もう旧聞に属するニュースになりましたが、医学部の定員を今度は増員するようです。数年前から医師過剰で地方医大を中心に定員削減を進めてきたはずだったのですが、大きな方針転換ですね。
医学部の定員が増えるのは結構な話ですし、地方枠の新設もあるそうで、地域医療という点では良いと思います。問題なのは、医師の数を増やすというのは本質的な現在の地域医療や産科・小児科の不足という問題点の解決になるかという点です。
現在の問題の本質は、地域内格差(地方の県の中でも県庁所在地に医師が偏在していること)、や診療科格差(産科・小児科は責任が大きく、診療報酬が少ない)の解決であるとことをまず理解しているかどうかです。
そのためには、診療報酬で格差を明確につけ、より選択しやすさを促す政策的誘導が必須だと思います。県知事会などからは、開業前に過疎地域の医療経験を義務付けるといった暴論(完全に職業選択の自由や居住地の選択の自由という基本的人権違反で憲法違反ですね)もでているようですが、都会と地方という構図だけではなく、自県内の医療格差の是正もできていないことを認識しないと問題解決にはつながりません。
私も、ある省で大学院改革のワーキングにでていますが、ここでの最大の問題は研究者へ進む医師の減少です。将来のキャリアパスが明確でないのが、最大の理由だと思いますが、同じことが医師の偏在にも言えるかと思います。厚労省や医師会など関係者の将来を見据えた抜本的改革を望みます。
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