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循環器内科医の仕事、外来編1

Dr. I / 2006.06.19 23:59 / 推薦数 : 0

病気になって病院に行けば、必ず医者に診察してもらうわけなんですが。
一般の人は医者ってどんな仕事をしているのか、どういう事を考えているかわからないと思います。
そう思ったので、今日は循環器内科医の外来の仕事を、ざっと紹介します。
もちろん、私個人の場合ですから、同じ循環器内科医でも全然違う事を考えたり、している人もいるでしょうから、あくまでも私の場合という一例です。

まず、患者さんの名前をフルネームで呼びます。
これは患者の取り違えをなくす為です。

医療事故とか、医療ミスとか最近は特にうるさいですからね。

ま、昔からやってますが、最近は意識してやってますね。
そして診察室に患者さんを入れます。

ここで入ってくる時に、病気に特徴的な歩き方(パーキンソン病等)がないか、麻痺がないか、患者さんの表情がどうかとかも、一応チェックします。
で、患者さんの診察をする訳ですが。

その前にカルテを診ます。
自分がずっと診ている患者なら、この患者がどういう病気でどんな薬を飲んでいるか、とかどんな検査が必要か、等だいたいはわかるんですが。
それでも必ず確認します。

私のような中堅クラスの医者だと毎年、もしくは2~3年に一度、短いときは数ヶ月に一度病院を替わるんです。
まあ、その科や地方、病院にもよりますけどね。
だから、ずーっと診ている患者ってのは、基本的にはいません。
今のところですけどね。

だから、患者を診る前にカルテを読むってのは、必須事項です。
患者がどんな病気か、今までどんな治療をしているかわからなかったら、診療はできないですから。

で、カルテの前の方のページを見るわけですが。

私も含め、医者は字が汚い人が多いです。
というか、カルテに書く字はほとんどの人が汚いです。
なんでかっていうと、これから書きますが、外来中は特に時間がないから、急いで書くからです。
まあ、ゆっくり書いてもきれいではないんですが、一応手紙とか相手に読んでもらうっていうのが前提の文章は、なるべくきれいに書く様に心がけているんですけどね、私は。

つい最近医者が交代して、その前の医師が几帳面な先生だと、結構細かく引き継ぎを書いてくれるのでそれを見ればわかるので、そういう場合は良いのですが。

問題になるのは、
1,前の先生がいい加減で、書いていない。
2,前の医者は数ヶ月しかいないから、本人もあんまりわかっていなくて、書いていない。
3,書いてあるけど、字が汚くて読めない。

3,に関しては、全然病気と関係ない事が書いてあればきっと読めないんでしょうけど、処方されている薬とか検査とかを見れば、だいたい予想はつきます。

たいてい書いてることは、
高血圧とか、糖尿病、心筋梗塞等の病名
安定しているとか、ちょっとコントロール悪いから注意が必要とか、今度悪くなったらすぐ入院が必要、等の注意点
心エコーやCTを半年に一回とか、ペースメーカーのチェックや心臓カテーテル検査の確認造影はいつ頃、などの検査の事

の3つくらいですから。
病名も検査も自分の専門の科の事がほとんどですし、薬や検査の値を見れば、予想するのは難しくないですから。

あと、この患者さんはどういう訴えが多い、とか家が遠いからバスで通うから何時頃が良いとか。

出稼ぎとか旅行に行くから長期処方してくれとか。
問題のある患者さんは、問題が起きそうになったら偉い先生に任せろ、とかですかね。
あんまりいないですけどね。
むしろ、そういうのは看護師の方が詳しいのかもしれませんね。

で、1,2の書いていない場合は、どうするかっていうと、書いているところまでさかのぼるんですよ。
何年か前の引き継ぎまでね。
何年かのうちに、1人くらいはしっかりした医者が書いてますから、普通は。
それも書いてなかったら、他科受診や他の病院への依頼の手紙を探します。

他科や他の病院に紹介する時は、この患者さんはどういう病気でどういう治療をしている患者さんですって普通は書いて紹介しますから、それを見ればだいたいはわかります。
細かい注意点とか専門的な心機能がどの位とかは書いてない事が多いですけどね。

それもなかったらどうするかっていうと、汚い字のカルテを読むしかないんですよ。
そして処方や検査の値を見て類推する。
そして、何気なく患者本人や家族に聞く。

これしかないですね。
すごく長い患者なら看護師が知ってることもありますが、そんなに長かったら普通は一回くらい引き継ぎや手紙がありますからね。

で、この患者がどんな病気か、どんな治療をしているか、注意点は何か、等がわかったら具体的に検査の値はどうなのか、いつ検査したのか、等を見てそれから患者を診察します。

 

うーん、まだ患者の診察に入ってないのにこんなに長くなってしまったので、続きは今度にしますね。

生活習慣病に興味がある、とか他の病気についても知りたいって思ったあなた。

 

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