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2007 年8 月に奈良県妊婦救急搬送事案調査委員会
(第3回)ってのがあったんですけど。
その議事録です。
奈良県知事や、奈良医大とか県立病院の代表、
消防の代表とか、厚労省の代表が出ている会議です。
『奈良県妊婦救急搬送会議1』の続きなんで、
まだ読んでいない人は、先にこっちを読んでね。
奈良県知事の呆れる発言の後、
厚労省の役人の、もっと呆れる発言からです。
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知事:
厚労省から何かないですか。
各地の情報などありませんか。
厚生労働省:
国では医師確保等支援チームとして、
各ブロック毎に相談に乗る体制は整備している。
現在、緊急臨時的医師派遣としていくつかの道県へ
医師派遣を行っているが、それはその地域の医療資源を
フル活用してもやっていけない地域にしている。
奈良県は全国的にみると、まだ医療資源を総動員する
余地があるのではと考えている。
関係者一丸となって取り組んでいただきたい。
また、コーディネーターを募集しているが、
助産師資格を持った人で応募者がいるのかと思う。
公的病院に助産師資格を持っていても
助産師業務に携わっていない者もあるのではないか。
地域の医療機能を評価すれば、
新たな面が見つかるのではないか。
知事:
医療資源は医師が重要になるが、
奈良はまだ余裕があるという意見か。
厚生労働省:
まだまだ活用の余地があり、
最低レベルではないと言うこと。
一人で300件の分娩を扱う例もある。
知事:
数はいるけど、働きがシステムとして
十分ではないと言うことか。
(おいおい。
やっぱ、この知事と厚生労働省の人は、全然駄目だわ。
話になりませんね、この人たち。
1人で分娩を年間300件やっている人もいるから、
それに比べたらまだましだから、働け、って。
産科医一人あたりの年間適正分娩数っていうのは、
年間120件と言われています。
Yosyan先生のブログ、
『厚労官僚の超強力電波』
に書いてありますけどね。
奈良の産科医1人当たりの分娩数は、年間210件。
都道府県別でいくと、日本で4番目に多いんですよ。
日本ワースト4位で、適正分娩件数の2倍近くのお産を、
1人で扱っている産科医の先生達に向かって、
「医者の数はいるけど、まだ働きが足りない。」
と、こう言っているんですね、この知事は。
そりゃあ、そんな県に、
産科医は集まらなくて当然ですね。
なんか、小児科医の中原先生が、
「他の小児科医でもっと働いている人もいるから、
労災じゃない。」
って言われたのを思い出しちゃいました。
厚生労働省は、その名の通り「労働」も
管理する省のはずなんですけど。
きっと、気のせいですね。)
○委員:
一人医師で300分娩扱うのがいとは思わないし、
医者がいないから助産師でするのが
必ずしも正しいとは思わない。
奈良県で医師がいないのであれば、
確保するため大学で養成するとかがあるが、
現実には今72人で県民の命を守るのに
どうするかを議論しないといけない。
1次救急の絵を描いてスタートしなければいけない。
できないから大阪でとなれば話にならない。
それは産婦人科の先生方で話し合うべきこと。
○委員:
11日の会議で話し合うことになる。
今決められるのは二次以降は病院でみるので
一次はずしていただくということで、
産婦人科医会で話し合っていただいて、
何人協力できるか、そして何人患者いて
一人あたりどれだけの負担になるか
シミュレーションする必要がある。
知事:
今日、実質的な意見を頂いて、
作業部会でするという提案をしているわけで、
このまでは作業部会もできないような印象を持っていた。
○委員:
奈良県の産婦人科医の問題もある。
かりつけの患者でも診ないところも多々ある。
5時以降連絡つかない病院もある。
(診療が5時までなら、5時以降連絡がつかなくても、
全く問題がないと思うんですけど。
違うんでしょうかねー。)
また未受診の妊婦が保健所へ相談に行くと、
とりあえず1回医大で診てもらったら
と指導するところもあり困る。
国でも妊娠中に5回は受診すべきと措置されている。
1回だけ受診して、飛び込み出産する人もいる。
妊婦への啓発はとても重要で、
東京では安易に救急車利用しない、
かりつけ医を持つなど啓発が盛んに行われている。
もっと県民に対しアナウンスすることが重要だ。
知事:
本当に医師数が足りないのであれば大変だが、
今は最適活用が緊急の課題。
県はどんな役割ができるか。
どのようにやればいか考えて欲しい
(あーあ。
ついに言っちゃったよ、この人。
医師は不足してないって。
奈良の人口って、141万人ですけど。
それを産科医72人で、十分って事でしょうかね。
そもそも、こういう認識しかしていないから、
問題になるって事、全然わかってないんですね、
この知事。
医師が不足していない、ってきちんとした根拠があるなら、
ぜひ教えて欲しいもらいたいものですねー。
この知事に。)
○委員:
一次救急をすると、どのくらいの
医師の負担になるかだと思う。
○委員:
資料4ページにあるが、年間1000件程度。
○委員:
中南和の病院の産科は実質崩壊していると言っても良い。
中南和だけで一次体制は無理。
県で2カ所が理想であるが、
現実的にはスタッフの問題で無理だと思う。
従い、とりあえず一カ所でスタートできる
体制を作るべきである。
一カ所でも搬送に問題はないと感じるが、
消防の方に意見を伺いたい。
日に3件程度であればそんなに
負担が増えないのではないか。
県負担が一日19万円が適切かどうかは別にして、
病院は二次三次を担当するのが役割なので、
一次は産婦人科医会にお願いし
体制を作っていただきたい。
○委員:
かりつけがあればそこへ連絡する。
そこがだめなら救急医療情報システムのみ。
また病院転送も多い。
かりつけ医を持っていただくことが重要と思う。
○委員:
婦人科の医師でも産科の一次は十分できる。
東京のある病院は地域の開業医が
当直に来て一次救急の対応をしている。
○委員:
西宮市の例でも、分娩していない病院が入って
一次救急をしている。
婦人科医でも十分可能だと思います。
○委員:
西宮市では市がどれだけの負担をしているかわからないが、
西宮は兵庫県内の大学からアルバイトが来ているのでは。
19万かどうかわからないが、
きっちり県が負担の約束をして話を進めてほしい。
知事:
19万は高くない感じもする。
県内の病院で25万(24時間で)と聞いたこともある。
また、一次二次三次分けるのも大事だが、
連携が重要と考える。
連携できていれば一次の開業医の負担も少なくなる。
とりあえず診療所で診てもっらって
救急車がそのま待機し、患者の状況を確認して
必要ならまた搬送しても良いと思う。
一次か二次か診ないと分からないときの
システムを作る必要ある。
○委員:
未受診の妊婦をどうするかが大きな問題。
検診1回に1万円程必要となる。
厚生労働省からも来ていただいているので、
保険適用を検討いただきたい。
お金がないのでということで
新生児放置された例が2年続けてあった。
(これは、全くその通りですね。
少子化対策とか、一時結構言われていましたけど。
お産と妊婦検診を保険適用にするか、
思い切って国が全額補助にするのが、
一番の少子化対策のような気がするんですけどねー。
何故こういう議論が出てこないのか、不思議です。
少なくとも、そうすればお金がなくて、子供が産めない。
という人はほとんどいなくなりますから。
まあ、子供を産んだ後の方がもっとお金は
かかるんですで、それだけではないんですけど。)
知事:
未受診なくすのも重要だが、我々の課題は
未受診妊婦が来たときのリスクを減らすこと。
未受診妊婦はどこも受けないでは問題。
歓迎はしなくても受けるのが医師の仕事。
一次では受けないと言うことではない
と考えてよろしいですね。
(いや、勝手にそんな理解をされては困るんですけど。
「伊関友伸のブログ」の伊関先生が、
今度出版される本に書かれる事ですけどね。
かかりつけ医のいない妊婦の場合、医療現場は、
妊婦、胎児の経過、感染症の有無など基本的な
情報を把握することができないんですよ。
だから、このような妊婦の出産の場合、
最悪の事態を想定すれば、産科医2人以上
+麻酔科医(リスクの高い手術を
しなければならない場合がある)
+小児科医+NICU(新生児特定集中治療室、
胎児が未熟児の場合に必要)が必要なんですよ。
参照:
『奈良県橿原市の妊婦の搬送中の死産問題について考える』
一次救急で、診られるわけないでしょ。)
○委員:
一次で診れないときに二次三次へ回す対応が
コーディネーターの役になるが、
そのコーディネーターが助産師・看護師で本当にいのか。
知事:
コーディネーターは医師以外でと決めたわけではない。
医師が望ましいが医師確保は難しい
ということで助産師等になっている。
医師が確保できるのであれば出診して欲しい
ということでこの案になった。
医師が確保できるのであれば、
出診してコーディネーターをやっていただくのが良い。
報酬も医師は想定していない額になっている。
○委員:
これは医師がすべきもので、
それに事務職がついてくれると助かるが、
現実に大学では二次三次を診て、
さらに経済的サポートもなく一次もしているなかで
コーディネーターもするのは負担となっている。
一次を切り離してもらえれば、大学の中でもできる。
知事:
議論の中でコーディネーターの機能が進化している。
一次、二次のスイッチができるコーディネーターに
医師が入ることにより、
より高次のコーディネートができることになる。
○委員:
これまでは、大阪へのアプローチが
手当たり次第という格好になっていた。
コーディネーターがいるとOGCSが介在し
可能性のあるところから順番にいくので迅速になる。
知事:
今日の議論を踏まえると、一次救急で
リスクが高くなった時にコーディネーターが
受け皿になりうるという気がする。
そうであれば、大変意味のある投資だと考える。
(いや、そうであれば、って。
そうではありませんよ。
コーディネーターは受け皿にはなりませんから。
受け皿、っていうのは、NICUの
ベッドが空いている病院とか。
二次、三次救急をできる病院で、
最終的に患者を受け入れる
能力のある病院の事なんじゃないでしょうか。
コーディネーターは、あくまで救急患者の受け皿となる
病院を「探す」だけの人なので。
この会議って、第3回ですよね。
3回もやっていて、
リーダーがまだ根本的な事を理解していませんよ。
大丈夫でしょうかねー。
今日の議論、全然踏まえてないんじゃないですか、
この知事。)
○委員:
コーディネーター報酬は、大学に入るのではなく
産婦人科医者に入るようにしてほしい。
○委員:
当院では年間60件大阪にお世話になっているが、
NICUが一杯で取れないのが理由。
後方ベットを整備すれば60件は取れる体制になり、
整備を県に提案している。
知事:
NICUが後方ベット的に使われていることは
医大でも伺っている。
奈良県の本格的な総合周産期医療体制を
分散がいのか集中がいのかなど検討し
年内に基本構想を作りたい。
そして来年度予算に反映したい。
二次三次が整備されれば、他県搬送が少なくなり、
一次も安心できる。
○委員:
平成18年のワーキング資料では、
MFICU27床、NICU119床が後方ベットを入れて
必要とされるが、現状はかけ離れている。
一次体制ができコーディネーターがいても、
この整備がなければ大阪へ行かざるを得ない状況。
できるだけ早く整備をお願いしたい。
知事:
来年度の予算に入れる考えであり、
2月の当初予算に間に合うように基本計画を作りたい。
関係者に集まってもらいシステムの構築を図っていく。
○委員:
次の産婦人科医の総会に知事行かれてはどうか。
○委員:
是非来ていただきたい。
知事:
万障繰り合わせて行かせてもらう。
○委員:
コーディネーターはやはり専門の医師が望ましい。
しかし過渡的には助産師が
医師と連携するのもやむを得ないかと思う。
資料1の2の②にあるOGCSの
拠点病院とはどういう意味か。
○委員:
奈良県の窓口としての拠点と言うことです。
○委員:
大阪でも病院探すのに、ここ1年は1カ所目で25%、
2カ所目28%で、あとは3カ所以上かり、
1カ所で15分ぐらい必要。
5年前はだいたい1カ所か2カ所目で
病院が見つかっていた。
大阪でも受け皿が不足している。
後方ベットも含めて整備する必要がある。
出生1000件あたりNICU2床というのを見直し、
NICUが足りないのでもっといるということを
しっかり議論する必要がある。
知事:
病診連携の中で、病院の検査機器は
開業医も使ってもらえるシステムにならないか。
また救急患者が出診した先生の
かりつけ患者にならないかと思う。
○委員:
婦人科では超音波機器が重要だが、
県立病院ではなかなか更新できない。
使いやすい機器を是非整備していただきたい。
知事:
そのようにオープン化して使えれば
機械の投資も意味があるので、
病診連携を考える参考にしていただければと思った。
(まるで、そうじゃないと機械の投資には意味がない。
金は出さないよ、って言っているように聞こえるのは
気のせいでしょうか。)
○委員:
現実に我々は多くのハイリスク患者を診ているが、
他科とも連携して母体胎児を受け入れているので
産婦人科だけではない改善を要望したい。
知事:
開業医が大学へいってチームに入るという
連携はとれないのかなと思う。
○委員:
セミオープンシステムというのがある。
医療資源の有効活用の手法だが、
送る側と送られる側のコミュニケーションの問題などで
なかなか普及しない。
知事:
時間もせまっていきたのでまとめたいが、
最大課題の一次救急体制の整備は
作業部会で検討とするとしてよろしいですか。
次回はその進捗と、報告書のフレームについて議論したい。
報告書への意見はまたメールなどで言って下さい。
○委員:
基本構想作成はまた別のところでの議論か。
知事:
はい。
○委員:
資料3Pにある救急搬送の
現場30分以上の件数が奈良県は特に多い。
消防の対応も含めて検討する必要があるのではないか。
(この消防長なら、きっと消防の対応にも
問題があるような気はしますよね、きっと。)
妊婦検診について、
市町村の公費負担の奈良県の状況はどうか。
産婦人科医師の苦労も分かるが、
是非とも協力お願いしたい。
知事:
救急隊が現場で30分以上かることが多いのは課題。
妊婦検診について、市町村に5回分の
交付税措置あることについては議論していたが、
この会議に市町村がいないので遠慮した。
次回には市町村の実施状況の資料を出す。
○委員:
交付税を他事業へ回している場合もある。
県から市町村に働きかけて、
妊婦検診を受けていただけるようしてほしい。
知事:
未受診妊婦解消の大事な要素なので
次回に整理して提示したい。
それでは、今日は有り難うございました。
希望を持って次回の会議に挑めると思う。
また、記者会見でもそのように報告させていただきます。
(どのように報告したのか、非常に興味がありますね。
なんか、全然あさっての事を言ってたりしてw)
って事で。
奈良のいまいちな会議が終わったようです。
結局、何の解決にもならなさそうですねー。
知事がこんなんじゃあ、医療も崩壊するよね。
もっと詳しく知りたい人は、これを読んでね!
→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹 (著)
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