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7割がモンスター患者の被害

Dr. I / 2008.06.01 23:29 / 推薦数 : 7

モンスター患者モンスターペイシェント
に関しての調査結果が出ましたね。
愛知県医師が行ったやつですわ。

モンスターペイシェント」、「モンスター患者っていうのは。
病院などで不当なクレームや要求をしたり、
暴力をふるったりする人達(患者)の事
を言います。
直訳すると、Monster patient(怪物患者
って事になりますかね。

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前に私が「モンスターペイシェント」の記事を書いたのが、
2007/08/19なんですよ。
参照: 『モンスターペイシェント』

その時には、ネット上には「モンスターペイシェント
っていう言葉はあったけど。
新聞などの公のメディアでは、まだ出ていませんでした。

そのちょっと後に、新聞yahooニュースとかで、
モンスターペイシェント」、「モンスター患者
っていう言葉が出てきたようなので。
これらの言葉が広まったのは、ここ一年以内
って事ですよね。

モンスターペアレント」って言葉はそれ以前、
多分それもここ1,2年くらいだとは思いますけど。
その後ですよね。
モンスターペイシェント」、「モンスター患者
って言葉が出来たのは。


医療や病院に出てくる問題っていうのは、
教育や学校の問題と似ている。
というか、その後に続いているようですよねー。

学校崩壊 → 医療崩壊
モンスターペアレント → モンスターペイシェント
教師のうつ病等の問題 → 医師のうつ病等の問題

うーん、そっくり。

日本の教育費にかけるお金が、GDP比では、
他の先進国と比べて安いっていうのも、
医療費が安い、っていうのと共通するものがありますよね。

だったら、教育とか学校で以前にでてきて、
その解決策とかがある問題なら、真似すれば良いのに。
とか、個人的には思うんですけどねー。

きっと、学校や教育でも、解決策はないのでしょうねー。
どっちも、「社会」の問題ですからね、基本的には。


モンスターペイシェント」、「モンスター患者
の話は、最近マスコミでも良くでてきますけど。
実際に都道府県単位できちんとした調査を行った。
っていうのは珍しいみたいですから。

ここでも紹介しますね。



7割が「モンスター患者」被害 
愛知県内の病院調査

愛知県内の7割の病院が、この2年間で
患者側から暴言・暴力を受けたことが
医師会の調べで分かった。

教育現場で無理難題を持ち出す
「モンスターペアレント」と同じように、
医療現場で暴言・暴力を振るう患者
モンスター患者」とも呼ばれる。
医師会単位のこうした調査は全国的に珍しいという。

県内全340病院(20床以上)を対象に2月から調査。
4月23日までに147病院(43%)から
回答を得て、31日に中間結果を公表した。

「過去2年間で患者側から暴言・暴力を受けた」
のは106病院(72%)。
そのうち暴言の被害の頻度は
「1カ月に1、2回」が医師で10%、
看護師で31%あった。
暴力は「1カ月に1、2回」「半年に1、2回」
「1年に1、2回」を合わせ、
医師31%、看護師60%。

被害に遭った病院の6割が
「過去3年間で暴言・暴力が増加した」と感じている。

暴言・暴力を患者から受けた場所は、
受付窓口が最も多く、
救急・時間外窓口、一般外来が続く。
病院外という回答も1割弱あった。

対策として65病院
「弁護士に相談する体制を取っている」と回答。
10病院が「警察OBを雇用」している。


◆暴言・暴力・無理な要求

愛知県医師会の今回の調べで、
モンスター患者」が身近に存在することが、
あらためて浮き彫りになった。

具体例として挙げられたのは、
入院患者が点滴などの器具を指して
「こんなものは意味ないから外せ」
看護師らを呼びつけて怒鳴り飛ばしたり、
外来で診療の順番待ちを我慢できず、
「受付をしたのになぜ診療しない」
と怒りだして詰め寄ったりしたケース。

救急車で搬送された患者が、
軽度で入院の必要はないとの診断を受けると、
病院の公用車で自宅まで送れ」
と無理な要求をすることもあったという。

全国的にも「態度が気に入らない」という理由で
医師を殴ったりけったりする暴力は後を絶たない。
調査を担当した同医師会勤務医部会顧問の
宮治真(みやじまこと)さんは
「医療側が反省すべき点もあるが、
度を越す暴言・暴力が見られるのも確かで、
病院医療崩壊の一因」と話す。


参照: 『2008.6.1:中日新聞)』


暴言っていうのは、どういう発言の事を言うのか。
っていう定義があいまいですから。
なんとも言えない部分がありますけどね。

はっきり言って、単なるわがままを言った。
ってだけの事も含まれているかもしれないし。
明らかな、誹謗中傷のたぐいもあるでしょうからね。

でも、「暴力」に関しては、
問題ないでしょうからね。
それに関しては、非常に信頼性が高いと思いますが。

暴力を受けた事がある人も、
結構いるんですねー。

>暴力は「1カ月に1、2回」「半年に1、2回」
 「1年に1、2回」を合わせ、医師31%、看護師60%。


実は、私もあります(涙)


以前(2007年8月)に読売新聞が行った調査でも、
だいたい同じ様な結果でしたね。


参照: 『モンスターペイシェント』

全国の大学病院で、昨年1年間に医師看護師
患者や家族から暴力を受けたケースは、
少なくとも約430件

調査は、先月から今月にかけ、47都道府県にある
79の大学病院を対象に行い、
59病院から回答があった。
このうち、何らかの暴力あるいは暴言があった
と回答した病院は54にのぼる。

暴力430件、暴言990件



この時は、79病院中59病院だったから。
75%って事ですか。

愛知県では72%ですから。
だいたい、同じ様なもんですかね。

過去1年ってのと、過去2年との違いとか。
件数とかの違いはあるんでしょうけどね。

調査の仕方の問題とかもあるんでしょうけど。
だいたい、70%位の病院が、
モンスターペイシェント」、「モンスター患者
の被害にあった事がある。

っていう事は言えそうですね。


モンスターペイシェント」、「モンスター患者
っていう言葉が出来たのは最近ですけど。
個人的には、あんまり好きな言葉ではありません。

でも、いろんなマスコミとかでも出てきて、
この言葉でだいたい意味が通じて。
それ以上にわかりやすい言葉もないようなので。
この言葉を使っていきますけど。

モンスターペイシェント」、「モンスター患者
のような患者は、昔からいるんですよ。
残念ながら。

ただ、社会の問題って言うかなんというか。
自己主張をする人、わがままを言う人が増えてきたかな、
っていうのは、なんとなく思いますね。

自己主張」と「わがまま」とは、
全然違うものなんですけどね。

でも、きちんとした教育を受けていないのか、
甘やかされて育ったのか。
なんだか知りませんけどね。

権利ばっかり主張して、義務を果たしていない。
っていう人が増えたように思いますね。


まあ、こういうのは、病院に限らないのでしょうけど。

なにか問題があったら、
それは全部医者のせいだ、病院のせいだ。

っていう考え方は、間違っていると思いますよ。

だって、病院に来るっていう事は、
なにか病気とかがあって来るんだから。
予期しない出来事とか、
死につながる事もあるかもしれないし。

病気の人が病院に来た瞬間に、
不死身になる訳がないんですから。



もっと病院について知りたい人は、こちらからね!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密

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医師(勤務医)の仕事

Dr. I / 2008.01.04 01:36 / 推薦数 : 6

医師不足、特に勤務医が日本では不足している。
というのは、他の先進国と比べて、日本では
人口当たりの医師が少ないので。
まあ、当たり前といえば当たり前で。
その事が、医療崩壊医療破壊の原因の一つです。

医療崩壊という言葉は、最近よくマスコミとかでも
使われるようになってきましたけど。
医師数抑制政策、医療費抑制政策というのは、
政府の政策ですから。
医療崩壊というよりは、医療破壊の方がふさわしい。
というのは、以前に書いた通りです。

医療崩壊医療破壊の原因として、大きいのは、
医師不足医療費不足の二つなんですけど。
その他にも、医療崩壊医療破壊の原因はあります。

これも、最近よくマスコミでも取り上げられている、
医師勤務医の過労です。

医師の数が少ないから、過労になるのは当たり前、
といえば当たり前なんですけど。
そもそも、

医師勤務医)の仕事って何よ?

って思いませんか。
医療関係者以外は、医者の仕事っていうのが
どんな事か知らない人も多いでしょうから。
ざっと、ここで医師勤務医の仕事を書いてみましょうか。

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勤務医の仕事

外来
入院患者の回診
検査
手術
当直
当番
書類書き
後輩医師の指導
医学の勉強
地域の学校への検診
往診
くだらない会議
看護学校、看護師等への教育


とりあえず、ざっと思いつくだけ上げてみました。
それぞれについて、解説していきましょうかね。


○外来

外来、っていうのは循環器内科であれば、高血圧とか
狭心症とか糖尿病とか心不全とか。
そういう、持病で定期的に病院に通院している患者
診察する仕事です。

まあ、持病はないけど、風邪とか動悸がするとか、
そういう患者も診るんですけどね。

ほとんどの一般的な方がイメージしている医師の仕事
っていうのが、いわゆる「外来」の業務の事です。


○入院患者の回診

入院している患者の診察です。
外来に通院するだけでは、治療が難しい。
という人が、基本的には入院するので。
入院患者っていうのは、基本的には重症です。

明日、明後日にでも退院できる人もいるし、
いわゆる社会的入院の人もいますから。
全員が重症というわけではないのですけどね。

基本的には、入院患者っていうのは、重症患者です。


入院患者そのものを診察、治療する。
っていうのが、もちろん一番の仕事なんですけど。
重症の患者ですから。
一定の危険性が伴う、検査とか治療、それから輸血とか、
そういう医療行為も行う事が多いんですよ。

そんな時には、患者の家族に説明をしなければいけません。

アメリカ等の国だと、患者への説明は専門のスタッフが行う、
というところもあるようですけど。
日本では、全て医師が行います。

まあ、補足を看護師が行う事もあるとは思いますけど。
基本的には100%医者の仕事です。

今の時代、「説明義務違反」って事で、
裁判で何千万円も支払わされる事もあるので。
大変手間のかかる仕事です。

でも、どんなに丁寧に患者や家族への説明を行っても、
医者には一円も入らないんですよ

はっきり言って、これはおかしいと思います。
説明義務違反」とか言っておいて、裁判では
大金を支払わされる事もあるのに。
その対価はゼロ

これは、やっぱりおかしいのではないでしょうか。


○検査

循環器内科だと、心エコーとか、心臓カテーテル検査とか、
運動負荷試験とか、そういう検査です。

他の科だと、胃カメラとか、眼底検査とか、
そういう検査の事です。

エコーとかだと、忙しい病院だと検査技師が中心になって、
検査をする病院も多いのですけど。

危険性の伴う検査の場合は、基本的に全て医師が行います。


○手術

手術をするのは、基本的には外科系の医師で、
内科系の医師はほとんど手術は行わないのですけど。
循環器内科だと、ペースメーカーを植え込む手術とか、
心臓の表面の血管(冠動脈)を広げる、血管内手術
という手術は行います。

心臓カテーテル検査をやって、すごく血管が狭いとか、
詰まっているという時は、その場で血管内手術をやるし。
胃カメラ
をやって、大量に血が出ていればその場で、
止血する治療をやりますから。

内科の場合は、手術と検査、っていうように、
完全に分ける事は難しい場合もあります。


○当直

いわゆる「病院」というところには、
夜でも病院内に医師が待機していなければならないので。
当直という業務が当たります。

年齢が一定以上の医師とか、地位が高い医師では、
免除される場合もあるのですけど。
まあ、だいたいある程度以下の年齢の医師は全員、
当直という業務をやります。

本当は、入院患者に何かあった場合にのみ備えるもので、
患者を診察した場合は、当直料とは別に残業代を貰える
そして、外来に来た患者は診る義務はない
というのが、労働基準法という法律で決まっているのですけど。

ほとんどの病院では、これが守られていません。

夜から朝まで、当直でびっちり働いて、
その次の日も普通に朝から、通常業務。

という事も多々あるので、それが医療ミスの原因にもなります。

問題なのは、そういうシステムなのですけど、
違法状態は放置
されており、一向に改善の気配はありません。


○当番

待機」っていう言葉も使われます。
夜だろうが明け方だろうが、病気が悪くなる人はいるし、
病院に来る患者もいます。

そういう時は、まず当直医が診察するのですが。
(本来であれば、当直医に時間外の患者を診る義務はないですけど)
自分の手には負えない、これは専門医の判断が必要だ。
という時には、その科のその日の当番の医師が呼ばれます。

当然、時間外に呼ばれる事が多くなります。
大きくて忙しい病院だと、夜中に呼ばれる回数も多いので、
非常に大変です。


○書類書き

入院したら、入院した患者、家族への書類。
退院の時も書類。
検査をするにも、治療、輸血、血液製剤を使うにも、
患者に説明をして、その都度書類を書かなければなりません。

保険会社への診断書とか、生活保護、リハビリの書類
大量にあります。

これらの書類のほとんどは、病気によって
パターンが決まっていますから。
医師以外も書くことは可能なんですけど。
今のところ、ほとんどの病院では、
全て医師の仕事
になっています。


○後輩医師の指導

大学病院じゃなくても、医者が複数いれば、
たいていは上下関係がありますからね。

医者15年目20年目とか、
両方が一人前だとそういう事はないのかもしれませんが。

2,3年目とか5年目位だと、まだ医師として
一人前ではありませんから。
それより上の医師は、若手医師の指導をする事になります。
もちろん、研修医への指導も含みます。

研修医への指導は、ほとんど義務ですけど。
それ以外の若手医師への指導は、
個人によるところが多いかな。


○医学の勉強

医療というのは、非常に猛スピードで進歩しているので。
仮に一人前の医師だとしても、常に医師には勉強が必要です。

患者や病気の事は全てわかる。
なんて医者は、いないんですよ。
医者神様じゃないんだから

だから、わからない事があったら、当然本やネットで調べたり、
他の医師に聞いたりします。

でも、医学の勉強っていうのは、厚労省に言わせれば、
医師の仕事ではない」らしいですよ。

個人が勝手にやる事らしいです。

役人や政治家が答弁の為の書類を作ったり、勉強するのは
役人や政治家の仕事ではない
っていう事なんでしょうかねー。


○地域の学校への検診

病院にもよるし、季節にもよりますけど。
春なんかだと、地元の学校検診医師がかり出される事も
結構あります。

ちゃんとした病院だと、きちんと報酬が出るのですけど。
地方自治体病院だと「公務員の副業は認めない」って事で、
ただ働き」させられる事もあります。


○往診

これも、病院や医師にもよりますけど。
病院に来られない患者の家に行ったり、
老健施設なんかに往診にいく医師もいます。


○くだらない会議

ある程度以上のキャリアの医師になると、
くだらない会議のメンバーにされますね、たいてい。
まあ、他の職業でも一緒なのかもしれませんけど。
医師でも、そういうのはあります。

本来は、医療ミスをなくそうとか、
経営を良くしようとか、っていう意義があるんですけど。
とりあえず、会議を行うのが目的になっている、
って場合が多いですね、正直。

平均時給3000円医師看護士、技師10人集めて、
一ヶ月に一回、一時間の会議を行うと、一年間で

3000x10x1x12=36万円

のコストがかかるんですよ、本来は。
週一回だと130万円くらいですか。

36万円の価値がない会議であれば、損だから会議を止める
という意識を病院の経営者側には持ってもらいたいものです。

一時間くだらない会議に出たら、
一時間患者を診察する時間が減るしね。


○看護学校、看護師等への教育

地方自治体の病院とか、医師会関係の病院だと、
関連の看護学校を持っている病院も多いです。
そういう病院に勤めると、看護学校の講師をやらされます。
テスト作ったりしなきゃならなくて、結構面倒くさいっす。

たいてい、雀の涙ほどの給料は出ますけどね。
正直言って、ないようなもんです。

他に、病院にいる看護師とかに頼まれて、
勉強会をやって欲しいとか、って言われる事も多いです。

こっちは、完全にボランティアですね。



ざっと思いつくままに上げてみましたが、
医者の仕事ってのは、こんなもんです。

もっと偉い先生になると、講演もあるようですけどね。


医療関係者以外には、医者の仕事ってわからないだろう。
というように、冒頭では書きましたけど。
厳密に言うと、看護師とか検査技師とか、
医者と一緒に働いている人達でも。
医者の仕事の全部はわかっていないと思いますよ。

入院病棟の看護師は、医者外来や夜中に呼ばれる
当番の業務
とかは、あんまり知らないでしょうし。
外来なら、入院の事は知らないでしょうからね。

医局の中で、地道に書類書いているなんて、
医者以外は誰も知らない事ですしね。


開業医っていうのは同じ医者でも、
いわゆる中小企業の社長ですから。
経営とか、そういう事務仕事がもっと多いのでしょうね。
私には、詳しい事はわかりませんけど。

そのかわり、手術や検査が減ったり入院患者がいない
クリニックだと、入院患者はいないし
当番とか、そういうのもなくなるんでしょう。


まあ、そんな感じで、今後医師不足の話とか、
そんな話はたくさん出てくると思うんですけど。
その際に、参考にしてみて下さいね!


医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』

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当直中に医師が死亡

Dr. I / 2007.11.20 20:57 / 推薦数 : 14

非常に残念な事なのですが。
産婦人科医の「なな先生」の知り合いの医師が、
当直に亡くなられました。

まずはこの先生のご冥福をお祈りします。

不謹慎かとは思いながら、プライバシーに配慮しながら、
なんとかこれを世間に訴えられないか、と思い、
なな先生にメッセージを送ったところ、
すぐにブログに書いて頂きました。


身近な医者を、2人亡くしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一人は約10年前。
当時30代の、先輩医師です。
研究に、臨床に、非常に忙しくなさっていました。
たまにご連絡を下さる時は、
決まって深夜2時3時のメールでした。

学生時代は体育会でご活躍された先生で、
人間?と思いたくなるようなタフさと、
ひょうひょうとした笑顔を併せ持った
爽やかな先生でした。

大学病院勤務時代の夏、当時研修医だった私たちを集めて
ナイター見物に連れて行って下さったことがありました。
外野席で、ビールを飲みながら
ハンバーガーとポテトをほお張って
みんなでひゃあひゃあ言っていたら、
先輩だけ眠ってしまったのを、今でも覚えています。

その日も、病院で夜遅くまでお仕事をなさっていました。
術後の患者さんが落ち着くのを見届けた後、
0時過ぎから論文の添削を始めたところまでは、
他の医師が見ていました。
翌朝、出勤してきた同僚医師が、
医局で倒れている先生を見つけた時には
既にお亡くなりになっていたそうです。

葬儀には、婚約者の女性は
出て来ることができなかったと、
後で聞きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今度は、友人医師を亡くしました。
彼女も、30代です。

同じ職場の上級医師が、過労でその病院に入院中でした。
元々、一人が過労になるような労働環境ですから、
多くをお話しする必要はないでしょう。

一人が入院・休職しても、現在の医療事情では
代替要員は派遣されませんので、
残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。

緊急opeのある科の医師で、
毎日遅くまでopeをした上に、
夜中も容赦なく呼び出されていました。
過労だけは気をつけようね。壊れる前に、逃げようね」
と、お互い言い合っていたのに・・・

その日、彼女は当直でした。
翌朝、交代で当直に来た若い先生が当直室に入ると
彼女は机にうつ伏せになった状態で、亡くなっていたそうです。

大きな悲鳴を聞いて、一番に駆けつけた人が
何と過労で入院中の、彼女の上級医師でした。
その先生は、自分が休職したからだと自分を激しく責め、
入院先も変えた上に、退職されてしまいました。
残った同じ科の先生たちも、
全員がご自分を責め続けています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二度と犠牲者を出したくありません。
どうしたらいいでしょう。


参照:「なな先生ブログ」、『犠牲』



読んでいて、涙が止まりませんでした。

なな先生は、記事の最後にこう言っています。

>二度と犠牲者を出したくありません。
 どうしたらいいでしょう。



涙を流しながら、私に出来る事を考えました。

私は、ただの勤務医ですけど。
幸いな事に、自分の「ブログ」と「メルマガ
を持っております。

おかげさまで、ブログは何回か新聞にも取り上げて頂き、
メルマガも1万人以上の読者がおります。
それでも既存のマスコミに比べたら、
ほんのわずかしか力はないのですけれど。
小さなブログメルマガでも、
集まれば大きな力になる、って信じています。


単なる医師としてできる事は少ないのですけれど。
ブロガーとして、メルマガ作者として、
この悲劇を世間に伝える事が、亡くなった先生に対する
一番の供養かな
、って思いました。

もし私の考えに共感していただける方が
いらっしゃいましたら、ブログメルマガを持っている方は、
この「なな先生」の記事をコピーして、
記事にして頂けないでしょうか。
→ 『犠牲』

自分のブログを持っていない方は、
なな先生のこの記事を読んで頂くように、
知り合いに伝えて頂けないでしょうか。


医師の数が少ないから、替わりがいないんですよ。

医療費削減政策が取られているから、
病院は赤字になって潰れるかもしれない。
だから、病院が潰れない為に働け、
って言われて、医師は過労なんですよ。

医師過労が起きた原因は、
政府の医師数削減政策
医療費削減政策のせいなんですよ。


過労の末に医師当直中に死亡するという悲劇を
二度と起こさない為に。

政府に医師数削減政策
医療費削減政策の変更を求めます。

 

この記事を引用するのに、許可はいりませんので。
どんどんブログでも日記でも、遠慮せずに引用してください!



「協力してくれた方達のブログ」

日々是よろずER診療
『ある悲しい医師の死』

とりあえず俺と踊ろう
『悲しい話』

眠らない医者の人生探求劇場・・・・(夢果たすまで)
『医者の過労死を考える』

えりぃの日記
『私たちには何ができるでしょうか・・・』

蒼い森の備忘録
『「医師の過労死」〜"何かしなければ"という思いから〜』

いっぽんのわら
『過労死2』

医師不足と言うけれど
「当直中の死(引用記事)」

天国へのビザ
『医師の過労死』

医者の常識、世間の非常識 ~Herr doktor~
『“犠牲” 何故、医者は過労死するのか?』

メタボな医師の独り言
『負のスパイラル』

読影室の片隅から
『あんな思いはもうしたくない』

モントリオール帰りの脳外科医の日々
「身近な2人の医師を亡くしたブロガー医師の悲しみ」

勤務医 開業つれづれ日記
「心が折れる、、、「ななのつぶやき 犠牲」 
悲しすぎる医師過労死の現実」


伊関友伸のブログ
「ある医師が当直中にお亡くなりになられました。
患者である国民の1人として
心より哀悼の意を表させていただきます。」


think of usual days
「過労」

かいぼーのつぶやき
「「犠牲」を読んで」

よっしぃの独り言
「二度と繰り返したくない事」

がんになっても、あわてない
「命の重さ」

Yukitake's Garden Blog 〜Life goes on〜
「本当にどうしたらいいのでしょうか?」

医療報道を斬る
「お悔やみの言葉もありません」

臨床の現場より
「尽きてしまった命」

やってます
「犠牲」

やってます
「珍しい話」

うろうろドクター
「悲しすぎる出来事・・・ 」

月の光に照らされて
「終わらない鎮魂歌」

いろはの医..
「いしのし」

Natto-bouzuたちの未来へ
「お医者さんの命を守って!」

5人の脳外科医
「死亡率低い7時間睡眠」

ナースマンの病棟日誌
「当直中に死亡 」

kameの いい味出してね
「システムが人を殺す 」

蒼い森の備忘録
『「医師の過労死」2 ~私たちに出来ることって…~ 』

行列のできる医学部合格をつかむヒント!!
『 あなたも一緒に考えてください』

カブシキ!
『 過労死するまで働く』

Dr. たける の 小児科メモ(海外編)
『明日は我が身か』

右脳^^部屋
『【雑談】あってはならないこと。』
新小児科医のつぶやき
『墓標』

乳ガン患者のサロン
『当直中に医師が死亡』

chickenskin's music barn
『死人の出る職場』



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モンスターペイシェント2

Dr. I / 2007.08.22 21:46 / 推薦数 : 8

「モンスターペイシェント」のコメント欄に、
貴重なご意見を頂きました。

モンスターペイシェント」って言葉は、
まだ一般には認知されていませんけど。
理不尽なクレームをつけたり、暴言暴行
行ったりする患者患者の家族の事です。

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何か、勘違いをされておられるようで。
ちょっと返答が長くなるし、他にも言いたい事があったので、
コメントの返信を兼ねて、記事にさせていただきます。


―――コメント、ここから。

お前ら、影に回って愚痴愚痴カッコワルイぜ

新潟のダガシというもんだ。
お前らの言うこと聞いてると、ツカレルぜ。
陰にまわってグチグチと。…怒らせるな!

クレーム言われるのが、そんなに嫌なのか?
それは我儘ってもんなんだよ。
商売にはクレームがあるのは当たり前だし、
クレーム受けることで客も業者も、
ある意味で成長してゆくんだよ。
そういうこと分からないみたいだなあ。
馬鹿どもが!

医者だ看護婦だと、何様のつもりだ?
そんなに仕事するのが嫌だったら辞めろ。
グズグズ言ってないですぐ辞めろ! 
迷惑だ。潔くないぜ。

お前らはもしかして、医療は商売じゃない
って思ってるのなら、それはゴウマンな考え方だからな。

じゃあ、何をやってるんだ? 
結局、金だろ? 
タダでやるわけじゃあ、ないだろう? 
少なくとも、自分の給料下げられる話になると、
お前らはギャアギャアわめくだろ?

今までのお前らの言い草聞いてれば、
こういう所に書き込んでる医者と看護婦の
奴らの仕事ってのは、…金と、ちっぽけなプライドと、
ヒマ潰しで、医者や看護婦やってるんじゃないのか?
自覚しろよ!

無神経な患者も大勢いるらしいが、
俺から見れば、自分を振り返ろうとしない
無反省なお前らは、馬鹿で無神経な患者
同類に見えるぜ。
わきまえろ!

じゃあ、どうすればいいか、一つ教えてやる。
理不尽な要求されたら、陰にまわって
グチグチ言ってないで、馬鹿な患者
立ち向かえばいいんだよ。
 
理不尽なこと言う奴に、
一人の人間として、怒れよ。
怒りを表明しろよ。
それが、スジミチってもんだよ。

そしてそれが、馬鹿なお前らにとっても、
馬鹿な患者にとっても、
目を開かせるキッカケになるんだよ。

ただなあ、それをするためには、自分自身が、
一人の人間として、立ってなけりゃならないぜ。
少なくとも立とうとし続けなけりゃならないぜ。
その自覚が、お前らにあるかなあ。

でも、いいか、やれよ。やってみろよ。
じゃあな。


しつこいようで失礼。
言い足りない事があって。
私は、内輪ウケと楽屋ウケってのが、
いっとうカッコワルくて醜いと思ってる人間です
(ちょっと興奮冷めたから普通の社会人の
言葉遣いになってしまってるけど)。

あなた達も、自分の知り合い以外の、
外に向けて、そして理不尽な要求してくる
相手自身に向って、立ち向かってほしいのですよ。
以上。


―――コメント、ここまで。


新潟のダガシさん。
まず、根本的に間違っておられるのは。
これは、インターネットに載って、
世界中に発信しているブログ
ですから。

このブログは、毎日何千人もの人間が読んでいますし。
今までのアクセス数は、百数十万アクセスです。
新聞にも、4回載っています。

内輪のものではないし、影に回っているつもりもありません。


クレーム言われるのが、そんなに嫌なのか?

ここで問題にしているのは、「単なるクレーム」ではなく、
理不尽なクレーム」や暴言、暴力を行う
モンスターペイシェント」に関してです。


>商売にはクレームがあるのは当たり前だし、
クレーム受けることで客も業者も、
ある意味で成長してゆくんだよ。


あなたがおっしゃっている通り、
クレームというのは、こちら側に否がある場合もあるし、
それを改善するために、為になる事もあるので。
そういうクレームを聞いて、成長していく事があることはわかります。
しかし、今回は、「理不尽なクレーム」や暴言、暴行ですから。
それと、今回の件とは全く別の物です。


医療は商売じゃない

これに関しては、意見が分かれる所です。
確かに患者からお金を貰っていますけど。
クレームを何回もつける客を出入り禁止にするとか。
お金を払わない、(自称)客を店(病院)に入れない、
診察しない、って事は、医者はできないんですよ。
法律で。
これを、「医師の応召義務」って言います。

自由診療で、お金を自由に設定しても良く。
都合の悪い客(患者)は診なくて良い、自由診療ではなく。
我々が行っているのは、ほとんど保険診療ですから。

あなたが言っているような、完全な商売とは異なります。


>じゃあ、どうすればいいか、一つ教えてやる。
理不尽な要求されたら、陰にまわって
グチグチ言ってないで、馬鹿な患者
立ち向かえばいいんだよ。


これは、その通りですね。
前回の記事に、結論として書くのを忘れていました。
私も、患者暴力を振るわれた事がありますが。
その時も、あまり問題にしない方が良いかな、
って思って警察沙汰にしませんでしたけど。

やはり、こういう時は、警察を呼ぶべきでしょうね。
あなたが言うように、立ち向かったら、
単にけんかになるだけですから。


>怒りを表明しろよ。
そしてそれが、馬鹿なお前らにとっても、
馬鹿な患者にとっても、


あなたは怒ると、目を開かせるキッカケになるんだよ。
とおっしゃっておりますが。
それは、ありませんね、ほとんどの場合。

患者が怒って、それに医者も怒る場面を
何度も見ていますけど。
それで、患者医者も目を開くきっかけになる
事はありません。
単に、お互いの怒りがもっと増すだけですので。


>私は、内輪ウケと楽屋ウケってのが、
いっとうカッコワルくて醜いと思ってる人間です
あなた達も、自分の知り合い以外の、
外に向けて、そして理不尽な要求してくる
相手自身に向って、立ち向かってほしいのですよ。


私も内輪で言ったりするのがあまり好きではないので。
こうやって、ブログで世界中の皆さんに公開して
何千人、何万人の方に読んでもらっているのですよ。
このブログ医療関係者もたくさん見ていますけど。
あなたのように、医療関係者以外の一般人も
たくさん読んでおられます。

ですから、あなたの言うように、
外に向けてブログを発信しているんですよ、私は。

私のブログが一般の人向けって事は、
以前の記事を見ればわかりますので。
是非、そちらもご参照下さい。


今日は、ホントは8/20の読売新聞の記事に関して。
これも、「モンスターペイシェント」、患者暴言、暴力
関しての記事なんですけどね。
ちょっと偏向報道があったので、それに関して
書くつもりだったんですけどね。
長くなったので、また今度の機会にしますか。


医者のホンネを知りたい人は、これ読んでね!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』

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医者も市長も大変じゃの

Dr. I / 2007.04.19 00:15 / 推薦数 : 1

医者も刺されて、たいへんじゃの
『2007年4月16日: 読売新聞』


市長は、撃たれて死んだようじゃの
『yahooニュース 2007.4.18』


わしも気をつけねばの











じゃあの。
『竹原慎二 オフィシャルブログ』


こいつを読むんじゃ!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』

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産経新聞で紹介されました!

Dr. I / 2007.04.17 01:11 / 推薦数 : 1

2006.5.22の朝日新聞の夕刊で、
このブログが紹介された事があったんですが。
今度は、産経新聞に載りましたよ!

ブログ『☆☆☆ 介護保険をぶっとばせ ☆☆☆』を書いている
わくわく先生」の、お勧めブログって事で。
4月14日(土)の産経新聞大阪版夕刊で、
このブログ健康病気なし、医者いらず」が紹介されましたー!



迷惑かけないように、って念を押してもらったため、
URLは載らなかったみたいですけどね。
また、新聞に載ってしまいました。

左下のいちおしブログ、ってところです。

414産経新聞

なんか、ブログやメルマガにコメント、メールしたら、
私の事を知ってる人も結構いて。
知らないうちに、ちょっとした有名人になってしまいましたね。

中身は変わってないんで、別に良いんですけどね。

関西の人は、是非読んでみて下さいね!


ちなみに、わくわく先生のブログは、こちら!
→ 『☆☆☆ 介護保険をぶっとばせ ☆☆☆』

大人の為の脳トレーニングで、脳の老化を予防する事を
目的に書かれています。
入院患者で、老人が多いような病院に勤めている方なんかには、
得にお勧めですよ!


生活習慣病を予防したい人は、これを読んでね!

→ 「日本一わかりやすい!「糖尿病」

→ 日本一わかりやすい!「高血圧」

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以前「小児科医の遺言状」の記事で書いた、
小児科医中原利郎先生過労死をめぐる行政裁判の判決が、
本日3/14、出ましたね。

判決は、故中原利郎医師の労災を認め勝訴です。

本文の前に、応援よろしくね!

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小児科医自殺 労災認定の判決

東京の病院に勤めていた小児科医自殺をめぐり、
医師の妻が「労災と認めないのは不当だ」と訴えていた裁判で、
東京地裁は、労災を認める判決を言い渡しました。

この裁判は、8年前、東京の病院で小児科医だった
中原利郎さん(当時44)が自殺したことをめぐり、
妻の、 のり子さん(50)が
「夫が月6回の宿直勤務など過重な労働が原因でうつ病になった」
として、新宿労働基準監督署に対し、
労災と認めなかった処分の取り消しを求めているものです。

14日の裁判で東京地裁は、
「宿直勤務では深い睡眠を確保することは難しく、ストレスとなった」
とした上で、 うつ病は病院での勤務が原因だったとして、
労災を認める判決を言い渡しました。


参照:「TBSの放送」

「NHKのTV放映」

動画もありますよ!


誰がどう考えたって、小児科医過酷な勤務
→ 過労
→ うつ病
→ 自殺

という、労災なのですが。

どうやら、裁判では被告側はバカな主張をしてたみたいですねー。

一年前の、この裁判の傍聴記なのですが。
「小児救急②過労死認定裁判を傍聴。」
このブログの記事から抜粋すると。


これで本当に裁判として成立するのだろうか?
そのくらい被告側の証人としての精神鑑定を行った
医師の証言が失笑を誘うものでした。

論点は『鬱を発症するにいたるその理由は?』
というところです。

原告はもちろん過労

被告は‥‥「肥満による鬱」を主張しました。

確かに、論文でもデータでもありますが、
何ともサッカーをたしなむほどの医師に肥満ですか?

主張の中での
①休みをほかの自分の活動に生かし、休んでいなかったこと。
②八方美人でええかっこしい
あまりの言葉にびっくりしすぎました。

病院側の傍聴人はほとんどいません。

裁判場はほとんど中原さんの支持者でありました。
空気が凍りつくのを感じました。

また、
・当直中に十分な睡眠はできるはずだ。
・20分休めば3時間の休みと同じ。
という変な論理も飛び出しました。

はっきり言って、もう答弁の最中に『は??』って言うのも多く、
面白さで笑いも起こりました。


こういう裁判になった原因は、
中原利郎先生の人徳もありますが、
病院側のオファーを誰も受けてくれず、
受け取ってくれた人は裁判では有名な
(いろんな意味で)精神鑑定人だったわけです。



って事らしいですわ。

そりゃあ、これで敗訴するわけはないと思うんですけどね。

でもこれって、あくまで東京地方裁判所の判決ですから。
国が控訴したら、この判決が確定するわけではないんですよ。

そうならない為に、国の控訴阻止のため、
厚生労働大臣宛にお手紙を書きましょう。

って企画も行われていますから。
是非皆さんも参加して下さいね!

→ 【速報&お願い】小児科 故中原先生 
過労死行政訴訟に勝訴 厚労大臣へ手紙を書こう!



テレビの報道の最後に、中原利郎先生の奥さん、
中原のり子さんがこう言っていますよね。

「この判決が医療の改善の第一歩となると確信しています。」

是非とも、そうなってくれれば良いのですが。


しっかし、みんな記事をアップするの早いですねー。
もうこの件に関して、いろんな医師のブログで書かれてますね。

私は、朝の3時半に救急車で急性心不全の患者が来て呼ばれて。
その後も超重症患者が2人来て。
夕方、昼ご飯を食べながらこのニュースを見て。
あ、今日の記事は絶対これにしよう!
って思って、速攻でブログを書いたのですが(汗)

やっぱ、記事をアップするスピードでは、
全くかないませんねー。
ま、最初から勝負にはならないんですけどね(笑)


過酷な勤務の代表(?)、大学病院の実態について知りたいって人は、
この無料レポートを読んでね!


→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密

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大野病院事件第二回公判 傍聴記2

Dr. I / 2007.03.04 04:13 / 推薦数 : 3

ここまでが午前中の部。

一回休んで、 
午後 証人:県立大野病院外科(当時)の医師 
帝王切開術で前立ちを務めた

 

その前に、応援よろしくね!

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<検察側主尋問>

【↓法源検事】
検察(五十嵐):外科医ですね?
証人:はい。
検察医師の資格を取得したのはいつですか?
証人:平成14年です。
検察:平成16年12月17日の被害者の帝王切開手術の助手をしましたね?
証人:はい。
検察:帝王切開の助手は何例入ったことがありますか?
証人:10例弱。

検察 患者さんの子宮切開時に証人は血液を吸引していたのですね
証人 はい。
検察:血液の混ざった羊水を吸引していたんですか。
証人:はい。
検察:【切開してから】被告人はどのような処置をしていましたか?
証人:赤ちゃんを出していました。
検察:そこまでに何か問題があるという認識はありましたか?
証人:ありません。
検察:(児娩出は)どのくらいの時間で?
証人:正確な時間は分らないが、自分の感覚としては1~2分くらい。
検察:手術開始後11分後【14時37分】に娩出と記録にはあるが、
  それはあなたの記憶とは矛盾しませんか?
証人:はい。
検察:その時、証人はどんな処置をしていましたか?
証人:子宮断端からの出血を鉗子で止めたり、
  吸引をしたりしていました。
検察:出血量についてどんなことを考えましたか?
証人:経験より多いかな、と。
検察:その時の出血の仕方を説明できますか?
証人:その時というのは。
検察:切った時です。
証人:切った時はいつもどおりなんですけど、断端からピュー
  ピューと吹く出血があり、そこを処置したら止血しました。
検察:出血点は把握できるということですか?
証人:はい。
検察:止血はどのような措置をしたのですか?
証人:鉗子で挟みました。
検察:児娩出後、被告人は何をしていましたか?
証人:鉗子を確認したり…赤ちゃんの臍帯血をとったり。
  それから子宮収縮剤【アトミン】を子宮に注射したりしていました。
検察:注射?
証人:子宮に直接、子宮収縮剤です。
検察:それで出血は止まりましたか?
証人:完全に止まってはいないが、その時点で多量に出血した、
  というのはなかった。
検察:出血はコントロールされていたということですか?
証人:はい。
検察:収縮剤を注射したというが、児娩出後いつですか?
証人:はっきりとは覚えていないが、感覚的には1~2分後かと。
検察:この時点で手術について何らかの問題があるという認識
  はありましたか?
証人:ありません。
検察:その時の感想は?
証人:手術前に前置胎盤?があると聞いていたが、
  【思ったより】手術がスムーズで安心していました。
検察:注射の後、被告人は何をしましたか?
証人:臍帯を引っ張って胎盤をはがそうとしました。

検察:臍帯を引っ張って胎盤が取れなかった後、
  被告人はどうしましたか?
証人用手剥離をしました。
検察:出血の状態に変化はありましたか?
証人:剥離したところで少し出血し始めました。
検察:どのように?
証人:じわじわと。
検察証人は出血にどう対処したのですか?
証人:吸引管で吸引していました。
検察:被告人はずっと用手剥離を続けたのですか?
証人:いえ、途中からクーパーをもらって使って。
検察:それまでにクーパーを使うのを見たことがありましたか?
証人:いいえ。
検察:どのように操作したか見えましたか?
証人:先端はあまり見えませんでしたが、湾曲部分を上にして。
  【先端が上に曲がる持ち方か 湾曲が上に凸になる持ち方かで
  クーパーの表裏が正反対である  
  この時点ではいのげは後者だと解釈していたが 後の補足質
問で前者であるとわかった】
検察: 湾曲の外が子宮 内が胎盤?
証人: そうです】
検察クーパー使用前後で出血量は変化しましたか?
証人クーパーを使ってから増加。
検察:どのように?
証人:面からじわじわと。【出血源が点(血管)ではなく 剥
離面全体からだったという意】
検察:出血箇所はどこだと認識していましたか?
証人:子宮の内面。
検察剥離作業と出血の増加について、相関関係というか、
関連があるという認識はありましたか?

証人あった
検察:なぜわかったのですか?
証人:吸引回数が多くなったので。
検察:間隔が短くなった、ということですか?
証人:はい。
検察:目で見てどうでしたか?
証人:目で見ても少しずつ増えていた感じがしました。
検察:証人の位置から子宮内は見えましたか?
証人:加藤先生の手が離れた時に見えたこともあったが、
基本的には見えませんでした。
検察:出血の場所、もととなる血管はどこか特定できましたか?
検察:ピンポイントに一点というわけではなく、
面からじわじわ出血する感じでした。
検察:剥離した面からということでいいですか?
証人:そう思います。
検察:出血の速度はどうでしたか?
証人 だんだん増えるが大量出血ではありませんでした。
検察 帝王切開の今までの経験と比べてどうですか
証人:あまり帝王切開の経験が無いので。
弁護人:異議。出血の速度とはどういうことか。量とは違うのか。
裁判官 たしかにわかりづらいです。質問を変えてください。
検察:質問の仕方を変えます。剥離が進行しますね、その際の
  出血量というのは絶えず一定なのか、減少するのか、増加するのか。
証人:要は、剥離が進むにつれて少しずつ増えていったということです。
検察:被告人は剥離中に止血を試みましたか?
証人:いいえ。
検察:剥離中は出血が継続あるいは増えていたと。
証人:はい。
検察:剥離に要した時間は分かりますか?
証人:5分から10分くらいではないかなと思います。
検察:それは正確に測っていましたか?
証人:測っていません。
検察:通常はどのくらいの時間がかかるものですか?
証人:印象では2~3分。
検察:それに比べるとかなり時間がかかっていた、ということ
でよろしいですか?
証人:「かなり」かどうかはわからないですが、
  時間はかかっていたと思います。
  【時間がかかっていたのは間違いない】
検察用手剥離クーパーを使用していた時間、それぞれ何分
くらいか正確に分かりますか? あるいは、用手剥離とクーパ
を使用していた時間、印象としてどちらが長かったか。
証人クーパーのほうが長い印象です。
検察:剥離中に臓器に損傷があったということはありませんか?
証人:ありません。

検察:患者の出血について、看護師もガーゼで吸っていましたが、
  看護師から報告はありましたか。
証人:あります。
検察:それはどういった形で伝達されましたか?
証人:口頭で。おもに麻酔科の先生に向けてですが、
  大きな声で報告されています。

検察:看護師からの報告で印象に残っていることはありますか?
証人20007000の報告が印象にある。
検察:どう思いましたか?
証人2000から7000の間は短時間で、
  その間に(出血が)多くなったな、と。
  【それほど時間が経過してなかったのでびっくりした】

検察:手術前に準備した血液製剤で足りましたか?
証人:足りなかったので、周りの病院に応援(血液を回しても
  らうよう)を頼みました。
検察:被告は止血処置は他にどういう処置をとりましたか?
証人:【充填したガーゼを抜いて】子宮内面を糸で縫合したり、
  子宮動脈が入っている膜(靱帯)を鉗子で挟んだりした。
検察:それで止血出来ましたか?
証人:できませんでした。
検察:最終的に子宮を摘出したわけですね。すぐには摘出に移
れなかった?
証人:輸血が来るのを待ってすぐ摘出に移りました。
検察:あなたは応援の医師を頼もうとはしなかったのですか?
証人:しました。
検察:誰を呼ぼうとしたのですか?
証人:外科部長の先生を手伝いに呼びますかといいました。
検察:それは大野病院の外科部長。【実名の述べた】
証人:はい。
検察:進言したのは一度ですか?
証人:2回くらいしたと思います。
検察:なぜ2回も言ったのですか?
証人:子宮摘出時は2人より3人のほうがスムーズかな、と思い
ました。
検察:出血コントロールされていなかったのも理由ではないの
ですか?
証人:それも理由のひとつでした。
検察:被告人は何と言ったのですか?
証人:「大丈夫」というようなことを言いました。
  【検察:何と思った?
証人:そう言うなら大丈夫だろう】
検察:他に誰かが応援を勧めたことはありましたか?
証人:たまたま院長が来て、外科部長を呼ぶかと言いました。
検察:被告人は何と?
証人:その時も「大丈夫」ということを言っていました。
検察:応援を断った時、証人はどう思いましたか、
  不安な気持ちはありませんでしたか?
証人:少しありました。
検察:なぜですか?
証人:ぼくは子宮摘出をしたことがなかったので不安でした。


<弁護側反対尋問>

弁護人:少し不安があったとおっしゃったが、子宮摘出手術中
  はその不安はどうでしたか?
証人:摘出手術中は目の前の操作に夢中だったので感じません
でした。
弁護人:子宮摘出後、不安だったなと思いましたか?
証人:ありません。摘出が終わってほっとしました。
弁護人:「癒着があるかもしれない」というのは加藤先生から
言われたのですか?
証人:「かもしれない」と言われた。
弁護人:(癒着が)どこかは言われましたか?
証人:特にどことは言われませんでした。
弁護人:帝王切開の立ち会いはどのくらい経験がありましたか?
証人:1年で10例弱です。
弁護人:今まで立ち会った帝王切開は大野病院で行われたもの
  以外にはありますか?
証人:ありません。
弁護人:いずれも立ち会ったとき、加藤先生が執刀したと。
証人:はい。
弁護人:本件以前に加藤先生と10例くらい帝王切開をしたということだが、
  加藤先生の産婦人科医としての資質に疑問などは感じませんでしたか?
証人:ありません。
弁護人:加藤先生から何か聞きましたか?
証人:前置胎盤?だが、手術には差し支えないと聞きました。
弁護人:加藤先生から、癒着について聞いたとき、
  器間の癒着と思ったわけですね。
  外科において、癒着というのはよくあるのか?
証人:よくあります。
弁護人クーパーでそぐように剥がすことはありますか
証人:【よく】あります。
弁護人:切ることもある?
証人:あります。
弁護人:外科で癒着をはがす時につかうクーパーというのは
どういうものですか? 両鈍の曲がり丸クーパー
証人:はい。

<甲15号証(カルテ原本)麻酔記録>
弁護人:2000と7000くらいが印象的、とおっしゃった。
  それは羊水込みですか?
証人:はい。
弁護人:羊水と血液を吸引していたわけですが、
  羊水の色はどのようでしたか?
証人:血と混じっていましたが、濁っているというわけではありませんでした。
弁護人:量は多いと感じましたか?
証人:専門外で経験が少ないので量についてはわかりません。
弁護人:胎盤剥離中の状況について。まず被告人はどうしましたか?
証人:臍帯を手で引っ張りました。
弁護人:どうなりましたか?
証人:子宮後壁がもち上がりました。
弁護人:子宮はお腹の中ですか? 外ですか?
証人:中です。
弁護人:今思うとはがれにくかったのはどこですか?
証人:後壁。当時は分からないが。
弁護人:剥離操作は見えましたか?
証人:手先は見えません。
弁護人:手の甲は上を向いていましたか?
証人:はい。
弁護人:用手剥離前にも子宮内部の出血はありましたか?
証人:あまりありませんでした。
弁護人:最初からはがれにくかったのですか?
証人:違います。
弁護人:どんな出血ですか?
証人:じわじわ出てくる感じ。
弁護人:用手剥離で何割くらいはがれたか分かりますか?
証人:わかりません。
弁護人:最初はスムーズだったということですか。
証人:そうです。
弁護人クーパーを使い始めて出血が増えたというが、
  にじみ出る状態は変わらなかったのですか?
証人:はい。
弁護人証人はどうやってそれに対処していましたか?
証人:吸引していました。
弁護人:血はどんな感じで。
証人:溜まったりしてはいないので、しみ出てくるのを
  空気と一緒に吸う感じでした。
弁護人:はがれにくいというのを見ていましたか?
証人:どこがはがれにくいのかは分からなかった。
弁護人:今回のクーパーはどんなものですか?
証人:両鈍の曲がり、長いクーパー
<甲35号証写真4(クーパーの写真)>
【モニタに表示される 柄の長さが刃の3倍ほどもある。骨盤腔内用】
弁護人:先(クーパーの先端)の状態は?
証人:曲がっていて、鈍い。
弁護人:尖っていないということですね?
証人:はい。
弁護人:加藤先生が剥離中、子宮を摘出しなければならない
  出血はなかったのですね。
証人:剥離中は無かった。
弁護人クーパーの使用はリスクが高いと思いましたか?
証人:いいえ。
弁護人クーパーの使用がいけないとは思わなかったのですね。
証人:はい。
弁護人クーパーを使っても出血がさほど急激に増えたという
わけではないということですか?
証人:はい。
<麻酔記録で出血2555ml確認>
弁護人:剥離中の出血は555mlですね?
証人:はい。
弁護人:剥離中は出血のコントロールはできていましたか?
証人:コントロールの必要が無い程度で、大げさな出血でなかった。
弁護人クーパー使用後、胎盤ははがれにくかったのですか?
証人:印象にない。
弁護人:するりとはがれた、と。
証人:はい。

<弁護側、平岩主任弁護士に交代>【たぬ】
弁護人クーパー外科で剥離するときには普通に使うということですか
証人はい
弁護人:切ることも普通にするのですか?
証人:原則は剥離ですが、安全が確認できれば切ることもあります。
弁護人:そういう時に使うのは両鈍の丸クーパー
証人:はい。
弁護人:今回のクーパー