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8/20,福島のシンポ3

Dr. I / 2008.08.28 23:00 / 推薦数 : 4

8/20,福島大野病院事件の判決に合わせて、
福島で行われたシンポジウム
「福島大野事件が地域産科医療にもたらした影響を考える」
の傍聴記です。

『8.20、福島のシンポジウム0』
『8/20,福島のシンポ1』
『8/20,福島のシンポジウム2』
の続きっす。

今回も、順番が違って申し訳ないんですが。
昨日は当直で、夜中のコンビニ受診のおかげで、
ほとんど寝ていなくって。
その前の日も、夜中に呼び出されて、
寝不足で頭が働かないんで。

つよぽん先生に書いて頂いた、
福島のシンポジウムの傍聴記をアップしますね。

その前に、応援よろしくね!

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-困っている女性たちの声-
宮崎弘美(ママブルーネットワーク代表)

私はママブルーネットワークという団体で、
産後のうつ病の女性と家族を2
004年から支援しています。

今日この場に、なぜ私が呼ばれたのかと考えました。
私たちのところには心の病を持った
お母さんたちの相談がたくさん持ち込まれます。
その中には医療者とのトラブルもたくさんあります。
そういった事で呼ばれたのかなと感じています。

まずママブルーネットワークの紹介です。
インターネットの情報交換を中心に活動しています。
会員は4000名ほど、毎日悩みなどの
情報交換をしています。
インターネット以外では、私が福島市在住で、
福島市を活動拠点にしています。
0歳児のお母さんたちの中にも
孤立してしまう産後うつ予備軍がいるんじゃないか、
そういうお母さんたちのリフレッシュ、
リラクゼーションと情報交換のための
ママサロン」を月に1回、
第1木曜日に開催しています。

医療者ママの間に大きな溝があると感じます。
そもそも両者がものを見る視点が違う、
言語が違う、同じ日本語を話しているのに
なんでこんなに通じないんだろう
と思うことが多いです。

その溝を少しでも埋める活動を、
と両者の間に入って中間管理職的な位置で
奮闘しています。
両者のコミュニケーションを取ろうという目的で、
産後うつから回復したママたちの体験談を
8月に本にして出版しました。

健康なママ産後うつママ
両方に共通する悩みが2点あります。

ひとつめは、ママ自身が体調を崩したときに
赤ちゃんをあずけて医療機関に
行くことが出来ないという問題。

実家や一時保育に預ける?
急な体調変化のときに実家の母も
用事があるかもしれない、一時保育も
事前に予約をしなければならない。

急に頼んでオーケーというわけではない。
産後のうつなどでは治療が長期にわたったりして
家族全部が倒れるような状況になりえます。
ママたちが望んでいること。

受診時の数十分をその医療機関で
赤ちゃんを見ていてもらえる
スペースがあればいいのに、と思います。

これはママたちのニーズ。
そのニーズに耳を傾けないでいるのは、
お客様を逃していると言うことだと思います。
福島ではないけれど「お子様広場」
というのを作ってニーズに応えている医療機関もあり、
そういうところは人気があり繁盛しています。
ママが受診しやすい医療環境を作ってもらいたい。

二つめはコミュニケーションの不足の問題。

診察の段階で「傷ついた」
と感じるママがたくさんいます。
あるママの例。

ある病院で離乳食や赤ちゃんの
服薬の仕方を指導してもらっていた。
転居にともなって次にかかった病院で、
同じ感覚で小児科の先生に相談したら
「そんなことをボクに聞かれても困るよ。
そういうことは保健師さんや
市の相談窓口で聞いたらどう?」
と言われたそうです。

先生にしてみれば、本当にわからないからそう言った、
当然の正しい対応なのかもしれないのですが、
言われたママはビックリしました。

先生は専門家だ、と思いこんでいたから
とてもがっかりしたそうです。

別な例では、病気のお子さんを持つママ
いろいろな医療機関で医師ごとに
違うことを言われて混乱し、
わけがわからなくなってしまったケース。

また、心に病気を持つお母さん。
「服薬するなら母乳をやめなさい。」と指導される。
その場で医師に向かってはにっこり笑って
「はい、わかりました。そうします。」
と言いながらも、その後実は私たちのところに来て
「こういうことを言われた。
あそこの病院にはもう行かない。
先生は何もわかってない。」と言う。

産婦人科では「母乳をあげなきゃだめ。」
みたいな指導を受け、今度は「やめろ」と言われる。
そういう診療科間の連携のなさ、
先生ごとの意見の違いで
信頼は失われていきます。

そういったとき、私たち自助グループはどうするか。
最初は体験をお話します。
そして「先生と何度も何度も話をして
納得して結局は服薬をしたほうがいいんだよ。」
とお話します。
何回もお話をすれば最終的に
ママたちはわかってくれるんです。
彼女たちも治りたいんですから。

コミュニケーションがないままに
“正しいこと”を言われたり“指導”をされても
お母さんたちの心には響かない。
指導にも従わず、信頼は失われていく、
ということを是非是非知っていただきたいと思います。




発起人の野村先生が、講演者が医療従事者
だけにならないように
、って事で。
相当苦労して、この方に講演をしていただいた様ですね。

おっしゃっている事は、すごくわかります。
医者の方も、患者さんと信頼関係を築きたいんですよ。
でもね、一回の診察で30分お話しできれば、
お互いに納得して信頼関係を築くことができるかもしれないけど。
一回、3分では無理、っていう事もあるんですよ。

それは、医師の数が不足しているからなんですよ。
そういう事もある、っていう事を
患者さんの側にも理解していただきたいなー、
って思います。

まあ、この後の質疑応答のところでも、
そういう話が出てくるんですけどね。



ちなみに、ちょうど良いタイミングで、
今日のyahooヘッドラインに「産後うつ
についての記事が出ていたので。

紹介してみますね。



妊産婦の「心」ケア 
宿泊型施設を設立 厚労省、来年度から
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080828-00000092-san-soci

出産前のマタニティーブルーや
産後の鬱(うつ)に陥っている妊産婦を
サポートするため、厚生労働省は
精神科の医師や助産師を配置した宿泊型の
「ケアセンター」(仮称)を来年度から
全国数カ所に設立することを決めた。

少子化対策の一環で、心身が不安定になりがちな
産前産後の母親に地域の受け皿を提供し、
安心して産み育ててもらうのが狙い。
産後うつを原因とする育児放棄や
虐待の防止にもつなげる考えだ。

厚労省の構想によると、入院の必要がない程度に
心身の不調を訴える母親や、出産前後に
近親者の協力がなく、孤立する可能性が
高い妊婦らが対象。

乳児が問題を抱える場合も、
母親の不調や虐待を引き起こすケースがあるため
対象に含める。

入所期間は約1週間。
低料金で医師らのカウンセリングのほか、
母親が悩むことの多い授乳や
入浴指導などが受けられる。
本人の希望以外に、乳児健診などで
自治体が必要と判断した場合も入所できる。

センターの数や利用料など詳細は今後詰めるが、
当面は既存の病院への併設となる見通し。
設置や運営に必要な費用の2分の1を国が補助、
残りを都道府県が負担する。
全国に先駆け、4月から同様の事業を
実施している東京都世田谷区の場合、
利用料金は食事とケア付き1泊2日が
5600円、日帰りは1600円という。

                   


【用語解説】産後うつ

無事に出産したのに、涙ぐむ、
気分が沈むなどの抑鬱(よくうつ)感や
疲労感があり、育児や家事に支障をきたすようになる。

多くの場合、出産後2週間から数カ月以内に発症し、
数年の経過をたどる。
衝動的に自殺したり、攻撃的になって
子供を虐待したりするケースもある。

『2008年8月28日:産経新聞』


話は変わるけど。
福島大野病院事件
検察が控訴しない方向に行きそうですかねー。
そのままいってくれれば良いのですが。


誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実


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