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医療事故にどう向き合う3

Dr. I / 2006.06.30 20:44 / 推薦数 : 1

「医療事故にどう向き合うか1」

「医療事故にどう向き合うか2」の続きです。
こちらを読んでいない方は、まずこちらを読んで下さい。

この記事を書いた後、たくさんのコメントを頂きました。
ほとんどの方が私の意見に同意して頂いた、好意的な意見でした。

しかし、世の中の多くの人はむしろ違う考えの様な気がします。
私や医者に敵対しているというわけではなく、少ない情報からしか判断できないのであれば、ある程度はやむを得ない面もあるとは思うのですが。
マスコミの情報が少ないのが偶然なのか、意図的に医者に都合の悪い情報しか流していないから少ないのかは、私にはわかりませんけど。

ここで、いくつかの質問を頂いたので、素朴な疑問に対して答えていきたいと思います。
多分同じ様な事を考えた方もいると思うので。

もっとも私は産婦人科医ではなく、ただの循環器内科医なので産婦人科の手術や手技など、技術的な事に関する事はお答えできません。

技術的とか、専門的な事なんかは、こちらのブログで詳しく書いてありますので、よかったら見てみて下さい。

ある産婦人科医のひとりごと

こちらに、たくさんこの件について書いたブログなどがありますから、興味があったらこちらも見て下さいね。

ふか、もけ産婦人科医リンク集 

福島県産科医師不当逮捕に対し陳情書を提出するホームページ、リンク 

質問

>人が少ないのに一生懸命やって、
この部分には問題があるんじゃないでしょうか?
この段階で「手遅れです」とか「うちでは無理です」とお断りするべきじゃないでしょうか?
それでも患者側からは「ダメでもいいですから、何とかやってみてください!」と言われるはずです。その同意の元に行うべきじゃないでしょうか?

私の答え

ちょっと専門的になるんですけどね、今回の件で問題になるのは。
癒着胎盤っていうのは、事前に予測できないって事なんですよ。
胎盤がはがれない時点で疑いますが、結局は手術して、お腹を開けてみないとわからないんです。
で、頻度も何千人に一人とか一万人に一人って頻度なのです。
最初からわかっていて一人では手に負えないのに、他の病院に送らずに、一人で無理をして失敗したのであれば、これは医師にも問題はあると思います。

質問
医者の経験不足じゃないんでしょうか?

 私の答え

単純計算で、年200人のお産を取り上げる中堅病院だと、一万人に一人の症例を診るのは50年に一人になりますよね、平均して。
平均だから50年産婦人科医をやっていて、診たことない人もいるって事になりますよね。
産婦人科医のキャリア50年以上じゃないとお産を取り上げたらいけないってのは、さすがに現実的ではないような気がします。

この産婦人科医医者たしか9年くらいやっていて、お産も年200例位取り上げて、専門医も持っているんですよ。
それで、経験不足ではないってのが、医者達の立場なんです。
50年キャリア積まないとだめですか?

今回マスコミが問題にしているのは、2点だと思います。
経験不足ってのと、胎盤をハサミの様な器具を使ってはがしたって事です。

経験に関しては上に上げたとおりです。

胎盤のはがし方ってのも、手術の状況を知らないで言うのもあれなんですけどね。
癒着胎盤だから、くっついてるんですよ、胎盤が。

産婦人科医でない私が言っても、正しいかはわかんないんですけどね。

まあ、例えると「のり」でにくっついているとしますかね。
まず、そおっとではがしますよね、普通は。
それではがれれば、まあ良いんですよ。
で、はがれなかったら、定規の裏側を使ってそーっとはがしませんかね。
まあ、定規じゃなくても良いんですけど。
ハサミで雑に「ばーっ」と切って「どーっ」と血が出て何もしなかったなら、医療ミスですよね、明らかに。

でも、最初にそーっとではがそうとして、駄目だったからハサミの裏側をつかってそーっとはがそうとした。
それでも血が出て不幸なことに患者さんが亡くなった。
それでも事故じゃなくて、ミスでしょうか。
のように平らじゃないんですよ、人間の体は。
きっとはがすの難しいと思うんですよね。

手術場でどういう状況だったかわからないんですが、少なくとも、どっちの状況かわからないのに、医療ミスだ、逮捕だってのは不当じゃないかって言っているんです。
状況が明らかで、明らかにミスというのであれば、そんなに騒いでいないつもりですよ、私は。

少なくとも、手術の時の状況を客観的に分析した放送をする、とかそういう事が必要ではないかっていうのが、私の意見です。

その結果やはり医療ミスというのであれば、それ以上私は言うつもりはありません。

あ、前のブログの記事もそうですが、特定の番組とかプロデューサーを批判している訳ではありませんからね。

あくまでも一般論ですから。

質問

>警察が医療行為に対して、確証がなく逮捕するでしょうか?
恐らく、「ハサミの様な器具を使ってはがす」という行為が行ってはならない行為だったってことじゃないでしょうか?

私の答え

こういう考え方は、私はしないようにしています。
それを言うと、NHKが放送してるんだから正しいとか。
~新聞だから正しい、ということにつながるので。

それを言ってしまったら、専門的な知識を持った産婦人科医99%以上が今回の件は医療ミスではない、と言っているのですから、医療ミスではないって結論になってしまいませんか。

私はどっちの方向にも偏らずに、中立で一応見ようと思っています。
医者なので、医者側って見方もあるんでしょうが、極力そうならないような見方をしているつもりです。

産婦人科医の先生もこちらのブログを見に来て頂いておりますので、何か技術的な点とか、例えが悪いとかありましたら、ご意見頂けるとありがたいです。

よろしくお願いします。

糖尿病に興味があるってあなた。

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日本一わかりやすい!「糖尿病」

 

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医療事故にどう向き合う2

Dr. I / 2006.06.27 01:15 / 推薦数 : 4

「医療事故にどう向き合うか1」の続きです。
こちらを読んでいない方は、まずこちらを読んで下さい。

6/22、19:30からNHKのクローズアップ現代「医療事故にどう向き合うか」でこのブログ
やぶ医師のつぶやき」~健康、病気なし、医者いらずをめざして

が放送される予定だったのですが、中止になったので、この放送の感想の続きです。

番組の真ん中~後半の部分は良かったが、放送の前半のコメンテーターの話
「訴えられることが怖くてリスクのある医療をしないと言うことは、医師としての責任を放棄していませんか」
が偏った見方だ、という感想でした。

で、その後にコメントした、もう1人の右側の人。
NHKの解説員らしいですが。

医者病院が情報を隠すから、民事では無理だから刑事事件になった。」

というような意見を言っていたような気がします。

今回、産婦人科医の件では、全く刑事事件に相当しない事件で刑事になっているから問題だって我々医者は言っているんですよ。

彼は、一生懸命に患者の命を救おうとした。
しかも、一万人に一人しかいないような難解な症例で、十分な輸血もない病院で、しかも1人で。

で、その結果、逃亡の恐れも全くないのに、病院の中で大勢の患者さんの前で手錠をはめられて逮捕されてるんですよ、事故から一年後に。
だから問題だって言ってるんですよ、こっちは。
それをなんですか、あれ。

医者病院は悪者だから、民事じゃだめだから、刑事って。」

明らかに一方的な意見なのではないですかねー。
最初、NHKもそう思って、現場の医者の意見を入れてって思ったんでしょうけど。
そいで、私を含めて数人の医者と交渉していたみたいですけど。

医者の側の意見を直前でカットしたから、明らかに偏った報道になっていると思うんですが。
まあ、当たり前ですよね。

右、左の両方の意見があって、中立な立場の放送になるんでしょうけど。
片方の意見を削除したら、偏った意見になるっての。

天秤の両側に重りがあって釣り合っているのに、片方の重りだけとったら、傾くっての。

一体なにが言いたいのか、まったくわかりません。

少なくとも、ああいう偏見に基づいた、一方的な立場だけの放送は、現場の一医者としては許す事はできませんね、私には。

はっきり言って、あの呉の病院を除いたコメンテーターのやりとり。
一見NHKで堅い番組を装っていますが。

正直言って、「民放のくだらない医者たたきの番組」と同程度にしか見えませんでしたね、私には。


わかりやすく、今回の番組で例えましょうか。
産婦人科医の件を。
NHKのプロデューサーが、クローズアップ現代という番組を作って、

公平中立な立場で、医者の立場からも患者の立場からも考えた、立派な番組を作って、医療事故の原因について検証しよう。

という報道をしようとしました。

でも、この番組は医者からみたら、

医者病院が情報を隠す悪者だから、民事では無理だから刑事事件が必要だ。だから医者は逮捕されて当然。」

というように映った。
はっきりいって、医者を侮辱する内容です。

だから、医師会NHKという会社(特殊法人ですか、知りませんけど)ではなく、NHKのプロデューサー個人を侮辱罪で訴えた。
そして、NHKのプロデューサーが公衆の面前で手錠をはめられて逮捕されたって事ですよ。

簡単に言えば。

ま、一部の人間は「ざまーみろ」って思うかもしれませんよね。
今回のように偏った意見を流されて、被害を被った人間とか。

でも、それって正しい事ですか?
本当にそんなんで、逮捕されて良いんですか?
誰がどう考えても違いますよね。

多分そんな事があったら、マスコミは朝から晩まで、不当逮捕だってテレビや新聞を通じて報道しまくりますよ、きっと。

正直言って、今回の番組の内容には失望しました。

こんな番組に、このブログが放送されなくて良かったです。

私の偏った見方なのかもしれませんが、参考までに他の先生の意見もこちらにかいてありますので、興味のある方は見てみて下さいね。

いっちゃんの小児科奮闘膝栗毛、「げんだい」

東京日和、[無責任なのか?]医療事故にどう向き合うか

この2人の先生のブログもNHKで放送される予定だったのに、私のせいで放送中止になったのだとしたら、すいませんでした。

読者の方達で、放送を楽しみにしていた方達も、ほんとうにすいませんでした。

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医療事故にどう向き合うか1

Dr. I / 2006.06.25 22:14 / 推薦数 : 2

すいません。

一部の方はご存じだと思うんですが。

Dr. Iのもうひとつのブログ「健康、病気なし、医者いらず」「Dr. IのブログがNHKに」の記事で書いたように、6/22、19:30からNHKクローズアップ現代「医療事故にどう向き合うか」でこのブログ
「やぶ医師のつぶやき」~健康、病気なし、医者いらずをめざして
が放送される予定だったのですが。

前の日に、「誤解されるかもしれないから、やっぱやーめた」って内容のメールがNHKのプロデューサーから来て、放送中止になりました。

楽しみにしていた人、見てくれた人、本当にすいませんでした。

本当はどういう経過で中止になったかをNHKのプロデューサーからのメールを公開して、読者の方に詳細に検討して貰おうと思ったのですが。

残念ながらメール公開の許可が下りませんでした。

という事で、単に私が感じた、この放送の感想を今日は書きますね。


ちなみにこのプロデューサーが番組の感想を聞かせて欲しいって言うから、ここに書いた感想と同じ様な内容を3日前に送ったのですが、無視されています。

NHK側の言い分も含めてブログに書こうと思ったのですが、残念ながらそれは出来ませんでしたので、私の感想だけで。

まずはNHKのHPをご覧下さい。

HPからの内容に関する抜粋 http://www.nhk.or.jp/gendai/
-------------------------------------------------------

6月22日(木)放送
医療事故にどう向き合うか

医療事故がこの10年で10倍以上に急増する中、隠蔽や改ざんが相次ぎ、医療現場への不信が増大している。
こうした中、今年2月福島県で起きた医師の逮捕が全国に波紋を広げている。

リスクを伴う医療現場でどこまで医師に責任を問うべきなのか。
医師からは、「逮捕されるくらいならリスクの高い診療はしたくない」という声も上がり、市民が受ける医療サービスの低下が懸念されている。

一方、医療の閉鎖体質を変え患者に向き合おうという動きも出ている。
事故の被害者を安全対策者として病院に招き、医師の意識改革を図ったり、患者医師の仲介役を果たしてもらうなどの取り組みが始まっている。
医療者患者のあるべき関係を考える。

-------------------------------------------------------

この文章を見ると、医者の立場と患者の立場を公平中立に検討して。
というような内容に一見すると見えるのですが。
本当の番組の内容はというと、はっきりいって明らかに偏った見方に基づくものだったように私は思いました。

ちなみに、冒頭の部分は見逃してしまいましたので、コメンテーターが誰なのかとか、私にはわかりませんのであしからず。

番組の真ん中~後半の部分は、呉の病院の話でした。
これは中立な立場のリスクマネージャーを置いて、という試みでした。
その放送の仕方自体も、よくできていると思いましたし、全く私も同意見でした。
これだけで終わればすばらしい内容の放送だったと思います。

しかし、前半の司会者ともう1人のやりとり。
これによって放送そのものが、ぶちこわしになったと思いました。

一般の人にとっては耳障りの良い言葉なのかもしれませんが、少なくとも医者や、中立な立場で放送している、まっとうなマスコミ関係者(いるかどうか知りませんが)にとっては許されない、偏った見方をした報道だったように感じました。

まず、司会者が
「訴えられることが怖くてリスクのある医療をしないと言うことは、医師としての責任を放棄していませんか」
みたいな、意見を言っていました。

こういうとんでもない意見が、マスコミで何も考えずに垂れ流しにされているから、多くの国民が勘違いする事になっていると思うんですよね、私は。

今までは、「善意」で多くの医者がリスクを覚悟で、それこそ自分の命を削ってまで他人の命を救っていたんですよ。

それを、

医者は訴えられようが、何しようが医者なんだから当然。」
患者の為には馬車馬のように働くのが医者の使命だ。」

みたいな誤った意見が、一人歩きしているんですよー。

そういう間違った感覚が、マスコミを中心に国民の間で流れているので、それを少しでも正していこう。

そういう目的があって私は、ブログを書いて現場の一医師としての意見を言っているんです。

ちなみに私のブログ「医療紛争解決に中立機関を」の記事のこの部分のみ

「でも、今回の産婦人科医のケースのように、手術をして、難しい予想外の出来事が起こって、人が少ないのに一生懸命やって、その結果がうまくいかなかったらそれで逮捕されるようになったら、誰も手術なんかしなくなっちゃうんですよ。」

この部分のみを、前後の文章を入れないで、放送する予定だったようです。

この流れで私のブログのこの部分のみが流れたら、

医者が本来やるべき責任を放棄した、たんなるわがままな医者

ですからねー、私。

私の趣旨は、全く反対なんですが。
私のブログを前から読んでいる人は、ご存じだと思いますけどね。

格好つけて言えば、

マスコミの偏った見方に反発して、弱い立場ながら声を上げている、現場の一医師の悲痛な叫び」
って所ですか、私。
あ、ちょっと格好つけすぎっすかね(笑)


たしかに、あの流れでどんなコメントを入れても、どんなフォローをしようとしても、視聴者には私の意見は伝わらないでしょうね。
誤解を与える恐れ、どころか、故意に誤った方向へ誘導しようとしか思えない内容でしたから。


はっきり言って、結果的には、全く違う意見の放送で流されなくて良かったです。
そういう意味では、直前に放送しないという決断をした、NHKのプロデューサーに感謝をするべきなのかもしれませんね。

あ、まだ言いたいことあるんですが、長くなっちゃったので一回ここでで切りますね。

続きは次回って事で。

生活習慣病に興味がある、とか他の病気についても知りたいって思ったあなた。

 

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日本一わかりやすい!「糖尿病」

Dr. I / 2006.06.23 08:00 / 推薦数 : 0

Dr. I無料レポート第二弾がついに完成しましたー。
今度のは真面目に病気(生活習慣病)の話です。
その名も

日本一わかりやすい!「糖尿病」

糖尿病の事を、超わかりやすく循環器専門医Dr. Iが解説していますよ。
日本一って言うのは、まあ、自称ですけどね。
日本で二番目だろー」って言う人がいましたら、一番の本を教えて頂ければ、私それ読みますので。

まあ、中身はDr. Iメールマガジン「やぶ医師のひとりごと」の、糖尿病シリーズで書いていた物を編集して、更にパワーアップさせた物なんですけどね。
バックナンバーを非公開にしてから、「公開してくれ」って声が多かったので、いくつか付け足して、無料レポートとして出してみました。

メルマガ趣味で書いていたんですが、半年足らずで読者3000人以上になってしまいましたね。

ありがたいことです。


メルマガ「やぶ医師のひとりごと」医者看護師、そして医療系のメルマガの作者など、結構医療関係者の方で読んで頂いている方が多いんですが、その方達から評価高かったんですよー。
すごくわかりやすいって。

調子に乗って、日本一!とか書いてしまいました(笑)

是非こちらも読んでみて下さいね。

ブログでは毒吐きまくっていますけど、一応「循環器専門医」ですから。
こいうのが本職ですからね。
まー、一応なんですけど(笑)

研究してた分野はちょっと違うんですけどね。

糖尿病について知りたいって人は、こちらから。

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

日本一わかりやすい!「糖尿病」

 

ちなみに無料レポート第一弾が読みたいって人はこちら。
↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 
「大学病院のうそ」 〜現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密 

 

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B型肝炎、患者側勝訴

Dr. I / 2006.06.22 08:25 / 推薦数 : 1

6/17に最高裁で「B型肝炎訴訟」の判決がでましたね。
「Yahoo!ニュース 6/17」

最高裁は「乳幼児期に受けた集団予防接種で注射器を連続使用したことが原因」と、接種感染の因果関係を認めたうえで、に対し、5人に計2750万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。

原告(患者側)から見たら全面勝訴。
にとっては完全敗訴ですね。

このときに問題になった点が2点あります。

1,肝炎の原因が他にあるか
2,賠償請求権が消滅する除斥期間(20年間)

厚生労働省は他に肝炎の原因があるかもしれないから、が原因とは言えないってずっと逃げてきました。

で、そういう人が何十万人もいるので、赤ちゃんの時に予防接種を受けて、その後輸血とかそういうのを全然やっていなくって、丁度良いっていったら言い方悪いけど、そういう人を原告の弁護団がやっと見つけました。

札幌在住の彼、亀田谷和徳くんですか。


それで、他から感染する確率が、限りなくゼロに近い症例をやっと見つけたんですよ、弁護団は。

それでも厚生労働省は反論していました。
どんな反論かってのは、例を出すとわかりやすいかと思います。


例)殺人事件

AさんがBさんを殺したって容疑がかかりました。
AさんはBさんと知り合いで、その日に合う約束をしていて、AさんがBさんの家に入るのを目撃されています。
そして、Bさんの家の中から口論がする声も聞かれています。

で、Bさんがナイフで刺されて殺されました。
そのナイフにはAさんの指紋がついていました。
Aさんの服にはBさんと同じ血液型の血がついてました。
もちろんAさんにアリバイはありません。

はっきり言って、この例ではAさんがBさんを殺したって明白ですよね。
誰がどう見ても。
裁判になっても間違いなく有罪でしょう。

でも、確率としては、この例でも他の人が殺した可能性はあるんですよ。


>AさんはBさんと知り合いで、その日に合う約束をしていて、AさんがBさんの家に入るのを目撃されています。
そして、Bさんの家の中から口論がする声も聞かれています

これ、単に見間違いかもしれませんし。
仮に口論したとしても、それが必ずしも殺人とは限りませんし。

>そのナイフにはAさんの指紋がついていました。
>Aさんの服にはBさんと同じ血液型の血がついてました。

誰か別の人がAさんの家に勝手に入って、ナイフを持っていっ
たとか、Aさんにナイフを持たせて、わざと指紋をつけたって
事もありますからね。
服もそうですね。

>もちろんAさんにアリバイはありません。

これ、殆どの人がアリバイないんですよね。
私、一人暮らしだから、その時に家にいたって証言できる人は
いませんし、家族の証言は認められませんからね。


国、厚生労働省はAさんの例です。

他の人が俺の家に入ってきて、俺のナイフを持っていって、俺の服にも血をつけて、誰にも見つからずにBさんの家に入って殺したかもしれない。だから俺は無罪だ。

って言っているのと同じですかね。

わかりやすく言えば。
まあ、例えですけどね。

これを認めたら、AさんがBさんを殺したその現場にビデオカメラでも持っていって、カメラでAさんの顔とBさんを映して、Bさんを刺したその瞬間、刺している場面もビデオで取って、しかも鮮明に映っていない限り、誰も有罪にならないんじゃないですかね。

こういう殺人の時に、裁判でAさんを有罪にできるのは、総合的に客観的に判断してそれ以外にはあり得ないって、誰もが認めるからですね。

だから、今回の件もそれに沿った判決で妥当だと思います。


で、さすがに亀田谷和徳くんの例では、この言い訳は無理があ
るって思ったんでしょう。


それで、札幌高裁の判決を上告した時には、また別の言い訳を用意しました。
それが

2,賠償請求権が消滅する除斥期間(20年間)の起算点の問題です。

なにか問題があったんなら、ある一定の時間以内に訴訟を起こさないと無効ですよっていうのが、法律で決まってるんですよ。

で、その問題が起こった時点ってのが、起算点です。


で、はこの起算点発病の時期ではなくて、接種の時期って主張しているみたいですが。

除斥期間は20年です。


この理屈が通るんなら、極端な話をすれば、潜伏期間が20年以上の病気を感染させたらは何を感染させようが、何百万人殺そうが一切責任は問われないって事ですよね。

だって、20年以上しないと病気になったってわかんないんだから。
病気になったのは予防接種のせいだって思って訴えようと思ったら、もう時効って事ですから。

まあ、に限らないんですけどね。

多分他の人が同じ主張をしたら、絶対反論しますよね、は。


だから、これも妥当だと思います。
おそらく日本国民の99%はそう思っていると思います。
こんな当たり前の結論が出るのに17年もかかって、非常に残念です。

いつの時代になっても厚生労働省や国は、自分の責任を認めないんでしょうね。
情けないことです。

今日C型肝炎でも、一部の責任を認めるって判決が大阪地裁で出たみたいですけど。

また、言い訳して逃げるんでしょうね、は。

今度は、どんないい訳を用意してるんでしょうかね。
また、できればブログで書いてみたいと思います。

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中国での臓器移植

Dr. I / 2006.06.20 23:59 / 推薦数 : 0

臓器移植の記事でも書いたけど。
中国臓器移植の現状はひどいねー。

中国では肝臓腎臓移植が年九千例になって世界二位の規模になったみたいなんですけど。

ドナー(臓器を提供する人)の大半は死刑囚です。
法律で臓器が摘出できるのは


1,遺体を引き取る家族がいない。
2,死刑囚が同意した。
3,家族が同意した。
いずれかの場合ってなってますからね。
全部じゃなくっていずれかですよ。

最近政府が医療機関へ「臓器移植死刑囚本人の同意がないとダメ」って通達をだしたみたいですけど。
あくまで通達ですからね。
法律ではオーケーなら金儲けしたい人達はやりますよね。

死刑囚を家族が引き取ろうとしたら、目ん玉がくり抜かれていて、腎臓もなかったって事もあるようです。
ひどいですねー。

臓器を提供すると、刑務所にも何十万円か入るような仕組みになってるし、病院医者仲介者も儲かるし、は外貨が稼げるからね。

口ではやらないようにって言っても、本音ではどんどんやって下さいって中国政府は思ってますよ、きっと。

 

モラルってものはないんですかね。

医者だけでなく、他の人達も。

中国って近いようだけど、遠い国なんですかねー。

海外だと、やっぱり考え方が全然違うんですかねー。

行政の問題とかもあるんでしょうけど。

でも、やって貰う本人にとっては、それが一番の幸せで、日本で待っていても何年待たされるかわからない現状なんで、難しい問題なんですけどね。

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循環器内科医の仕事、外来編1

Dr. I / 2006.06.19 23:59 / 推薦数 : 0

病気になって病院に行けば、必ず医者に診察してもらうわけなんですが。
一般の人は医者ってどんな仕事をしているのか、どういう事を考えているかわからないと思います。
そう思ったので、今日は循環器内科医の外来の仕事を、ざっと紹介します。
もちろん、私個人の場合ですから、同じ循環器内科医でも全然違う事を考えたり、している人もいるでしょうから、あくまでも私の場合という一例です。

まず、患者さんの名前をフルネームで呼びます。
これは患者の取り違えをなくす為です。

医療事故とか、医療ミスとか最近は特にうるさいですからね。

ま、昔からやってますが、最近は意識してやってますね。
そして診察室に患者さんを入れます。

ここで入ってくる時に、病気に特徴的な歩き方(パーキンソン病等)がないか、麻痺がないか、患者さんの表情がどうかとかも、一応チェックします。
で、患者さんの診察をする訳ですが。

その前にカルテを診ます。
自分がずっと診ている患者なら、この患者がどういう病気でどんな薬を飲んでいるか、とかどんな検査が必要か、等だいたいはわかるんですが。
それでも必ず確認します。

私のような中堅クラスの医者だと毎年、もしくは2~3年に一度、短いときは数ヶ月に一度病院を替わるんです。
まあ、その科や地方、病院にもよりますけどね。
だから、ずーっと診ている患者ってのは、基本的にはいません。
今のところですけどね。

だから、患者を診る前にカルテを読むってのは、必須事項です。
患者がどんな病気か、今までどんな治療をしているかわからなかったら、診療はできないですから。

で、カルテの前の方のページを見るわけですが。

私も含め、医者は字が汚い人が多いです。
というか、カルテに書く字はほとんどの人が汚いです。
なんでかっていうと、これから書きますが、外来中は特に時間がないから、急いで書くからです。
まあ、ゆっくり書いてもきれいではないんですが、一応手紙とか相手に読んでもらうっていうのが前提の文章は、なるべくきれいに書く様に心がけているんですけどね、私は。

つい最近医者が交代して、その前の医師が几帳面な先生だと、結構細かく引き継ぎを書いてくれるのでそれを見ればわかるので、そういう場合は良いのですが。

問題になるのは、
1,前の先生がいい加減で、書いていない。
2,前の医者は数ヶ月しかいないから、本人もあんまりわかっていなくて、書いていない。
3,書いてあるけど、字が汚くて読めない。

3,に関しては、全然病気と関係ない事が書いてあればきっと読めないんでしょうけど、処方されている薬とか検査とかを見れば、だいたい予想はつきます。

たいてい書いてることは、
高血圧とか、糖尿病、心筋梗塞等の病名
安定しているとか、ちょっとコントロール悪いから注意が必要とか、今度悪くなったらすぐ入院が必要、等の注意点
心エコーやCTを半年に一回とか、ペースメーカーのチェックや心臓カテーテル検査の確認造影はいつ頃、などの検査の事

の3つくらいですから。
病名も検査も自分の専門の科の事がほとんどですし、薬や検査の値を見れば、予想するのは難しくないですから。

あと、この患者さんはどういう訴えが多い、とか家が遠いからバスで通うから何時頃が良いとか。

出稼ぎとか旅行に行くから長期処方してくれとか。
問題のある患者さんは、問題が起きそうになったら偉い先生に任せろ、とかですかね。
あんまりいないですけどね。
むしろ、そういうのは看護師の方が詳しいのかもしれませんね。

で、1,2の書いていない場合は、どうするかっていうと、書いているところまでさかのぼるんですよ。
何年か前の引き継ぎまでね。
何年かのうちに、1人くらいはしっかりした医者が書いてますから、普通は。
それも書いてなかったら、他科受診や他の病院への依頼の手紙を探します。

他科や他の病院に紹介する時は、この患者さんはどういう病気でどういう治療をしている患者さんですって普通は書いて紹介しますから、それを見ればだいたいはわかります。
細かい注意点とか専門的な心機能がどの位とかは書いてない事が多いですけどね。

それもなかったらどうするかっていうと、汚い字のカルテを読むしかないんですよ。
そして処方や検査の値を見て類推する。
そして、何気なく患者本人や家族に聞く。

これしかないですね。
すごく長い患者なら看護師が知ってることもありますが、そんなに長かったら普通は一回くらい引き継ぎや手紙がありますからね。

で、この患者がどんな病気か、どんな治療をしているか、注意点は何か、等がわかったら具体的に検査の値はどうなのか、いつ検査したのか、等を見てそれから患者を診察します。

 

うーん、まだ患者の診察に入ってないのにこんなに長くなってしまったので、続きは今度にしますね。

生活習慣病に興味がある、とか他の病気についても知りたいって思ったあなた。

 

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Dr. Iが半年位前に書いた無料レポート

「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密 

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http://1muryoureport.com/?2541

 


が、な、なんとー。

無料レポートランキングの健康部門で1位になっていました。

わーい、わーい。

なんか最近、宣伝ばっかになってていません。
でも、こんな事滅多にないんで、書かせて下さい。

正直、ちょっと意外でした。

このブログ「やぶ医師のつぶやき」~健康、病気なし、医者いらずを目指して、が新聞に載ったり、
メールマガジン「やぶ医師のひとりごと」が日本一のメルマガで紹介されたりして、たくさんの人に見て頂いているようだとは思っていたんですが。

無料レポートに関しては、最近全く相互紹介もしていなかったし、なんの宣伝もしていなかったので。

ラッキーでした。
あくまで瞬間風速だと思うので、これからもっと多くの人に読んでもらいたいです。


ちなみに、こんな感じの内容です。

大学病院だから安心だ。
大学病院は手術が一番上手だ。
大学病院は最高の医療を提供しているはずだ。

皆さんそう思っていませんか。

これを読めば、「大学病院だから大丈夫。」という大学病院神話は崩れるかも、、、、、。

医師ならば当然知っているが、今まで皆が口をつぐんできたタブーを、現役医師Dr. Iがこっそり教えます。

このレポートに書いてあることは、ショッキングですが事実です。

「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密

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 もちろん、どっちも無料です。

易しいを読む感覚で、読んでみてはいかがでしょうか。

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研修医のシステム2

Dr. I / 2006.06.17 22:58 / 推薦数 : 1

「研修医のシステム」の記事に対して貴重な意見を頂きました。
他の方にも私の文章を読んで、誤解を与えてしまったかもしれません。


コメントの返事としては、異常に長くなってしまったので、ブログの本文に書きかせて頂きます。

「コメント」

>例えば、トヨタに新入社員が入りました。
>新入社員を全員オールマイティーな社員にするために、3ヶ月は工場で車を作らせて、3ヶ月は営業、3ヶ月は経理という風に、いろんな部署を全員2年間回らせる事にしたって事です。

私の会社(製造業)ではやってました。営業1ヶ月、開発1ヶ月、工場2ヶ月といった感じです。
もちろん各部署で一人前になれるはずはないですが、異文化交流という点では意味がありましたよ。同じ会社でも、各部署であまりに文化が違うので驚きました。

そうですか、民間企業でもそういうのをやっている会社がありましたか。
それは知りませんでした。
私の勉強不足でした。

私が言いたいのは、「異文化交流」とか、「他の視点を持つ」って言う意味でも駄目だって事ではないんですよ。
実は私の時代でも、他科研修ってのがあって、自分の専門の科以外の科に2,3ヶ月研修に行っていました。

ずーっと最初から最後まで、自分の所の世界しか知らないより、他の世界を若いうちに知っておくって事は、大事だと思うので、そう言う意味では全てを否定する気はないんですよ。

でも、問題なのは厚生労働省は、数ヶ月他の科を廻ったら、「なんでもできる医者」ができるって思ってこのシステムを作ったって事なんですよ。

それと、会社の場合は就職活動をして初めて知った、とかテレビや雑誌で見た事があるってだけで、実際に入社してみないと、この会社が実際に何をやっているかわからないって事も多いですよね。
そういう意味では現場見学するって事は一定の意味はあると思います。

医者の場合は、全員6年制の医学部を出て、実習もしているんですよ。
医学部生の時は、医師免許を持っていませんから、実際の医療行為自体はできないんですけどね。
でも見学や、カルテとか検査とかを見る、他の医者の意見を聞いたり、自分で考える。
って所まではできるんですよね。
患者と話をしたり、コミュニケーションを取ったりとかね。

だから、「他の科がどういう事をやっているか」を知る、とか「他の科はどんな検査、どんな治療をやっているのか」を知るとか「他の科の患者とコミュニケーションを取る」とかだったら、学生時代の実習をもっと強化するとか、方法があると思うんですよね。

どうせ数ヶ月しかいないんだから、その科でしかできない専門的な検査や治療の技術を習得する事は不可能ですから。

なんでも診られる医者(プライマリー医)を育てるというのは、前回も書きましたけど、あくまでも机上の空論なんですよ。

現場を知らない人間がシステムを作ると、こういう事が起こって、実際に現場では大きな弊害が出ているって事です。

 

私は現場一医者ですので、他の事はあまり知りませんので、いろんな意見を言って頂けると、本当に勉強になります。
今後とも反対意見を含め、いろんな意見を待っていますので、よろしくお願い致します。

最近研修医のシステムが変わり、大学病院が医者を引き上げて、地方の病院に医者がいなくなったなんて、ニュース等でやってますよね。

その大学病院って一体どんな所なんだろうって思った方。

そんな方は、Dr. Iが書いた無料レポート、こちらをどうぞ 。

「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密 

   

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某研修医の一日、水曜日編

Dr. I / 2006.06.14 01:40 / 推薦数 : 0

某研修医の一日、あくまでフィクションです。

某水曜日

水曜日は心臓カテーテル検査の日です。

カテーテルっていうのは、細いチューブみたいもんです。
手や足の動脈や静脈を針で刺して、ちょっと太めの管(シース)を入れて、そこに細―いチューブを入れます。
そして、血管を通してどんどん上(胸の方)まで上げていって、心臓付近まで持っていくんです。

そのチューブの中を通して検査の器具を心臓まで持っていきます。
心臓の検査をしたら心臓カテーテル検査、治療をしたらカテーテル治療ですね。

両方合わせて、略語で心カテって言います。

9:00  病院へ出勤
午前中を使って、入院患者さんの回診。

13:30から心臓カテーテル検査。

昔は心臓血管造影の検査だけで2時間や3時間かかっていてその後の安静時間も長かったので、その間おしっこをしなくて良いように、多くの患者さんは、おしっこの管を入れてから行きました。

今は普通の検査だけなら入れない事も多いです。
確実に時間がかかる場合だけ入れる施設が多いんじゃないですかね。

で、検査の前におしっこの管を入れるんですが、大学病院の場合は研修医がそれをやるって決まりがある施設がありました。
男性だけなんですけどね。

尿道から管を入れるんですけど、研修医だから、あんまり慣れていないので。
これかなり痛そうです、患者さん

前立腺肥大症のあるおじいちゃんは、激痛で泣いてます。
もちろん麻酔のゼリーをつけて入れるんですけど。

患者さんの為には上手な看護師(昔は看護婦)がやれば良いんでしょうけど、大学の場合は、そういうのは医者の仕事ですって一蹴されますね、もし言っても。

もちろん大学病院によって違うんでしょうけどね。

で、おしっこの管を入れたらその上から、前バリっていうのを貼ります。
検査の時は裸ですからね。
上から布はかぶせますけど。

前バリって映画とかエッチなビデオでしか使わない言葉かと思いきや、こんな所で登場しましたね。

いやー、変な意味で感激です。

そして、点滴のルートも研修医がとります。
これも下手なので、何回も失敗する事もあります。

時間がかかることを予想して、少なくとも12:30には準備を始めます。
要領の悪いやつは、もっと時間がかかります。
でも、要領の悪いやつに限って準備を始めるのも遅くって、先輩医師に怒鳴られるんっすよ。

で、13:30から心カテ
いくら大学だと時間がかかるといっても、心臓の血管造影検査は、昔でも2時間あれば終わりました。
治療があっても2時間半はかからんでしょう。

今、民間病院で俺がやれば、検査なら30分、治療入れても1時間位で終わるでしょうね。

大学病院って人(医者看護師)は多いんだけど、要領悪いっていうか、腰が重いって言うか、何をやるにも無駄が多くって異常に時間がかかるような気がします。

他はどうなんでしょうかね。


ただの血管造影なら、検査でも治療が加わってもまだ良いんですが。
問題はカテーテルアブレーションですね。
これ、かなりのくせ者です。

親でドラのダブ東をポンされた位やばいです
カテーテルアブレーションっていうのは、カテーテルを使った不整脈の治療です。

心臓っていうのは心筋っていう筋肉の塊です。
で、それが電線みたいな線を通して命令が伝わって規則正しく収縮するんですよ。
普通は。
だから、心臓が拍動すると血液を体に送ることが出来るんです。

不整脈って言ってもいろいろあるんですが、おおざっぱに言うと正常な電線以外を通って心臓が拍動するのが不整脈ですね。

カテーテルアブレーションでは、正常な電線以外に余計な電線があったら、それを焼き切るような治療をします。
もしくは、電線を焼き切るのではなくって、電気の通り道をふさぐような治療をします。
そうすると、余計な電流が流れなくなって不整脈が出なくなるって理屈です。

なんでアブレーションが大変かっていうと、まずその電線がどこにあるかを探します。
電線が一本だけでそれが簡単に見つかれば良いんですが、何本もある時もあるし、複雑な形をしている場合もあります。

そいで、やっと見つけたら今度は、その電線を焼き切ります。
高周波を流して、低温やけどをさせます。
それも、簡単に数秒で焼き切れる時もあるんですが。
電線が焼きにくい場所にあったり、なかなか頑固で切れない場合とかも多く、そうなると何十回もちょっとづつ場所を変えたりして、ちびちび焼くしかないんですよ。

だから、場合によっては4~5時間とか、超長いと10時間とかかかって、夜中の2時位までやってた事もありましたね。
その例は、始めたのが13:30とかじゃなくって2例目で始めるのも遅かったんですが。

アブレーション恐るべし。

で、夕方というか、夜やっと検査や治療が終わったら、病棟に戻ってきます。
戻ってきたら心電図を取って異常がないかを見て、心エコーもします。
アブレーションは、心臓に低温やけどさせてますから、下手したら心臓に穴が空いてしまうんですよ、これが。
そうなると、心臓の外に血が貯まるのでそうなっていないかを必ずチェックします。

検査が終わったら、カテーテルやシース(管)を抜いて止血をするんですが。
止血をしたあと、砂のおもりを数時間のせます。
そうでないと出血する事があるんで。
そのおもりを数時間したら取って、一応検査の事後処理も終わります。
翌日、傷口の消毒しますけどね。

そこまでいったら、今度は不整脈の勉強です。
その患者さんのどこに余計な電線があったかとか、どうゆうふうに焼いたのかを、その日アブレーションした、不整脈チームの専門家の医者に教えてもらったり、自分で勉強したります。

って事で、間違いなく深夜にまでなりますね。

いやー、今でもアブレーションには行きたくないわー。

あ、大学病院が悪いとかアブレーションが悪いとか言ってるわけではありませんからね。

フィクションですし。

最新のアブレーションについてとか、大学病院についてはあまり詳しくないので、本物の循環器内科医大学病院医師の方いらっしゃいましたら、もっと教えて下さいね。

生活習慣病に興味がある、とか他の病気についても知りたいって思ったあなた。

 

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