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医療崩壊を進めている原因の一つに。
「一部の患者のモラル低下。」
っていう事があるんですよね、残念ながら。
そして、そういった「一部の患者」のせいで、
「本当に治療が必要な重症患者」が素早く、
適切な治療が受けられない。
そして、彼らのせいで、助けられたかもしれない
尊い命が失われている。
そういう現状があるんですよ。
残念ながら。
そういった残念な事が、少しでも解消できるかもしれない、
新たな試みが東京で始まりましたね。
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軽症者の救急車搬送お断り、
東京消防庁が来月から試験運用
119番通報の急増に対応するため、
東京消防庁は来月1日から、救急隊員が現場で救急搬送の
必要のない患者を選別する「トリアージ(患者の選択)」制度を
全国で初めて試験運用する。
社会の高齢化もあり、搬送の遅れが重大な結果を招くケースが
増えていることから、軽度の患者や救急車を
タクシー代わりにしようとする通報者には民間搬送の利用を求める。
これによって年間約5000件の搬送が不要となる見込みで、
同庁は、通報から平均7分30秒かかっている
救急車の到着時間の短縮につなげたいとしている。
東京消防庁によると、都内(東久留米市、稲城市、島しょ部を除く)
の救急車の出動件数は、1995年の44万8450件から、
2005年には69万9971件に急増。
これに伴い、救急車が到着するまでの平均時間も、
95年の6分18秒から05年には7分30秒と、
1分12秒も遅くなった。
『読売新聞:2007年5月23日 』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000005-yom-soci
この運用を行って最も得をするのは、
「本当の重症患者」です。
この記事にも書いてありますけど。
>救急車が到着するまでの平均時間も、95年の6分18秒から
05年には7分30秒と、1分12秒も遅くなった。
って事ですから。
救急車が着くのが、一分早ければ助かった。
という人が、仮にいたとしたら。
10年前なら助かったけど。
残念ながら、今はタクシー代わりに救急車を使う輩
のせいで、助からないって事ですよ。
実際、一分早ければ助かったかもしれない患者が、
何人も命を落としているのでしょう。
東京で、軽症患者を救急車が運ばなくなれば、
そういう患者を1人でも2人でも救える可能性がある。
そういった意味で、画期的な試みだと思います。
そして、医者側からみたら、この運用には、
もう一つメリットがあります。
以前から、医師の過労が医療崩壊の一因。
という事をこのブログでも書いていますけど。
医者が過労になっている原因の一つに、
医師の時間外労働っていうのがあるんですよ。
時間外でも、患者や病気は待ってくれないので。
重症患者、命に関わる患者が夜中や明け方でも、
病院に来る、って事自体はやむを得ないんですよ。
当然、それを否定する気はありません。
困るのは、病院をコンビニのように「24時間営業」
だと思って、軽症でも気軽にかかる患者なんですよ。
そういう輩が増えているので、医師の時間外労働が
増えて、過労につながっている。
という面がありますから。
軽症患者で、救急車ならタクシー代わりで便利。
しかも「ただ」なので、病院に行こうか。
って思っていた患者が。
この制度ができて、夜にタクシー呼んだら、
金かかるかし。
たいした病気じゃないなら、
じゃあ、今日は病院に行くの止めようか。
っていう患者が減ってくれれば良いな、
と思っています。
後、ちょっと気になった点が一つ。
>年間約5000件の搬送が不要となる見込み
>救急車の出動件数は2005年には69万9971件
えーっと。
69万9971件のうちの5000件って事は。
1%以下ですか、減るの。
完全に私の印象なのですが。
時間外に来る患者の中で、約8割は、
緊急性を要さない患者だと思います。
救急車以外で来る患者に関しては、
9割近くが、緊急性がない患者。
という印象を持っています。
私、今までに、当直を含めたら数十箇所の病院で
働いていますけど。
ほとんど、どの病院でも割合は変わりません。
救急車に関しては、かなり意見が分かれると思いますが。
半分以上は、緊急性がない患者って印象があります。
重症患者はだいたい、2~4割くらいでしょうかね。
かなり割り引いても。
まあ、医者が診て緊急性がない、って判断できるだけで。
救急隊が判断できるレベルは、また違うので
なんとも言えないとは思いますが。
でも、誰がどう考えたって軽症だろう。
って患者は、救急車で来る患者の1割くらいは
いると思うんですけどねー。
この試算では1%以下なんですが。
東京全部でやるんじゃないんですかねー。
この試み。
そこ、ちょっと疑問に思いました。
緊急性のある病気のうちの一つ、肺梗塞。
別名「エコノミークラス症候群」に関しては、これを読んでね!
→ 「気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!」
救急車で運ばれる、病院の代表格。
大学病院について知りたい人は、こちらからね!
「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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コメント
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ところで、先日十数年振りに入院を経験しました。かつてと違ってドクター達の激務環境に思わず患者の私が「大丈夫ですか?」と聞いてしまいました。あるドクターは3日間位続けて朝昼夜と病棟で顔を見ましたし・・・、一体、いつ寝ているのかと、本当に心配してしまいました。
ブログを拝見して、その理由がいくらか理解できるようになりましたが、日本の医療がこの先どうなっていくのか心配でなりません。
いつもブログを拝読させていただいております。
イギリスでは、救急車は呼んでも来ない、という話を聞いたことがあります。
また、ちょっと信じられない話ですが、「先月は救急車の担当が時間外で働きすぎたから、休暇を取らせるために来月はまる一晩救急車の出動は休み、要請があれば隣の地区から救急車が来ます」というのがロンドンの中心部であったそうです(ニュースソースは失念しましたが)。
腹痛がある、今から救急車で行くので、Dr.Zの診察を受けたい、との電話。
「今日はZは不在にしておりますが」と言うと
「じゃ、明日救急車で行きます」。
そうですか。
中国の話は知りませんでした。
入院患者には、良く言われますねー。
先生、いつ帰ってるんですか、って。
看護師とかにもですけど。
やはり、なんらかのアクセス制限が必要だと思いますね。
とりあえず、有料化するのが手っ取り早いと思います。
やはり、アメリカは有料ですか。
日本も早く有料化すべきだと思います。
やっぱり、そうですよね。
お金かかるなら、来ない、って人も多いですから。
イギリスは、医療崩壊先進国ですからね。
日本も、医者や看護師など、医療従事者が大変、ってだけでは変わらないのでしょうね。
自分たちの身にふりかからないと。
救急車をなんだと思ってるんでしょうか、その人。
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