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いよいよ帰国:HGF発見秘話6 >
在宅医療についてコメントをいただきました。もっと「受け入れる側」に立場を考えた支援する態勢が出来ていなければ、介護心中事件が増えそうな気がします、という最もなご意見です。
私も、同じように思います。私が提案しているのは、従来の在宅医療でなく、在宅管理というべき姿です。病院にいくのは、自宅で管理ができなくなった時でそれまではわざわざ通院しなくても、かなりの部分が在宅でできる管理システムを作るべきでないかという未来像です。
というのも、これから少子高齢化が今まで以上のスピードで進んできます。ということは、過疎地域で医者がいない地区が急増していくわけです。そこに、医者を張り付かせるのは現実的でありませんし、不可能です。
その代わりをITによるホーム健康管理でまかなうようにするという未来像です。たとえば、自宅で血圧やバイオマーカーの測定を行い、遠隔で医師が診断し、注射や投薬も宅配便などで行う。自分のカルテは、病院でなく、自分で携帯電話のサーバー上に持ち、マイカルテを提示する。
このようなシステムを構築すれば、病院への負担はぐっと減りますし、過疎地域でもある程度までは在宅で見ることが可能になります。
既にマイカルテは、携帯電話の着メロの大手のフェイスの子会社であるメディカル・コミニケーションがプロト・タイプに着手しています。マイカルテになることで、個人情報保護や保管期限も関係なくなるなど病院側のメリットも大きくなります。あるいは、保険支払い側もカルテが共通化されるので、医療費の無駄が減ると思います。
また、介護もロボット技術を利用したパワーアシスト・システムの開発が進んでいます。省力化を図ることもこれから大事になると思います。もちろん、今後、地域社会などで受け皿を作ってきちんと支えるシステムを構築することも大切ですね。
皆さん。どう思われますか?
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ところで、さすがに長期的な展望をもって仕事をしていますね。森下君の考え方には今までほぼ同意見だったけど、今回のはちょっと説明不足かな?俄には賛成しにくい点もいくらかあるね。
まず過疎地の問題は、交通手段や地域家族共同体や貧困化など、昭和と比べても明らかにインフラが衰退している事、つまり地域が崩壊過程にあることを大都市圏にいると感じにくいのではないかと思うよ。安倍さんの出身地の油谷町だって高齢のT先生が支えている。田舎には超高齢独居老人がいかに多いか、更に体調不良や急変時における対応の不安が将来的には最大の問題点だと感じているけど、今以上に医療密度が減弱すると地方は再起不能で完全にダメになると思う。本当の過疎地での在宅IT管理は、恐らく急変時に対応出来ないかぎり完全実施は難しいんじゃないかな。
完全実施できないマイカルテは、従来法とのダブルスタンダードを関係者に要求する事になり、混乱や負荷が増すのではないだろうか?人々の意識やモラルが低下している昨今、何事も完全実施は難しいのでニッチ産業で留まるのではないか?確かにITは進歩したが、この数十年間、国民意識は底上げは出来ていないと思うよ。地域格差以上に意識格差は大きいよ。
大学を離れて地域住民を診ていると、ますます「手当て」の重要性を再認識している。僕はオスラーの「医はアート」という考え方がIT時代になっても実現可能ならかまわないけど、余程のインフラ整備をやらない限り、理想には全然近づけないのではないかと思う。
遠隔医療は素晴らしい面も多いが、数%の比率で生じる緊急事象に対応出来ないと思うので、まず医療過誤に関する司法整備が先決ではなかろうか?遠距離恋愛が難しいとか、遠くの親戚は近くの他人にはかなわないとかは、今後も普遍的と思うよ。
長くなったけど、実際2025年には日本の医療や社会はどうなるんだろうね。今度の講演会では「創薬や医療の未来がどう中枢部で考えれれているか」なんかを多めに話してくれると面白いな。また、別チャンネルでその辺は話そうね。
頑張って 良き未来をもたらして下さい。
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