| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
医療裁判が、日本の医療崩壊の一因である。
という事は、以前からこのブログでも指摘していますが。
最近の医療裁判の中で、最も破壊力のあったのは、
皆さんご存じの「福島大野病院事件」でしょう。
福島大野病院事件は、ついこの間、
刑事事件での無罪は確定しましたが。
この事件で、加藤医師の逮捕により、
全国で産科医療の崩壊が加速しました。
医療崩壊を加速した医療裁判の東の横綱を
「福島大野病院事件」とすると、
西の横綱は、「加古川心筋梗塞事件」
ではないでしょうか。
「奈良大淀病院事件」っていうのも、
最近の医療崩壊を加速度的に進めたもんだけど。
あれは、医療裁判のせい、っていうよりは、
「医療報道」のせいですから。
個人的には、医療裁判の西の横綱は、
「加古川心筋梗塞事件」だと思っています。
私は、循環器内科医なので。
心臓や心筋梗塞は、専門なんですよ。
だから、「加古川心筋梗塞事件」に関しては、
このブログでも特に力を入れて書いてきました。
多分、Yosyan先生の「新小児科医のつぶやき」
と並んで、日本で一、二を争うくらい、
詳しく書いてきたと思います。
Yosyan先生は、今日も記事を書いていますね。
「日曜怒話」
偶然、内部関係者からコメントをいただいて、
判決文が出る前に、その時の詳細を知ることが出来て。
その時に書いた記事、
「加古川、心筋梗塞事件。衝撃の事実」
は、かなり反響が大きく。
その後の判決文と比較しても、この内部情報が
正しかった、という事は言えたと思います。
「加古川心筋梗塞事件、判決文」
「加古川心筋梗塞事件、判決文2」
加古川心筋梗塞事件っていうのは、簡単に言うと。
病院にも人手が少ない日曜日に、
胸が痛いって人が来て。
いろいろ検査したら、心筋梗塞らしい、
という事がわかったので。
循環器内科医もいない、心臓カテーテル検査、治療
もできない加古川市民病院では、対応できない。
それならば、他の病院に転送しよう。
という事で、近隣の5病院に電話をかけたけど、
なかなか転送先が決まらなくて。
転送先が決まるまでに、一時間ちょっとかかった。
その間に行った保存治療には、全く問題がなかった。
心筋梗塞と診断して、転送するまでに約一時間かかった。
心筋梗塞の診断後、転送まで一時間という時間は、
一般的な医療水準から考えると平均的な時間なので。
それに関しても、全く問題がない。
にも関わらず、いろんな病院に転送を依頼して、
結果的に転送が少し遅れて、その間に患者が亡くなった。
そしたら、全部病院の責任です。
という判決が出てしまったのですよ。
「医師が100人いれば99人は問題のない医療だ」、
と思われる医療行為をしたのに。
なかなか転送先が決まらなくて、
転送先が決まるまでに、一時間ちょっとかかった。
なのに、裁判では、ほぼ全て患者側の訴えが認められて、
病院側は完全敗訴して、賠償金を払った。
しかも、加古川市民病院(加古川市)は控訴をしなかったので、
この判決が確定してしまった。
というのが「加古川心筋梗塞事件」の概要です。
そんな判決が出てしまった後。
神戸新聞によると、やはり現場では救急医療に
支障が出ているようですね。
応援もよろしくね!
加古川市民病院、急患死亡で敗訴
現場に波紋今も
昨年四月に言い渡された一つの判決が
医療現場に波紋を広げている。
加古川市の加古川市民病院が、
心筋梗塞(しんきんこうそく)の急患に
適切な対応をせず死亡させたとして、
約三千九百万円の損害賠償を命じられた神戸地裁判決。
医師の手薄な休日の急患だったことから、
病院関係者は「医師不足の中で
患者を受け入れている現状を考慮していない」と反発。
救急患者の受け入れに慎重になる動きも出ている。
一方、医療訴訟に詳しい弁護士は
「過剰反応」と指摘する。
(東播支社・田中伸明)
「判決を理由に、救急患者の受け入れを
断る医療機関は多い」-。
姫路市消防局の担当者は打ち明ける。
以前は、専門的な治療ができなくても
重症患者を受け入れ、転送先が決まるまで
応急処置をしていた医療機関が、
受け入れに慎重になる例が目立つという。
姫路市では昨年十二月、十七病院から
受け入れを断られた救急患者が死亡した。
担当者は「判決が、救急事情悪化の
背景になったことは否めない」とする。
裁判は、心筋梗塞への専門的な治療体制を持たない
加古川市民病院の転送義務が争点になった。
二〇〇三年三月三十日、男性患者=当時(64)=が
息苦しさを訴え、以前かかっていた同病院を受診。
対応した医師は心筋梗塞を強く疑い、
血管を拡張するための点滴をしたが回復せず、
来院の約一時間半後に他病院へ転送依頼。
しかし、その後容体が悪化、死亡した。
遺族側は、重症の心筋梗塞には管状の
「カテーテル」を挿入する治療法が欠かせないと指摘。
この治療ができない同病院は、ほかの医療機関へ
男性を速やかに転送すべきだったのに、
その義務を怠った-と主張した。
一方、病院側は、当日は日曜で他病院の
受け入れ態勢も十分ではなく、病院間の
協力態勢も確立されていなかったなどとし、
早急な転送は困難だった-とした。
判決は、患者側の主張を全面的に認め、
訴額全額の支払いを命じた。
病院側は控訴しなかった。
◆
判決は、病院の勤務医らの反発を呼んだ。
交通事故の重症患者を受け入れている
姫路市内の病院の救急担当医は
「自分たちで対応できる状態かどうか、
受け入れてみないと分からない。
能力を超えた場合、近隣で転送先を探すのは難しい」
と強調する。
山間部の小規模病院の医師も
「専門的な治療体制がより求められるようになれば、
可能な限り患者を受け入れる
へき地の診療が成り立たなくなる」と話す。
近年の公立病院などでの医師不足は、
訴訟や刑事訴追の増加が一因とされる。
加古川市民病院の判決は、福島県立大野病院の
産婦人科医逮捕などと同様、医師向けのブログなどで
「不当」との批判が相次いでいる。
こうした動きに対し、患者の立場で
医療訴訟を多く手がけてきた泉公一弁護士は
「判決は、証拠に基づいた極めて妥当な内容。
医療側の過剰反応ではないか」と指摘する。
「医療現場の事情についても判決は
十分考慮した上で、病院側の過失を認定している。
内容を精査せず、患者との対立をあおるのは
医療不信を招く」と冷静な対応を求めている。
患者死亡までの経過
2003年3月30日正午ごろ
男性が息苦しさや嘔吐などを訴える
午後0時15分ごろ 加古川市民病院に自家用車で来院。
その後、心電図で心筋梗塞の疑い
同1時3分 血管拡張薬の点滴開始
同1時50分 高砂市民病院に転送受け入れ要請
同2時15分 同病院から受け入れ了承の連絡
同2時25分 救急車が到着
同2時30分 男性の容体が悪化し、心停止状態に
同3時36分 死亡確認
「神戸新聞 2008/09/20」
非常に残念な事なんですけど。
やむを得ないでしょうね、これは。
だって、
「医師が100人いれば99人は問題のない医療だ」、
と思われる医療行為をして。
一生懸命に患者を受け入れてくれる病院を探したのに、
見つかるまでに時間がかかったら、
裁判では、完全敗訴しちゃうんですよ。
それだったら、裁判で訴えられて負けないためには、
「救急医療を行わない」
「救急患者を受け入れない」
という事しか、出来ないでしょ。
>医療訴訟を多く手がけてきた泉公一弁護士は
「判決は、証拠に基づいた極めて妥当な内容。
医療側の過剰反応ではないか」と指摘する。
「医療現場の事情についても判決は
十分考慮した上で、病院側の過失を認定している。
内容を精査せず、患者との対立をあおるのは
医療不信を招く」と冷静な対応を求めている。
「じゃあ、どこまでの医療だったら大丈夫なんですか?」
って、この弁護士の先生に聞いてみたいですね、是非。
加古川心筋梗塞事件で、患者を受け入れた医師は、
外の病院から当直に来た、5年目の消化器内科医です。
この医師が行った治療は、
循環器内科医の立場で、後からみたら、
100点満点の治療ではないですよ、もちろん。
5年目の消化器内科医で、循環器専門の医師が
後からみても100点満点の治療が出来るなら、
そもそも、専門医の意味なんてないですからね。
循環器内科医が後からみても、合格点の治療。
という意味です。
そういう治療をして、医師が100人いたら、
99人は問題ないであろう、という治療をした。
そして患者を受け入れてくれる病院を見つけるまでに、
時間がかかった。
それで、裁判で訴えられて負けた訳ですから。
泉公一弁護士は、どういう治療なら
裁判で負けない、って言ってくれるのでしょうねー。
非常に興味があります。
病院を探すのに時間がかかったら、
それは病院とか医者の責任。
とでも言うんでしょうかねー。
>内容を精査せず、患者との対立をあおるのは
医療不信を招く
少なくとも、私は循環器内科が専門で、
判決文も何度も読み込んで。
専門家の目で精査したつもりですが。
読めば読むほど、納得がいかない判決ですよ、これ。
しかも、患者との対立をあおっている訳ではないですよ。
私を含め、多くの医師、医師ブロガーは。
むしろ、こんな判決の後に、
>医療側の過剰反応
という発言をしたら、医療側が医療裁判に
不信感を持つような気がしますけどねー。
あ、ちなみにこのブログは、医師(循環器内科医)
が書いている、いわゆる医師ブログですけど。
医師向けのブログではなく、一般人向けです。
大勢の医師にも読んでいただいていますけどね。
加古川心筋梗塞事件は、神戸新聞にも書いてある通り、
「不当判決」、「トンデモ判決」だと思いますが。
この裁判には医療側にも問題があります。
具体的には、こんなとんでもない判決が出ているのに、
控訴しなかった、加古川市民病院(加古川市)。
そのおかげで、こんなトンデモ判決が「確定」
しちゃいましたからね。
控訴して、高裁で覆ったのであれば、
こんな萎縮医療が起きなかった可能性もありますから。
加古川市民病院(加古川市)は、
神戸近辺の医療崩壊を招いた一因と言えるでしょう。
それと、福島大野病院事件でもそうだったんだけど。
加古川心筋梗塞事件でも、医師に過失はない。
って保険会社は言っているんですよ。
だって、医師100人いたら99人は過失無し。
っていう医療なんですからね。
だから、裁判になって賠償金を払え、
っていう判決が出ないと、保険金が出ない。
という事になっちゃっているんですね。
そういう、医療側の問題、というのも
この裁判でも問題になっているという面もあります。
こんな判決が出るようであれば、
今後も、医療裁判が原因の、
萎縮医療、防衛医療は進みますし。
それによって、日本の医療崩壊は進みます。
これは、対立をあおっている訳でも何でもなく、
「事実」です。
この裁判官がいかに医療の事をわかっていなくて、
むちゃくちゃな論理展開をしているのか。
っていうのは、
循環器専門医が内容を精査して書いた記事。
「加古川心筋梗塞事件、判決文3」
「加古川心筋梗塞事件、判決文4」
これを読めばわかりますから。
是非読んでみて下さいね!
医学用語の解説については、
「加古川、心筋梗塞事件」
「加古川、心筋梗塞事件2」
なんかも読んで、参考にしてね!
心筋梗塞になりたくない人は、
これを読んで予防してね!
→ 「日本一わかりやすい!「糖尿病」
→ 日本一わかりやすい!「高血圧」
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
落雷事故で3億円賠償命令
って判決が9月17日にでましたけど。
落雷という自然災害で障害を負ったのに、
あたかも個人のせいで被害者になりました、って。
医療裁判とそっくりですね、この構図。
医療の問題と同じ様な事が、
学校でも起こっているんですねー。
本文の前に、応援もよろしくね!
→ 人気ブログランキング
落雷事故で3億円賠償命令
=「回避可能」、高校などに
-差し戻し審で高松高裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080917-00000092-jij-soci
大阪府高槻市で1996年8月、
サッカー大会の試合中に落雷に遭い、
重度の障害を負った私立土佐高校(高知市)の
元生徒北村光寿さん(28)と家族が、
同校と大会を主催した高槻市体育協会に
約6億5000万円の損害賠償を求めた訴訟の
差し戻し控訴審判決が17日、高松高裁であった。
矢延正平裁判長は「引率教諭らは落雷事故を回避できた」
として、同校などに総額3億円余の支払いを命じた。
矢延裁判長は「落雷は予見可能で、注意義務を怠り、
回避のための措置を取らず事故に遭わせた過失がある」
とした。
落雷事故で学校側の責任を認めた判決は初めて。
落雷の安全対策として裁判長は、
4メートル以上の高い物体の頂上を
45度以上の角度で見上げる「保護範囲」の
中に入ることが一般に知られていたと指摘。
その上で、グラウンド周囲には10~11メートル間隔で
高さ8メートルのコンクリート柱があったとして、
「直撃に遭う危険性は軽減されることが明らか」
と述べた。
さらに、教諭らが生徒を避難させたり、
試合の開始延期を申し入れたりすれば、
事故は回避できたと認定。
同協会についても「主催者として責任を負う」とした。
『2008年9月17日:時事通信』
明らかにこれ。
落雷で重度の障害を負ったんでしょ。
『医療裁判で真実明らかに?2』
でも書いた事だけど。
台風でも地震でも。
加害者がいなくても、人が亡くなる場合もあるんですよ。
もちろん、落雷でも。
医療であれば、加害者がいなくても、
患者さんは病気で亡くなる事もあります。
たしかに、亡くなったり、重度の後遺症が残った方は、
とてもかわいそうだと思いますよ。
それに対しては、なんらかの補償があっても
良いとは思います。
ただ、それを無理矢理個人の責任にして、
「加害者」という烙印を押して、
その人とか団体に賠償金を払わす。
という事は、おかしいと思います。
自然災害の被害者が十分な補償が受けられなくて、
かわいそうだ。
というのは、国が自然災害の被害者に十分な補償をする
「システム(制度)」がないからなんじゃないですか?
国が自然災害に対して被害を受けた方に
十分な補償をするシステム(制度)を作らなかった、
国の不作為。
これが問題なんじゃないですか。
今回の件であれば、教員個人とか。
学校や主催者のせいじゃないでしょ。
明らかに。
>落雷の安全対策として裁判長は、
4メートル以上の高い物体の頂上を
45度以上の角度で見上げる「保護範囲」の中に
入ることが一般に知られていたと
ホントですか、これ。
この裁判長は、12年前に
この事知っていたんですか?
周りの人も、みんな知ってたんですか?
こんな事を、12年前に知っていて。
かつ、実際の現場で個人の判断で
臨機応援に集団を全員、そういう所まで
非難させる事ができる人がいたんですか。
完全に、「後付け」でしょ、こんなもん。
医療裁判で言う「後出しジャンケン」ですよ。
被害者は確かにかわいそうです。
でも、裁判所っていうのは、
「かわいそうだから」って
感情で相手にお金を払え、
って命ずる所じゃないでしょ。
最高裁が落雷事故の予見可能性を認定して、
高裁に差し戻した裁判なんですけど、これ。
最高裁が、単なる感情で物を決める所で良いんですか?
これが認められるんであれば。
落雷警報が発令されたら、
学校は全部休校しなきゃいけないですねー。
だって、家から学校に行く時に、全ての道が、
4メートル以上の高い物体の頂上を
45度以上の角度で見上げる
「保護範囲」の中に入ってはいないでしょ。
落雷警報が出ていれば、「保護範囲」以外では、
落雷にあう可能性は予見出来ますから。
学校に行く途中に落雷で
被害にあった人がいたら、
落雷を回避する注意義務を果たさなかった、
学校の責任です。
会社でも、落雷警報があったのに、
出社禁止の命令を出さないで、
落雷で被害にあう社員がいたら。
その会社は、訴えられて
3億円払わないといけません。
もちろん、落雷警報だけでなく、
台風や津波でも同じですよ。
被害にあう可能性が予見できるんですから。
警報が出たら、日本という国では、
全員外に出てはいけません。
という国になっちゃいますかねー。
この国は。
いつも学校が休校になって、
うちの息子が受験に受からなかったのは、
こんな判決を出した裁判官の責任だ。
って自分が訴えられたら、
ちょっとは考え直すのかなー。
この裁判官。
「被害者がかわいそうだ」
というのであれば、国がその被害者に
十分に補償する「システム(制度)を作る」
って事が必要なんで。
無理矢理、加害者を作って、
個人や団体に責任取って貰って、金を払わせる。
というのは、おかしいと思います。
固定リンク | コメント (6) | トラックバック (0)
テレビでもネットでも連日、
力士の大麻吸引疑惑の報道がされていますねー。
露鵬と白露山の場合は、あくまでも「疑惑」ですから。
実際に大麻を所持していて、自分でも大麻を使っていた、
って自白している、逮捕された若ノ鵬とは違うでしょ。
同じロシア人ではあるけど。
あくまで、疑惑の段階であれば、
報道はもう少し自粛すべきだと思うんですけどねー。
応援もよろしくね!
結果逆転ある?専門家の意見分かれる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080904-00000041-spn-spo
【大相撲 大麻吸引疑惑】
露鵬と白露山の簡易検査の陽性反応が、
精密検査で変わる可能性について
専門家の間では意見が分かれている。
ドーピング問題に詳しい国際武道大
スポーツトレーナー学科の高橋教授(スポーツ医学専門)は、
「協会がやった検査は警察が
よくやる検査と同じものだと思われる。
一般的に見て、複数回、陽性反応が出たものが、
その後の検査でシロになる確率は低い」と話す。
その一方で、相撲協会から精密検査について
問い合わせを受けた三菱化学メディエンスによると、
簡易検査は反応の出方に個人差があり、
大麻以外の薬を服用しても
陽性反応が出ることもあるという。
担当者は「精密検査の結果、
陰性となることも珍しくはない」と説明した。
露鵬と白露山の兄弟はマリフアナの吸引を
全面的に否定しており、その上で露鵬は、
腰痛の薬が検査に反応した
可能性があると主張している。
高橋教授は「腰痛の薬は痛み止めの
消炎鎮痛剤だと予想される。
でもそういう物をのんでいたとしても、
検査に反応することはまずない」
と疑問を投げかける。
ただ、同教授は「たとえばサプリメントなどの
補助食品の中にマリフアナと同じ成分の
ものがあったとして、それを食べたりのんだりした場合は
検査で出ることも考えられる」
と指摘していた。
「2008年9月4日:スポーツニッポン」
9/4に、福島大野病院事件で逮捕された、
加藤医師の無罪が確定しましたけど。
あれも、完全に免罪ですよね。
でも、検察に逮捕された事件で、
マスコミは「殺人者」の様に報道して。
今でも、この事に関して加藤先生に謝罪した、
というマスコミはないと思います。
今回の、力士の大麻吸引疑惑でも、
2人の力士に関しては、あくまでも「簡易検査」で陽性。
という事ですからね。
精密検査の結果が出ないと、
正式な結果はわからないんですよ。
簡易検査で陽性で、大麻の所持も見つかって、
本人も大麻を吸った、って認めたのなら。
これは報道しても良いとは思いますけど。
「簡易検査」で陽性ではあるけど。
本人も認めていないし、大麻の所持も見つかっていない。
しかも、鎮痛剤を飲むと「擬陽性」になる。
という事がわかっているんですから。
現段階で、マスコミがおもしろおかしく、
毎日毎日報道するっていうのは、
ちょっとおかしいかな。
と、思いますね、私は。
分析結果は8日めど
=気をもむ相撲界-大麻問題
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080904-00000147-jij-spo
大相撲の幕内露鵬(28)と十両白露山(26)に
尿検査で大麻の陽性反応が出た問題で、
日本相撲協会は4日、ドーピング(禁止薬物使用)検査の
専門機関に依頼した精密分析の結果判明が、
早くて9月8日になるとの見通しを発表した。
専門機関は4日午後から分析に着手。
8日中の完了を予定しているが、
経過次第では追加検査が必要になり、
最大で10日までずれ込むという。
多くの協会関係者は、両力士の簡易検査結果が
「疑陽性」で、精密分析では陰性となることを祈っている。
相撲協会アンチ・ドーピング委員会の
大西祥平委員(慶大スポーツ医学研究センター教授)は
「(簡易検査で)鎮痛剤などに反応する場合がある
と聞いている」と説明するが、
一方で「わたしは経験がない」とも。
「2008年9月4日:時事通信」
大麻所持で逮捕された若ノ鵬は、ロシア人で。
何十人も検査して、陽性になった2人が
露鵬と白露山で、2人ともロシア人だから。
たしかに、怪しいとは思いますけどね。
状況的には。
でも、本人も認めていなくて、それ以外の証拠も
出ていないんですから。
9月8日か10日には、正式な結果が出る。
ってわかっている訳ですから。
それまでは、放っておけば良いんですよ、
こんなもの。
まあ、北の湖理事長は、精密検査で陽性でも
2人を処罰しないし、自分も辞任しない。
とかって言ってるし。
何か問題があったら、理事長の責任ではなくて、
部屋の問題だから、親方の責任。
自分の部屋でも問題があっても、
もっと検査しないとわからないから、
処罰しないし辞任もしない。
っていう態度ですから。
ちょっと問題あるな、この人、
とは思いますけどね。
露鵬と白露山、2人の力士に関しては、
8日の精密検査の結果が出るまで待つ。
それが陽性なら、完全にクロですから。
力士は廃業でしょうし、逮捕されるでしょう。
それがシロなら、今まで通り。
普通に力士をやれば良いんですよ。
簡易検査でクロで、精密検査でシロなら、「灰色」。
って話にはなりません。
「灰色でも処罰」、って言ってる人もいるようですけど。
その人は、意味がわかってないんですね。
「簡易検査」っていうのは、あくまでも
簡単にできる検査で「偽陽性」というのがあります。
擬陽性っていうのは、その名の通り。
間違って、陽性に出る事がある、っていう意味です。
鎮痛剤でもなる場合があるそうだし、
マリファナと似た成分の入った、サプリメント
なんかを飲んでも、間違って陽性になる事があるようです。
これは、何回やっても、同じサンプルで
同じ検査をやってますから。
何回も陽性だから、陽性。
というもんではないんですよ。
5回やって、1回だけ陽性で、後は陰性だったら、
きっと陰性だろうなー、とは思いますけど。
5回やって5回とも陽性だとしても、
あくまでも「簡易検査」ですから。
精密検査の結果を見てみないとわかりません。
北の湖理事長は、精密検査で陽性でも、
後日もう一回検査をして陽性じゃないと
処罰しないし、自分も辞任しない。
とか言っているようですけど。
この検査、大麻吸って、2-3日しか
陽性反応出ませんからね。
後日もう一回検査したって、
この疑惑報道の中、大麻吸ってるわけないんだから。
陽性になる訳ないんですよ。
だから、次の精密検査の結果でクロなら、クロ確定。
シロなら、シロ確定。
簡易検査の結果が陽性でも関係ないし。
後日もう一回尿検査をする意味もないと思います。
精密検査で大麻の反応が陽性なら、
2人の力士が相撲界から追放とか逮捕とか。
されて当然だとは思いますけど。
現時点で、マスコミが2人の力士を犯罪者扱いした
報道をするべきではないと思います。
大野病院事件の教訓は生かされてないんですね。
やっぱり。
力士みたいに食すぎると、糖尿病になっちゃうよ。
糖尿病になりたくない人は、これを読んでね!
→ 「日本一わかりやすい!「糖尿病」
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
8/7に、全国医師連盟が国会議員に行った、
医療に関するアンケートの結果が出たようですね。
キャリアブレインに載っていました。
本文の前に、応援もよろしくね!
国会議員の88%が「2200億円撤回を」
―全医連アンケート
全国医師連盟(黒川衛代表)はこのほど、
国会議員アンケート結果(速報)を発表した。
社会保障費の毎年2200億円の削減を堅持すべきか
との問いに対しては、88%が「撤回すべき」と答えた。
アンケートは、7月14日に衆院480人、
参院242人の合わせて722人の議員を対象に、
郵便と電子メールでアンケートを送付。
25日を期限に回収した。
速報は、30日午前の時点での
有効回答86人分について、集計を行った。
政党別の回答者数は、自民党18人、
民主党40人、共産党16人、社民党6人、
国民新党3人、無所属が3人だった。
設問1は、望ましいと思われる人口当たりの
医師数について聞いている。
現状の人口千人当たり1.75‐2人よりも
少なくすべきという回答はゼロで、
同2.5‐3.5人との意見が最も多かった。
設問2では、当面目標とする
年間当たりの医師養成数を聞いた。
やはり現状の7500-8000人より減らすべき
という意見は皆無で、「医療現場の危機打開と
再建をめざす国会議員連盟」の示した
1万2000人との数字に近い、年間9000-1万3000人
との意見が最も多かった。
ただ、政党間に多少のばらつきが見られ、
共産党や民主党の議員が高めの目標を
設定していることが読み取れる。
設問3では、社会保障費の2200億円を
機械的に削減することの是非を問うた。
削減は撤回すべきとの意見が圧倒的に多かったが、
自民党議員の22%、民主党議員の2%で
削減を堅持すべきとの主張が見られた。
道路特定財源の一般財源化に伴い、
どの程度を医療・福祉に回すべきか
を聞いたのが設問4。
回答には大きなばらつきがあったが、
最も多かったのは「1兆円程度」との回答。
回答項目を選択せず、コメントを記した議員も目立った。
設問5は、医療費の対GDP(国内総生産)比の
当面の目標を尋ねた。
最も多かったのは、ドイツ、フランス、スイスなどと
並ぶ10.0-15.0%との回答。
わずかではあるが、現状より低い数字を挙げた議員もいた。

参照:『2008/08/08:キャリアブレイン』
全国医師連盟が722人の議員にアンケートを送って。
有効回答数が86人ですから。
有効回答率は12%ですか。
数だけ聞いたら、少ないように思うかもしれませんが。
これ、非常に多いと思いますよ。
7月14日―25日までだから、11日しかないんですけど。
この時期って、サミットが終わった直後。
もしかしたら、その頃に、衆議院の解散があるかも。
って言われていた時期だし。
夏休みですからね。
国会議員の多くの方は、地元に帰っていたでしょうね。
しかも、アンケートをしたのは、
「全国医師連盟」っていう、つい最近できたばかりの、
今のところはマイナーな団体ですよ。
そいでもって「実名記入」ですから。
いい加減な事書けないですよ。
馬鹿な回答したら、それがそのまま、
インターネットを通じて全国に発信されますからね。
まして、自民党の議員であれば、自民党の方針に
反対するような内容もありますからね。
よっぽどの覚悟があって、きちんと勉強した人でないと、
難しいでしょうね、回答を送るのは。
そういう中で、88人もの国会議員から回答をしてもらった。
というのは、すごい事だと思いますよ。
やはり、国会議員も医療に対しては
非常に感心が高いんでしょうねー。
回答の詳細に関しては、記事に書いてある通り。
おおざっぱに言えば、ほとんど全員が
今よりも、もっと医師の数を増やして、
医療費も増やした方が良いですよ。
と、そういう事ですね。
皆さん、実名でそう言っています。
特記すべき事は、
設問3
社会保障費の2200億円を機械的に削減することの是非。
野党の人は、ほとんど全員反対。
っていうのは、当たり前だとは思うんですが。
与党、自民党の議員でも67%は反対。
という事ですね。
最も、各党別の有効回答数を見ると、
参照:『第1回 全国医師連盟 国会議員アンケート結果 (速報)』
自民党の議員で回答したのは18名。
自民党の議員390名のうちの4.6%しかいませんから。
ちょっと、人数が少なすぎて
なんとも言えませんけどね。
でも、回答した人の多くが実名で反対した。
っていう事は事実だと思います。
ロハスメディカルブログの川口さんも言ってるけど。
参照:『CBも木から落ちる』
>国会議員の88%が「2200億円撤回を」
という表現は、良くないのかもしれませんね。
実際は全国会議員722人のうちの76人ですから。
「回答した」国会議員の88%
という表現を使わないと駄目なんでしょうね。
厳密に言うと。
実際に回答した議員は
76/722=10.5%
ですもんね。
でも、回答してない人でもこう思っている人は
たくさんいるはずなので。
国会議員の10.5%が反対。
という表現も違うような気がします。
上にも書いた通り。
実名回答で、しかもそれを公開する。
と、いう前提で送られたアンケートですから。
回答した人っていうのは、
「回答した答えが、ネット上で全国にさらされても
恥ずかしくないような答えを書ける、
医療に関してきちんと勉強している人。」
っていう事になるので。
この回答が、全ての国会議員の代表。
という事にはならないとは思います。
普通のアンケート調査っていうのは、
性別とか年齢とか。
そういうのが偏らないように「無作為抽出」
っていうのでやるんだけど。
そういうアンケートだと、サンプル数を多くする
(たくさんの人に回答してもらう)と、
その結果がだいたい母集団
(今回の場合だと国会議員全体)
の結果と同じ様になる確率が高い。
っていう事がわかっているんですけど。
今回の国会議員へのアンケートに関しては、
「無作為抽出」ではなくって、「バイアス(偏り)」
がありますから。
この調査結果が、多くの国会議員の考え方だ。
っていう事にはならないんですけどね。
でも、多くの議員が医療費や医師の数を
もっと増やした方が良い。
と言っている事は事実だと思います。
キャリアブレインの記事のタイトルは良いとして。
国会議員の回答で、優秀なものがありますね。
【設問5】 当面目標とする理想的な医療費総額
(対GDP比)についてお考えをお聞かせください。
a. - 6.0%(北朝鮮、韓国、中国、スイス)
◆篠原 孝(民主党)
医療費は少しでも少ないほうがまし。
増えた方がいいなどと答える者はいるのか。
『第1回全国医師連盟国会議員アンケート コメント集5』
医療費が減ったら、医療の質も落ちる。
っていう、基本的な事もわかってないのかしら。
この方は。
しかも、みんなもそう考えていると
思ってるみたいですよ。
って、この人じゃなくて、これ!
【設問3】 社会保障費の自然増のうち、
2200億円/年の削減を堅持すべきか否かお聞かせください。
【設問5】 当面目標とする理想的な医療費総額
(対GDP比)についてお考えをお聞かせください
■三日月 大造 ( 民主党 )
わが国の社会保障制度は、「先進国」として不自然、
相応しくない状態に抑制され続けてきました。
その抑制された少ない枠内で、保健・医療・福祉(介護)が
汲々とコストシフティングを繰り返してきたのが
この間の「制度改革」の実情です。
先進国水準への社会保障費の適正化こそが
「社会保障制度改革」であり、
国民にとっては無意味な「骨太の方針2006」
閣議決定の廃止はまずその第一歩といえるでしょう。
小泉長期政権のツケを負うかのような
安倍・福田両政権ですが、最大のツケを
払い続けさせられているのは
国民であることを忘れてはなりません。
■三日月 大造 ( 民主党 )
現在の医療費増加は、過去のインフレや
医療機器・薬剤費増大と異なり、
高齢化による自然増が主要因。
その状態で医療費抑制のみを追求すれば、
低コスト医療の純化もしくは、保険から自己負担、
医療から介護といった単純なコストシフティング
(付け替え)に向かうしかありません。
医療費抑制・患者負担拡大が重ねられた結果、
日本の医療費の対GDP比は2004年に
主要先進国(G7)で最下位に転落、
逆に患者負担割合は最高という状態。
その帰結として2006年改正を前後し、
地域医療と医療保険の崩壊として医療需給の
両面から眼に見える形となって噴出してきたのでしょう。
このような状況での当面の「医療費適正化」は
イギリス・ブレア政権に習いヨーロッパ諸国平均値の
対 GDP 比 9%までの引き上げが
ひとつのポイントになるのではないかと思っています。
医療サービスでは「コストとアクセスと医療の質」
のうち2つについては両立できるが
3つの両立はありえないとされます。
日本では前2者の維持に「医療の質」、
特にモノ(高額医療機器・薬剤・建物等)
はまだしもヒト(配置基準・育成等)が
犠牲にされてきました。
医療改革ではニーズにかなった「質」と
リーズナブルな「価格」の困難な両立以外に
国民合意は得られない。
イギリス同様、医療の質から
「あるべき21世紀の日本の医療」
の追求に着手すべきです。
奇しくも 2007 年は主要産業別の就業者人口で
「医療福祉産業 591 万人」が「建設業 577 万人」
を初めて逆転した年でした。
この未来型産業分野を健全に育成していくことは
きわめて重要です。
国民常識と乖離した道路計画などに象徴される
発展途上国型の「土建国家」から、
国民合意で先進国型の「保健・医療・福祉国家」への
転換を是が非でも急がなくてはなりません。
うーん、すごいね、この人。
恥ずかしながら、私は今回初めてこの方を知りました。
すごく勉強していますよね、この人。
アンケートの後に、いくら勉強しても
こんな話を書けるはずないですからね。
滋賀県第3区で、当選2回の若手ですね。
参照: 「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」
ホームページもあるみたいですよ。
『三日月大造 - 元気サイト -』
私は、民主党を応援している訳ではありませんが。
この方が言ってる事は、正論だと思います。
こういう議員がたくさん増えれば、
日本の医療も良くなると思うんですけどねー。
まだまだ、遠いかな。
医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』
固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
『大野病院事件、メディアの功罪』
の記事の続きです。
まだ見ていない人は、最初にこっちから読んでね!
応援もよろしくね!
福島県立大野病院で起きた、妊婦の死亡事故で。
警察が産科医の逮捕に踏み切った事から、
メディアが一斉に、殺人医師事件として取り上げて。
その結果、マスコミの報道で萎縮した
産科医の立ち去りが各地で起こって、
産科の閉院が相次ぎました。
その大野病院事件に関しての、
メディアの報道のあり方を検証する番組の続きです。
前回は、前置胎盤、癒着胎盤っていうのは、
具体的にはどんなものなのか、っていう事と。
どんなに珍しい症例なのか、
っていう話が中心でしたね。
今回は、その続きです。
黒岩祐治のメディカルリポート #49
「検証!医療報道の光と影2
~大野病院妊婦事件 、メディアの功罪1~ 2
医療福祉チャンネル774
森まどか
ゲスト
福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座
佐藤章 教授
東京大学医科学研究所探索医療
ヒューマンネットワーク部門
上昌弘 准教授(医師)
参議院議員(民主党)
鈴木寛議員
コメンテーター
医師・作家
和田秀樹医師
佐藤章教授
「もう一つ、この症例ではですね。
不幸な事に、胎盤がものすごく大きかったんです。
だいたい500グラムが普通の、10ヶ月で生まれる、
赤ちゃんの時の胎盤は500グラム位なんですけど、
この場合は700グラムあったんです。」
黒岩祐治
「それだけ難しい症例であってね、
危険もたくさんあるという状況で。
結局、出血多量で亡くなってしまった訳ですね。
それでは、なぜ警察が出てきて、
逮捕されるようになったんですか?」
佐藤
「いや、それは警察の逮捕の業務上過失致死の、
警察側が主張しているのは。
癒着胎盤があったのを気が付いたんだから。
そのところで、無理にクーパーを使って
剥がした事自体が、乱暴である。
それは、医者としてやってはならない行為である。
っていう、無理にやったから大出血を起こしたんだ。
っていう主張で逮捕した、って事になっているわけです。」
黒岩
「上さんは、この後のメディアのあり方について、
大変問題意識を持ってらっしゃる訳ですけど。
警察が最初そうやって動いてきた。
メディアも、ある種自動反射的にぱっと動いてくる。
こういう構図になっている。
この問題の一番大きな法律上のポイントっていうのは、
どこにあると思っていますか?」
上昌弘准教授
「本来医療っていうのは、
いろんな方がいろんな形でやって。
多様な見解が出てくる訳ですね。
その場その場の状況によって、医療者ドクターは、
ベストを尽くすわけなんです。
その検証っていうのは、複眼的でなきゃいけないんですが。
警察っていう1つの権威が、ぼんって決めてしまった場合、
っていうのは、その正しさを誰も検証できないんです。
かつ、それが素人集団な訳なんです。
更に、今回の場合ですと、もちろん
医療者に意見を聞いているんですが。
最初から絵がありきで、特定の先生に聞いている訳で。
多様な意見を反映して、適切な所に
合意が形成されていないんです。
で、逆に、権威というものが報道しちゃうと、
国民、医療者を含めて、そういう先入観を持ってしまうんです。
それをひっくり返すっていうのは、
現実的には不可能に近いと思うんです。
こういう事例が積み重なっていくと、
産婦人科の先生は無力感をどんどん感じている訳です。」
黒岩
「この問題を整理しなきゃいけないのはね。
警察が先に動いた、という事。
こういう事は、上さん。
問題だと思いますか?」
上
「問題だと思います。
世界で、欧米の先進諸国も含めて、
警察が医療に介入する事が、法的であれ、
運用上であれ、常態化している国、っていうのは、
実は日本だけなんです。
これは、日本の制度としてのエラーだと思います。」
黒岩
「鈴木さんね。
そしたらこれ、メディアの問題っていう以前に、
警察の問題ですよね、まず第一に。」
鈴木寛 参議院議員
「警察の問題であると共に、刑法の問題ですね。
刑法には、業務上過失致死っていうのがあるんですけども。
いわゆる、医療行為にも業務上過失致死が
適用されてしまうし。
それから、我々が例えば、車を運転する場合も、
同じ業務上過失致死罪が適用される訳なんですよね。
医療と他と、決定的に違うっていうのは。
他の業務は、通常に車を運転していれば、
それは安全に、きしっと人を運ぶ、運送ができる。
っていう事が想定されている訳ですね。
ただ、医療の場合はですね、何も医師が
あるいは医療者が手をほどこさなければ、
その方の病気は悪化する。
しいては、死に至ってしまう。
で、それを食い止めるために、
医療行為をする訳ですから。
本質的に、同じ業務であっても、
全然違うにもかかわらず、日本の刑法では、
残念ながら明治にできた枠組みを
そのまま引き継いでいるものですから。
医者の業務上過失致死罪罪も、
それから、いわゆる運転の業務上過失致死罪とかですね。
あるいは通常のいろんな仕事をしている上での、
業務上過失致死罪とか。
そういうのが、ごっちゃになっている、と。
ここを整理しなきゃいけないという、
まず刑法の問題があって。
で、その事を、警察が運用上、
それを一緒にやっていると。
こういう、かなり根深い話ではあるんですね。」
和田秀樹医師
「医療行為っていうのは、例えば、お産っていうのは。
死ぬのが当たり前、とまではいかないけども。
昔であれば、死を覚悟する位のレベルの
事だった訳ですから。
そういうものに関して、やはりはるかに危険が全然違う、
という認識がないですよね。
それと、あとはやっぱり、理想論と、医師っていうのは、
その場その場で判断しなければいけない、
っていうのは全然違うわけで。
後付けでこうやっておけば良かった、っていうのは
いくらでも言えるわけですが。
その場で判断する事が、必ずしも理想通りにいかない、
っていうことは、むしろ当たり前にある訳ですね。
ところが、警察は理想論の通りにやらなければ、
結果が悪かった場合は捕まえるよ。
っていう事であれば、これはもう、
自分がとっさでベストの判断ができるなんて、
ある種もし考えている医者がいたら、相当なうぬぼれですから。
そういう医者しか残らなくなってしまう危険がある。」
鈴木
「おっしゃる通りで、正常分娩って言葉がありますけど。
それは、終わってみて正常だった分娩で。
入り口で、これは正常分娩か、異常分娩かなんて事は、
本当にやりながらでないとわからないわけで。
それから和田先生おっしゃったように。
外科医っていうのは、毎回傷害行為をやっているわけです。
その、手術をやるたびに。
だから、傷害罪。
投薬でもなんでもそうですけど。
これは、それはそもそも傷害行為ですから。
人を傷つける行為ですから。
しかし、医師は医療行為という事で、
医師法という国家資格によって、それは
正当行為をやるという事で、免責されている訳ですよね。
ここの前提が、なんかどっか行っちゃってしまっているな、と。」
黒岩
「佐藤さん。そういう事から考えればねー。
刑法の問題もあるし。
警察がばっと動くという問題もある、と。
いった状況である中で、ですよ。
さっきVTRでも出ていましたけどね。
私はマスコミに対してクレームをつけたい、と。
おっしゃっていました。
メディアの問題は、どこにありますか?」
佐藤
「こういうのは、初めてのケースだ、
って言えば、それまでなんですけれども。
刑事事件になると、刑事専門の記者の人達が来るわけです。
そうすると、もう警察が捕まえたんだから、
よっぽど悪い医者だ、と。
それは殺人者と同じだ。
という風な受け取り方を、もうしちゃっているわけですよ。
ですから、一番初めの時の報道が、もう、
前提がそうなっちゃっている。
その時に、何故そうなったのか、っていう事を
医学的に、まあ申し訳ありませんけども、
理解していない人達がばー、っとやってしまう。
そうすると、一般の人達はもっとわかりませんから。
ああ、こういう医者なんだ、という。
もう初めに先入観念が出てきてしまう、と。
これが一番。
我々が後から言っても、なかなかそれを変えてくれる、
っていう事ができない、っていうのが。
ほんとにそれが、正直言うと困りました。」
黒岩
「まあ、メディアの立場から言えばですねー。
この中で、私メディアの人間。
だから、受けてたたなきゃいけない。
まあ、良いか悪いかは別として。
いわゆる、記者クラブ制度になっている訳ですね。
だから、警察担当の記者っていうのがいて。
警察が発表してきて、捕まえた、逮捕した。
って言ったらば、第一義的にうわーっと動いていく。
その事件の中身が、いわゆる殺人事件であろうが、
医師の医療事故であろうが。
それはもうとにかく、判断するという時間的な余裕もなしに、
あとは何があったんだ、
っていうスクープ合戦に入っていきますから。
自動的に動いていくという事になってくる、
という事なんですけどねー。
やっぱ、上さん。
これは医療現場からすると、
やっぱたまらん、という事でしょうか。」
上
「そうですね。
もうそれをやられると、たまらない感じがしますね。
医療行為っていうのは、本来非常に高度な技術で。
専門家が技術的に判断する以外、多分わからないんですね。
そういうものに関して、1つの権力である
警察が、ばっと言って、それをメディアが流した場合は、
そのチェックが構造的にかからないんです。
要するに、過ちを繰り返しながら、
医学は進むものなんです。
世界でもどこでもそうなんですが。
こういう構造だと、チェックアンドバランスがかからず、
簡単に誤った方向にどんどん進んで行くんですね。
これやっぱ、非常に危険なんだと思います。」
和田
「やっぱ、メディアの根本的なあり方で。
今後変えて行かなくちゃいけないのは、
両論併記っていうのが、ほとんどない。
例えば、ありとあらゆる事件で、
本来ならば、警察発表もするんであれば、
弁護士さんの意見も発表する、っていうのが
フェアだと思うんですけども。
結果的に警察発表ばかりが、
どんどんメディアで報道されてしまうから。
やっぱり、こういう医療事故。
まあ、例えば凶悪犯罪であったとしても、
今後裁判員なんていう制度を導入される以上は、
弁護する側の立場の話もマスメディアで流れないと、
裁判員にバイアスがかかるのに。
医療みたいなものに関して、
警察発表が、ほとんど垂れ流されてしまうっていうのは、
これはもう、危険この上ない事だと思いますね。」
黒岩
「ただね、鈴木さんね。
有罪か無罪か、わからない段階で、
殺人者だという決めつけ方で、どーっと行くっていうね。
佐藤さんVTRの中でも指摘されていましたけどね。
これはですね、医療だけの話ではないですよね。」
鈴木
「そうですね。」
黒岩
「普通の殺人事件でも。
誰がどう見ても、こいつが犯人だろう、という。
もう、みんなが思っている、そういうものであっても、
有罪か無罪か、本当はわからないですよね。
しかしだからといって、そこで距離感を置いて伝える、
という事は、なかなかメディアの現場では、
できないですよね、それは。
それが現実だと思いますけど、どうですか?」
鈴木
「特に日本の場合はですね。
有罪率。
要するにきちっと検察庁が、
送検をした場合ですけどね。
99%ですよね。
まあ、他の、例えばアメリカなんかでは、
いろいろな裁判員、まあ、陪審員制度などで、
無罪になったり、有罪になったりする場合ありますけど。
そこは、ホントに日本の裁判制度とか、
あるいは司法制度全体の話としてね。
ただやっぱり、話戻りますけど。」
参照:『医療報道の光と影~大野病院妊婦事件2』
ってとこで、You Tubeの方は、
中途半端なとこで終わってしまっているんで。
すげー、消化不良かもしれませんが。
今日は私も疲れたんで、ここまでにしますかね(笑)
業務上過失致死の話なんかは、
今、問題になっている、医療事故調査委員会の話とか。
医師の刑事免責の話なんかにもからんできますからね。
ここ、大事ですね。
続きが見たい人は、本家の方で見てね!
→ 『『医療福祉eチャンネル』』
期間限定っすよ。
医療や医療訴訟について知りたい人はこれを読んでね!
クリックすると、アマゾンに飛びます。
→ 医療の限界
小松 秀樹 (著)
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
「夕張希望の杜」の村上智彦先生が、
ついに本を出版されましたよー!
その名も、「村上スキーム 地域医療再生の方程式」
→ 「村上スキーム 地域医療再生の方程式」
クリックするとアマゾンに飛びます。
夕張市って言うのは、民間企業で言う「倒産」
ともいえる、財政再建団体になった市なんですけど。
当然、そうなっちゃうと、病院も潰れて、
医療崩壊も起きてしまうんですよ。
夕張が潰れたのは、確かに国の政策や、
北海道のやり方にも問題があったのでしょう。
潰れるまで放っておいた、議員や市長にも
責任はあるでしょう。
でも、今までは病院も金もあって当然。
という考えだった、市民にも問題があると思います。
その夕張市に、村上智彦先生が赴任されました。
「医療法人財団夕張希望の杜」の理事長として。
今までは夕張市立病院っていう、
「総合病院」だったんですが。
「夕張医療センター」とは言っていますけど。
今のところ医師は3人だし。
言い方悪いけど、単なる「診療所」に
毛が生えたレベルですよ、これ。
あ、悪い意味じゃないですからね。
村上先生、ごめんなさい。
今までは、市立病院で。
お金も出たんでしょうけど。
潰れた訳だから、当然お金もないんですよ。
しかも、単なる民間の診療所なんだから。
「透析ができないなんて、けしからん。」
「夜に救急が出来ないなんて、けしからん。」
って言ったって、しょうがないんですよ。
お金がないなら、ないなりの医療を
行うしかないんですよ。
ない物ねだりしても、無理なんですから。
村上先生は、私も尊敬する医師で。
たしかにスーパーマンかもしれませんが。
「神様」じゃないんですから。
打ち出の小槌を振ったら、お金が
無尽蔵に沸いて出るわけじゃないんですよ。
分身の術が使えるわけじゃないんですから、
いっぺんに1人でいろんな事が
できるわけがないんですよ。
もし、夕張の市民がいつまで経っても、
与えて貰って当然という態度を変えなければ。
村上先生は、あきれて夕張を去ってしまうでしょう。
1億円以上の個人補償をしているみたいですけど(汗)
でも、夕張市民も徐々に変わってきているみたいですね。
村上先生は、北海道の瀬棚町という小さな町で、
予防医療を実践した地域医療に取り組んで。
肺炎球菌ワクチンを導入したり、
町民に予防医療の事を啓蒙する事によって、
町の医療費を削減した、っていう実績があります。
そのやり方を生かして、夕張でも予防医療を中心とした
身の丈にあった医療をやっているようです。
その夕張での取り組みの元となる、
村上智彦先生の考え方が、
この「村上スキーム 地域医療再生の方程式」
という本に集約されていますよ。
夕張というのは、日本一高齢化の進んだ市ですから。
これからの日本の縮図とも言える市です。
予防医療を中心とした、夕張の取り組みのような医療で、
地域医療を崩壊から救えたらよいですね。
村上先生が赴任した後の夕張市民の変化は、
これを読んでみてね!
その前に、応援もね!
<尊敬できる患者さん>
1年前にはここで外来をやっていても
正直閉口したことが多々ありました。
時間外のコンビニ受診やまるで薬屋さんのように
「風邪をひいたら困るから
風邪薬をたくさん出して下さい」
という患者さんが沢山いました。
「病院は患者の欲しい薬を出すところだ!」
と大声で怒鳴る人や、
「血圧の薬はいらないから安定剤をください」
という自己判断をする人等
なるほど医師がいなくなった理由が良くわかりました。
しかし今は随分様変わりしました。
その様な患者さん達が他所へ
行っただけなのかもしれませんが、
驚くほど時間外の患者さんが減り、
救急車が減ったばかりではなく、血圧や血糖値等が
とても良い患者さんが多いので驚いています。
検査科の担当者もHbA1c(1ヶ月くらいの血糖値を
反映する数値で7以下が目標で
5.8以下なら優等生です)が良い人が
多くなったことに驚いています。
70歳過ぎの多くの人達がこの
HbA1c5.8-6.5位に納まっているのですから、
尊敬してしまいます。
生活習慣病は私達がどんなに頑張っても、
生活習慣である食事や運動が悪ければ
なかなか良くはなりません。
つい先日高血圧で通院中の
80代の男性患者さんが久しぶりに
外来へ来ていました。
投薬だけではなく、水分摂取、塩分、
食事療法、運動といったアドバイスを続けて
パンフレットを渡したりしていたのですが、
ある時から自宅で血圧を測定してもらうために
手帳を渡しました。
真面目に毎日血圧を測り外来に
持ってきてくださっていました。
徐々に血圧も安定し先日の外来での血圧は
134/65mmHg、自宅では120台となかなかの数値です。
最初は血圧手帳に数値を書き込んでいたのですが、
「見やすいのでグラフにしてみては?」
とお願いしてみたところ、次の外来から
手帳の血圧は折れ線グラフになってきていました。
そして先日の外来で驚いたのが
自宅での血圧のグラフが手書きの手帳から
A4に印刷された立派なグラフになっていたのです。
お聞きすると
「血圧をグラフにするソフトを見つけたので、
パソコンにインストールして作ってきた」
との事でした。
聞くと80の手習いでパソコンを始めて、
周囲に聞きながら
グラフを作ってきたのだそうです。
素晴らしいと思いませんか?
このような人が多くなれば、
きっとここで働く医師や看護師はやる気が出て、
患者数が多くてもそんなに疲れを感じないと思います。
実際随分患者さんが増えて
忙しい外来になってきましたが、
そんな患者さんが増えた事で
随分気分的に楽しく仕事ができています。
おそらく多くの医師は昼間の外来が忙しくても
熱心な患者さんが多ければやる気が出ますし、
夜間に重症の患者さんが来ても
あまりストレスは感じません。
しかし時間外に軽症の方がたくさん来て
眠れない日が続くと
とてもストレスを感じてしまうと思います。
多くの場合、健康や病気に関心がない方に限って
時間外に受診して権利を主張します。
夕張の患者さんのうち3000人位の人達が
外来通院して下さる様になりましたが、
他の2人の医師に聞いても「良い患者さんが多い」
という感想です。
「医師は患者に育てられる」
という言葉を聞いたことがありますが、
最近の外来をやっていてそんな言葉を思い出しています。
研修の方も増え、他の施設との連携や
町の中の行事への参加といった
機会も増えてきました。
まだ1年生のうちの法人ですが、
徐々に成長している様に思えます。
これから法人の将来を左右するような
大きな課題に取り組みますが、
権利ばかり主張して過去の栄光に
しがみ付いている人達よりも、自分自身で
健康作りをして医療費を削減しているような
「頑張っている人達が報われる地域」
にしていきたいと思っています。
医療法人財団 夕張希望の杜
理事長 村上智彦
参照:『夕張市立総合病院を引継いだ「夕張希望の杜」の毎日』
まあ、村上先生だからできた。
って事もあるんでしょうけど。
村上先生のようなスーパーマンがいなくても、
柏原や東金のように、住民達が自分たちの意志で
変化したところもありますからね。
村上先生は、マスコミで「赤ひげ」
とか言われてる事もありますけど。
本人は「赤ひげ」嫌いっすからね。
マスコミは「神の手を持つ医師」とか、
「赤ひげ」のような
医師を求めているのかもしれませんが。
本当に地域医療に必要なのは、
1人の特別な医師ではないと思いますよ、私は。
みなさんも「村上スキーム」を読んで、
人ごとだと思っていないで、
地域医療を崩壊から救って下さいね!
→ 村上スキーム 地域医療再生の方程式
村上先生は予防医療を中心に市民に広めたり、
マスコミを上手に利用したりとか。
私がやりたい事を既に実践されて、
しかも実績を上げている方ですから。
ホント、すごいっすわ。
私は、ブログやメルマガなど、
ネットを中心とした活動がメインなのですが。
方向性が一緒なので、注目しています。
一回だけお話しした事があるんですが。
ホント、テレビに出ているそのまんまの感じ。
すごーく腰が低くて、良い先生でしたよ。
一部、バッシング等もあるようですけど。
まあ、有名税って事で。
無視してりゃ良いんじゃないっすかね。
もっと村上先生の話が読みたい人は、このメルマガを読んでね!
→ 『夕張市立総合病院を引継いだ「夕張希望の杜」の毎日』
私のメルマガもよろしくね!
→ メルマガ「やぶ医師のひとりごと」登録ページ
固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
最近は「後期高齢者医療制度」の話ばっかりで、
忘れ去られつつあったかもしれませんが。
政府は、医療費削減政策の為に、
入院ベッドの中でも「療養病床」を大幅に削減して。
家に帰るのが困難な入院患者も、
無理矢理帰して、大量の医療難民を
作ろうとしていましたけど。
「療養病床」の削減に関しては、
ついに断念したようですね。
本文の前に、応援もよろしくね!
<療養病床>削減を断念「25万床維持必要」
厚労省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080524-00000045-mai-pol
長期入院する慢性病の高齢者向け施設である
医療型「療養病床」(25万床)を11年度末までに
4割減らす計画について、厚生労働省は削減を断念し、
現状維持する方針に転換した。
都道府県ごとに需要を調査した結果、
25万床前後の確保が必要と判断した。
厚労省は療養病床削減により医療給付費を
3000億円削減する方針だったが、
今回の計画断念で高齢者の医療費抑制政策全般にも
影響を与えることは必至だ。
政府は06年2月、「入院している人の半分は治療の必要がない」
として、当時38万床あった病床のうち
介護型療養病床(13万床)を全廃し、
医療型療養病床を4割減らして15万床にする方針を決定。
達成に向け、「医療の必要度が低い」と判定された人の
入院費を減額し、そうした入院患者を多く抱えていた場合は
病院経営が成り立たなくなるようにした。
しかし一連の病床削減策は、入院先を求めて
住み慣れた地域をやむなく離れたり、自宅にお年寄りを
引き取った家族が介護に悲鳴を上げるケースなどを生んだ。
「患者追い出しを誘導し、行き場のない医療難民を大量に生む」
との強い批判も招いた。
このため厚労省は07年4月、医療型療養病床のうち
回復期リハビリ病棟(2万床)を削減対象から外したうえで、
都道府県を通じて実情調査。
必要とする療養病床数を積み上げたところ、
当初計画を7万床上回る約22万床に達することが判明した。
一方で削減対象から外したリハビリ病棟は
今後少なくともいまの1.5倍、3万床程度は
必要になるとみられている。