ryu-chan
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2008/08 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

< 医師不足問題2 | メイン | 血管新生療法の現状分析2 >

血管新生療法の現状分析

ryu-chan / 2006.09.03 08:45 / 推薦数 : 2

たまには、本職のお話もしてみたいと思います。ブログを読まれている方の中には、私の本職を知らない方もおられるかもしれません。

もともとは、高血圧の内科の医者で(今も外来も回診もしているのですが、結構現役の医者というだけで最近驚かれることがあり、心外です!)、高血圧の良い薬がたくさん発売されて、失業しそうになって(かなり大げさですが、研究者としてはという意味です)、動脈硬化というまだ直らない病気の研究へ転進してきました。

きっかけは、アメリカ留学で、スタンフォード大に3年弱行っていたのですが、向こうで研究成果が臨床にすぐ応用されるのをみて(今流行のTranslational Researchですね)、そのダイナミックさに打ちのめされた?のが、深入りし始めた原因かもしれません。

現在では、血管新生療法を応用しようと臨床治験をするところまで深入りしてしまいました(私どもの研究室で開発された血管再生遺伝子治療薬HGFの臨床治験を全国でしております。是非、安静時疼痛や下肢虚血のある閉塞性動脈硬化症とバージャー病の患者さんを見られている先生に治験への参加をお願いしたいと思います。コールセンター(0120-340-532)か、http://www.aso-sos.jpで詳細は見れますので、是非お願いします。)。

で、今日は、本当のところFGFやカテーテルと比べてどうなの?というところに客観的に?答えてみたいと思います。今の血管再生治療は、まず下肢病変に対して開発が進んでいますので、下肢病変に限定して議論していきます。

まず、カテーテルですが、これはとりあえず再開通には有用です。問題は、再狭窄・あるいは閉鎖ですが、下腿3分枝といわれる膝下以下の病変では、かなり高頻度にあがります。また、冠動脈と異なり、病変部位の血栓は更に細い部位に流れるため、血栓による急性閉塞が起こりやすく、下肢切断に逆に陥るというトラブルが起きることがあります(このあたりは、冠動脈との違いで、冠動脈と同じ感覚でインターベンションをされると痛い目に時々あいます)。

海外では、血栓除去カテも発売になっており(下肢では割と最近ですが)、それなりに売れているようですが、冠動脈ではあまり使われなくなっているように高頻度に再狭窄が多いという現実があり、一時的なものだと思います。なぜ、冠動脈ではすたれているのに、末梢の下肢では?という声もありそうですが、アメリカではプレタールとトレンタール(日本では脳梗塞の薬でしたが、なんとアメリカではプレタールの認可までは唯一の閉塞性動脈硬化症の薬でした)しかなく、プロスタグランディンすらないという状況なので、高頻度の再狭窄がおきても日本と違いとりあえず使われているという感じです。(続きます)

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/yomayoi/20060903/1/trackback

コメント

コメントはまだありません。

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。