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6/28,日本の医師不足に関して、厚生労働省の見通しが書かれた記事が出ましたね。
いくつか問題点があるように思ったので、まずはその記事を見て下さい。
医師の不足や偏在の解消に向けて、厚生労働省は28日、「医師の需給に関する検討会」に報告書案を示した。
病院などに勤務する医師の超過勤務を是正するには、最大で約5万6000人の医師が必要になると推計。
同省の04年調査によると、病院や診療所で働く医師の数は約26万8000人。
医師の全体数は毎年約4000人ずつ増えているが、医療現場での医師不足は深刻化しており、同省研究班の05年調査でも勤務医の勤務時間は週平均63.3時間に達する。
報告書案では、すべての勤務医の勤務時間を仮に週48時間まで減らすためには、どれだけの医師数が必要かを推計。
病院にいる時間を「勤務時間」とみた場合、必要となる医師数は約32万4000人で、04年調査時と比べ約5万6000人不足。
勤務時間を診療や会議などの時間に限定したとしても、約27万7000人の医師が必要となり、約9000人足りないとした。
ただ、将来推計では、病院や診療所で働く医師数は、2015年に約28万5000人、25年に約31万人、35年に約32万1000人と順調に増加すると推定され、同省は「全体では必要な医師数は供給される」と結論づけた。
「goo ニュース 2006年 6月28日 (水) 23:16」
この厚生労働省の見通しというか、希望的観測なんですが。
まず、前提となる点にいくつか問題となる点があると思います。
あくまで、私個人の意見で、新聞やネット以外に裏情報を持っている訳ではないんですけどね。
私が記事を読んで、思った事を書いてみますね!
1,調査の信憑性
>同省研究班の05年調査でも勤務医の勤務時間は週平均63.3時間に達する。
この調査かどうかわかんないですけど、去年私の所にもアンケート用紙が来ました。
私は、その週は100時間位働いていたのですが、さすがに労働基準法の問題とかもあるだろうし、本当の事は書けないなーと思って、週40時間労働って書いてしまいました。
以外と小心者なんですよ(笑)
周りの医者も、そこまで働いてはいないかもしれませんが、殆どの医師は、本当の事書いたらまずいだろう、と言って、本来働いている時間よりも、大幅に少ない時間を書いていました。
という事は、アンケートでは、本当に働いている時間よりも少なめに書いている医者が、世の中にも結構たくさんいるんじゃないかなーって言う事です。
まあ、あくまで私の周りだけ少なめに書いていて、他の人たちは正確に書いているかもしれませんから、なんとも言えないんですけどね。
私の感覚では、勤務時間週63.3時間以下の医者は2~3割位じゃないですかね。
まあ、私の周りの医者しか知りませんけどね。
みんな勤務医だし。
私が所属する医局の循環器内科に関しては、勤務時間が週平均63.3時間以下の医者は100人中2,3人位じゃないですかね。
私が知っている循環器内科医は院長、副院長クラスでも、それ以上働いていますね。
ま、あくまで私の周りの医師に限ってですけどね。
2,労働基準法の勤務時間の問題
まあ、百歩譲ってアンケートか調査の精度が確かだとしましょうか。
それでも、日本の労働基準法では、労働者は週40時間労働って決まっているんです。
特殊な職業などで、44時間ってものもありますけどね。
>すべての勤務医の勤務時間を仮に週48時間まで減らすためには、どれだけの医師数が必要かを推計。
って、前提となる労働時間が、すでに労働基準法違反なんですが。
日本の医者は、最も残業をしている職業と言われています。
残業そのものの時間も、サービス残業の時間も恐らく一番か、もしくは上から何番目かでしょう。
で、世界中で恐らく日本が一番、残業やサービス残業の多い国でしょう。
と言うことは、日本の医者は、世界一残業、サービス残業をしている職業と言っても過言ではないと思います。
その医者の労働時間の前提となる時間を、最初の基準になる段階から、20%も増やしているんです、なぜか。
全く根拠はわかりませんが。
最初の前提となる時間を労働基準法に違反した時間にして、40時間から20%も水増しした週48時間労働を無理矢理基準にして。
更に、少なめのアンケート結果を基にしても、現時点で医者は、約5万6000人不足って事ですね、少なくとも。
しかも、これは都会に医者が多くいて地方には少ないという、医師の偏在化は全く考慮せず、全ての医者が全国平等に年齢も関係なく、全く均等に仕事をしているって前提ですね。
各科毎の仕事量の違いについても、もちろん考慮していないでしょう。
私がこのブログを通して、最も皆さんに伝えたい事のうちの一つが、
「医者だって、人間なんだ。
人間だから、間違う事もあれば、疲れる事もある。」
そういう事です。
当然、なんの注意もしないで、間違いを繰り返したり、やってはいけないことを、周りの注意も無視してやる医者を擁護するつもりはありません。
しかし、人間ですから、間違える事もあるんです。
しかも、過労や睡眠不足になれば、間違ったり医療ミスをする確率は、絶対に高くなるんですよ、人間ですから。
だからこそ、医者の過労を減らすようなシステムを作る必要があると言っているんです。
いままでは、医者の「善意」でやっていたんですが、それも限界に近づきつつありますから。
そして、もう一つ
「医者を都合の良い時だけ特別扱いするな。」
って事です。
医者は自分で医学部に入って、医者になったんだから、大変で当たり前。
患者の命を救うのが仕事なんだから、その為に医者の体がどうなろうが知ったこっちゃない。
というか、医者の体の事なんか、最初から考えた事もない。
どんなに沢山働いて、睡眠不足になっても、絶対にミスや間違いをしてはいけない。
結果がちょっとでも、都合の悪い事になると、医者は訴訟を起こされて悪者。
そういった間違った考えを、国もマスコミも世間に流して、その結果多くの国民が、それを信じてしまっている。
そういう現状があるんではないかと思います。
だからこそ、こういう見通しとか、前提となる根拠はきちんとしたものを使って、客観的に判断するべきだと思うんですよ。
医者だから労働基準法は関係なく、週48時間労働を前提とするってのは、あきらかに間違った特別扱いだと思います。
ちょっと最後の方は、本題と違う話になってしまったんですが。
他にも将来の見通しの甘さに関しても問題があるんですが、長くなってしまったので続きは次回って事にしますね!
厚生労働省だけでなく、大学病院にも興味がある。
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