| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 |
< 京都心タンポナーデ訴訟1 | メイン | ガソリン税が医療費に! >
福島大野病院で、産科医が不当逮捕された事件以来、
日本では「お産」が出来る病院が、劇的に減少しています。
中間管理職先生のブログ、「勤務医 開業つれづれ日記」、
『【産科 休止一覧 7】 日本全国 今後の崩壊予定』
によると、平成18年から平成20年01月20日の時点までで、
日本全国で220の病院でお産が中止、制限されているようですが。
(手で数えたので、間違っていたらごめんなさい)
今年に入ってから、更にそのペースが加速しているようですね。
なんと、ほぼ1日に1件のペースで、
お産ができる病院(医療機関)が減っているようですよ。
応援もよろしくね!
77カ所でお産中止や制限
24都府県、医師不足が主因
全国の産科医療機関のうち24都府県の
77カ所で今年1月以降、お産を休止したり、
お産取り扱い件数を制限したりすることを
決めたことが25日、厚生労働省の緊急調査で分かった。
開業医の高齢化や、勤務医の異動、
退職に伴う人手不足が主な原因という。
厚労省はこのうち福島、群馬、長野、静岡、沖縄の
5県にある計7カ所について
「それぞれの地域でのお産継続は困難」と判断、
近隣の大学病院などから緊急の医師派遣を検討している。
身近な「お産の場」が深刻な危機に直面している
実態があらためて浮き彫りになった。
厚労省はこの調査結果を同日、厚労、文部科学、総務の
3省による「地域医療に関する関係省庁連絡会議」に報告。
厚労省は1月24日、各都道府県に対し、
1月以降にお産休止や制限を実施したり、
計画したりしている医療機関を報告するよう指示。
3月24日までの報告を集計した。
参照:『中日新聞:2008年3月25日』
勤務医 開業つれづれ日記のデーターは、
一部に2008年4月からお産中止(制限)っていう
病院も入っていますから。
実際は、もうちょっと少ないのかもしれませんが。
だいたい、2年で220のペースですよ。
お産が中止、もしくは制限された病院のペースは。
今回明らかになったのは、
>77カ所で今年1月以降、お産を休止したり、
お産取り扱い件数を制限
って事ですから。
3ヶ月弱で、77カ所です。
1月は31日。
2月は29日。
3月24日までの統計ですから。
84日ですね。
84日で77件って。
ほぼ1日に1件ペースですよ。
お産が中止もしくは制限された病院(医療機関)。
これ、ものすごいペースですよー。
2006.2.18に福島の大野病院で、
産科医が困難な症例に立ち向かって患者を救えなかった。
って事だけで、逮捕された事件以降。
日本全国で産科医が1人の病院では、
どんどんお産ができなくなっていましたから。
平成18年(2006年)からの2年っていうのは、
それ以前と比べて相当早いペースで、
お産ができる病院が減っていましたけど。
それでも、2年で220件です。
お産が中止、もしくは休止、制限された病院は。
ちなみに、それ以前のデーターを比べてみると、
分娩施設数及び出生数
年度 総施設数 病院数 診療所数 出生数
1996 3991 1720 2271 1206555
1999 3697 1625 2072 1177669
2002 3306 1503 1803 1153855
2005 2933 1321 1612 1114643
前回調査比減少数
年度 総施設数 病院数 診療所数 出生数
1999 294 95 199 28886
2000 391 122 269 23814
2005 373 182 191 39221
参照:「新小児科医のつぶやき」、
『厚労官僚の超強力電波』
より、
『第27回社会保障審議会医療保険部会の配布資料』
お産ができなくなった医療機関は
1996-1999年
病院 : 約30件/年
病院、診療所: 約100/年
1999-2002年
病院 : 約40件/年
病院、診療所: 約130/年
2002-2005年
病院 : 約60件/年
病院、診療所: 約120/年
と、年々増えている傾向にあるのがわかります。
2006-2007年は
病院 : 110件/年
ですから、その前の3年と比べると、約2倍。
10年前と比べると、約4倍のペースですか。
まあ、制限っていうのが、何件あるかわかんないし。
ここ2年に関しては、診療所はわかんないんで。
単純に比較はできないのかもしれませんがね。
そいで、2008年の3月途中までの経過では。
病院、診療所: 300件/年
くらいですからね。
今までのペースだと。
どんだけ、多いんじゃー。
病院だけ、っていうのはわかりませんけど。
これ、その前までの年の約3倍ペースですね。
すごいわ、やっぱ。
昨年まででも、お産ができる病院の
崩壊ペースは、それ以前の約2-4倍です。
それを、大幅に上回るペースで、
お産ができる病院(診療所)が減っています。
医療崩壊が最も進んでいるのは、産科、小児科、救急だ、
って事は何回も書いていますけど。
これは、思っていた以上のペースですねー。
かなりの衝撃です。
どっかの新聞記事で、お産ができる病院、診療所は
日本で約3000件。
って書いてありましたけど。
なんか、大昔のデーターになっちゃいましたね。
多分、今だと2500位だと思いますけど。
2年後くらいには、2000件くらいになるでしょうねー。
このペースで、産科崩壊が続けば。
そいで、この結果を踏まえて、
厚労省が産科医不足の7医療機関に緊急派遣を
しようとしているみたいなんですが。
なんか、すごい事になりそうな気配ですねー。
これも、Yosyan先生のブログからの情報なんですが、
→ 『舞台裏』
厚生労働省は3月25日、「産科医療機関調査」の
結果を踏まえ、今年1月以降、分娩の休止・制限が
実施または予定されている7医療機関に対して、
産科医の派遣などを実施したり、
何らかの対策を講じることを明らかにした。
対象となるのは、以下の7施設で、
地元大学のほか、防衛省などからの派遣を予定している。
【対応した医療機関】
●福島県:県立南会津病院
4月から近隣医療機関の協力で妊婦健診を継続
さらに防衛省と愛育病院より後期研修医の派遣を実施予定
参照:『m3.com:医療維新』
防衛省などからの派遣って記事には書いてありますが。
要は、防衛医科大学の医師(産科医)を派遣する。
って事ですよ。
埼玉県っていうのは、産科医の1人当たりの出産取り扱い数が、
ダントツで日本で一番多い県です。
『厚労官僚の超強力電波』
にも書いてありますが。
産科医には、一人あたりの年間適正分娩数というのがあって。
これは、一年で120件って言われています。
これが150件を越えると明らかな過剰労働になるんですが。
なんと、埼玉県の場合。
医師1人当たりの出産数が、338件。
これ、適正分娩数の約3倍。
過剰労働って言われている150件と比べても、
2倍も多いんですよ。
全国2位の千葉県で、221件ですから。
いかに多いかがわかると思います。
しかーも。
これ、2005.12.1のデーターですから。
そこから、2年半も経っていますからね。
産科医の数も、当然減っていますから。
おそらく、もっと大変な事になっていると思います。
埼玉県でも、防衛医大だけものすごいたくさん、
産科医の数がいるのか、っていうと。
現在、防衛医大は教授を含んでも、スタッフ4人!!
専門研修医官4人だけ。
だから600弱の分娩と550件の手術を
まかないきれなくって大学院生まで動員して
なんとかしている状況だそうですよ。
防衛医大っていっても、要はただの大学病院だから。
他の大学病院と同じ様に、医師不足に悩んでいるんですよ。
そこから、国の緊急医師派遣、
っていう点数稼ぎの為だけに。
無理矢理、防衛医大から他の病院に産科医を送って。
その結果、
日常業務に支障が出るようなら診療制限を行なう。
って。
防衛医大でのお産を制限したら。
ただでさえ、日本一1人当たりの出産件数の多い、
他の埼玉県の産科医の先生に迷惑かけて、
もっとお産をとってもらう、って事っすからね。
それ、やっぱおかしいんじゃないですかねー。
Yosyan先生が言っているように、
「タコが自分の足を食う」って言われる事あると思いますけど。
今回の場合は、それ以下っすね。
餓死寸前のタコが他の腹ペコのタコに
「自分の足を食わせる」状況と言っても良いと思いますよ。
しかも、正規の命令じゃないから、
自主的に行ったって形になるそうだから。
めちゃくちゃ忙しい中に半強制的に放り出されて、
何か医療事故があったら、自己責任。
逮捕だー、って事になりかねませんよ。
なにせ、福島には大野病院の産科医の先生を逮捕した、
福島県警がありますから。
医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』
固定リンク | コメント (6) | トラックバック (7)
コメント
コメント一覧
枡添さんが「全国111施設。緊急に大学病院から医師不足の病院へ医師をまわす!」って言っていたのでシラケテしまいました。
「おぃおぃ!なんだよ。いまごろぉぉぉぉ~~~。」
「どこにいんだよ。いまごろぉぉぉ~~~。」
今日の感想。
大学病院には医師が余ってる、って思ってる時点で、相当ずれてますね。
そんなのは、厚労省が作った研修医制度以降、完全に幻ですから。
足りないところに産婦人科医をまわすだけでは、一時しのぎにしかなりません。
分娩施設が減ることも問題ですが、もっと問題なのは産婦人科医が減ることでしょう。
これを何とかしないと根本的な解決にはならないのに。
こんな最中に医療費削減ですから、お国は医療を壊す気なのでしょうけれど
一体どういう相容になるのか、想像中です。
産婦人科に関しては、単純に人数の問題も大きいんですよね。
それは、おっしゃる通りだと思います。
一体、どうなっちゃうんでしょうかねー。
現在国立公文書館で「病と医療 江戸から明治へ」を開催しています。先日行ってきましたが、無料とは思えない内容でした。配布される資料も結構豪華!音声ガイドもあります。
江戸時代、比較的裕福な良家の女性であっても、その多くがお産で亡くなっていたそうですね。名前と亡くなった年齢(20代が多い)の一覧は迫力がありました。さぞ無念だったでしょう。産科医の不当逮捕に対する、ご先祖様からの無言の抗議のようでした。
東京駅から歩いて行けます。地方から学会でいらした先生方、空き時間があったらどうでしょう。
国立公文書館 「病と医療 江戸から明治へ」4月5日から24日まで
http://www.archives.go.jp/
人々が平和を享受していたと言われる江戸時代の日本。しかし医療の知識は未だ十分でなく、容赦なく襲いかかる急性伝染病その他の疾病によって、想像を絶する数の人命が奪われていました。結核・インフルエンザ・天然痘・ハシカ・赤痢・コレラ、梅毒、脚気、中風などなど。これらの病に江戸の医師はどのように対処し、人々は健康維持のために日々どんな養生法を行っていたのか。そして明治に入って政府が断行した医療改革の内容とは…。
病と医療から見た江戸から明治への軌跡を、国立公文書館が所蔵する多彩な江戸時代資料と明治の公文書でたどります。
なかなかおもしろそうですねー。
当時と比べたら、お産で亡くなる確率は何百分の一なんでしょうけど。
それでも、絶対にゼロにはなりませんから。
コメントを書く