HGFの話は、臨床研究開始までのところまで来ましたので、もう一つの私の研究テーマであるデコイの話も触れていきたいと思います。
というのも、開始した時期はほぼ同じで同時並行的に進んできましたので、捨てがたい?思いもあります。HGFは、私が発見したものでないので、ある意味デコイのほうがオリジナリティがより高いというところもありますね。
以前のブログでアメリカでE2Fデコイというものをしていて、ベンチャーに導出されたというお話をしました。私のボスは、そのままE2Fデコイを継続していましたので、競合は避けて私はNFkBという別の転写因子に対するデコイを始めることにしました。
NFkBという転写因子は、いわゆる炎症や免疫反応に必須な転写因子で、サイトカインや接着因子といわれる物質の発現を促進します。従って、NFkBを抑制することは炎症や自己免疫反応の改善につながります。
今までにも、NFkBを抑制することはアトピーやリウマチの症状を改善することは報告されていますし、実はステロイドの効果はNFkB抑制を介することもわかっています。では、NFkBデコイもステロイドのような骨そしょう症などの副作用はあるのでしょうか?ここからは、次回です。乞う、ご期待!
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