルが運営していますが、新インキュも同様の形です。

新しいインキュベーターは地上4階建て、延べ床面積2500平方メートル、レンタルラボ(オフィスとしても使用可能)の大きさは66.8平方メートルあるいは68.9平方メートル、P2レベルまでの遺伝子組み換え実験が可能だ、そうです。

彩都バイオインキュベータや彩都バイオヒルズセンターには、既に動物舎や共同サプライセンター、共用会議室などがあり、こちらも利用できます。

賃料は、共益費・税金込みで1平方メートル当たり3150円だが、条件を満たせば賃料・設備補助を受けられます。

今まで既存のインキュが一杯で、折角申し込みがあっても入れないでお断りがあったのですが、来年以降は問題なさそうです。

是非、貸しラボを探している方は是非バイオサイト・キャピタルにご連絡ください。

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いよいよ内科崩壊、そして病院崩壊

ryu-chan / 2007.06.23 10:06 / 推薦数 : 19

以前にも書いたかもしれませんが、産科や小児科崩壊でなく、内科崩壊が始まるのではという危惧が実際になってきました。特に、都心部でも起こったのが衝撃的かもしれません。

ニュースで見られたかもしれませんが、大阪府の阪南市立病院で内科診療を全面休止とのニュースが出ました。内科の常勤医師5人が一斉に退職し、非常勤医4人も退職を申し出たためだそうです。

阪南市は大阪府の南部に位置しますが、いわゆる都市近郊型の市立病院です。こんな街中近くでも、内科が維持できなくなっているという現実があります。

阪南病院では、内科の医療収益が全体の4割近く占めているそうで(まあそうでしょうね)、ひと月に7000万-8000万円の赤字になるかもしれないということです。

早い話、病院自体が多分やっていけなくなりますので、内科が補充できなければ、早晩病院閉鎖でしょうね。

原因は、開業や過剰労働などを理由に一斉に退職を申し出たということですが、安い給料で過剰労働に我慢ができなくなったということだと思います。

今、一人がやめると数人がやめ、診療科崩壊というのが流れですが、ある意味典型例ですね。従来の赤ひげ先生という理想だけで過剰労働を強いてきた現実が破綻をし始めているということだと思います。

同様のニュースはどんどん増えていくのは、間違いありません。医師の待遇改善しか、道はありませんが、そこにいたるまで混乱は続きそうです。

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青い銀杏の会第5回総会

ryu-chan / 2007.06.21 17:55 / 推薦数 : 0

本日は、NPO法人青い銀杏の会第5回総会が開催されました。以前にこのブログでも紹介しましたが、青い銀杏の会は大学発ベンチャーの支援のためのネットワークで産官学連携を推進することを目的としています。

大阪大学発ベンチャーが多く会員になっていますが、最近では学生部会もあり、ベンチャー・ビジネスに興味のある学生も多く参加しております。

今回は、大阪エベッサの方にも来ていただいて、スポーツビジネスをお話してもらいました。エベッサに関しても以前書きましたが、大阪のプロ・バスケットのチームです。今年も優勝して、2連覇を果たしました。

どのように大阪ベタベタのイメージをスポーツビジネスに生かしてきたのか、という話でしたが、面白かったです。機会があれば、是非エベッサを見に行ってください。

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長いタイトルですが、要約するとアンジェスがいわゆる医薬品を自社で販売して良いと言う許可を得たということです。プレスを引用しますと、

本許可は、薬事法上、処方せん医薬品を製造販売するために必要な許可であり、品質管理の方法(GQP)及び製造販売後の安全管理の方法(GVP)が適切であることが許可要件となっています。当社は、この度、本許可を取得したことから、今後、処方せん医薬品を製造販売することが可能になります。」 

この許可は、アンジェスの販売予定のムコ多糖症Ⅵ型治療薬ナグラザイム(Naglazyme)の自社販売のために必要なものでした。

折角ナグラザイムの承認を厚労省からいただけても(まだ気が早いですが)、販売許可がないと販売できないということになってしまいますので、これは患者さんに薬を届けるためには必須でした。

私も知りませんでしたが、勝手に医薬品は売ることができないんですね。しかも、結構ややこしい規制があるので、大変でしたが、無事取得できました。

ブログでも書きましたが、ナグラザイムは、65日に厚生労働省より希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されています。一日でも早く上市、販売できるよう今後も一層の努力をしなくてはいけませんね。

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大学発バイオベンチャー協会シンポ

ryu-chan / 2007.06.19 22:38 / 推薦数 : 0

今日は大学発バイオベンチャー協会のシンポジウムの座長と演者をしてきました。タイトルは、創薬型バイオベンチャーの明るい未来です。暗い、暗いと世間では言われていますが、本当に暗いのか?

協会としては、明るいというのが主張です。今回は、臨床でPOC(Proof of Concept)の終了したバイオベンチャー4社のプレゼンです。私も、アンジェスのHGFの話をさせていただきました。

最も既にブログで書きましたように、論文化の関係もあり、詳細は今日もお話できませんでした。むしろ、HGF以外にもアンジェスにはシーズがありますよ、という話をさせてもらいました。NFkBデコイやAG30の話などです。

他の発表は、LTTバイオファーマのPC-SOD、アリジェンの感染症、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの培養皮膚・軟骨です。

イノベーションが生み出す医薬品・医療機器は着々と進んでおります。

後半のシンポでは、内閣府・厚労省・文科省の担当の偉いさんに来ていただきましたが、政府のベンチャー支援の本気度が伝わったと思います。

いよいよ、夜明けは近い!と思っています。

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医療クラスター

ryu-chan / 2007.06.19 08:22 / 推薦数 : 1

クラスターという言葉をご存知ですか?ブドウの房のような状態をいうのですが、研究所・大学や企業などがある地域に密集している状態を言います。

バイオ産業の発展には、クラスター形成が不可欠といわれており、アメリカのサンフランシスコ(バイオテック・ベイ)のようなバイオクラスター形成を世界中が目指しています。

 日本でも、クラスター形成の重要性が叫ばれており、文部科学省からは知的クラスター計画、経済産業省からは産業クラスター計画が進められています。今まで、厚生労働省の動きは鈍かったのですが、ついに医療クラスター形成に乗り出すことになりました。

既に、m3での記事も出ていますが、厚生労働省が2008年度から医療クラスターに取り組むことが明らかにされました。目的は、医療分野における先端技術や創薬の実用化研究を推し進めるためで、ナショナル・センターを中心に進められるようです。

この医療クラスター構想は、経済財政諮問会議で柳澤大臣が初めて明かしたものです。私も詳細は調べていないのですが、ある官僚の方がいうには、厚生労働大臣がベンチャー育成を公の場で言ったのは、初めてだそうです(もし本当なら遅すぎ!という気がしますけど)。

文部科学書の知的クラスターが、シーズ育成で、経済産業省の産業クラスターがものづくり育成だとすると、厚生労働省の医療クラスターは医薬品・医療機器の実用化と最後のフェーズを担うのかもしれません。

よく言われますように、 日本は実用化に向けた臨床研究が弱いです。今回の医療クラスターで、この弱みが改善してほしいものです。

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社会人大学院生の募集

ryu-chan / 2007.06.18 07:42 / 推薦数 : 1

大阪大学では今年から一部の教室で社会人大学院生の募集が始まります。従来の大学院とは異なり、外の研究所や企業、病院などに勤務している方でも大学院に入学ができます。

今までですと、なかなか働きながら学位をとるのは大変でしたが、今度からはかなり楽になります。

以前のブログでも書きましたように、私たちの研究室では新しい仲間を募集しております。是非、社会人大学院を希望される方がおられましたら、お問い合わせください。

お問い合わせは、下記までお願いします。

565-0871吹田市山田丘2-2

大阪大学大学院医学系研究科・臨床遺伝子治療学(谷山まで)

Tel: 06-6879-3406, Fax: 06-6879-3409

Mail: taniyama@cgt.med.osaka-u.ac.jp

HP: http://www.cgt.med.osaka-u.ac.jp/index.html

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