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4/12,「医療議連総会記念シンポジウム」で、
「県立柏原病院の小児科を守る会」の代表、
丹生裕子さんが発言された内容が、公開されたので。
ここでも引用させていただきますね。
本文の前に、応援もよろしくね!
『4/12、医療議連に参加しました』
の記事にも書きましたけど。
今回の医療議連で拍手が最も大きかったのは、
全国医師連盟の黒川先生、産婦人科医の桑江先生、
そして「県立柏原病院の小児科を守る会」の代表の
丹生裕子さんの発言でした。
産婦人科医の桑江千鶴子先生の話も、
医療現場で働く産婦人科医の激務が、
非常に良くわかる素晴らしい内容だったと思います。
これに関しては、僻地の産科医先生の
「産科医療のこれから」、
『「産科医療崩壊の危機打開と
男女共同参画社会の実現へ」
by 桑江千鶴子先生』
の記事に書かれていますから。
こちらも是非読んで見てくださいね。
私の方は、「県立柏原病院の小児科を守る会」の話。
日本の医療は、崩壊に近づいていますけど。
このブログは、日本の医療を崩壊させないために、
どういう事ができるか。
っていう事を、現役の医師であるDr. Iが、
いろいろ調べたり考えたりして、
持論を展開しているブログなのですけど。
自分が医療現場で働いている感覚と、
海外との医師数、医療費とかの比較とか。
そういったデーターとかを総合して、
あくまでも個人的な感覚なのですけど。
「時間外の軽症患者を抑制する。」
これができれば、なんとか日本の医療崩壊を
避ける事ができるかな。
というような感覚を持っています。
もちろん、このブログでも何回も書いているように、
医療崩壊(医療破壊)の原因で一番大きなものは、
医療費不足と医師不足だと思うので。
それを増やす事が一番大事だとは思いますが。
それには時間がかかるので。
医師の数が増える、医療費が増えるまでの
時間を稼ぐために最も重要な事が、
「患者の数を減らす事。」
「特に、時間外の患者の数を減らすこと。」
これが、非常に重要だと思っています。
医師不足、医師不足って言っていますが、
海外と比べて人口当たりの医師数も少ない。
という事もありますけど。
それ以上に1人の患者に対する医師の数が、
圧倒的に少ない。
という事の方が問題なので。
病院に来る患者の数を減らす。
という事が重要になると思います。
国は、患者の数を減らせば医療費が削減できるから。
高齢者は病院にかかるな、っていう政策を強引に作って、
後期高齢者医療制度という、「うば捨て山制度」
とも言える制度を導入しました。
「長寿医療制度」とかって名前をごまかしても、
内容は「うば捨て山制度」そのものです。
これは、年齢で患者を差別する以外の何物でもないので、
私は反対です。
病院にかかる患者の数を減らすなら、
「軽症の患者を減らすべき」っていうのが、私の持論です。
その為のやり方の1つが、
『時間外重症患者割引制度』
という方法で、実際にこれと同じ様なやり方を使って、
時間外の軽症患者を減らす事に成功した病院もあります。
これは簡単に言うと、
「高いお金を取って、患者を抑制する」
というやり方です。
本来であれば、こういう事はやりたくないんだけど。
特に都会では、道徳に訴えてもなかなか難しいので、
やむを得ないかな。
という事で提案している苦肉の策なのですが。
これとは違う方法で、実際に時間外の軽症患者の
数を大幅に減らす事に成功した人達がいます。
それが、「県立柏原病院の小児科を守る会」です。
私がいろいろ言うより、本人の話を
そのまま読んでもらった方が早いので、
早速紹介してみましょう。
議連総会に参加しました
【発表内容全文】
県立柏原病院の小児科を守る会です。
私たち守る会は昨年4月に発足しました。
活動を始めたきっかけは昨年4月、
市内で唯一子どもの入院を受け付けている
県立柏原病院の小児科がなくなる事態を迎えたからです。
これ以上の負担に耐えられないと、
小児科のお医者さんが辞意をもらされました。
小児科の存続が危うくなったことで
産婦人科の分娩予約の受付も休止されました。
このままでは小児科も産科も失ってしまう。
そのような危機感に駆られ私たちは活動を始めました。
安心して子どもを産み、そして育てることのできる
地域であってほしい。
これは親なら誰もが持つ願いです。
その願いを叶えるにはお医者さんの力が不可欠です。
子どもを守るためにはお医者さんを大切にすること、
お医者さんを守ることが必要だということに気付きました。
子どもを守りたい。
そしてお医者さんを守りたい。
これが私たちの活動の原点です。
この思いを3つのスローガンに込め活動をしています。
3つのスローガンとは
「コンビニ受診を控えよう」
「かかりつけ医を持とう」
「お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう」
です。
このスローガンを地域の住民に呼びかけるために
マグネットステッカーを作成しました。
ステッカーには
「子どもを守ろう!お医者さんを守ろう!」
という言葉を載せました。
また住民に地域医療の現状を知らせ、
住民として何が出来るのかを考えるきっかけに
してもらおうと啓発ビラを作成し配布しています。
「コンビニ受診を控えよう」と、
ただ呼びかけるのではなく、
子どもの状態をしっかり見極め、
受診すべきかどうかを判断できる賢い親が
増えることを願い、この「病院に行くその前に」
という冊子を作成しました。
これは柏原病院小児科の先生や
丹波市の保健師さんの監修のもと作りました。
私たちの活動がどの程度浸透しているのか
私たちは把握できていませんでしたが、
守る会が活動を始めてから柏原病院小児科の
時間外の受診者数が前の年に比べて
4分の1ほどに減ったと聞きました。
またこの4月から新しく2人の小児科のお医者さんが
柏原病院に赴任されました。
とても嬉しく思います。
新しく来られたお医者さんが疲れてしまわないように
「適切な受診」を住民に呼びかけなければと考えています。
柏原病院はお医者さんが増えたことで、
夜間2次救急の当番日を増やすことを検討されています。
お医者さんへ感謝の気持ちを伝えようと
住民に呼びかけた結果、お医者さんの立場を
思いやる人が増えたように思います。
私たちが活動を進める中で気付いたことは、
お医者さんと私たち住民は医療を施すものと
受けるものという相対するものではなく、
共に力を合わせて地域の医療を作り上げていく
パートナーのようなものだということです。
医療崩壊は小児科だけでなくいろいろな科で
深刻な問題になっています。
柏原病院は4年前に43人おられた医師が
今年の春には20人にまで減りました。
増えたのは小児科だけで他の科は
神戸大学医局人事による医師のひきあげが止まりません。
柏原病院そのものが存続できるのかどう
かという危機を迎えています。
私たち住民にできることは、今いるお医者さんを大切にし、
働きやすい環境を作ることです。
「丹波で働くのも悪くないな」と言って頂けるような、
医療に理解のある地域づくりを進めることだと思います。
これは、子育て世代だけでなく
幅広い年代の人に関わる問題です。
私たち守る会は1人でも多くの人に
地域の現状を伝え、住民として何ができるのか、
何をすべきかを、一緒に考えるよう
これからも活動を進めていきたいと思っています。
ご清聴ありがとうございました。
県立柏原病院の小児科を守る会
代表 丹生裕子
参照:『県立柏原病院の小児科を守る会』
私の「県立柏原病院の小児科を守る会」に
対する評価は非常に高いです。
多分、私だけでなく、ほとんどの医師の評価は
高いと思いますね。
特に、現場で救急とか当直をやっている医師にとっては。
医者って、昼間も結構働いているけど。
昼に患者がたくさん来る分には、なんとかなるんですよ。
それと、夜でも重症患者が来る分には、頑張れるんです。
でも、時間外に軽症で患者が来られると。
「なんでこんな軽症で、時間外に来るんだ。」
って思うし。
どんなに軽症でも、夜中の2時3時とか、
朝の5時とかに患者が来たら、
医者は行かなきゃならないから。
睡眠が取れなくなるんですよ。
だから、
「時間外の救急外来の患者の数を1/4にした」
というこの結果について、
まず第一に評価します。
それと、軽症患者が少なくなったから。
重症患者、というか本来時間外で診るべき
患者の診察、治療に専念できる。
という状態に戻った、という事も嬉しいですね。
医者としたら。
夜中でも、重症患者が3人来たら、
それは大変で当直もほとんど眠れませんけど。
でも、それなりに治療したら、医者には満足感が残るし。
それは、しょうがないな、って思えるけど。
軽症患者がとぎれとぎれ、時間外に3人来て、
結局眠れなかった。
って事になれば、満足感も何も残らず、
ただ怒りというか、無駄な時間を潰して、
睡眠時間を削られた、っていう不満が残ります。
そういう意味で、軽症患者を減らした。
という点でも、評価できます。
そして、感謝の気持ち。
医者は患者を直したり、
患者さんに感謝の言葉を言って貰うと、
すごく嬉しくなります。
これをネット上に書くと、
「きれいごと」とか言われる事もあるんですが。
そもそも、こういう気持ちは、
医者だけでなく、誰でも同じだと思います。
例えば、コックさんや食堂の店主が、
おいしいものを作って、お客さんに「おいしい」
と言われるのが一番嬉しい。
新聞記者であれば、自分の書いた記事が
良い記事だ、素晴らしいと褒められたら、
すごく嬉しいでしょ。
医者だって、同じなんですよ。
患者さんに感謝してもらえたら、医者は嬉しいんですよ。
医者だから、患者を治すのが当たり前、
って思って要求がエスカレートしたら、
それはこっちだって、やりたくなくなりますよ。
そういう意味でも、医者に感謝してくれる
患者さんの数を増やしてくれた、
っていう意味でも評価します。
それと、患者にとって、どんな症状だったら、
どういう事を家でやって、それでこいう状態なら
救急車を呼んだり病院に来ても良いんだよ。
っていうのを、表にして、具体的に書いて、
お母さん達に配っているのも良いですね。
こういう、患者というかお母さん達の事を
考えたやり方、っていうのは我々医療者には、
なかなかできないので。
患者さんの側からやっていただいた、という事で、
実際に患者が減ったのだと思います。
ただ、心配だから病院に来る、っていうのはやめて、
って言っても難しいですからね。
以前にもこのブログで書いた事だけど。
病院に来る患者さんって、時間外でもなんでも、
悪意があって来ているのではなく。
「心配だから病院に来る」んですよ、ほとんどは。
でも、医者からみたら、こんな軽症で
時間外に病院に来て、って思うので。
そこにはギャップがあるんですよ。
患者さん(患者の親)の心配を取る事ができれば、
それは病院に来て医者に診てもらえなくても良いので。
こういった冊子を作って、地元の人に広めて、
それを見てから病院に来て貰う。
っていう事は、非常に重要だと思います。
患者さんや患者の家族とかでも、
心配ないっていう事がわかれば、
わざわざ手間も時間もかけて病院に来るよりも
そっちの方が良いですよね。
そんなわけで、大きく4点。
全てについて、私の評価は高いし、
減点する点は今の所見つかりませんので、
当然の事ながら総合評価は非常に高いです。
足立信也参院議員もこう言っていました。
「丹生さん素敵なお話をありがとうございます。
4月12日というのは実は私がメスを置いた日。
現場にいた人間として反省すべきは反省し、
でもこれから新しい医療の形を
作っていかなければならないと思っている。
医療提供者というのは一方的に提供側ではなく、
自分が患者になったり家族が患者に
なったりもしているので、実は両方の気持ちが
分かるのは提供者側。
逡巡している時間はない。
この一刻も壊れていこうとしている。
作り上げていかないといけない」
こういう活動が丹波だけでなく、
全国に広がっていけば、
日本の医療も崩壊しなくて済むかもしれませんね。
ちなみに、4/20は、
「県立柏原病院の小児科を守る会」発足記念日。
ちょうど一周年だそうですよ。
医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』
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最近、医師が亡くなったとか。
悲しい話ばっかりだったので。
今日は、内容は悲しいのですけど、
ちまたで話題になっている、
「医療崩壊」に関する歌を紹介しますね!
→ 『【初音ミク】僻地医療崩壊を歌う』
これをクリックすれば、歌が始まりますよ!
歌詞はこれです。
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【初音ミク】僻地医療崩壊を歌う
「心の僻地撲滅委員会の提供でお送りします」
赤字増やしと責められて
高給取りとなじられて
今日も事務・コメ・ナースのために
せっせと点数稼ぎます
三分診療と叩かれて
待つのが長いと愚痴られて
昼飯食うのが夕方で
コンビニ行ったらちくられた
心の僻地のお医者さん
夜も寝ないで頑張って
体や家庭を壊しても
誰も認めちゃくれません
深夜の救急切れ目なし
腰痛・鼻かぜ・よっぱらい
やっと医局にもどったら
内線電話が鳴ってます
救急断りゃ投書され
院長室に呼び出され
受けたらナス・コメ愚痴だらけ
明日の会議でつるし上げ
点数上げなきゃ責められる
いろいろやったら削られる
新築・改築・ヘリコプター
赤字はみんな医者のせい
無理な救急運ばれて
地雷を踏んだら地獄行き
救済判決理屈抜き
後出しじゃんけん勝ち目なし
病院さっさと謝罪する
医者を切り捨て和解する
どうせ税金他人の金
医者は呼ばれる人殺し
心の僻地のお医者さん
逃散するなら今のうち
医療僻地とは人の心が作るもの。
地勢や距離の問題ではありません。
Song (original)
Hatune Miku / Vocaloid2
Character Desin
Chii
Thanks to
2ch 医者・病院板 僻地医療自爆関連スレッド
医師が聞けば非常に共感する歌だと思いますよ、これ。
ちなみに、この歌で出てくる
「ナス」ってのは「ナース(看護師)」の事です。
「コメ」っていうのはコメディカル(co-medical)の略で、
医師、歯科医師の医療担当者に対して、
医療補助者グループのスタッフのことを指して言います。
具体的には、
看護師
臨床検査技師
診療放射線技師
臨床工学技士
管理栄養士
理学療法士
作業療法士
社会福祉士
視能訓練士
言語聴覚士
などですが、看護師は看護師(ナース)って
分けて使う事が多いですかね、普通。
ちなみに、これ作ったの、私じゃありませんから(笑)
私には、そんな腕ありませんから。
私がもし作るとしたら、
「初音ミク」じゃなくて、「弱音ハク」で作りますわ。
You Tubeから、勝手に借りちゃいました。
コメントして、引用の許可を得ようと思ったのですが。
ログインできなかったので、無断引用になっちゃいました。
著作権の問題とかもあると思うので。
作者の方が問題ある、って言えば削除しますので。
よろしくお願いします。
上の方は、作者の方からオーケー出ました。
ありがとうございます。
ついでに、伴奏付きも見つけたので。
貼っておきますね。
→ 『【初音ミク】【オリジナル曲】
僻地医療崩壊の弱音ハク(勝手に伴奏Ver)
(アカペラではさびしいので、勝手に伴奏つけました』
弱音ハクですが、私が作ったわけではありませんw
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以前に、『心肺蘇生法』の記事でも書いた通り。
心肺停止の患者が来たときに、一番大事なのは、
「脳に酸素を与えてあげる」
って事です。
そいで、そのために一番大事なのは、
「心臓マッサージ」なんですよ。
理屈から言ってもそうだ、って話は以前に書いた通りなんですが。
日本のデーターで、それが実証されましたね。
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<救急蘇生術>人工呼吸は不要
心臓マッサージに効果あり
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070927-00000049-mai-soci
突然意識を失って倒れた人を蘇生させるための
応急手当は、心臓マッサージだけで効果があり、
従来勧められてきた人工呼吸は必要ないことが、
日本救急医学会関東地方会の研究班
(班長、長尾建・日本大駿河台病院救命救急センター長)
の調査で分かった。
こうした人の救命には、そばにいた人の
蘇生措置が大きな役割を果たす。
人工呼吸には、口と口の接触に抵抗感を持つ人も多く、
蘇生措置の実施率向上にもつながりそうだ。
研究班は02~03年、関東各地の58病院と
救急隊の協力を得て、そばに人がいる状態で
突然心臓が止まって倒れ、救急車で病院に運ばれた
18歳以上の患者4068人を調べた。
そばにいた人から人工呼吸と心臓マッサージを受けた患者が
712人で、心臓マッサージだけを受けた患者は439人。
救急隊到着まで蘇生措置を受けなかった患者が2917人だった。
倒れてから30日後の時点で、介護なしで日常生活が
送れる状態に回復した割合は、
両方受けた患者が4%、
心臓マッサージだけの患者は6%で、
人工呼吸なしでも変わらなかった。
一方、蘇生措置なしの患者は2%にとどまった。
患者の約9割を占めた救急隊到着時に
完全に呼吸が停止していた人に限った分析では、
回復率は心臓マッサージだけの患者が6%だったのに対し、
両方受けた患者は3%で、心臓マッサージだけの
患者の方が回復率が高いとの結果になった。
また、蘇生措置の6割以上は一般の人が、
残りは通りがかった医師ら医療関係者が実施したが、
効果に差はなかった。
人工呼吸は不要との結果について、長尾班長は
「呼吸が止まっても12分程度は血液中の
酸素濃度がそれほど下がらないことや、
心臓マッサージの際の胸の動きで、
空気が肺に送り込まれることなどが考えられる」
と話している。
心臓マッサージは、患者の意識がないことや
呼吸が止まっていること、あえぐなど普通ではないことを
確かめた後、両方の手のひらの付け根を
患者の胸の中央に重ねて押す。
体重をかけ深さ4~5センチまで胸をへこませた後、
力をゆるめて元に戻す。
これを1分間に100回のペースで繰り返す。
救急隊が来るか、AED(自動体外式除細動器)が届くか、
患者の体が動くまで続ける。
1人では消耗するため、2分程度をめどに
交代で行うとよいという。
『2007年9月27日:毎日新聞』
私のメルマガで今ちょうど、心不全について書いていて。
→ 『やぶ医師のひとりごと』
そこでも書いている事なんですけどね。
心臓というのは、血液を送り出す「ポンプ」の役割をしています。
血液っていうのは、酸素や栄養を体に運ぶものなんですよ。
心肺停止、って事は心臓が止まって、
呼吸もしていないって状態です。
その名の通り。
人間の体っていうのは、皆さんご存じの通り。
呼吸をして、肺に酸素を取り込んで、
そいで二酸化炭素をはき出しています。
肺に取り込まれた酸素は、血液で運ばれるんですが。
それを送り出しているのが、ポンプの役割をしている「心臓」です。
心臓が止まると、血液を送り出せないから。
酸素や栄養を運ぶ事ができなくなって。
臓器が死んでしまいます。
特に、脳に酸素が行かなくなったら、
10分位でほとんどの方が脳死になるので。
非常に重要です。
呼吸が止まっても、しばらくのあいだは
血液に酸素が含まれているんです。
でも、血液に酸素が含まれていても、
心臓が止まって、それが臓器(脳)に運ばれなかったら。
全く意味がないですよね。
逆に、呼吸が止まっても、血液に酸素は、
ある程度は含まれていますから。
それを全身の臓器に運ぶ事ができれば、
命が助かる可能性があるんですよ。
血液っていうのは、体の中をぐるぐる回っていますから。
血液に含まれている酸素は、徐々には少なくなりますけどね。
全く血液が運ばれなかったら、ゼロですから。
ゼロよりは、少なくても酸素が運ばれた方が良いんですよ。
理想としては、心臓マッサージもやって、
人工呼吸もしっかりできればベストなんですけどね。
1人で心肺蘇生をすると、まずは心臓マッサージして。
そいで、30回やったら人工呼吸を2回。
ってやると。
人工呼吸をしながら、同時には
心臓マッサージもできないですよね。
1人では。
だから結果的に、心臓マッサージの方が
おろそかになっちゃうんですよ。
だから、この結果でも、
>回復率は
心臓マッサージだけの患者 6%
両方受けた患者 3%
ってなっていますよね。
人工呼吸もやった方が、悪い。
って事は、理屈ではあり得ないんですけど。
実際は、心臓マッサージが不十分だったから、
両方やった方が悪い。
って結果になったんだと思います。
このデーターの詳しい中身はわかりませんけどね。
2人で心肺蘇生をやったのと、1人でやったのとでは、
全く別の結果になった可能性があると思いますよ。
1人だと、心臓マッサージが不十分になるけど。
2人だと、両方同時にやれば良いので。
もっと、結果が良くなる可能性もあると思います。
医療関係者が行っても差はなかった。
って書いてありますけど。
正直言って、救急隊のレベルにも、差がありますし。
何とも言えないかなー、って思います。
2人でやっても、同時じゃなくて。
1人が人工呼吸している間、もう1人が
心臓マッサージをやめちゃってる人とかいますしね。
救急隊なんかでも。
それだと、同時じゃないから。
2人でやってる意味ないんですけど。
それよりも、1人と2人以上で心肺蘇生を行ったときの差、
って言うのがどうなったのか、知りたいところですね。
特に、医療関係者が2人以上で、同時に行った場合を。
1人で心肺蘇生をするなら、人工呼吸をしないで、
心臓マッサージだけをやれば良い。
という事なんだと思いますけどね、きっと。
だから、この記事にあるように、
「人工呼吸は不要」
とは、必ずしも言えないとは思います。
なぜ心臓マッサージが重要か知りたい人は、これを読んでね!
→ 『心肺蘇生法』
医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』
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患者からの医療従事者への暴力について、
8/19の読売新聞に記事が載っていましたね。
応援もよろしくね!
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最近、学校の先生に不当なクレームを言う親の事が、
「モンスターペアレント」って言われていて。
マスコミなんかでも報道されて、問題になっていますけど。
まだ、モンスターペアレントほど認知されていませんけど。
病院などで不当なクレームや要求をしたり、
暴力をふるったりする人の事を
「モンスターペイシェント」って言います。
直訳すると、Monster patient(怪物患者)
って事になりますかね。
病院の場合は、患者本人がクレームをつける場合と、
患者の家族がクレームをつける場合と、
半々くらいあるので。
厳密に言うと、モンスターペイシェント、
って言う言葉は当てはまらない場合もあるんですけどね。
両方含めて、最近ネット上では、
「モンスターペイシェント」って呼び方で呼ばれています。
モンスターペアレントのように、マスコミで
認知されるかどうかはわかりませんけどね、
「モンスターペイシェント」って言葉が。
そいで、そのモンスターペイシェントに関しての
8/19、読売新聞の記事がこちらです。
横暴患者に大学病院苦悩、
昨年は暴力430件暴言990件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070819-00000001-yom-soci
全国の大学病院で、昨年1年間に医師、看護師が
患者や家族から暴力を受けたケースは、
少なくとも約430件あることが、
読売新聞の調査で明らかになった。
理不尽なクレームや暴言も約990件確認された。
病気によるストレスや不安が引き金となった
ケースも含まれているが、待ち時間に
不満を募らせて暴力に及ぶなど、
患者側のモラルが問われる事例が多い。
回答した病院の約7割が警察OBの配置などの
対策に乗り出しており、「院内暴力」の
深刻さが浮かび上がった。
調査は、先月から今月にかけ、47都道府県にある
79の大学病院を対象に行い、
59病院から回答があった。
このうち、何らかの暴力あるいは暴言があった
と回答した病院は54にのぼる。
暴力の件数は約430件、
暴言・クレームは約990件。
暴力が10件以上確認されたのは6病院、
暴言・クレームが50件以上あったのは5病院だった。
「2007年8月19日:読売新聞」
やっぱ、「モンスターペイシェント」って言葉は、
新聞ではまだ使われていないようですねー。
患者や患者の家族からの暴力の数については、
正直言って何とも言えないのですが。
暴言、クレーム数については、明らかに少なすぎますね、これ。
モンスターペイシェントなんて、
どこの病院にもたくさんいますから。
59病院で一年間に990件ですから。
一病院当たり、一年間で17件。
一ヶ月に1~2件って事ですよね。
暴言や理不尽なクレームが。
病院にもよるのですけれど。
大学病院って、おおざっぱに
ベッド数1000床位あって。
そいで、科も20位ありますよ、普通。
外来は、20の科が、それぞれ数人、
担当の先生がいます。
だから、毎日50人とか、もっと多くの
医師が外来を担当しているんです。
1人の医者が20人診たとしても、
1日当たり、1000人の患者になりますかね。
土日、祝日は休みだから、一年365日のうち、
250日くらいですか、診療する日は。
毎日1000人の患者を、250日診たら。
延べ人数は25万人ですか。
そいで、入院患者は1000人x365日ですか。
各科で、毎年入院患者は1000人ちょっと、とか。
その位だったと思うので。
入院患者は2万人位ですか、20科で。
入院患者の場合は、家族がたくさん来るので。
患者以外にも家族からのクレームも入れたら、
その何倍の人数にもなりますけど。
あくまで、ざっと計算した人数だし。
病院などにもよって、全然違うんでしょうけど。
ざっと計算して、一年間で数十万人の患者。
家族を入れたら、下手したら100万人とかいく
病院もあるんでしょうけどね。
一病院当たり、延べ数十万人の患者で、
一年間で理不尽なクレームや暴言が17件。
1万人に1人以下しか、理不尽なクレームや暴言を
言う人がいない、って事ですか。
はっきり言って、そんな訳ありません。
少なく見積もっても、その数倍~10倍以上はあるでしょう。
何十万人もの患者や、その家族がいて。
一年間で、一回もクレームや暴言、暴力がなかった。
とか、そんな病院が59の大学病院のうち、
5つもあったとは、ちょっと考えにくいです。
おそらく、きちんとカウントしていなかっただけでしょう。
モンスターペイシェントが1万人に1人しかいないなら、
こういう事が問題になるはずありませんから。
この新聞記事では、990件ってたくさんあるんだよ。
って事を、言いたかったのだとは思いますが。
患者の延べ人数当たりで言ったら、
理不尽なクレームや暴言を言った人数が
990件というのは、非常に少ない数字になってしまいます。
もっと、身近な例を出しましょうかね。
私の個人的な見解ですけどね。
私と同じ科(同門)で働いている医者とか。
同じ病院で働いたことがあって、
年齢なんかも近くて、比較的仲がよい医者。
合わせると、まあ、100人位いますかね。
単に計算しやすい、って人数でもあるんですが(笑)
その100人の中で、患者や患者の家族から、
直接暴力を振るわれた事のある人間は、
私を含めて、2人しかいません。
まあ、100人全員の過去を全部知っている訳ではないので。
必ずしもそれで全部、って訳ではないんでしょうけど。
患者から暴力を振るわれたら、ある程度話題にはなりますから。
それなりに親しい医者だったら、一応知っていると思うので。
今までに、患者や患者の家族から暴力を振るわれた
医者の数は2人としましょうか。
一方、患者や患者の家族から理不尽なクレームや暴言
を吐かれた人数は、といえば。
ほとんど全員になりますね、きっと。
医者を半年しかやっていない、研修医とか。
キャリア3年位の医者だったら、
まだない、って人もいるかもしれませんけど。
医者を5年、10年とか、それ以上やっていたら。
理不尽なクレームや暴言を一度も吐かれた事のない医者
なんてのは、ほとんどいないんじゃないですかね。
でも、今までに理不尽なクレームや暴言を、
何回も吐かれた医者ってのは、かなりの数がいると思います。
多分、一回だけじゃなく、何回も言われた事の
ある医者の方が多いのではないでしょうか。
今までに、一回でも患者や患者の家族に
暴力を振るわれた事のある医者
2人/100人
今までに理不尽なクレームや
暴言を吐かれた事のある医者
100/100人
って所ではないでしょうか。
下手したら、理不尽なクレームや暴言を言われた事、
に関しては、1人平均2回とかになるかもしれないので。
延べ人数だと。
200人/100人
って事になるかもしれませんね。
10回や20回、理不尽なクレームや暴言を
吐かれた医者も多いでしょうから。
平均したら、その位かもしれません。
まあ、甘く見つもっても
暴力:暴言=2:100
くらいですよ、きっと。
まあ、あくまで私の個人的な例なんですけどね。
この読売新聞の記事だと。
暴力:暴言=430:990
うーん。
2倍ちょっとですか。
50倍とまではいかなくても。
どんなに少なくても10倍か、数十倍くらいでしょう、普通。
暴力、って言うのは。
誰がどう見ても暴力なので。
あまり間違える事はないのでしょうけど。
理不尽なクレームや暴言というのは。
あんまり、細かく数を数えていませんからねー、きっと。
どの程度のクレームが理不尽か、
っていう判定も難しいですしね。
今の時代、モンスターペイシェントは、
どこの病院でもいますから。
59病院で、理不尽なクレームや暴言990件。
なんて、少ない数字じゃないですよ、決して。
暴力が430件は正しいとして、
最低でも、その10倍の4000件以上。
50倍だと、2万件。
まあ、数千件~1万件以上は理不尽なクレームや暴言が
あると考えた方が良いのではないでしょうかね。
ちなみに。
大学病院というのは、一応、どんな患者でもかかれるのですが。
やはり、少し敷居が高いというか。
やっぱり、クレームを言う患者は、
大学病院と民間や公立の病院とを比べると。
大学病院の方が少ないですから。
暴言や暴力を振るわれる可能性が少ない、
大学病院で、最低でもこの数字。
って事も、知っておいて下さいね!
「モンスターペイシェント」
今年の流行語大賞になるか?
大学病院について知りたい人は、この無料レポートを読んでね!
→ 『「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密』
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なんか、見覚えのある猫がいるなー、って思ったら。
このブログが、
m3ブログのピックアップブログに選ばれましたー!
http://blog.m3.com/
m3のピックアップブログって、
一週間に2つのブログが選ばれるみたいなんですけど。
今までの傾向からいって、若手というか、
比較的最近m3でブログを始めた人で、
更新頻度がある程度多いブログが選ばれる傾向があったので。
私のブログが、ピックアップブログに選ばれる事はないかな、
って思っていたのですが。
なんか知らないけど、選ばれてしまったみたいですねw
選ばれたのは嬉しいんですけど。
ちょっと、考察してみますか。
ブログランキングの応援も、よろしくね!
現在、m3でブログを書いている医者は約500人。
そいで、ある程度の頻度で定期的にブログを更新
している医者は100人かそこらですかねー。
せいぜい。
一週間に2つのブログを選んだら、一年で100人
いっちゃいますよね、当然。
徐々にブログを書いている医者の数が増えているとはいえ、
定期的にブログを更新する医者は
そんなには増えないでしょうから。
推薦するブログに困ったんでしょうかね(笑)
最近は、古株というか、結構m3ブログの初期から
ブログを書いている先生達も選ばれていたようなので。
ネタ切れって事なんでしょうかねー。
m3。
大淀病院事件で、情報流出とかマスコミに責められて。
言論統制に屈した形で、掲示板を一時閉鎖したり。
コメントやブログの記事を削除してから、
正直言って、医者からの評判はがた落ちですからね、m3。
個人的には、m3にはもうちょっと頑張って貰いたいですね。
私も、ブログで頑張りますから。
あ、ちなみに、この猫の名前は「ぶーにゃん」です。
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「エホバの証人」って、医療関係者であれば、
ほとんどみんな知っているんですが。
一般の人達は、そんなに知らない人も多いと思います。
簡単に言うと、「輸血しない」って言っている宗教団体っすね。
その中でも、自己血輸血ならオーケーとか、
自己血でも輸血は絶対駄目とか。
血液製剤ならオーケーとか、血液製剤も駄目とか。
いろいろあるみたいなんですけどね。
そいで、今エホバの証人関係で、
ちょっとニュースになっていますよね。
その前に、応援もよろしくね!
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<エホバの証人>手術中に大量出血、
輸血受けず死亡 大阪
信仰上の理由で輸血を拒否している宗教団体
「エホバの証人」信者の妊婦が5月、
大阪医科大病院(大阪府高槻市)で帝王切開の手術中に
大量出血し、輸血を受けなかったため
死亡したことが19日、分かった。
病院は、死亡の可能性も説明したうえ、
本人と同意書を交わしていた。
エホバの証人信者への輸血を巡っては、
緊急時に無断で輸血して救命した医師と病院が
患者に訴えられ、意思決定権を侵害したとして
最高裁で敗訴が確定している。
一方、同病院の医師や看護師からは
「瀕死(ひんし)の患者を見殺しにしてよかったのか」
と疑問の声も上がっている。
同病院によると、女性は5月初旬、
予定日を約1週間過ぎた妊娠41週で
他の病院から移ってきた。
42週で帝王切開手術が行われ、
子供は無事に取り上げられたが、分娩(ぶんべん)後に
子宮の収縮が十分でないため起こる
弛緩(しかん)性出血などで大量出血。
止血できたが輸血はせず、数日後に死亡した。
同病院は、信仰上の理由で輸血を拒否する
患者に対するマニュアルを策定済みで、
女性本人から「輸血しない場合に
起きた事態については免責する」
との同意書を得ていたという。
容体が急変し家族にも輸血の許可を求めたが、
家族も女性の意思を尊重したらしい。
病院は事故後、院内に事故調査委員会を設置。
関係者らから聞き取り調査し、5月末に
「医療行為に問題はなかった」と判断した。
病院は、警察に届け出る義務がある
異状死とは判断しておらず、
家族の希望で警察には届けていない。
エホバの証人の患者の輸血については、
東京大医科学研究所付属病院で92年、
他に救命手段がない場合には輸血する
との方針を女性信者に説明せずに手術が行われ、
無断で輸血した病院と医師に損害賠償の
支払いを命じる最高裁判決が00年に出ている。
最高裁は「説明を怠り、輸血を伴う
可能性のあった手術を受けるか否かについて
意思決定する権利を奪った」としていた。
「2006年6月19日:毎日新聞」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070619-00000097-mai-soci
あ、あのー。
これが、なんでニュースになるのか、
全然わからないんですけど。
なんか、問題あるんですかね、これ。
だいたい、事故ですらないしね。
本人がエホバの証人って事で、
宗教上の理由で、輸血をしない、と言って。
その結果何があっても問題にはしない、と言って。
家族もそれに同意して。
そして、医者もその通りにやった。
最高裁の判決でも、勝手に輸血した医者は
負けていますから。
そうしなさい、ってなっているんですよ。
本人、家族の側から見ても。
医者の側から見ても。
裁判の判決から言っても、
「妥当」なんですよね、この判断。
何か、無理矢理、病院とか医者を悪者に
しようと思っていませんかね、この記事。
確かに医者の役目は、患者を助ける事ですけど。
でも、「患者の意志に反して」までそれをやることは、
認められていないんですよ。
重症の患者が来て、入院した方が良い、
って医者が思っても。
基本的には、患者を無理矢理入院させる事は
医者にはできないんですよ。
精神科は、一部別ですけどね。
医者にできる事は、このまま入院しなかったら、
まずい事になるよ。
下手したら、死ぬかもしれないから、
入院した方が良いよ。
って、「患者を説得する事」しか
できないんですよ。
「患者の意志に反して」まで、
医療行為をする事は、医者にはできないんですよ。
医者の仕事は、患者の病気を治すこと。
って言い方もできますけど。
何をしてでも、病気を良くすれば良い、
って事ではないんですよ。
全ての病気で、患者に病気と治療の説明をして、
それに対して、患者の同意をとって
治療をするわけですから。
同病院の医師や看護師からは
「瀕死(ひんし)の患者を見殺しにしてよかったのか」
と疑問の声も上がっている。
なんか、わざと伝聞調で、あいまいな書き方にしてますけど。
医者や看護師が、「見殺し」って言葉を使いますかね。
勝手に新聞記者が作っていませんか、ここんところ。
そして、一方的に悪者にしていませんか。
医者や病院側を。
なんか、悪意が見られますよね、この書き方。
まあ、そりゃあ、エホバの証人の患者で、輸血をしたら
助かるかもしれない人に輸血できなかったら。
医者や看護師としては残念。
って気持ちもあるかもしれませんけど。
患者や家族も同意していて、
何でこれが記事になるのかわかりません。
もし、仮に問題があるとしたら。
医療訴訟、医療訴訟って騒いだマスコミには
責任はないんですかね。
これだけ医療訴訟が増えたら。
最高裁の判決に逆らってまで、
それに反する治療は、医者にはできませんよ。
マスコミはガイドライン通りにやらなかった。
マニュアル通りにやらなかった。
って、今までさんざん医者を叩いてきたのですが。
今回は、その通りにやったら、駄目と。
そう言いたいのでしょうかね。
医者は犯罪者になっても、目の前の患者を
助けるのが当然、って事なんですか。
なんか、この記事で言いたい事が
よくわかりませんね、私には。
「出産で死亡する事」はあるんですよ。
出産にはリスクが伴いますから。
「毎日新聞」的には、「妊婦が死んだら医者のせい」
って事なんでしょうかねー。
医療や医療訴訟について知りたい人はこれを読んでね!
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→ 医療の限界
小松 秀樹 (著)
定番もどうぞ!
→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹 (著)
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本日も『とくダネ!』を見てみました。
6/6放送分、『とくダネ!』の放送内容と感想です。
今日は、「ハイリスク出産難民」についてでした。
(2)【赤ちゃんを安全に産みたい“ハイリスク出産難民”】
6月5日(火)放送予定
参照:「こちらフジテレビ」
本文の前に、応援もよろしくっす。
放送の内容は。
最初、大淀病院で亡くなった妊婦の
旦那と子どもが出ていて。
どうなることやら、って思っていたのですが。
意外や意外。
今日も、放送の内容はかなりまともでした。
日本に産婦人科のある病院は約6000あるけど、
お産を扱っているのは約3000と半分以下。
お産を取り扱っている医者の数は8000人くらい、
って話しがあって。
司会の小倉氏が、
「産婦人科なのに、なんでお産やんねーんだ。」
みたいな、相変わらず、
とんちんかんな発言とかもしてましたが。
それは置いておいて。
番組の後半で、日本で一番周産期死亡率が低い、
「宮崎県」の取り組みを紹介していました。
1993年は、周産期死亡率が1000人当たり7.5人だったのが、
池上先生?って、日本で最初に五つ子を産ませた先生が来て、
2004年には、周産期死亡率が3.1人になったって事で。
その具体的な取り組みについて、やっていました。
宮崎には、国が推進する「周産期センター」はないのですが。
1次→2次→3次病院の連携が非常に良い、って話でしたね。
具体的には
1,バックトランスファー
1次,2次病院で取り扱えなかったハイリスク出産を
3次病院(大学病院一つしかない)に送って、
そこでお産を扱うのですが。
赤ちゃんを産んで、リスクが減ったら元の1,2次病院に
転院してもらって、今度来るかもしれない
ハイリスクな人の為にベッドを空ける
ってシステムだそうです。
こんなシステム初めて知りましたが、
非常に画期的だと思いました。
でも、都会でこれをやろうとすると、
患者はほとんど拒否する、って話も
自称医療ジャーナリストの伊藤氏がしていました。
2,新生児治療
産科の先生が新生児の治療もできるように、
人をトレーニングした、とかって言っていましたね。
そういう人材を作るのに10年かかった
とか言っていましたが。
産科の先生で、新生児をきちんと診れるのは、
かなり難しいと思うのですが。
どうやら、それに成功したらしいです。
あんまり、細かくはわかりませんけど。
3,テレビカンファレンス
毎週一回1次、2次、3次の病院で
テレビカンファレンスを行っているそうです。
それで、「この病院でこういう症例がいるから、
やばくなったら頼むわ。」
みたいな、連携がスムーズに行っているようですね。
単純に、番組の後半で紹介されていた
宮崎県の取り組みはすごいなー、って思いました。
テレビ番組全体としても、大淀病院での
「産科医バッシング」のような事はなく、
医療システムの問題に焦点を当てた、
比較的良い番組に思えました。
自称医療ジャーナリストの伊藤氏は、
今日も良い発言していましたね。
「重症患者を受け入れる為に、
ベッドを空けていてもそこに収入は発生しないから。
そういう時に、補償をする為のシステムも必要だ。」
という、まっとうな意見も述べていました。
宮崎の場合は、比較的地方で、
病院、医者、患者ともに、物わかりが良いというか。
トップダウンで、物事が決まってそれに従ったのが、
結果的に良い方向に向かったようですが。
都会になると、患者も自分の事しか考えない人が多いし。
病院も、自分たちの利益がメインになるでしょうから。
なかなか難しいのかな、とも思いました。
救急車のトリアージの話で、
「救急車、軽症患者お断り」の記事にも書きましたけど。
重症患者を救う為に、軽症患者には我慢してもらう、とか。
そういう事が必要になるかな、って思います。
患者の善意に頼るだけでは、
特に都会では不十分なので、その為にシステムを作るとか。
3次救急で重症患者の為に、
ベッドを空けたらその費用は補償するとか。
医者も待機している時間は、手当を出すとか。
目に見えない所にも補償が必要だと思います。
でも、結局方針を決めているのが役人なので。
目先の事しか考えず、そんな事に金なんか出せない、
ってのが現状なんですよね。
地域でできる取り組みとかもあるけど。
やっぱり、システムとして国が方向性を出さないと
いけないな、って思います。
それにしても、司会者の小倉氏。
「大きな病院作って、
そこで全部できるようにすれば良いのに。」
みたいな事、言っていたけど。
産科医も病院の重症患者用のベッドも医療費も
限りある資源、人材だから。
それを有効に利用する為の良いシステムの見本。
みたいな話をしているのに。
全然、話の内容を理解していないようでしたね。
だから、そういうの「箱物行政」って言うんだけど。
それ批判してるくせに、自分で言ってるもんねー。
大きな箱だけあっても、そこで働く医者が
たくさんいないと、成り立たないんだけど。
思いつきで、もの言わないで欲しいですね。
「限りある資源(人材)を有用に使う為には、
アクセス制限(現実的なのは、軽症患者)は必要。」
と私は思います。
その為の一つの方法が、
救急車でのトリアージや救急車の有料化。
そして、以前から私が提唱している、
軽症患者の時間外加算。
のようなシステムなんだと思います。
現在の日本の医療の問題点っていうのは。
まず、医療費削減ありき。
その為には、アクセス制限が必要。
でも、その方針を作っているのが、
現場を知らない厚労省の役人なので。
結局、具体的にどういうアクセスの制限を
したら良いのかわからない。
で、結局、一律にアクセス制限をかけると。
コネのある人間やごねた人間が得をする。
もしくは、金のある人間が得をする。
ってシステムになっていて。
結局、本当に医療が必要な重症患者が
医療を受けるのを制限される。
って事だと思います。
私は医療費削減政策そのものには反対なのですが。
限りある資源、人材を有効に利用するためには、
一定のアクセス制限はやむを得ないかな。
って思います。
医学部の定員を増やしたとしても、
彼らが戦力になるまでに10年以上はかかりますから。
このままいったら、確実に日本の医療は
崩壊してしまいますから。
それを改善する為には、医療政策を作る
人達が現場の人間の意見を素直に聞く。
って事が大事だと思います。
医療現場で働く医者の意見を聞きたい。
医者のホンネを知りたいって人は、これを読んでね!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』
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『とくダネ!』医療プロジェクト
の記事を書いた責任?があるので。
本日の『とくダネ!』を見てみました。
応援もよろしくね!
→ 人気ブログランキング
6/4放送分、『とくダネ!』の感想です。
「こちらフジテレビ」
を見ると、6/4の放送は、
(1)【手術が受けられなくなる!? 麻酔科医不足に潜む危険】
6月4日(月)放送予定
のはずだったのですが。
しょっぱなから、予想外。
なぜか、
(4)【終の棲家はいずこ…増加する“介護難民”】
6月7日(木)放送予定が今日放送されていました。
内容は、一言で言うと
「無難」
うーん。
もっと、医師叩きとかを期待していたんだけどなー。
ちょっとがっかり(笑)
介護に関しては、療養ベッド23万床削減する、
って国の方針で、介護難民が出るかも。
という話だったんですが。
もう、いろんな所で言われている事ですし。
これは、さすがに現場の医者の責任にするわけにもいかず。
期待していた、自称医療ジャーナリストで
元写真家、伊藤隼也氏のコメントも、
無難すぎておもしろくなかったっす。
司会者の小倉氏も、たいして話さなかったしね。
医療費を減らすって事で、ベッドや
医者の数も減らしているんですね。
って、ホントの事言っていましたから。
いきなり現場の医師叩きばっかりするよりは、
最初は無難な内容で。
って直前になって、方針を変更したんでしょうかねー。
明日も時間があれば、見たいです。
最近、ちょっと疲れ気味っす。
頑張りすぎて疲れたら、これを飲んでリフレッシュしてね♪
→ 『知らなきゃソン!3000円の高額栄養ドリンクを、
300円で作る方法』
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本当は、『医学部に僻地勤務枠』
で書こうと思っていた事なんですが。
なんか長くなっちゃったので、
こっちに書いてみますね。
本文の前に、応援よろしくっす!
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『医学部に僻地勤務枠』の記事では、
日本の医師不足、医師偏在を解消する為に。
各都道府県で5人ずつ、合計約250人。
医学部の定員を増やす。
ただし、その人達には卒業後10年程度は
へき地など、地域医療に従事することを条件にする。
って事だそうです。
条件付きで、数もわずかとはいえ、
医学部の定員を増やした、って事に関しては、
私は一定の評価をしています。
でも、ちょっとこれには問題があるんですよ。
『研修医のシステム』
『研修医のシステム2』
『研修医のシステム3』
当たりで、以前に書いた事なんですけど。
今の研修医のシステムっていうのは、
なんでも診られる医者(プライマリー医)を
育てるというのが建前なのですが。
あくまでも机上の空論なんです。
今のシステムは、研修医になってすぐ2年で、
内科、外科、小児科、 産婦人科など、いろんな科を
興味の有る無し等に関わらず、
1~3ヶ月位ずつ回るシステムです。
最近は医療訴訟とかも多いので。
未熟な医者にやらせて、失敗した。
って事になったら、指導医も病院も
訴えられてしまいますから。
だったら、少しでも危険な技術的な行為は、
研修医にはやらせない。
って事で、2,3ヶ月しかいない研修医は、
見学中心になってしまうんですよ、どうしても。
医者として最も大事なこの時期に、
2年間もお客さんでただ見ているだけでは、
もったいないし、身にもつきません。
新入社員を全員オールマイティーな社員にするために、
3ヶ月は工場で物を作らせて、3ヶ月は営業、
3ヶ月は経理という風に、いろんな部署を
全員2年間回らせる事にしたって事です。
普通に考えて、数ヶ月回っただけでその部署の
仕事ができるようになるとは思いませんよね。
どんな仕事でも普通、一人前とまではいかないまでも、
1人でほとんどの仕事ができるまでに、
5年位かかるんじゃないですかね。
1人で任せられる、ってところまでは行かなくても。
簡単な仕事なら大丈夫だろ、ってところでも
どう考えても3年はかかるでしょ。
正直言うと、今の研修医システムで2年やっても、
昔の1年分くらいじゃないですかねー。
実際に診療した患者の数でも、手技の数でも。
質、量ともに。
他の先生方は、どう思っているか、わかんないですけど。
そんな医者になって実質1,2年しか学んでいない医者を。
いきなり、へき地に出して良いんですか?
へき地っていうのは、半径50キロに
医者が自分1人しかいないとか、そういう所でしょ。
そんな中に、1,2年しか経験を積んでいない医者を
送り出して良いんですか。
医師免許を持った人の数は足りるから。
政治家や厚労省の役人なんかはそれで良い。
って言うかもしれませんけど。
それで、へき地に住んでいる人は良いんですか?
へき地でも都会と同じ様な高価な検査。
MRIとかPETとか、そういう検査が
できるように、っていうのは無理ですけど。
へき地では、そういった検査もできない。
医者も未熟だ。
そんなんで、良いって事なんでしょうかねー。
はなはだ疑問です。
だから、私は「へき地枠」って言葉には反対です。
しかし、大筋を変えずに、このシステムを
もう少し「まし」にする方法はあります。
それは、「へき地枠」ではなく、
「地域枠」にする事です。
どういう事かっていうと。
研修医っていうのは、当然指導医が複数いる病院で
2年間指導を受けるわけですが。
いろんな科を、数ヶ月ずつ廻るだけなので、
正直、実際に患者を診る能力はそんなにつきません。
で、その後の数年、特に2-3年が非常に大事になるんですが。
この「へき地枠」のシステムでは、その一番大事な
2-3年どころか、10年(研修医2年を除くと8年)
がへき地になるので。
医者としての能力が、低いままなんですよ。
その後の30年くらい、ずーっと。
医学部っていうのは、6年だから。
最短でも医学部を卒業するのは24歳。
半分以上は浪人していますから、その後10年なら
だいたい35歳くらいですよ。
その後、専門の勉強を1から始めるとか。
そんなの無理ですよ、普通。
絶対にできないとは言いませんけど。
やはり、厳しいですよ、実際は。
で、私が言う「地域枠」ではどうするか、っていうと。
地方の研修病院