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コンビニ医療とか、コンビニ受診とか。
そういう言葉が、最近使われていますよね。
ウィキペディアでは、「コンビニ医療」は載ってなくて、
「コンビニ受診」の方で書いていましたので。
ちょっと、引用してみましょうか。
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○「コンビニ受診」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コンビニ受診とは、一般的に外来診療をやっていない
休日や夜間の時間帯に、救急外来を受診される
緊急性のない軽傷患者の行動のことを言う。
このような受診形態の患者が増え、
重傷な患者の対応が困難になったり、
入院中の患者の急変に対応が困難になったり、
医師が休養がとれず翌日以降の診療に
支障を来したり、疲れ果て医療現場を去り
医療崩壊の原因にもなっている。
まあ、こんな感じで理解していただけると良いでしょうかね。
でも、コンビニ医療の現場は、本物のコンビニ以上に
大変な目にあっているんですよ。
まず、コンビニっていうのは、サービス業です。
サービス業として、24時間営業をして、
夜中に客が来ると儲かる。
って判断して、夜中にも経営している訳です。
だから、深夜に客がやって来るって事は、
ありがたい事なんですよ。
一方。
医療、病院っていうのは、サービス業ではありません。
これは、このブログでも何回も言っている事です。
そいで、元々病院っていうのは、24時間やっている、
というわけではありませんから。
基本的には病院は朝9時から、午後の5時までですよ。
8時半から午後4時半とか。
外来の受付は3時半までとか。
いろいろ病院によっても違うと思いますけど。
デパートが朝10時から夜の8時まで。
とかっていうのと同じように、時間が決まっているんですよ。
でも、病気とか患者っていうのは、夜でもいますから。
そういう時には、「特別に」、命に関わる事もあるから、
診察しますよ。
っていうのが、病院のスタンスです。
これは、どこの病院でも一緒です。
そして、もう一つ大きな違い。
コンビニで500円の弁当買って、そんなにおいしくなくっても、
文句は言いませんよね。
安くて便利なんだから。
それはしょうがない、ってみんな思っていますから。
夜中にコンビニに行って、
「なんでサーロインステーキが置いてないんだ。」
「フカヒレスープがないなんて、けしからん。」
「なんでフランス料理のコックがいないんだ。」
って言う人はいませんよね。
でも、夜中に病院に来て、
「なんで頭のCTを今すぐ撮らないんだ。」
「早く専門医を呼んで、診察しろ。」
って言う人は、たくさんいるんですよ。
コンビニ医療、コンビニ受診っていうのは、
コンビニ感覚で病院に来るのに、
最高のフランス料理や中華料理がないと文句を言う。
っていう事もあるんですね。
だから、もっと最悪です。
しかも、
「俺は客なんだから、診てもらって当たり前。」
って顔してる人もいるんですよ、残念ながら。
もちろん、全員ではないですけどね。
前にこのブログでも取り上げた
「モンスターペイシェント」もいます。
まあ、ほとんどの患者は単なるちょっとわがまま、
ってだけで、モンスターペイシェントは少ないですけど。
そんな訳で、ウィキペディアにも書いてあるように、
コンビニ医療、コンビニ受診が、医療崩壊を加速している、
って事は事実なんです。
そいで、そのコンビニ医療について、朝日新聞でも
取り上げていたようなので。
ちょっとおもしろかったので、
引用してみますね。
医局の窓の向こう側
医療のコンビニ化
夏休みに旅行に出かけた飛行機の中での
出来事を話している。
おおざっぱにあらすじを書くと。
ある内科医が飛行機に乗っていたら、
急病の患者がいるかなんかで。
キャビンアテンダントが、医者を捜していたんですよ。
で、誰も手を挙げないから、しょうがないから、
その内科医の先生が手を挙げた。
同時に看護師と歯科医も手を挙げて、
誰が行く?とかって話になって。
そいで、呼ばれた先に行ってみたら、
客が頭から血を流しているんです。
軽症なので、その内科医の先生が
手で血を止めていたら。
実は、その客の斜め後ろにいた人が、
その先生の病院の外科部長。
外科部長の先生は、ずるいから、
自分は医者だ、って名乗らないで指示だけ出していた。
しかも、こっちは好意で医療行為をしているにも関わらず、
その方の奥さんはすごく不満で、お礼の一言もない、
って話でした。
詳しくは、こちらをみて下さいね!
「急病人です!! 1」
「急病人です!! 2」
「急病人です!! 3」
「急病人です!! 4」
「外科部長さぁ、手、挙げないんだよ。
横目で見て、処置のための指示はしたみたいだけど、
医者だって名乗らないんだ」
「頭いいじゃん。さすが外科部長」外科のT先生が言う。
「だからスッチーが医者いないかって探し回ったんだよ。
そこまで困ってるならって手を挙げてのこのこ出てっちゃった」。
机の上に山積みになっているお菓子をばりばりと食べる。
この時期はお歳暮がたくさん来るので、お茶菓子がリッチだ。
「同じ飛行機の中に医者が同乗してた、
それで招集に応じてくれたってだけでも、
普通、こう、なんていうのかな、患者の気分としては
『ありがたい』って感じにならない?
でもさ、なんか違うんだよね。
当たり前っていうか、それ以上に不満があるっていうか」
「じゃ、真田先生は患者の家族が泣いて
ありがたがってくれたら満足だったわけ?」
H先生が言う。
「またまたそういうことを。
もちろん、そんなことを期待していたんじゃないよ。
でもさ、こちらだって小さな親切の範疇で
やろうとしているんだから、それに対して普通の感謝っていうか、
人として心の温かい交流っていうか、そういうの、ない?」
「まぁね」
「分かった。じゃあ、こう言うよ。
安っぽい正義感って言われてもいいよ。
我々医者が自分の利益度外視でがんばれるのは、
それが医者としての責務だし、
自分へのプライドだと思っているからだよ。
もちろん、患者さんの喜ぶ顔が見たいから。
でも、そんなの家族の喜ぶ顔が見たくて
仕事をがんばるお父さんみたいな気持ちじゃないか。
それを悪いって言われたら立つ瀬ないよ。
それなのに、当たり前って思われてる。
いや、要求すらされる。何かが違う」
「今の医療崩壊の一端でもあるね。
今まで医師の献身で支えられていた部分
がもう支えきれなくなってる」。
T先生が昨夕の当直帯での出来事を話しはじめた。
「お腹痛い、ガンかもしれないから検査しろって
救急車に乗って来た」
「救急車で来るくらい、お腹が痛かったんじゃないの?」
「3日前からだって。昼間はお仕事で忙しいから
来られないからって。
ここの病院は救急車で来た患者を待たせるのか
ってどなってた」。
一同はふ~っとため息をついた。
「さっき院長に呼ばれて事情聴取だよ。
あの患者が投書したうえに、電話かけてきたみたい。
救急病院として対応がなってない、マスコミに言うってさ。
院長びびっちゃって、一体、救急患者を待たせた
というのはどういうことだって」
うんざりして外の喫煙所へ行った。
今夜は当直だ。
この病院も今年2人の医師が辞めた。
大学医局からの補充はない。
それどころか、引き揚げの打診が来ている科もあると聞く。
年末年始の日当直担当が決まったけれども、
あれじゃあお世辞にも
「暮れの休み」とは言えなかった。
通常の時よりもスタッフが少ない分だけきつくなる。
そういうことでも当たり前だと感じて、
むしろやりがいさえ感じていたのはいつまでだったんだろう。
「呼び出しに応じちゃうなんて真田先生はまだ熱いんだよ。
下手なことしたら訴えられちゃうからね。
もう、医療サービスなんだよ。
求められたサービスを、求められただけ提供。
カスタマーの満足が評価基準。
24時間365日、コンビニなみにサービスを提供する」
T先生が言った。
「外科部長はぎりぎりの選択をうまくこなしたんだよ。
部長は、本当は熱い人なんだから。
下手にかかわると訴えられる。
でも医者として見逃すことができない。
だから、医者と名乗らずに指示だけ出してたんだよ。
俺なんか絶対知らんぷりするよ」。
たばこをもみ消すとT先生は行ってしまった。
当直者用のピッチが鳴った。
さぁて! 行きますかぁ!!
『2007年12月25日:医療のコンビニ化 』
これ書いている人、真田 歩(さなだ・あゆむ)先生、
っていう内科の医師のようですから。
やっぱり、だいたい同じ様な事を感じてるんだな。
って思いますよね、正直。
>安っぽい正義感って言われてもいいよ。
我々医者が自分の利益度外視でがんばれるのは、
それが医者としての責務だし、
自分へのプライドだと思っているからだよ。
もちろん、患者さんの喜ぶ顔が見たいから。
でも、そんなの家族の喜ぶ顔が見たくて
仕事をがんばるお父さんみたいな気持ちじゃないか。
それを悪いって言われたら立つ瀬ないよ。
それなのに、当たり前って思われてる。
いや、要求すらされる。何かが違う」
これ、全くその通りですよ。
安っぽい正義感かもしれませんけどね。
医者って言うのは、みんな
「患者が良くなったら嬉しい。」
そう思って医療をやっているんですよ。
そいで、患者の病気が良くなって、
患者にも患者の家族にも感謝される。
っていうのは、ホントにすごく嬉しい事なんですよ。
でも、これって、別に正義感とか、良い人ぶるわけではなく。
他の職業でも、だいたい一緒でしょ。
料理人だったら、お客さんにおいしい
って言って貰えるのが、一番嬉しいでしょ。
職人さんだって、自分で作った物を、
客に使って満足して貰えるのが、一番嬉しいでしょ。
別に医者に限った事じゃないと思いますよ。
他の職業だって、金さえ貰えればどうでも良い。
って思っている人は、当然いるでしょうけど。
プロだから、正当なお金を貰うのは当然ですけど、
仕事をやってる目的はお金だけじゃないでしょ。
ちょっと、コンビニ医療とはかけ離れてしまったかもしれませんが。
医者にはやりがいも必要なんですよ。
でも、多忙になって、しかも患者にも感謝されなくなって。
そしたら、医者辞める人が増えても当然だと思いますよ。
コンビニ医療を止めて貰うために。
いろいろな方策があるとは思います。
今までも、いくつかネット上でも書いてありましたが。
一つ、自分で考えた案がありますので、
今度それについても書いていきますね。
どんな方法でも良いから、コンビニ医療が減れば、
医療が崩壊するスピードも、少しは遅くなると思います。
病院の中でも、特に大学病院についてが知りたい人は、
こちらから!
→ 『「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、
大学病院の秘密』
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新潟県付近で大きな地震があって。
「新潟県中越沖地震」と名付けられたようですが。
今の所、9人の方が亡くなられたようです。
本当に大変そうですね。
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この後に問題となるのは、
「震災関連死」って言われるやつです。
○「震災関連死」
震災の直接的被害ではなく
間接的被害による死亡例の総称。
火災や倒壊などの直接的原因ではなく、
病気・ストレス・発作・自殺などの間接的原因
による死亡例を指す。
阪神大震災において登場した概念で、
地方自治体に認定されれば
弔慰金の対象なる場合もある。
新潟県中越地震でも、震災関連死者
の増加が問題になっている。
参照:「KWガイド」
直接、地震とか火事で亡くなったのではなくって、
震災の後に、病気(持病の悪化、インフルエンザ、
エコノミークラス症候群等)なんかで亡くなる事です。
ちょっと、避難所の様子について
書いてあった記事があったので、
引用してみましょうか。
「風呂に入りたい」=
蒸し暑く、疲労-柏崎の避難所・中越沖地震
「お風呂に入りたい」。
地震による被害が最も大きかった柏崎市では、
時折雨が降る天候で、被災者らは
蒸し暑さに疲労を強めている。
市内は広範囲で断水し、トイレの水も不足している。
中心部の市立柏崎小学校には
体育館に約500人が避難。
スーパー店員の女性(46)は
「不安で一睡もできなかった。
余震が怖いのでしばらくここにいるしかない」
と疲れた様子。
タオルで顔をふきながら、
「汗をかいているので風呂に入りたい」と訴えた。
自営業の石川謙さん(56)は、
地震で自宅のドアがゆがんで鍵が掛からなくなり、
16日夜は自宅前に止めた車の中で過ごした。
「電気もガスも水道も使えないので大変だ」と話した。
600人以上が避難する北部・池浦地区にある保健センター。
朝食としておにぎりやパンが配られたが、
1人に1個ずつしかなく、
「疲れているのにこれでは足りない」との声も上がった。
「2007年7月17日:時事通信」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070717-00000068-jij-soci
こういうのを見ると、やっぱり大変そうですね。
疲れも貯まっているようです。
阪神大震災なんかでもそうなんですが。
地震で亡くなられる方の多くは、高齢者です。
今回の新潟県中越沖地震でも、
9人の方が亡くなっていますけど(7/17現在)、
全員が70代以上の高齢者の方です。
古い家に住んでいる高齢者が亡くなっているようですね。
大勢の方が、今、避難所暮らしをしていますけど。
今後問題になるのは、衛生面の問題。
持病の問題。
そして、エコノミークラス症候群なんかでしょうか。
「エコノミークラス症候群」って言うのは、俗称で。
正式名称は、「急性肺血栓塞栓症」って言います。
ずーっと同じ姿勢を取っていたりして、
手や足の静脈の、血の流れが滞って。
そいで、血の塊(血栓)が出来て。
それが、肺動脈って肺に行く血管に詰まって、
肺の一部に血液が流れなくなって、
息が苦しくなる。
最悪の場合は死んでしまう、っていう病気です。
詳細は、こちらの無料レポートを読んでね!
→「気をつけて!死んじゃうかも!
フライトの旅行で注意すべき病気!」
名前は「エコノミークラス症候群」って言いますけど。
別に飛行機に乗っていなくても、
同じ姿勢を続けたりすれば、どこでもなってしまうんですよ。
実際、阪神大震災で「エコノミークラス症候群」に
なって亡くなられた方がいて、結構有名になりましたよね。
サッカーの高原もなっていますけどね、関係ないけど。
「エコノミークラス症候群」っていうのは、
「同じ姿勢をとり続ける」、って事と。
「脱水」があると、なりやすいんですよ。
震災の避難所なんかは、体育館とか地区センターとか。
ある程度広さはあるところなんでしょうけど、
そういう所に何百人も人が住むわけですから。
結構、狭くなっちゃいますよね、実際は。
こういう場合、理想的なスペースっていうのがあって、
それは、「一人につき一畳以上」。
って言われているのですが。
残念ながら、今回の避難所では、そこまでのスペースは
確保されていないようですね。
やむを得ないとは思いますが。
狭い所に、ずーっといなきゃいけないから。
どうしても、窮屈な同じ姿勢が続くでしょうし。
震災で水道もストップしているでしょうから。
きっと、水も不足していますよね。
そしたら、十分な水分が摂れなくって、
脱水になってしまう可能性も高いですよね。
そうなると、「エコノミークラス症候群」に
なる可能性が高くなってしまうんですよ。
「エコノミークラス症候群」になる可能性が高い状況。
って事は十分わかっているわけですから。
特に高齢者で多いんで。
これから、十分に注意して行く必要がありますね。
「震災関連死」を、これ以上増やさないために。
ところで、ふと思ったのですが。
震災とかの災害の時に必ず必要な物。
って、事前にある程度わかっていますよね。
食料や水は当然として。
毛布とか、簡易トイレとか。
タオルとか歯ブラシとか。
まあ、いろいろあるんでしょうけど。
そういうの、って税金で「備蓄」できないんですかね。
何千人か分、最初からどっかにどーんと置いておいて。
そいで、どこかで地震とか災害があったら、
自衛隊のヘリとか飛行機とか大量に動員して。
まとめて送ってあげれば良いのに。
って思うんですが。
各自治体に、備蓄するようには指導してるんでしょうけど。
やっぱ、税金でやるべきだと思うんですがねー。
もしかして、もうやってる?
エコノミークラス症候群の詳細を知りたい人は、これを読んでね!
→「気をつけて!死んじゃうかも!
フライトの旅行で注意すべき病気!」
新潟県中越沖地震の最新情報が知りたい人は、
これを見てくださいね!
→「新潟県中越沖地震・最新情報 」
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以前から私は、このブログを通して。
日本では、医師偏在ではなく、医師不足なんだから。
医学部の定員を増やすべきだ。
と主張してきたのですが。
ほんのわずかとはいえ、
医学部の定員が増えたので。
少しとはいえ、一歩前進かな、と思います。
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政府・与党方針、卒業後へき地で10年
政府・与党は12日、へき地や離島など地域の
医師不足・偏在を解消するため、
全国の大学の医学部に、卒業後10年程度は
へき地など地域医療に従事することを条件とした
「地域医療枠(仮称)」の新設を認める方針を固めた。
地域枠は、47都道府県ごとに年5人程度、
全国で約250人の定員増を想定している。
地域枠の学生には、授業料の免除といった優遇措置を設ける。
政府・与党が週明けにも開く、医師不足に関する
協議会がまとめる新たな医師確保対策の中心となる見通しだ。
地域枠のモデルとなるのは、1972年に
全国の都道府県が共同で設立した自治医科大学
(高久史麿学長、栃木県下野市)だ。
同大では、在学中の学費などは大学側が貸与し、
学生は、卒業後、自分の出身都道府県での
へき地などの地域医療に9年間従事すれば、
学費返済などが全額免除される。
事実上、へき地勤務を義務づけている形だ。
新たな医師確保対策で、政府・与党は、
この“自治医大方式”を全国に拡大することを想定している。
全国には医学部を持つ国公立と
私立大学が計80大学ある。
このうち、地域枠を設けた大学に対し、
政府・与党は、交付金などによる財政支援を検討している。
医療行政に影響力を持つ自民党の丹羽総務会長は12日、
新潟市内での講演で、
「自治医大の制度を全国47都道府県の
国公立大などに拡大したらどうか。
5人ずつ増やせば、へき地での医師不足は間違いなく解消する」
と述べ、“自治医大方式”の拡大を提案した。
医学部を卒業した学生にへき地勤務を
義務づけることは当初、
「職業選択の自由に抵触する恐れがある」との指摘もあった。
だが、「入学前からへき地勤務を前提条件とし、
在学中に学費貸与などで支援すれば、問題ない」と判断した。
政府は昨年8月、「医師確保総合対策」を策定し、
医師不足で悩む県にある大学医学部の定員増を
暫定的に認め、2008年度から最大110人を認めた。
しかし、医師不足解消の見通しは立たず、
来年度予算編成に向け、追加対策が必要だ
との声が政府・与党内から出ていた。
今回、新たに地域医療を強化するのは、
現在の医師不足問題が、医師の絶対数不足よりも、
都市と地方の医師の偏在に、
より問題があるとみているためだ。
厚労省によると、人口10万人当たりの医師数は、
全国平均の211・7人(2004年)に対し、
青森(173・7人)、岩手(179・1人)、
岐阜(171・3人)などと東北を中心に平均を大きく下回る。
東京(278・4人)など大都市との格差が大きい。
また、02年度の立ち入り検査では、
全国の4分の1の病院で医師数が医療法の基準を下回った。
政府・与党は、医師不足問題に関する協議会で、
「新たな医師確保対策」をまとめ、
「経済財政運営と構造改革に関する基本方針
(骨太の方針)2007」にも
新たな医師確保対策を盛り込む方針だ。
『2007年5月13日:読売新聞』
この記事を読んでも、
>医師の絶対数不足よりも、都市と地方の医師の偏在に、
より問題があるとみているためだ。
って書いていますし。
>自民党の丹羽総務会長は12日、新潟市内での講演で、
「自治医大の制度を全国47都道府県の
国公立大などに拡大したらどうか。5人ずつ増やせば、
へき地での医師不足は間違いなく解消する」
って言っていますけど。
たった250人増やしただけで、
間違いなく解消するとか、
めちゃくちゃいい加減な事を言っていますが。
その根拠を知りたいですねー。
お金がなくて、食う飯にも困っている人に。
給料100円増やすから、間違いなく
これからは飯食っていけます。
って言っているのと同じですからねー、これ。
「焼け石に水」、ってやつですよ。
正直、かなり「いまいち」ではありますが。
それでも、1人も増えないよりは、
ちょっとはまし、だとは思います。
何回もこのブログで出てきているから。
もう聞き飽きた人も多いでしょうけど。
何度でも出しますよ、このデーター。
先進30ヶ国からなる国際機関OECD(経済協力開発機構)
の平均で、人口10万人当たりの医師数は約300人です。
日本は、211・7人(2004年)って書いていますから。
約2/3ですね。
そいで
>人口10万人当たりの医師数は、
全国平均の211・7人(2004年)に対し、
青森(173・7人)、岩手(179・1人)、
岐阜(171・3人)などと東北を中心に平均を大きく下回る。
東京(278・4人)など大都市との格差が大きい。
これ。
日本一の大都会で、医師数も日本でトップクラスの東京。
この東京の医師数が、10万人当たり、278・4人ですから。
東京ですら、OECD平均値にも達していないんですよ。
もっとも医師が足りているはずの、大都会「東京」ですらね。
都会ですら医師は足りなくて、
地方ではもっと医師不足が深刻
なんですよ、どう考えても。
なのに、なんで医師不足ではなく、
医師偏在としか言わないんですかねー。
全く不思議です。
しかも、これ。
人口当たりですから。
日本では軽症患者でも病院にかかる人が多いですから。
患者1人当たりの医師数で言えば、
2/3ではなく、1/3位ですよ、日本の医師数。
それでも、何故医師不足ではなく、
医師偏在なのでしょうか。
日本の人口は約1億2千万人だから。
OECD平均まで医師数を増やすには、
12万人位医師が必要ですよね。
このデーターも、何回も出していますけど。
一年間で250人ずつ医学部の定員を増やして、
一年間でそれだけの医師が増えるとして。
12万人÷250人=480年ですか。
確かに、480年後には、医師不足は
解消するかもしれませんねー。
丹羽総務会長は480年後の事を
言っているんですよね、当然。
日本の医療崩壊を食い止める為には、
小手先の対応ではなく、
まずは、医師不足を素直に認める。
そして、医師数削減政策の誤りを認める。
これが、絶対条件だと思います。
こんなくだらない事を言ってる人達に対する、
医者の本音を聞きたい、って人は、ここからね!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』
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医者の僻地勤務義務化とか。
地方の医師不足なんかが、いろいろ話題になってますが。
とうとう、医大レベルで、こんな事が行われるようになりましたねー。
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旭医大入試 勤務地限定の地域枠
08年度から 道北・道東出身5人
【旭川】旭川医大(八竹直学長)は二十六日、
深刻化する地域医療機関の医師不足に対応するため、
二○○八年度の入試から、医師不足が顕著な道北や道東などの
出身者を対象に地域枠推薦入学制度を設けると発表した。
募集枠は医学部医学科(定員百人)の五人。
地域枠の入学者には卒業後、道北、道東の医療機関で研修、
勤務してもらうことを条件とした道内初の制度で、
地域医療に貢献する趣旨の確約書を入学時に提出してもらう。
道内では、札幌医大が道内高校出身者を対象に
推薦入試による地域枠をすでに設けているが、
卒業後の進路まで定めるのは旭川医大が初。
出願できるのは、旭川市とその周辺八町を除く道北
(上川、留萌、宗谷管内)と道東
(十勝、網走、釧路、根室管内)、深川市などの
北空知、滝川市など中空知の出身者。
本人が対象地区の小中学校などに通った経験がある−
などが条件で、旭川市などは他地域より比較的、
医師数が確保されているため、対象から除外した。
大学入試センター試験前の十二月一日に小論文と
面接の選抜試験を受け、さらにセンター試験で
旭川医大合格者の最低ラインである総合点の
75%以上得点した受験者の成績を選抜試験の
成績と合計して合格者とする。
一般の二次試験にある筆記試験は免除される。
域枠の入学者は、卒業後二年間の臨床研修を、
同大が指定する道北、道東などの病院で受け、
その後の勤務先も同大が指定する。
ただ、入学時に提出する確約書に強制力はなく、
指定された病院での勤務期間も明示していない。
旭川医大の吉田光男教務部長は
「本学の教育理念は道北、道東の医療過疎の解消。
この制度で医師の確保を図りたい」と狙いを話し、
確約書の効力については
「受験時の本人の意思を信頼したい」としている。
地域枠の出願期間は十一月一日から七日までで、
合格発表は来年二月十三日。
「2007/03/27:北海道新聞」
いやー、ここまで来たか、って感じですけどね。
> 地域枠の入学者は、卒業後二年間の臨床研修を、
同大が指定する道北、道東などの病院で受け、
その後の勤務先も同大が指定する。
って、医者になったばっかりの一年目の医者を
僻地に送り出したって、ほとんど戦力にならないし。
ただ、医師免許を持った人の数が増えるってだけだから、
ほとんど意味がないと思うんですが。
そんな病院では、指導する人も限られているでしょうし。
その後も同大が指定する、って。
何年間なんですかね。
これ、未来永劫にって事ではないでしょうしね。
基本的には、大学の医局に入ったら医局の命令に
従って動くから、それと一緒って事であれば。
最初の二年間の研修を僻地で行うってだけで、
あんまり意味ないですけどね、正直。
それより、ちょっと気になるのが、これ。
> ただ、入学時に提出する確約書に強制力はなく、
指定された病院での勤務期間も明示していない。
これ、考え方甘過ぎだね、はっきり言って。
自治医大とか防衛医大、産業医大みたいに、
きっちりやれよ、って感じだけどね。
>センター試験で旭川医大合格者の最低ラインである
総合点の75%以上得点した受験者の成績を
選抜試験の成績と合計して合格者とする。
一般の二次試験にある筆記試験は免除される。
美味しいところ取りされますよ、下手したら。
センター試験75%しか取れないで、
面接で上手いこと言う奴がいたらね。
旭川医大の医局に入ったら、僻地にいかないと、
罰が悪いでしょうけど。
他の大学とか、そういう所の医局に属すれば、
こんなのぶっちできますからね、余裕で。
最近の若い人は、こういうのに関しては賢いから。
絶対そういう事考えるやつ、出ますよ。
センター75%って、国公立大学の医学部の
レベルじゃないんだけど。
大丈夫ですかねー、旭川医科大学。
大学出身の入局者が、数人しかいないようなので。
かなりあせっているんでしょうかねー。
でも、強制力がないので、逆にますます
医局に入る医者が少なくなるって事もあるんですけどねー。
大学病院に医者が引き上げられて、地方病院の
医師不足が顕在化しておりますが。
そんな大学病院について知りたい、って人は、こちらから!
「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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今日は勤労感謝の日ですね。
祝日なのに、働いていた方、お疲れ様でした。
今日は休みだった人も、いつも働いている方、皆さん。
お疲れ様です。
私も、当然の如く、朝8時半から病院で働いて、
午後4時半くらいにやっと仕事が終わって帰ってきました。
ま、週末悪かった患者が良くなったので、良いんですけどね。
ところで、こんなニュースがありましたね。
ニュースを読む前に、ブログの応援よろしくね!
長時間運転命じた会社社長らを逮捕
茨城県常陸大宮市で今年5月、トラックが対向の軽乗用車などに
衝突し6人が死傷した事故をめぐり、大宮署などは20日、
トラックの男性運転手(24)に長時間運転を命じたとして、
道交法違反(過労運転下命)の疑いで北関東運輸
(栃木県大田原市)の社長と、の両容疑者を逮捕した。
調べでは、両容疑者は5月25日夕、運転手に安全運転ができなくなる
恐れがあるのに、長時間運転を指示し過労運転をさせた疑い。
運転手は5月26日に大田原市を出発した後、神奈川、栃木、岡山、
兵庫、茨城各県を回り、約2500キロを連続して運転。
帰社途中の同月28日に居眠りで事故を起こし、
業務上過失致死傷罪で禁固2年8月の実刑判決を受け服役中。
事故までの約59時間に、10分から1時間の休憩を
計約5時間半しか取っていなかった。
参考:「2006年11月20日 nikkansports.com」
これって、医者に同じ事は言えないんですかね。
医者に安全な医療ができなくなる恐れがあるのに、
長時間医療を指示し過労状態で医療をさせた疑い。
でも、医者をたくさん働かせて医療事故を起こさせたと言って、
訴えられた病院の院長って、いないんじゃないですかねー。
公立病院なら、市長や知事、って事になるんですか。
このニュースの場合は、道交法違反(過労運転下命)
って事になりますけどね。
ご存じの人も多いでしょうけど、道路交通法は、2002年6月1日に改正され、
酒を飲んで運転するなどとんでもないのに、
今までは悪質・危険な違反行為に対する罰則等が軽すぎた。
って事で、ようやく今度の改正で罰則が強化されています。
道路交通法では、過労運転というのはどういう罰則になっているかというと。
⇒の前は改正前。
⇒の後ろは改正後です。
過労運転(麻薬等)は2年以下の懲役又は10万円以下の罰金
⇒3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に引き上げ。
過労運転(その他)は6か月以下の懲役又は10万円以下の罰金
⇒1年以下の懲役又は30万円以下の罰金に引き上げ6⇒13点
ちなみに、公務員の飲酒運転に対する処分が甘いとか。
そういうので問題になった酒酔い、酒気帯び運転はというと。
酒酔い運転
2年以下の懲役又は10万円以下の罰金
⇒3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
酒気帯び運転
3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金
⇒1年以下の懲役又は30万円以下の罰金
呼気1リットル中アルコール0.25mg以上
6⇒13点
呼気1リットル中アルコール0.15以上0.25mg未満
0⇒6点
へー、道路交通法でいくと、過労運転というのは、
呼気1リットル中アルコール0.25mg以上の酒気帯び運転と
同じ扱いという事になりますねー。
改正前も後も、同じくらいの罰則なので。
おそらく過労運転だと、酒気帯び運転の酷い方、
と同じくらい、正常な判断ができないって事なんでしょうね。
へー。
そいで、医者で仮眠5時間で働いている人って、
全国でどの位でしょうかねー。
忙しい時だと、一時間も眠れないで36時間連続勤務とか。
これ以上の勤務をしている医者はたくさんいると思いますが。
医者を過労なのに勤務させたといって、
逮捕された人はいないみたいですねー。
テレビなどのマスコミで、呼気1リットル中アルコール0.25mg以上
じゃなくて、呼気1リットル中アルコール0.10mg以下でも
正常な判断が出来ないとか。
呼気1リットル中アルコール0.25mg以上じゃなくて、
呼気1リットル中アルコール0.15mg以上に改正するべきだ。
とか、いろいろ議論されていましたが。
呼気1リットル中アルコール0.25mg以上と同じくらい、
正常な判断が出来ない状態で、
働いている医者は、世の中に大勢いるんですよ。
そして、そういう状態で医者を働かせている人間は、
全く罰則を与えられていないんですよ。
知っていましたか、皆さん。
決して医師不足とは認めない、厚生労働省の役人ですら、
国会の答弁で、労働基準法通り医者を働かせたら、
日本の医者の数は今の2倍は必要と言っているんですから。
当然、厚労省などのお偉いさんは、みんな知ってますけど。
こういう人達は、医者が労働基準法違反と知って、
働かせているわけですから。
逮捕されはしないんですかねー。
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奈良の産科医の件で、これ以上の詳細はわからないと思います。
同じ様な記事が続いて申し訳ないんですが、
これ以上の進展がなければとりあえず、この記事が最後になると思うので、
私の私見を述べさせて頂きますね。
その前に、応援よろしくね!
2007.5.1 m3.comから依頼があり、一部記事を改編しております。
今回の件で、現場で起こった事は、カルテのコピーを元にして書いた、
「奈良の産科医 詳細2」(削除しました)の記事が、ほぼ正しいと思われます。
時間の経過を追っていくと、
0時すぎに突然、意識消失し応答がなくなった。
そして、産婦人科医師はすぐに診察しています。
そして脳出血、脳梗塞などの頭の病気も頭に入れて、すぐに
念のため内科当直医(経験6年の循環器内科医)に診察を依頼しています。
マスコミは、頭のCTを撮らなかったから、この産科医が悪い。
というような論調ですが。
頭のCTというのは、ただの検査なんです。
脳出血の場合は、頭部CTを撮ればすぐに診断できますが、
脳梗塞だと、なってから半日~一日位経たないとCTでは診断できないんですよ。
完璧な検査ではないんです。
もちろん、ただの検査ですから、CTを撮った瞬間、
魔法のように脳出血が消えて、「はい、治りました」
というようにはいきません。
だから、それより大事なのが、麻痺があるかとか、瞳孔がどうだとか、
神経所見はどうなのか、っていう診察なんです。
脳出血とか、脳梗塞を疑った場合ね。
それで、この産科医の先生も、頭の病気も念頭に置いて、
自分だけでなく、内科医の先生にも依頼して、確認をしています。
検査っていうのは、お金をかけて大がかりなCTとか
そういうのばっかりじゃなくて、こういう身体所見を取るっていうのも、
立派な検査です。
しかも、今回の場合は医師2人がかりでやっています。
この病院は、田舎の町立病院なんですよ。
しかも夜中の0時。
町立病院でも、昼間で放射線技師がいて、CTも稼働している
状態なら、この産科医の先生もきっと頭のCTを撮ったと思いますよ。
でも、田舎で、放射線技師も当直していないので、
呼んで来てもらって、CTの機械を立ち上げて、
それから頭のCTを撮るのに、きっと一時間位かかるんですよ。
だから、医者2人で診察をして、積極的に脳出血や脳梗塞を疑わす、
神経学的な所見がなかったから、そのまま経過を見た。
その判断が間違っていたとは、私は思いません。
田舎でも、夜中でも都会の昼間と同じ様な医療を受けられて当然。
そうでなければ、医者は犯罪者扱い。
マスコミがそんな論調だから、地方に行く医者がより減っているんですよ。
医師不足は、地方でより顕著ですが、
その原因の一端はマスコミにあるんですが、その自覚はあるのでしょうか。
その後、看護師も気を遣って一時間で四回も患者を見に行っている。
医者も注意して見てって指示を出しているんでしょう。
その後急変して、搬送依頼などにてんやわんや、
という状況なんだと思います。
最初のマスコミの誤報では、6時間放置。
その後、1時間20分放置と、いつの間にか変わっていますが。
いずれにせよ、放置ではないと思います。
何回も経過を見に行って、ただ眠っていた。
それを放置とは言わないと思います。
「15分おきに入院患者全員の所に行って、みんな起こさないと、放置」
とでも言うのでしょうか。
それと、ちょっと医学的な考察。
まだ詳細がわからない頃に書いた、「奈良の産婦人科医」の記事に書いたように、
この患者が脳出血と診断した所で、患者の重症度がもっと上がるだけなので、
入院患者の受け入れが、もっと早くなるとは思えません。
0時過ぎの段階で頭のCTを撮ろうと思っても、おそらく搬送されるのが、
一時間早まっただけ、という事になると思います。
そして、今回の場合、死因は脳の深い所の脳出血。
脳の中にもいろいろあって、例えば言語をつかさどるところとか、
手や足を動かすところとか、記憶するところなんかがあるんですよ。
そこらへんが、脳出血や脳梗塞でやられても、
麻痺が残ったり、記憶が一部なくなったりとか、言葉がしゃべれなくなるとか、
そういう風になるんですが、それだけでは死なないんですよ。
でも、呼吸ができなくなったり、心臓が動かなくなったりしたら、死にますよね。
そういう、もっと大事なところ、っていうのが、脳の深い所っていう意味です。
脳の深いところの脳出血だと、はっきりいってほとんど助かりません。
例えば、脳出血後7時間で手術をしても、90%は死亡。
10%は重篤な脳障害が残り、0.1%は助かるとか。
ま、例えばですけど、こんな感じだと思うんですよ。
国立循環器病センターに着いたのが朝6時で、頭のCTを撮って、
その後手術ですから、それまでに一時間はかかっているでしょう。
マスコミの言う通り、0時過ぎに頭のCTを撮ろうと思って、実際に撮っても、
おそらく手術までの時間が一時間早まるだけでしょうから。
6時間後に手術だと、85%は死亡、15%は重篤な脳障害。
助かる可能性は0.2%。とか、その位でしょうね、せいぜい。
これだけ重い病気になってしまうと、一時間早く手術をしても、
助かる可能性はほとんどないでしょうね。
ま、これは確かな確率じゃなくって、あくまで私が便宜的に書いた確率ですが。
大きくはずれてはいないと思います。
マスコミが早くCTを撮れば助かった、って言うのであれば、
こういった確率を正確に出して言うべきだと思うんですよね。
この例なら、0.2%は助かったとか。
でも、何も具体的な数字も出さず、「助かったはず」とか。
そう言ったら、普通の人は90%位は助かった、とか思うんじゃないですかね。
およそ0.2%とかその位の確率の事を、90%とか100%のように言う報道は、
誤報と言っても良いと思います。
もう一つ、医学的な事。
これ、私の知る限りですが、他の医療関係者のブログとかでも、
誰も言っていない事なんですがね。
脳出血を発症した時間の事です。
実は、私は0時に脳出血が起こったとは考えていません。
0時過ぎに一瞬意識は無くなっていますが、その時は神経学的所見もないし、
その後バイタルは安定して、すやすや寝ていますから。
むしろ、脳出血が起こったのは、
1:30か、2:00頃か、4:30頃か。
どこの時点で、って事は言えないんですが。
状況から考えて、0時の段階では脳出血が起きていなくて、
その後2時が4時半かわからないけど、脳出血が起きたんじゃないかなー
って思っています。
確かな事は、国循に着いた6時以降頭のCTを撮った時には、
脳出血だった、という事だけですから。
そうであれば、マスコミの言う通り0時過ぎに頭のCTを撮っても、
何も映らない。
で、その後脳出血が起きたら、子癇の治療である安静を保たず、
頭のCTを撮ろうとして動かしたから、脳出血が起きた。
医療ミスだ。
って事になるかもしれませんね。
わかりませんけど。
私の推測では、
午前2時頃突然の痙攣発作出現。
その後、子癇の治療薬を注射して痙攣はおさまった。
ようなので。
脳出血であれば、子癇の治療をしても痙攣はおさまらないと思うので。
この時点では、子癇。
で、その後いつかわからないけど、脳出血を起こしたのではないかな。
って考えています。
もちろん、いつの時点で脳出血が起こったって事は、
誰にもわからないんですけどね。
今回の件で、私が最も頭にきているのは、詳細がわかってもいないのに、
医師個人の責任にして、早くCTを撮れば助かったはず。
という、マスコミの医学的な根拠のない報道に対してなので。
医療体制とか、そういう事に対しても、もっと言いたいことはあるんですが、
この位にしておきますね。
ちなみに、「ベッドに空きがない」というのは、
物理的にベッドがない、って意味じゃなくて、人手が足りないって事なんだ。
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今、夏休みで実家にいまーす。
夏休みって事で、今日は医者の休みについて書いていきますね!
私は循環器内科医なんですけどね。
科というか、病院や医局によって、同じ医者でも
休みの取り方は違うみたいなんですよ。
あんま、自分のところ以外は知りませんけど。
私のところは、完全主治医制なんです。
完全主治医制だと、土日だろうが、お盆だろうが、正月だろうが、
夜中でも、自分の入院患者に何かあれば、必ず主治医が呼ばれて、
病院に行ったり、何か指示をしなければなりません。
一方、もう一つの制度はチーム制。
外科系で多いみたいですけどね。
手術っていうのは、難しい手術はベテランの医者>しかできないし、
その先生が、術後管理まで全部やるってわけにもいかないでしょう。
手術以外であれば、もっと他の医者でもできるだろうし、
そっちの方が若い医者の勉強にもなります。
って事もあってかどうかしりませんが、外科ではチーム制が多いようです。
チーム制だと、今週の土日は、誰が担当で他は休みとか、
何週間に一回位は、完全な休みをもらえる事もあるみたいです。
もちろん、その担当の医者だけで対応できなければ、
上の医者が呼ばれるんですけどね、当然。
他にもあるかもしれませんけど、多くはこのどっちかだと思います。
両方に、やっぱり一長一短があるんですよ。
完全主治医制の欠点。
これは、やっぱり完全な休みが少ない。
これにつきると思います。
私のところはそうなんですが、完全な休みというのは、
今回のような夏休み一週間。
あと、正月に半分半分位で休みを貰って、
一年間で10日位でしょうかね。
良い所は、患者をより正確に把握できるって事と、
責任が明確になるって事ですかね。
自分の入院患者というのは、普通は10人前後とか、その位が多いんですが。
チーム制だと、チーム全体で数十人にはなるでしょう。
数十人の患者の病態全てを完全に把握する事は、非常に難しいです。
もちろん、自分の専門なので、何かあったときの一般的な対処はできますが、
その患者に特殊な病態とか、そういう細かい対処が必要になった時に、
後手を踏む可能性があります。
そこらへんが、チーム制の欠点ではないでしょうか。
しかし、逆に今週末は自分の担当じゃないから、
どこかちょっと遠くに遊びに行くとか。
そういうのが月に一回でも二回でもあると、やっぱり違いますよね。
完全主治医制だと、病院から30分圏内じゃないと、
なんか遊びにも行きにくいような気がして。
いや、それでも行ってる人は行ってるんでしょうけどね。
夏休みというのは、主治医制でもチーム制でも、
だいたい年間で一週間位。
循環器内科っていうのは、心臓とか命に関わる急患も多いので。
普通の業務は、比較的忙しいし、夜や休日に呼ばれる確率も高いです。
だから、私の所は夏休みだけはきっちり取れるような体制になっています。
一年間で休みが10日位。
これは、多分勤務医としては普通なのではないでしょうか。
チーム制でも、せいぜい年20~30日。
でも、悪い患者がいると、完全な休みは取りにくいので、
結局もっと減るでしょうね。
一般的なサラリーマンなら、完全週休2日制で年間100日。
祝日や正月、お盆なんかを入れると、110日くらいなんですかね。
土曜日が半日でも50~60日。
給料は多分、普通のサラリーマンよりは多いでしょうけど。
休みが少なくて、夜中や休日にも呼ばれて、
責任もあって、訴訟のリスクもあって。
それでも、医者になりたいですか?
今回の夏休みで、私はブログやメルマガ等、ネット関係で去年から
今年にかけて知り合った人と、いろいろ会ってきました。
今回は全員医者以外です。
医者の世界って、かなり閉鎖的で特殊というか。
正直、なんか一般人と違う部分があるんですよね。
あんまりそういうの好きじゃなくって私。
ブログを読んで貰えればわかると思いますけど。
みんな思っているような事も、結構書いていますが、
実際に、こういう事を書いたり口に出す人は、少ないんですよね。
ま、医者だけじゃないんでしょうけど。
そういう事をブログに書いているだけで、既に変わり者です。
で、そういう感じで、正論だと思うことは、相手が偉いとか、
あんまり関係なく言うタイプなんですよね、私。
はっきりいって、異端。
医者としては、かなりの異端児でしょう。
でも、間違っている事を間違っている。
無駄な事を無駄と言う。
こういう事って誰かが言わないと、良くならないんですよね。
ま、言うと悪者にされる事も多いんですけどね。
医者としては変わり者だけど、一般の人と同じ様な感覚を持っていたい。
そういう思いもあって、あんまり医者とか病院の世界だけに
ならないように、っていつも考えているんですよ。
そういう意味で、今回ネットを通して、たくさんの普通の方達と出会えたことは、
私にとって非常に良かったです。
純粋におもしろい話もたくさん聞けました。
会って頂いた皆さん。
本当にありがとうございました。
次の機会があれば、また別の人達とも会ってみたいですし、
今回会った人達とも、また会いたいです。
同じ様な感覚を持った医者の同士達にも、是非会ってみたいです。
道中のちょっとした裏話(麻雀メイン)は、こちら↓
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8/22、長野県佐久市の県厚生連佐久総合病院名誉総長、
若月俊一先生(96)が、肺炎のために亡くなられました。
若月先生といえば「実践医学」を訴えて、
「医学とは、人々の幸せと命を守るものだ」。
という名言を残し、農村医療にまい進した事で有名ですので、
ご存じの方も多いとは思います。
若月先生を慕って長野に集い、
全国で地域医療を支える医師は多いようですし。
もちろん地域医療、農村医療を確立した若月先生の功績は、
非常にすぐれておりますし、私もその点でも尊敬しております。
しかし、ここでは敢えて、先生が言った私の好きな、もう一つの名言
「予防は治療に勝る」について書いていきたいと思います。
若月先生は東京帝国大医学部を卒業した後、
戦時中の1945年3月に佐久総合病院に外科医として赴任。
当時農民たちは、忙しさや貧しさなどで病院に通院したがりませんでした。
このため、先生は田畑で使う牛車に医療器具を積み込んで
周辺の村々を訪ね歩く出張診療を行ったそうです。
医師が出かけて寄生虫駆除やけんしょう炎などを治療する、
この「農村医療」を確立。
また、病院職員が演劇や人形劇をして、
病気の予防知識を普及させるユニークな取り組みを行われました。
1959年からは「予防は治療に勝る」として、近隣の旧八千穂村
(現在は佐久穂町)の「全村健康管理」を実施。
15歳以上の村民を対象に、年1回の健康診断を実施するだけでなく、
一人一人の健康台帳を作成。
健診だけでなく、生活ぶりや環境要因なども記入。
さらに、村民に健康意識を持たせるため、
各自が記入する健康手帳も取り入れました。
この方式は長野県全体に広がり、さらに全国のモデルになっています。
今から50年以上も前に、こんな事が行われていたんですねー。
尊敬しますね、ホントに。
「予防は治療に勝る」というのは、若月先生の専売特許ではありません。
美人女医さんのジュリ先生も言っておられますが、
中国医学では、ン千年の昔より
「病気を治す医者より、病気を予防する医者のほうが名医である」
と言われているようですしね!
全くおっしゃる通りだと、私も思います。
また野球に例えますが。
名選手というのは、素人が見てファインプレーをする
選手ではないんですよ。
守備のうまい選手は、どこに打球が飛んでくるのかを、
人よりも早く判断する。
そして、第一歩を早くして、早く打球に追いついて、しっかり捕球する。
そういう選手が守備の達人と言われる選手です。
最初の一歩が遅いから、ぎりぎりで打球に追いついて、一見ファインプレー
に見える、というのは、本当のファインプレーではありません。
もちろん、最初の一歩が早くて、普通では追いつけない打球に、
ぎりぎりで追いついて捕球できるという、
本当のファインプレーもありますけどね。
医学でもそうです。
病気が悪くなって、それを治したら、それが名医ではないんですよ。
名医というのは、病気にならないように予防する。
または、病気が悪くなる前に見つけて、悪化する前に治療できる。
そういう医者が「 名医」だと私も思います。
「名医」という「医者」個人だけでなく、
国としても治療よりも予防に重点を置く事が必要だ、と私は思います。
具体的には、予防にもっと金と手間をかけろって事です。
今更になって、厚生労働省は予防に力を入れだしているようですが。
やっている事は中途半端です。
中途半端に予算を組んでも、効果は半減されますし。
相変わらずの、縦割り行政も見受けられます。
例えば、「タバコ」
タバコが医学上は百害あって一利なし。
と言うことは、はっきりしています。
タバコを吸えば、肺ガンの確率は10倍位。
心筋梗塞の確率も約3倍になりますし。
他のガンや生活習慣病のリスクも大幅に上がります。
そして、喫煙率を下げるのに最も効果的なのは、
タバコの値段を上げるって事は、世界中の例ではっきりしています。
なのに、日本のタバコの値段は、他の先進国から見たら、激安です。
一部の団体や、半端な税収の事なんか考えずに、
ドカンとタバコ税を大幅に上げれば、何十年か後の医療費は
大幅に削減されるのは、目に見えているんですが。
しかし、医療費削減と言っている割には、
弱者の負担を増やす事しか今の行政は考えていないようです。
50年前から、若月先生は「予防は治療に勝る」と言っているのですが。
今の日本の行政は、50年経ってもまだ本気でそれを
実践しているようには、私には思えません。
ちなみに私のメールマガジン「やぶ医師のひとりごと」
これは、予防医学に重点を置いて、病気の解説をしているものです。
そして、もし病気になったとしても病気の正しい知識を身につけて、