前回は、スタンフォード大学留学で終わってしまいました。スタンフォードに留学した理由は、別にベンチャーをしたいというわけでは勿論なく、たまたまボスがスタンフォードの循環器の主任教授であったという理由です。
ボスは、Victor J Dzau教授で、スタンフォードの循環器主任教授、医学部長を経て、その首切り能力?、いえいえ、経営能力を買われて(彼の医学部長時代には、スタンフォードとUCSFの病院合併が実現しました)、ハーバード大学の医学部長を経て、現在Duke大学学長・Duke Health Care SystemのCEOです。
もともと、中国人一世の移民で、上海を経て文革で香港に、大学からカナダのマックギル大学を卒業後、ハーバード大学でレジデントをして、Assitant Prof.、Associate Prof.を経て、スタンフォードで移りました。
まさに、アメリカン・ドリームの体現者で、興味深い私の恩師の1人です(余談になりますが、私の恩師は4人います。最初から今までご指導していただいて大阪大学付属病院長の荻原俊男先生、遺伝子治療の技術を教えていただいた金田安史大阪大学教授、分子生物学を教えていただいた大阪医科大学薬理学教授の宮崎瑞夫先生の4人です。他にも、HGFでご一緒に研究させていただいた大阪大学の中村敏一教授、最初に研究を手取り足取り教えて頂いた現愛媛大学第二内科教授桧垣実男先生も、恩師です。まだまだいらっしゃるのですが、本当に恩師に恵まれたと思います。これは、お世辞でなく、本当に思いますね)。
中国名は、曹文凱(凱旋で、勝利=Victoryだという話がラボでは流れていましたが、裏は取っていません)で、昔のポスドクに聞くと、最初は英語が下手だったようです。今は、nativeでとても一世とは思えません。本人によると、もう中国語はかなり忘れたといっていますが、本当かどうかは不明です。
以前は、米中科学協会会長などの役職もしていましたが、本人が一番うれしそうでしたのは、移民協会の賞でした。このあたりは、日本人には分かりにくいところですね。
彼が私のメンターです。メンターとは何か?これが次回のテーマです。なかなかHGFまでいきませんね。
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