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夕張、地域医療を守る地方議連

Dr. I / 2008.07.29 01:01 / 推薦数 : 4

7/27、夕張に行って、
第二回地域医療を守る地方議員連盟」の
地域医療を考えるシンポジウム!」に、
参加してきましたー!

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民間企業で言えば、「倒産」した町「夕張」。
その夕張市に、村上智彦先生が行って。
一億円以上の個人保証をして、
医療法人財団夕張希望の杜」という法人を作りました。

そこで地域医療を再生しようって、頑張って。
それに賛同した医師達もたくさんいて。
公募した10人位の中から、
特にやる気のある医師2人来て。
そこで医師だけでなく医療従事者みんなで、
予防医療を中心とした医療
をやっているようですね。

今回、検査技師さんも発表をしていたし。
看護師の方も発言されていましたけど。
みんな、ホントに良くやっているなー、
って感心しました。

夕張市民の意識も変わってきているようですね。
村上先生がこの会で発言されていたのは。
以前は救急車の利用は、年間900件と、
住民の人口12000人にしたら、
べらぼうに多かったけど。
それが、100件以上減った
と、おっしゃっていましたが。
その後の懇親会では、
最近はもっともっと減っている。
という話をされていまいた。

200人くらい入れる規模の場所だったようですが。
結局、集まったのは議員医師を含めて100人弱かな?
それでも、来ている人達はみんな一生懸命、
話を聞いてくれているようでしたね。


地方議員医師の方達、何人かが発言されましたが。
個別の発言は書きませんが、
だいたいみんな言っている事は基本的には同じで、
医療というのは、限りある資源なんだ。
だから、使いすぎると医療という資源が枯渇して、
医療崩壊が起こってしまうよ。」

というような感じだったと思います。

そうならない為に大事なのは、
病気を予防して、病気にならないようにする事。
それが、結果的には医療費も減らして、
地方の為にも良いんだよ。

というような流れだったと思います。


奈良県の議員の方から、
「お腹(胃)が痛いって病院に行ったけど。
実は心筋梗塞で、助からなかった人がいる。
最初から大学病院に行けば、助かったかもしれないのに。
もっと教育が必要だ。」


というような話があって。
それをやったら、胸が痛い人は当然だけど、
お腹が痛いとも全員、時間外でも大学病院に
行かなければならない事になるし。
心筋梗塞っていうのは、歯が痛いとか、
肩が痛いとか、首が痛いとか。
いろんな症状がある場合もあるし。
糖尿病なんかの場合だったら、
症状がない人もいますからね。
ただ、だるいとか、そういうのも結構いるし。

そういう患者が全員、大学病院に行ったら、
それこそ医療が崩壊しちゃうよ、
っていう話なんですけどね。

誰か医者が発言しないかなー、と思っていたら、
村上先生が発言されて、
「それ全員やったら無理だから。
それより、タバコとか生活習慣を直さないと。」

とか、そんな話をされて。
村上先生、やっぱり話うまいなー、
と思って人ごとだと思って聞いていたんですけど。
その後に、循環器内科の私の方に話が来ました。

「循環器の有名な先生も来ていますから、是非」
って、突然の指名。
いや、全然有名じゃないし。
村上先生に、有名な先生って言われても(汗)

最初の方で、医師2人が司会の金子議員に指名されて。
その後、別の話になっていたようなので。
もう来ないかな、と思って心の準備をしておらず。
全然話す内容を考えてなかったので、
思っていた事の半分くらいしか
伝える事ができなかったのですが。

私の発言はおおざっぱに言うと、こんな感じ。


タバコを吸うと、心筋梗塞になる確率が、
吸っていない人の2倍くらいになります。
糖尿病高血圧、高脂血症(脂質異常症)も、
それぞれ2倍位になります。
だから、タバコを吸っていて、糖尿病があって、
血圧もあってコレステロールが高い人
は、
2倍x2倍x2倍x2倍=16倍位
心筋梗塞になる確率が高くなります。

実際に、世界的に有名な研究で、
タバコを吸っていて、糖尿病があって、
血圧もあってコレステロールが高い人は、
心筋梗塞には20倍位なりやすい
というデーターが出ています。

生活習慣病は、生活習慣を改善すれば、
一部は予防する事もできるし、
場合によっては治す事もできます。
だから、生活習慣を改善する、
という事は非常に大事です。

ただ、生活習慣をどんなに改善しても、
絶対にリスクはゼロにはならないんですよ。
心筋梗塞になる確率が、半分の半分
とかになったとしても。
どんなに頑張っても、確率はゼロにはなりません

予防医療というのは、病気になる確率を
できるだけ低くする医療
ですけど。
絶対に病気にならない、
というものではないんですよ。


医療は不確実なものですから、
どんなに頑張っても、
絶対にゼロにはならないんです


という話で、半分(笑)。
結構、長く話ましたね、私。

データーとかは、メルマガやブログでもそうだけど。
正確性よりもあくまでわかりやすさを重視して、
おおざっぱなデーターですけど。

生活習慣の話と、医療の不確実性の話
一緒にしてしまったので。
なんか、わかりにくくなってしまったかなー。


ちなみに、この奈良県の議員の方ですけど。
後で懇親会の時にお話しをしたのですが。
非常に意識の高い、知識もかなり持っている
方なんですよ。
その方でさえ、こういう事を言っているのですから。
やはり、教育というのは必要なんだな、
と思います。

それ以外にも、今回参加されていた議員の方達は、
非常に意識の高い人達ばかりで。
ホント、びっくりしました。

ただ、やはり医療というか医療現場の知識自体は、
非常に乏しいようなので。
そこは、こういう会を何回も開いて、
どんどん勉強していってもらいたいな、
とは思います。


んで、最初の方に、
医療崩壊を食い止める為に、コンビニ救急をなくそう」
という話は出ていたのですけどね。

どなたか(議員?)が発言された、
コンビニ救急抑制の話で。
「それをやると、受診抑制が起こるんじゃないか。
(本当に受診が必要な患者の)
受診抑制をなくすためには、どうしたら良いの?」


という様な発言があったのですが。
誰も答えておられなかったようなので。
私が答えて良いのかわかんないですけど。
何となく、流れで答えてしまいました。


時間外に来る患者の半分以上。
多分、8割くらいが軽症の患者
です。
そういう患者は安心を求めて、
病院(診療所)に来るんです。


病院(診療所)に来て、お医者さんに、
大丈夫って言って貰いたいから来てるんですよ。
でも、全員がそれをやったら医療は崩壊します。

安心を得るのが目的ならば、
他の方法でも、安心を得られれば良いんですよ。


先ほど、柏原の話が出ましたが。
「県立柏民病院の小児科医を守る会」
というのは、ただ小児科の医者を守る為に、
病院にかかるな、と言っている訳ではありません。

子供がいる母親というのは、時間外でも
子供が心配だから病院にかかりたいんです。
だから、お母さん達を安心させるために、
熱がどのくらいでも、元気だったら、
家で1日ゆっくり休みなさい、とか。
熱が出ていて、ぐったりしているようだったら、
すぐに病院に来て下さいとか。
そういう、一般人でもわかるような、
「フローチャート」っていうのがあるんですよ。
子供用だけですけどね。

参照:「県立柏原病院の小児科を守る会」

そういうのを住民みんなに配って。
すぐに病院に来る前に、まずはそれを見て。
それでもわからない、心配だったら、
病院(診療所)に来れば良いんです。

安心するだけなら、必ずしも病院(診療所)
に来る必要はないんです。

8割の人には、それをやってもらうべきなんです。
それが、教育です。

というような感じの話をしたと思います。
録音したわけじゃないんで、
結構違うかもしれませんが(笑)
まあ、そんな感じでしょう。


その後の懇親会では話した事なんですけど。

更に言うと、
夜中とか休日とか。
いわゆる時間外に熱が出たとか。
急に症状が出た場合。


○第一段階
まずは柏原のような「フローチャート」を見る。

○第二段階
当番病院(診療所)に電話して、
担当の看護師に相談する。


○第三段階
それでもわからないとか、
病院(診療所)に来た方が良い、
と判断した場合に、病院(診療所)に来て貰う。
救急車の方が良いと判断したら、
救急車で来て貰う。



という、3つの段階を踏むのが、
より良い方法かな、と個人的には思います。

県立柏原病院では、フローチャートを作って。
もちろん、お母さん達の教育をしてですけど。
結果的に、救急車の台数が1/3に減っています。

「フローチャート」というのは、
熱が出たらどうする、とか。
咳が出たら、下痢だったら。

とか、医学的な話ばかりなので。
もちろん、それを作るには地元の医師の協力
欠かせないのですが。
夕張医師は、喜んで協力してくれるでしょうし。
他の地域の医師も、地域の住民が
こういう事をやって欲しい、と言えば、
みんな協力してくれますよ。

医療という有限な資源を有効に使う為に
是非全国でやってもらいたい方法ですね。

あ、これ。
急に症状が出た場合って書いていますけど。
3日前から、腹が痛くて変わらない。
とか、そういうので時間外に病院(診療所)に来る。
っていうのは、問題外ですからね。
前から痛くて我慢していたけど、
どんどん強くなって我慢できなくて来た。
っていうのは、しょうがないですけど。


個人的には、ブログで以前から書いている、
時間外受診の割増料金(重症患者割引)とか。
救急車の有料化と平行して、
両方いっぺんにやっていくのが、
より効率が良い
かな、とは思います。

参照:『時間外重症患者割引制度』
『救急車でも非常識な要請』


こういう事を実際にできれば、
本当に医療が必要な患者の受診抑制は起きずに、
ただ安心を求める為の、時間外診療。

いわゆる「コンビニ救急」を、
抑制する事ができて。
最終的には、地域医療を崩壊から救えるんじゃないかなー。


ちょっと行くのが大変でしたが。
その後の懇親会にも参加させていただいて、
非常に有意義な時間を過ごせました。

やはり、こういう会に参加されている人は、
皆さん意識の高い人達ばかりで。
いろんな考えを聞けて、非常に勉強になりました。
それに、やっぱりみんな考えている事は、
似たようなもんなんだなー。
っていう事も、しみじみ思いましたね。

夕張の先生達や技師さんも
何故か私のブログやメルマガを読んで
勉強している、っていう話を聞いて。
ホント、すっごい嬉しかったですわ。

村上スキーム」に村上先生のサインも貰ったし(笑)


ああ、ちなみに。
私のブログだから、私の発言や考えを中心に
書いていますけどね。
実際に話をしたのは、ほんの5分かそこらだからね。
なんか、これ読んでいると私の独壇場に見えますが(笑)

私の他にも、もっともっと勉強になる
話をしてくれた人達が、たくさんいますからね。
わかってると思うけど。

そして、最後に「夕張アピール
というのを採択して終了しました。

夕張アピール」は、アンフェタミン先生のブログ
『第2回地域医療を守る地方議員連盟会合:夕張アピール採択』
を読んでね!

多分、私以外の発言内容とか、そういうのは、
後で彼が書くと思うので。
それも読んでみてね!
『地方議連:地域の特色を生かした議連を!』

そいと、その時の写真が、
谷一之、下川町議会議員のブログに、
アップされていますよ。
『ザ・北海道の時代』

あ、ここには私の写真は出ていないので。
あしからず。


村上先生の話がもっと聞きたい人は、これ読んでね!
→ 村上スキーム 地域医療再生の方程式


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医者の「高給取り」はイメージ

Dr. I / 2008.07.16 00:04 / 推薦数 : 6

医者給料っていうのは高い
っていうイメージがありますけど。
実際はそうでもない、っていう記事が載っていたので。
ちょっと、このブログでも紹介させて頂きますね。

あの(笑)、産経新聞からです。

本文の前に、応援もよろしくね!

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勤務医が辞める理由(前編)――
“高給取り”はイメージ。
現実の収入は多くない

医師=高給取り」というイメージがあるが、
勤務医の収入は決して多くないという。

勤務医の平均年収は1000万円ほどだが、
当直が多く、休みが少ない。
さらに収入の半分以上が非常勤として
働いたもので、意外と“不安定”のようだ。


全国の病院医師不足にあえぐなか、
医師増員の必要性が指摘されています。
しかし、1人の医師を育てるには
長い時間がかかります。
「まず、医師が何を求めているかを知るべきではないか」
との声が上がっています。


厳しい労働に評価低く

「大学病院をやめて、開業しようかと考えてます」。
ある地方大学の病院勤務医(40)は言う。

同じ診療科の同期生らは、多くが開業した。
開業した仲間の年収は勤務医時代の2、3倍。
開業医が休みを取れ、外車に乗るのを横目に、
この勤務医は「医師不足に悩む地域医療のため」と、
踏ん張ってきた。

大学病院では現在、月5回の当直がある。
子供が生まれたばかりだが、
休日は月に2、3日取れればよい方。
年収の総額は1000万円と、
勤務医の平均レベルだが、収入の半分以上を
病院での非常勤の外来などが占め、不安定だ。

このまま勤務しても、大学病院での
給料の伸びは見込めず、退職金もない。
教授ポストをめぐる医局の人間関係の煩わしさや、
日々の業務の精神的負担を考えると、
時間の喪失感を覚える。

「今後は患者さんにじっくり接し、
患者さんの喜ぶ顔が見たい」と言うが、
現状は研究も臨床も中途半端で、
将来に不安を感じるという。


勤務医の収入は多くない

医師には一般に“高給取り”のイメージがあるが、
日医総研のデータによると、
勤務医の収入は決して多いとはいえない。

しかも、医師が一人前になるには、
長い時間と費用がかかる。
この医師は6年の医学部教育を終え、
医師免許を取り、30代半ばまで大学院や
留学先の研究施設などで研鑽(けんさん)を積んだ。
医療が高度化、多様化する今は、
なおさらこうした機会が必要だ。

ところが多くの場合、その費用は自前。
「アルバイトで稼いでは、勉強にあてる
自転車操業です」(冒頭の勤務医)という。

ある外科医は、がん研究のため、
国内トップクラスの専門病院で
先端医療を学ぼうとしたところ、
「初年度は無給」とされた。

病院側にすれば、「手術や入院患者の処置も勉強の場」
というわけだ。
この外科医は「家族の生活費も含め、
それまでの貯蓄を取り崩し、
1年で約1000万円かかった」という。

研究で成果を上げ、海外で学会発表もしたが、
渡航費や滞在費約50万円も自己負担した。

海外留学で1000万円程度を自己負担するのは
「よくあるケース」とされ、実家からの
仕送りで生活する医師も少なくないという。


“疲弊”という悪循環に陥っている

今年、「医者のしごと」(丸善)を出した
聖路加国際病院の福井次矢院長は
医師は一人前になるまでの教育期間が長く、
その後も最善の医療を提供するために、
一生勉強を続けなければならない」と指摘する。
人の命を扱う医師が育つには、
相応の時間と費用がかかる。
しかし、そのことが理解されておらず、
ふさわしい待遇もない。

医師の待遇について、福井院長は
「日本では診療報酬が低く、病院収入は
外国の病院に比べて格段に低い。
それでは、過酷な労働に対して
満足な報酬も払えないし、
医師をサポートする人材も雇えない。

一方でこうした医師を取り巻く
環境への理解は進んでおらず、
国民の要求は年々高まっている。
それで現場が疲弊する悪循環に陥っている」
と指摘する。 


医師不足の病院にアドバイザー的な
役割をする伊関友伸・城西大学准教授(行政学)は
「やりがいを感じるうちは、
医師は報酬にかかわらず働く。
しかし、医師不足が顕著な地域では、
行政や患者が医師の勤務実態を知ろうともせず、
時間外やコンビニ受診など、
過剰な負担でつぶしてしまっている」
と分析する。

そのうえで、医師を招く条件について、
「やりがいを感じてもらう仕掛けが必要。
高い報酬を設定するのもひとつだが、
それだけでは定着しない。
地域がどんな医療を求めているか、
そこでどんな技量向上が見込めるか、
医師に示す必要がある」と主張する。

大学病院の医局で医師派遣の窓口となっている
ある医師は「待遇改善を要求しても、
病院に熱意が感じられなければ、
医師不足を理由に紹介を断ることもある。
限られた人材を有効に生かすことが必要ですから」
と打ち明ける。

医師増員の機運が高まっていることについて、
伊関准教授は「まず、医師が今、
なぜやめていくかを分析する必要がある。
数だけ増やしても、相変わらず、
医師は都会にはいても、地方にはいない
などの偏在を助長するだけではないか」
と話している。



「他職種との収入比較」
(手取り額、40-44歳平均)

個人開業医               1270万円
中小企業経営者(年齢区分なし)  1190万円
パイロット                1050万円
金融・保険業部長           1000万円
病院勤務医                970万円

(平成19年日医総研まとめ、
パイロット、部長職は1000人以上の企業)


「2008.7.15:産経新聞」



私は、医者ですけど。
なるべく一般人の視点で物を見るように、
っていう事を心がけているし。
ブログの読者も、基本的には医療関係者以外の
一般の人を対象
にしています。
まあ、かなり大勢の医者に読んで頂いていますけどね(笑)

で、「医者(俺)の給料は安い
って言っている医者って結構いますけど。
私は、これには賛成できません。

はっきり言って、「年収1000万円」というのは、
世間的には、安くはないですよ。

これは、このブログでも何回か書いている事です。

医者で、給料が安い、って言っている人は、
「俺の方があの働かない医者より働いてるのに、
俺の方が給料が安い。」

とか、あくまで、あまり働かない一部の医者と比べて
俺の給料が安い、っていう比較ですからね。
まあ、たいていそういう事を言ってるやつに限って、
たいした事ない場合が多いんですけどね、実際は。

いわゆる、世間一般の人の給料と比べて、
という視点ではないです。
だから、私は医者の給料が安い。」
という言い方は、今までにもした事がありませんし。
これからもするつもりはありません。

私が以前から主張しているのは、
医者の給料は、他の職種の2倍くらい。

でも、仕事する時間も2倍近いし。
休日もほとんどないし。
36時間連続勤務もしなければならない。
夜中や明け方に呼び出される事もあるし。
医療訴訟のリスクもあるし、
人の命に関わる事で、プレッシャーも大きいですよ。
それに、医学の専門的な技術も知識も必要ですし、
一生、勉強し続けなければなりません。


それを考えたら、決して高くはないんじゃないですか。
という事です。

あと、他の先進国と比べたら、
日本の医者の給料は安い
ですよ。
という事でしょうかね。


あくまで、「年収の総額」だけで言えば、
日本の医者の給料は、決して安くはないです

その話は、以前に
『診療報酬、また引き下げか?(追記あり)』
の記事でも書いた通りです。

医者給料っていうのは、総額では安くないけど。
思っている程は高くないよ、とは思いますけど。

私が知る限り、
医者の給料をもっと上げろ」
という主張をしているメジャー系の医師ブログは、
ないんじゃないかなー。
一応、有名どころの医師ブログは、
だいたい目を通しているつもりではあるんだけど。
もちろん、全部じゃないんで、
正確にはわかんないんですけどね。

ただ、時間外医者が働いても、
時間外手当を貰えない病院がある。
とか。
当直というのは、本来であれば、
ただ寝ているだけとか、見回りとか。
そういう業務であるはずなので。
当直中に働いた場合は、労働基準法上は、
時間外手当を払う事になっているんですけど。
それをやっている病院っていうのは、ほとんどないので。
それは、きちんと病院側は払うべきだ。
という主張はしていますけどね。


個人的には、医者給料を上げろ、
という主張はしません。


ただ、時間外に働いたのであれば、
その分の時間外手当は払うべきだ。

という事と。

個人的には、医者の給料は年功序列で固定給だけでなく、
たくさん患者を診たらもっと上げる、とか。
重症患者が多いとか、仕事がきついとか。
そういう科の医者と、そうでない科の医者給料は、
差をつけた方が良いんじゃないか。
とは思いますけどね。

全員一律に、医者給料をもっと上げるべきだ。
とは、私は思いません。


伊関友伸先生が言っている通り、

「やりがいを感じるうちは、医師は報酬にかかわらず働く。
しかし、医師不足が顕著な地域では、
行政や患者が医師の勤務実態を知ろうともせず、
時間外やコンビニ受診など、
過剰な負担でつぶしてしまっている」

「やりがいを感じてもらう仕掛けが必要。
高い報酬を設定するのもひとつだが、
それだけでは定着しない。
地域がどんな医療を求めているか、
そこでどんな技量向上が見込めるか、
医師に示す必要がある」


私も、全然やりがいはないけど、給料は良い病院よりも、
やりがいはあって、給料は普通。
っていう病院の方が良いですね、個人的には。
若手~中堅の医者であれば、そういう人が多いと思いますよ。
医者って、職人気質の人が多いですからね。

もし病院医者を雇いたいというのであれば、
医者給料をもっと上げる、というよりは、
病院医師への対応の仕方、とか。
新しい技術や知識を学べる、とか。
医師のやりがい」みたいな事を、
もっと重要視した方が良いと思いますよ。


大学病院について知りたい人は、これを読んでね!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密

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医者の横着

Dr. I / 2008.07.10 00:04 / 推薦数 : 5

医者っていうのは、昔なら技術職、職人
という事でも良かったのだと思います。
今でも、ものすごい手術が上手な外科医であれば、
そういう人が一部はいても良いのかな、
とは思いますけどね。

でも、今の医者っていうのは、単なる職人
っていうだけでは駄目だと思います。

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あくまでも個人的な意見なのですけどね。
今の医者には、「技術職」と「サービス業」と、
そして「経営者」の視点が必要なんじゃないかな、
って思っています。

ブログで書くのは、もしかして初めてかもしれませんが。
自分では研修医の頃から思っていた事で、
一部の周りの医師には昔から話している私の持論です。

医療を行うには専門的な知識や技術が必要ですから。
医者職人のような技術職だ
という事に異論のある人はいないと思います。

ただ、それだけでは、今の医者は通用しないと思います。
昔の医者であれば、
患者医者の言う通りにしていれば良いんだ。」
っていって、横柄にふんぞり返っていても
良かったのかのかもしれませんけどね。
今の時代、そんな事では通用しません。

そういう医者が多かったから、
つい最近まで医師叩きのくだらない番組が多かったとか。
今でもネットやマスコミを通して、医者の事を悪く言う人が多い
という側面もあるでしょうから。
そこら辺に関しては、医者の中でも反省すべき点だと思います。

医療はサービス業ではなく、警察や消防のような
社会インフラだ、
と私は思いますけど。
でも、患者さんと直接対面して会話をしたり、
検査や治療をする訳ですから。
やはり、サービス業という側面も一部にはある、と思います。

ただ、最近では、医療はサービス業で、患者は客だ。
というような風潮が強すぎ
て、
患者の事を「患者」って呼んでみたり。
患者側の権利意識が強すぎて、単なるわがままを言う、
モンスターペイシェント」みたいのが出てきて、
逆に問題になっている。
という側面もあるのではないでしょうか。

経営者としての視点っていうのは、
簡単に言うと、コスト意識を持たないと駄目だ
っていう事です。

昔であれば、最高の医療をすればお金は関係ない
というような考え方でも十分だったのかもしれませんが。
最近は、診療報酬も削減されて、多くの病院が赤字なので。
医者個人が、ある程度のコスト意識を持っていないと、
病院そのものが潰れてしまう事になりますし。

日本の医療は先進国で最低レベルですけど。
自己負担率は、最高レベルですからね。
高齢者の自己負担率も上がっているし。
どんどん高い薬や治療が出てきているから、
患者さんのお金の事も考えて治療する。
という視点も必要だ、と私は考えています。


医療業界は特殊だから。
医者は特殊だから、
っていうのは
単なる甘えだと思います。
警察だって、マスコミだって、農家だって。
どこの業界だって特殊なんですから。

個人的には、医者になっても一般人の視点を忘れない
っていう事を意識して心がけていますし。
ブログに関しても、一般の人が読んでもわかる文章を書く
という事を常に心がけています。

んで、全く同じ考え方、って訳ではないんですけど。
いつもお世話になっている「ロハスメディカルブログ」
川口恭
さんが、医者に対する強烈なメッセージをくれたので。
ここでも紹介させて頂きますね。



インターベンション学会報告(1)

医療事故調をつくるという話で、
厚生労働省はしくじりました。

参院で与党は少数派ですから、
秋の臨時国会でも厚労省案が
国会を通らないことは確定しています。

なぜ、こんなことになっちゃったかと言えば、
一義的には厚労省が、司法という
自分たちの権限が及ばない領域のこと
であるにも関わらず、必要な手順を尽くさず
乱暴極まりない進行をしたからです。

ですが、1年間追いかけているうちに、
厚労省だけが悪いんじゃないな、
ここで厚労省の悪口を言っているだけだと、
きっとまた同じような問題が起きるな、
と思うようになりました。


そもそも、事故調をつくるという話は、
最初に厚労省から出てきたわけではないと思います。

都立広尾病院事件で、
医師法21条がそんなことになるなんて、
と驚いた医療界が診療関連死の届出先を
警察以外のところにしようということで
厚労省を巻き込んでモデル事業を始めたんだけれど、
その年度中に福島県立大野病院事件が
発生してしまって、とにかく警察・検察の
医療への介入を止めなきゃいけない、と。

いうことで、厚生労働省に「何とかしてくれ」
と言ったんでしょう。
当時の医療界の常識からすれば、
当然の発想・行動かもしれません。

でも、これは私のような外部の人間から見ると
非常に横着だったように見えます。
で、その横着さが、結局、厚労省
乱暴な進行も呼んだのでないか、と。
いわば、今回の大混乱に関しては、
医学会のリーダーたちと厚労省とが
共犯なのでないかと思うわけです。

先ほども言いましたように当時の発想では
当たり前のことをしただけかもしれないとは思いますが、
これだけ大混乱をきたしたにも関わらず、
もし未だにその横着さに気づいていないとしたら、
ちょっとお粗末すぎるのでないかと思います。

突然言われても、お前何を言っているんだ
と思いますよね。
なので何が横着なのか簡単に説明します。

医療用語に例えた場合に、今回医療界の
リーダーたちがしたことは、診立ても悪いし、
治療態度も悪いと表現できると思います。
何といっても、第1回の検討会で樋口委員から、
非常に本質的な問いかけがされているわけです。

ところが最後まで、そこは曖昧なまま突っ走りました。
検討会の中に学会の代表者も
入っていたわけですから、診立てが悪いことに
気づいて軌道修正することだってできたはずなんです。

それから治療態度の話はより深刻だと思います。
大野病院事件がとんでもないと思うのなら、
なぜ警察・検察と闘わなかったのか、
広尾病院事件から、なぜ21条を何とかするという
教訓が出てきてしまうのか。
都病院局の隠ぺい体質を糾弾して
医療者を守るべきだったのでないか。
そもそも患者さんとちゃんと向き合ってきたのか。

面と向かって交渉するのが怖いから、
面倒だから、ルールの方を変えたいって、
そんな身勝手なことが通るわけがないんです。
しかも、それを自分たちでやらずに
厚労省にやらせようとした。
それは横着すぎるだろうと思うわけです。

どうして、こんなにムシのよいことを要求して、
それが通ると思ってしまうのだろうと正直不思議です。

でも何年か医療者たちとお付き合いをしていく中で、
ははぁこれだなと思うようになったことがあって、
それは良い表現をすれば唯我独尊であり、
悪い表現をすると社会に対して
無関心すぎるということです。

4月12日の医療議連のシンポジウム。
医者さんが多数集まって大変盛り上がりました。
でも、あの場にいたメディア関係者や一般患者は、
非常に違和感を感じていました。

中でも最たるものが、山形大の嘉山先生の言葉です。
今や八面六臂の大活躍をされている、
その嘉山先生が
医療がこんなになるまで医者は何をしていた
と言われるかもしれないが、
医者医療をやっていたんだ」
と胸を張ったわけです。

医療者たちの本音を代弁しているんだと思います。
ちょっと待ってと思います。
医者医療だけしていればいい」
って誰が決めたんですか? 
たしかに早く一人前になるため脇目もふらず
という時期は必要でしょうし、業界全体でも
余計なことを考えずに済むに
越したことはないと思います。

思いますが、少なくとも社会は
そんなことを要求してないはずです。
医療は社会のサブシステムです。
医療者だからといって、社会の構成員としての
責務を免れるものではありません。

社会から、医療だけしていればよいと要求されない限り、
自分たちで勝手にこれだけしていればよい
と決めつけるのは図々しいです。
少なくともサブシステムの当事者として、
医療サブシステムが社会と調和して
持続するよう行動する責務があります。
その際に他のサブシステムと利害衝突が起こったならば、
ちゃんと折衝しないといけません。

そういう面倒なことを引き受けるためにこそ、
リーダーというものは存在するはずです。
それなのに今回は一体何をしたのか、ということです。
その意味では、学会だけでなく、
医師会の責任も当然問われると思います。

もちろん全部を自分たちでやらなきゃいかん
ということではありません。
エージェントを使うのは結構です。
病気だったらお医者さんに頼るのと同じことです。

でも、問題は医療界には、厚生労働省の官僚しか
エージェントと呼べる存在がいないことです。
そもそも官僚は公益のために動かなければ
いけないのですから、一業界のエージェントとして
使ったら本来はいけないんです。

しかも普段厚労省に大して協力もしてないクセに、
都合のよい時だけ使おうとしても、
思い通りに動いてくれるはずがありません。
そういう横着をするから厚労省の側でも
自らの利益を図って、
いろいろ訳の分からないことになるのです。

今回の問題は、明らかに医療という
サブシステムと司法というサブシステムとの間で
衝突が起きているわけで、医療業界内だけで
ゴチャゴチャやっていても絶対に解決しません。

医療以外のサブシステムは、
みな必要な努力を積み上げて、その他のサブシステムと
不断に折衝しているわけです。
自分たちの要求を通したいと思ったら、
他のサブシステムが努力しているのと同様に、
ちゃんと実態をよく見極めて、
必要な手間暇費用をかける必要があります。
早くそのことに気づいていただきたいと思います。
それをイヤがる限り、横着と呼ばざるを得ません。


『インターベンション学会報告(1)』


極端な話、医師免許があれば、
食いっぱぐれる事はないですからね。
医者って。

だから甘えがあるというか、
>良い表現をすれば唯我独尊であり、
 悪い表現をすると社会に対して無関心すぎる。


という事になっているんだと思います。

川口さんの場合は、私のような医師個人の事でなくって、
医者全体としての話。
医師のリーダーの役目、っていう事で
言っているのだとは思いますが。

医者医療だけしていれば良いのではない。
っていうのは、私も思います。


医師法第一条にはこう書いてありますね。

医師法第一条  

医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて
公衆衛生の向上及び増進に寄与し、
もつて国民の健康な生活を確保するものとする。


参照:『医師法』

医師の一番の役目っていうのは、
>国民の健康な生活を確保するもの
って事ですから。
単に、目の前にいる患者を治すだけで良い。
っていう話にはならないと思います。

医師法第一条には、
医療及び保健指導を掌ることによつて
って書いてはありますけど。
それ以上の事をしてはいけない、
とは書いていません
からね。

例えば、
医師は30時間以上の連続勤務を、
日常茶飯事に行っているし。
労働基準法違反、過労死の認定基準よりも多い、
月に80時間とか100時間以上の時間外勤務を
行っている人も大勢いる。
こんな常態で診療をすれば、良い医療を提供する事は
できないから、国民の健康な生活を守れない。

っていう事を世間一般に広める。
というような事も、必要なんじゃないかなー。

最近はインターネットも発達して。
ブログやメール等を通して自分の意見を
世間に訴える、って事も比較的容易になったし。
それ以外にも、身近な人に話すだとか、
地方議員や国会議員に働きかけるとか。
医療以外でも、やった方が良いって事は
たくさんあると思うので。

国民の健康な生活を確保する」為に、
医師医療以外の事もしていった方が良い。
これが現在の医者のあるべき姿なんじゃないかな、
って、個人的には思います。


医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』

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大野病院事件、メディアの功罪3

Dr. I / 2008.07.08 01:01 / 推薦数 : 5

『大野病院事件、メディアの功罪』
『大野病院事件、メディアの功罪2(追記あり)』
の記事の続きです。
まだ見ていない人は、最初にこっちから読んでね!

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福島県立大野病院で起きた、妊婦の死亡事故で。
警察が産科の逮捕に踏み切った事から、
メディアが一斉に、殺人医師事件として取り上げて。
その結果、マスコミの報道で萎縮した
産科の立ち去りが各地で起こって、
産科の閉院が相次ぎました。

その大野病院事件に関しての、
メディアの報道のあり方を検証する番組の続きです。


前回は、警察や刑法の話が中心でしたね。
医療っていうのは、不確実なもので、
多様な見解が出てくるものです。
その場の状況によって、いろんな判断をしなきゃいけなくて、
それには専門的な知識や経験が必要だし。
常に、100%完璧な治療っていうのが、
できるはずもないんですよ。

それなのに日本では、結果が悪かったからって、
先に結論ありきで素人集団の警察が逮捕に踏み切る。
っていう事が現実問題としてある。

それは、業務上過失質罪という法的な問題と、
警察の運用上の問題で。
そんな国は、世界では日本しかない
という話でした。

今回は、そこから発展して、
いよいよ本題のマスメディアの話です。



黒岩祐治のメディカルリポート #49
「検証!医療報道の光と影2
大野病院妊婦事件 、メディアの功罪1~ 3


医療福祉チャンネル774 
 森まどか

ゲスト
福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座
 佐藤章 教授

東京大学医科学研究所探索医療
ヒューマンネットワーク部門
 上昌弘 准教授(医師

参議院議員(民主党)
 鈴木寛議員

コメンテーター
医師・作家
 和田秀樹医師



 黒岩
「ただね、鈴木さんね。
有罪か無罪か、わからない段階で、
殺人者だという決めつけ方で、どーっと行くっていうね。
佐藤さんVTRの中でも指摘されていましたけどね。
これはですね、医療だけの話ではないですよね。」

 鈴木
「そうですね。」

 黒岩祐治
「普通の殺人事件でも。
誰がどう見ても、こいつが犯人だろう、という。
もう、みんなが思っている、そういうものであっても、
有罪か無罪か、本当はわからないですよね。
しかしだからといって、そこで距離感を置いて伝える、
という事は、なかなかメディアの現場では、
できないですよね、それは。
それが現実だと思いますけど、どうですか?」

 鈴木寛議員
「特に日本の場合はですね。
有罪率。
要するにきちっと検察庁が、
送検をした場合ですけどね。
99%ですよね。
まあ、他の、例えばアメリカなんかでは、
いろいろな裁判員、まあ、陪審員制度などで、
無罪になったり、有罪になったりする場合ありますけど。
そこは、ホントに日本の裁判制度とか、
あるいは司法制度全体の話としてね。

ただやっぱり、話戻りますけど。




故意犯と、過失犯というのを、やっぱり
きちっと分けていかなければいけないと思うんですよね。
その中で、業務上過失致死というのは、
かなり特殊な症例にありますから。
そのところは、メディアも慎重にやった方が良い、
というのは教訓とすべきだと思いますよね。

 黒岩
「今回の特徴としてね。
先ほどVTRにもありましたけどね。
要するに、既存のメディアがばーっと伝えた、
という事で、これは大変な事が起きた、という。
その流れを変えていった、大きなうねりを起こしたのは、
実はインターネットによる専門家同士の
意見の交換
だった、というところですねー。
上さん、このあたりどうですか?」

 上昌弘准教授
「まさに仰るとおりなんですね。
実は、私自身も最初はテレビ報道、メディア報道
信じてたんですが。
いろんなところから、e-mailやウェブ上の情報で、
だんだん実態がわかってくるんですね。

マスメディアと違うのは、双方向コミュニケーション
じわりじわりじわりやっていくんですよ。
ばっと流すだけじゃないんです。
やがて、医師コミュニティーの中に、
どうやら実態はこういうとこなんだろう、
というコンセンサスが形成されていったんですね。
割合早く形成されました。

じゃ、次に何をしなきゃいけないか、って議論になった時に、
コンセンサスが形成されているもんですから、
割と早い動きになっていったわけです。
それが署名活動なんかにつながっていったわけですね。」

 黒岩
「鈴木さん、これ新しい動きですね。」

 鈴木
「あのですね。
私もですね、新聞読んだ時は、
恥ずかしながらそれを信じた訳ですね。
報道見た時は。
しかし、私は、佐藤先生、あるいは
医師の仲間の皆さんから、ご要請を受けて、
ご説明を頂いて、川崎厚生労働大臣に
佐藤先生をお連れしたりしたんですけども。

私も、これはやはり問題だ、と確信を持った理由はですね。
ネットで議論されているご意見の、特に専門家のご意見の。
最初は1人2人の方から、こういう事件が起こってます、と。
しかしまあ、メディアで報道してて、1人2人がおっしゃっても、
まあ、それはどっちもどっちかなー、と思っていたんです。

しかし、ネットの世界は逆に言うと、
メディアは一方的に有罪だと決めつけましたけが。
ネットの中の議論の、おそらく96,7%はですね、
これは無罪だ
、という事が、
数千名の方がですね、仰っているんで。
これはやはり私はですね、その6000名の方の
90数%の方がこれはやっぱり無罪だ、と。
あるいはこういう事をやった場合には、
産科医療は崩壊してしまう、萎縮医療になってしまう、と。
やっぱ、その声は相当な信頼に足る状況だったですよね。」

 黒岩
「佐藤さん、やっぱり流れは、
その後で変わってきましたか?」

 佐藤章教授
「はい、変わりましたね。
その以前からですね、産婦人科医が少ないという事で、
大きな病院で集約化をしなければいけない、
という事になったんですけど。

まず1つは、1人で産科をやっていくことは、
もうやめよう、できない。
一生懸命やっても、1人だけで責任を取られると困る。
という事で、もう1人で、勤務医の病院がなくなってきた。

で、なおかつ、若いこれから産婦人科になっても良い。
っていう人達も、こういう事件をきっかけに、
産科になったらば逮捕される可能性が強い

じゃあ、やめよう。
こんな忙しい、それでなおかつ訴訟が多い。
それだったら、やめよう。

それから、今はどういう事が起こっているかというと。
その若いお医者さんの中でも、
いや、産婦人科やってやろうじゃないか。
頑張りましょう、っていう人がいるわけですよ。
そういう人達の中の、お父さんお母さんが、
そんな無理してそういうところにいくなよ。
やんなくても良いじゃないか。
っていう風に、負の方向に行っている、
っていうのが現実なんです。」

 黒岩
「そうすると、真相を明らかにしていくために
ネットで意見が飛び交った、っていう事もあるだろうし。
やっぱりその、どうですか。
こんな危ない事はやめとこうじゃないか、みたいな、
逆のネガティブな世論も広がっていったんじゃないですか。
どうですか、上さん。」

 上
「そういうご父兄の話もあります。
実は私の友人の産科の教授から聞いたんですけど。

君たちはどうして産科医を選ばないんだ。』

って言った時に。

せっかくここまで医師にしてもらったのに、
こういう刑事罰や、あるいは行政処分、
あるいは民事訴訟になると、家族に迷惑をかける
。』

って言うんですね。
せっかくやって貰った家族に悪い。
今までサポートしてくれた、家族に悪い。
だから、私は産科をしたいけど、
こういうリスクが低い生殖医療であるだとか、
あるいは婦人科の腫瘍の治療なんかをやるんだ。

それを聞くと、わかりますよね。
我々も家族を持つものとして、
そりゃそうだろうな、とわかります。
いろんな意味合いで、親御さんであったり
当事者達がいろんな意味合いで、産科から
だんだんだんだん手を引くようになっているんですね。」

 鈴木
「今、1000人のうちですね14人の産婦人科医
産婦人科医が1000人いるとしますとね、
14人の方がなんらかの形で、
訴訟、訴追リスクに巻き込まれているんです。
ということは、100人に1人越えてる訳ですから。
1大学の1つの学年に1人いる、
って事になっちゃう訳ですね。
そこはやっぱり、相当深刻な状況じゃないですかね。」

 黒岩
「和田さんね、ネットがそういう新しい動きを作ってきた。
という、新しい傾向をどうご覧になりますか。」

 和田秀樹医師
「もちろん、それが、やはり今は過渡期だと思うんですよ。
というのは、やはりマスメディアネットで。
ネットで随分救われて、おそらく裁判に関して言えば、
裁判であるだとか、政治の動きであるだとか。
いろんなものに対して、ネットは大きな影響を
与えてくれるとは思うんですけど。

先ほどの家族に迷惑がかかる、って事に関しては
やっぱり、マスコミで袋だたきにあってる。
例えば、子供がいじめられるかもしれない。
父親が肩身の狭い、人殺しの親だ、
って言われるかもしれない。
そういう事はやっぱり、
まだまだマスメディアの影響が大きいもんですから。

ネットがそれを食い止めるくらいの、ものすごいパワーを
持つまでの間は、ネットがフォローしてくれる部分で。
多少裁判だとか、そういうものに対して有利になったとしても、
家族に迷惑をかけたくない、だとか。
産婦人科になるのを踏みとどまろう、
という事に関しては、まだまだマスメディアの影響
っていうのは大きいんではないか、と思いますね。」

 森まどか
ネットで話題になったっていうのは、
医療の間では話題になったけど。
なかなか一般の方には影響力というのは、
まだ少ないような気がしますねー
。」

 上
「過渡期の状況なんですが。
これ、おもしろい減少が起きていまして。
ネットのそういう議論が起きたのは、
医療、特に医師系のオンラインメディアなんです。
で、オンラインメディアっていうのは、
一般紙と比べてボリューム書けるんですね。
正確に丹念に書けるんです。

更に、プロのジャーナリストが書くんです。
その結果、それをまあ、黒岩さんであったり、
マスメディア、新聞記者さんなんかが、それを今度読んで、
なるほどー、ってこう理解していった訳なんですね。

ネットオンラインメディアが、実は一番最初に
マスメディアとか業界記者達から、一般記者につないだ。
って、今、そこまで来てるとこだと思います。」

 黒岩
「これね、ネットっていうのは。
僕らなんかからすればですね、ある種危なさもあってね。
逆のとこもたくさんある。

つまり、既存のメディアだったらですね、
人権に配慮したりだとかしながら。
いろんな事で、ホントは知っていても言えない事とか、
出さない事とか、いっぱいありますよね。
しかし、ネットになるとですね、
それこそ子供の顔から、実の名前から
もっと個人的な情報から、全部出されてしまうという。
その危険性も、実は同時にはらんでいますよね。」

 鈴木
「そうです、そうです。
私は、ずっとネットの事やってきたんですけどもですね。
今回の事で、いわゆるネットと決定的に違うのはですね。
医師の方が、ちゃんと、どこそこ病院の何科で勤めている、
実名をきちっと出して議論されているんです。
やっぱここが、いわゆるネットの問題とは違うし、
そういう事が信頼性を増したと思います。

ただ、一方でですね。
やっぱり、私は立法府にいますけどもね。
裁判所とか、国会、あるいは官庁、ではですね。
ネットだけの情報では、それはなかなか、
それを参照する、という事には、ならない。
やはり大きなマスメディアでオーソライズをされる、
っていうのが重要なので。
まあ、まさにその辺の、この。」

 黒岩
「上さん、どうですかね。
この大野病院事件があってですね、
そしてそれによって、産科が危なくなってきたという事。
かなりみんな知るようになってきましたよね。
マスコミの対応もちょっと変わってきましたかね。」

 上
「変わってきましたね。
マスコミは、我々の研究室で調査したんです。
最初の数ヶ月は、医療事故、過失なんです。
まあ、犯罪として扱ったのが、
最近は医療体制の問題、ってなってきたんですね。

まあ、そのまさにおかげなんですが。
2008年度の予算の中では、
産科の対策費や、たらい回しに対する対策として、
国家としての取り組みになったんです。
これもう、明らかにマスメディアの功罪の、
功の部分
が出てきてますね。
マスメディアがなければ、なってないですね。」

 黒岩
「そういう、ネットでのやりとり等々も、
マスメディアに関わっている人間も見てますからね。
そこで学習していって、少しずつあるべき姿を
模索している、という状況なんでしょうけどね。
しかし、この問題から、もっともっと幅広い大きな問題を
垣間見れた気がしますからね。
これは課題として、次取り組んで行きたいと思います。

今日はどうもありがとうございました。」

『医療報道の光と影~大野病院妊婦事件3』


という事で、最後にマスメディアの功罪の、
功の部分
も出て、うまくまとまりましたね。

このブログでも何回も書いているように。
日本の医療崩壊の原因の1つに、
マスコミ報道」というのがあると思います。

ただ、ここ最近。
具体的には、2007年の冬くらいからでしょうかね。

医療過誤」、「医療ミス」という言葉が
2006年には多かったのですけど。
2007年頃からは減って、
むしろ「医療崩壊」という言葉が増えたし。

参照:『医療破壊に抗議する』

2008年からはテレビでも、
医療崩壊」系の番組も多いですよね。
テレビ局やプロデューサーによって、
非常に質の高い番組もあるし。
単に流行を追っただけの、たいした事ない番組と
両方あるけどね、実際は。

でも、一時期のように単なる医師叩きの番組、
っていうのは少なくなったように思いますね。


上先生も言っていたように、
ネットでいろいろ議論された事が、
オンラインメディアを通して、報道されて。
それを見て、既存のマスメディアが報道する、という形。
このおかげで、一般の人達にも、医療現場の実態が、
やっとわかってもらえるようになって来てますよね、最近は。 

医師ブログなんかが以前に書いた事を、結果的に
テレビでやっている、っていう形も非常に多いですけどね。

でも、医師ブログっていうのは、
最近でこそ、少しはメジャーになりつつあるけど。
既存のマスメディアに比べたら、はるかに影響力は小さいですから。
少し、時期が遅れるとはいえ、医師ブログでの主張が、
マスメディアを通して、世間に報道される。
という事は、非常に良い事だと思いますよ。

上先生も言っているけど、

>2008年度の予算の中では、
産科の対策費や、たらい回しに対する対策として、
国家としての取り組みになったんです。
これもう、明らかにマスメディアの功罪の、
功の部分が出てきてますね。
マスメディアがなければ、なってないですね。


まさに、その通りだと思います。

日本の医療崩壊を勧めたのは、マスコミ
だからけしからん。
って言って、マスコミと敵対する
という方法もあると思いますけど。

私は、日本の医療を崩壊から救うには
絶対にマスメディアの力が必要だと思います。

マスコミ関係者には、自分たちのせいで、
日本の医療崩壊は進んだんだ、
っていう自覚
をまず持ってもらって。
その後に、でも日本の医療を崩壊から救えるのは、
マスメディアの力なしにはできないんだ。
って思って、頑張って貰いたいものですね。


全部一気に見たいって人は、本家の方で見てね!
『『医療福祉eチャンネル』』
期間限定っすよ。


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6/8、全国医師連盟設立集会

Dr. I / 2008.06.05 23:41 / 推薦数 : 6

全国医師連盟」の設立集会が、
6/8に東京で行われますよ!

全国医師連盟」っていうのは、このブログでも
何回か取り上げていますけど。
開業医中心の「日本医師会」とは別の、
患者の為の」、勤務医中心の団体です。

For the Patient
でしょうかね、かっこつけた言い方をすると。

もちろん、勤務医じゃなきゃ入れない、
っていう事はなくって。
日本の医師免許を持つ人で、
日本の医療を良くしたい。
っていう志のある人であれば、
勤務医でも開業医でも、入会資格はありますよ。
海外に住んでいるメンバーもいますよ、実際。

ちなみに、全国医師連盟のホームページはこれっすね。
→ 「全国医師連盟」

格好良いフラッシュも出来たようなので、
ここに貼っておきますね!
→ 「全国医師連盟の成り立ち」

 応援もよろしくね!

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全国医師連盟設立集会を
6/8(日)1300時~ 東京FMホールにて開催します。
参加の事前登録を開始しました。
 
〒102-0080 東京都千代田区麹町1丁目7番
FMセンター
 
参加費2000円

定員300名

参加資格は医師新組織の結成に賛同される方。
事前登録が必要です(先着順)。

医療関係者以外に一般の方、メディアにも公開します。

■主催者からの挨拶
■来賓挨拶、および挨拶紹介
■役員紹介
■設立集会プレゼンテーション

○佐藤一樹先生 
 【被告人の立場からみた
  東京女子医大心臓手術事件の経緯】

○川嵜真先生 
 【被告人支援者医師の立場からみた
  杏林大学割り箸事件の経緯】

○中原のり子様 
 【医師の過労と医療の改善~あなたの子どものいのち、
  疲れ切った小児科医にまかせますか?~】

○江原朗先生  
 【医師の長時間勤務で医療安全は低下】

○澤田石順先生 
 【患者および医師医療権を確立するための試み
  -行政訴訟という手段-】

○木田博隆先生 
 【いまこそ医師の自律性が求められている
  ―実践的倫理事始め―】


事前登録はこちらからお願いします。
http://www.doctor2007.com/recommend4.html




今回講演を行ってくれる人、6人。
冷静に考えたら、全員会った事あるわ(笑)

佐藤一樹先生は、本名言われても
ピンと来ない人が多いかもしれないけど。

東京女子医大の心臓手術事件」で、
トカゲのしっぽ切りにあって、
罪を被せられて訴えられた先生ですわ。

「紫色の顔の友達を助けたい」
ってブログを書いている人、
って言った方がわかりやすいかな。
→ 「紫色の顔の友達を助けたい」


留置所に入れられていたから。
ブログには、「獄中記」とかも書いてあるし。
マスコミに、どんなに酷い書かれ方をしたか、
って事も非常に詳しく書いてありますよ。

一部のマスコミに対しては、名誉毀損で勝訴しています。
これに関しては、以前にこのブログでも書いているので、
興味あったら読んでみて下さいね!
→ 「名誉毀損で医師が勝訴!」

講演を聞く前に、詳細な資料をブログで公開していますから。
もし良かったら、こちらを読んでから聞いて下さいね!
→ 「紫色の顔の友達を助けたい」


川嵜真先生は、ネット医師の中では有名人ですね。
いのげ」っていうHNっす。
杏林大学割り箸事件被告人支援の会」の会長で、
医療訴訟に関しても非常に詳しい方です。

割り箸事件」は、この間、民事でも刑事でも、
勝訴していますよね。


中原のり子さんは、過労死した小児科医、
中原利郎先生の奥さん
です。
医師の過労死をなくすために。
医療現場の過酷な状況を改善しようと、
精力的に頑張っている方です。

中原利郎先生の話は、私のブログでも何回か取り上げたけど。
まだ読んでないって人は、是非これだけでも読んでね!
「小児科医の遺言状」

小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会
のHPはこちらでーす!
→ 「小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会」


江原朗先生は、小児科医の先生です。
労働基準法の話とかは、超詳しいっすわ。

日本小児科学会のブレインとして活躍しておられて。
日本小児科学会が「労働時間は週58時間以内が基準
っていう声明を出したんですけど。
この原案は、彼が考えたものですね。

医師が過労になると、効率が落ちるし、
医療ミスも増えるとか。
そういう論文を詳細なデーターを基に、
たくさん書いておられます。

詳しくは、江原朗先生のHPを見てね!
→ 「小児科医と労働基準」


そいで、澤田石順先生は、私のブログでも紹介した、
「リハビリ切り捨て、行政訴訟」
で、国を相手取って行政訴訟を起した先生です。

ちなみに、澤田石先生のHPは、こちら!
→ 『厚労省が推進する棄民政策』


最後に、木田博隆先生は、
福島県立大野病院産科医逮捕で、
かなり早い時期から疑問の声を上げた
グループのメンバーです。

医療管理学というアカデミックな立場から
医師の自律と実践的倫理」について
お話しをされるようですね。


3時間で、6人。
その前にも、たくさんあるでしょうから。
時間が全然足りないんじゃないかな?

まあ、そこら辺はうまくやってくれるんでしょうけど。
楽しみなメンバーが揃っていますから。
興味のある人は、是非行ってみてね!


事前登録はこちらからお願いしまーす。
→ 『全国医師連盟 設立集会』



医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
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医師不足を閣議決定

Dr. I / 2008.02.13 22:30 / 推薦数 : 7

このブログを含め、ずーっと前から医師ブログでは
言っている事なんですけど。
日本では「医師偏在」ではなくて「医師不足」だ、
っていう事を、やっと政府が公式に認めましたよ。

閣議決定」だそうですから、相当の重みです。

本文の前に、応援もよろしくね!

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医師「総数として不足」政府認める

現場からの度重なる指摘にもかかわらず、
これまで「医師は不足ではなく偏在
との見解を示してきた政府が、
ようやく医師不足を認めた。

2月12日に「医師は総数としても充足している状況にない」
と閣議決定したのだ。
あきらめずに現場から声を発し続けてきた医師
「まずは率直にうれしい。
実際に施策に反映されていくことに期待したい」
と話している。


医師不足問題をめぐっては、
「このままでは医師が過剰になる」として、政府が1982年、
医学部の定員削減により医師数を抑制するよう
閣議決定したことが始まりとされる。
その後も、93年、97年と、政府は段階的に
医学部定員の削減を進めてきた。

しかし近年、これに伴う弊害が各地で表面化。
必要な医療が受けたいときに受けられなくなる
医療崩壊」が全国的に加速している。

過酷な勤務を強いられる医療現場からは、
早期の政策の見直しを求める声が続出していた。

これに対して、政府はこれまで
「地域や診療科ごとの偏在であり、
医師の総数は増え続けている」と、
医師不足を認めない見解を貫いてきた。

このような状況の中、民主党の山井和則衆議院議員が
政府に質問主意書を提出。
分娩施設の減少や救急搬送の問題な
ど実例を挙げながら、
「現在も『医師は数的には基本的に足りている』という認識か」
などと、政府の医師不足に関する見解を改めてただした。

この質問を受けた政府は2月12日、閣議決定した後、
医師数は総数としても充足している状況には
ないものと認識している」との答弁書を提示。
答弁書には、05年7月の
医師の需給に関する検討会報告書」の内容や、
現状に対する有識者などからの意見を踏まえた上での
修正であることが示されている。

現役外科医として診療に携わりながら、
長年医師の増員を訴え続けてきた
埼玉県済生会栗橋病院の副院長・本田宏氏は、
今回の閣議決定について
「政府はこれまで現場の指摘にかたくなに耳を貸さなかったが、
ようやく私たちの声が届いた。
これで現場にも夢がわいてくる。
まずは率直に嬉しい」と評価。
その上で、「実際にどのような施策に反映されるかが大事。
これからの動きに期待していきたい」と話している。


「2008/02/13;キャリアブレイン」


民主党の山井和則衆議院議員。
グッドジョブです。


今まで政府は
医師不足ではなく偏在だ。
って言い続けてきたのに。
やっと、方向を変えてくれましたね。

しかも閣議決定ですから。
やっと、一歩前進した、って感じでしょうか。

ただ問題なのは、本田先生も言っているけど、

>実際にどのような施策に反映されるかが大事。
 これからの動きに期待していきたい


これから、何をやるか、って事ですね。

医師偏在だ。
地方では、ちょっとは医師は不足してるのかなー。

っていう事で、今年から各都道府県に5人ずつ
医学部の定員が増えました
けど。
これだけでは、最大で250人ですからね。

1982年に医学部の定員削減により医師を抑制する
前からみたら、医学部の定員は約1000人減ってますから
それでけでは、以前に戻る、ってレベルまでもいってません。

何度も出てくるOECD平均まで医師数を増やすとしたら、
あと12万人~14万人必要ですからね。
そこまで医師の数を増やす必要はないのかもしれませんけど。

ただ、医師の数は不足してる。
でも、医師の数は増やしませんよ。

って言うのであれば、意味がありませんから。

具体的に医師がどのくらい不足しているのか。
何年で何人の医者を増やしたいのか。
とか、きちんとした目標を出して、計画を立てる。
そして、何十年前の閣議決定を、ずるずる引きずる事なく、
それでも医師の数が足りないのであれば、もっと増やす。
とか、臨機応変に対応して欲しいですね。


それと、医師不足とセットで考えなければならないのは、
医療費不足です。
財源の事もあるので、こっちの方