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集中治療室での一場面

Dr. I / 2006.05.21 03:33 / 推薦数 : 3

映画やドラマで良くある場面。

病院の手術場や集中治療室での1シーン。
患者がベッドに横になっていて、周りに看護師医者が数人いる場面。

事故とか、手術中とかの設定が多いですかね。


Ns心室細動です。」
Dr. A「200にチャージ、下がって」
電気ショック、 ドーン  患者浮き上がる
Ns「駄目です」
Dr. A「300にチャージ、下がって」
電気ショック、 ドーン  患者浮き上がる
Ns「先生、戻りません」
Dr. A「360」
電気ショック、 ドーン  患者浮き上がる



Dr. B「もう無理だ、Dr. A」
Dr. A「いや、そんなことないはずです。諦めなければまだ可能性はあります。」
Dr. B「諦めろ、終わったんだよ」
Dr. A「、、、、、」
Dr. A「何時何分、死亡」


こんな感じの場面を見たことありませんか。
あれって、何やってるかわかりますか?

まず言葉の説明ですね。
心室細動というのは、別名「心臓けいれん」

心臓というのは、心筋という筋肉で出来ています。
そして、それが規則正しく拍動する事によって、血液を体に送り出しています。
で、その心臓が規則正しく動かないで、ただけいれんしている状態。
こういうようになると、心臓は動いてはいますが、血液は送り出せませんね。
こういう状態の事を心室細動と言います。

一応心臓は動いているので、治療としては、
規則正しく動くようにしてあげれば良いんですね。
それで、電気ショックを与えてあげるんです。
そうすると、心臓は規則正しく拍動するようになります。

逆にいくら心臓マッサージをしても、元に戻ることはまずありません。

電気ショックを与える機械の事を電気的除細動器(DC)と言います。
これの一般人でも使えるやつがAEDと言います。

参考までに、こんな感じのやつです。

http://www.secom.co.jp/service/medical/aed.html


200,300,360にチャージというのは、
DCに電力をためているんですね。

本当はチャージしてから、電気が貯まるのに数秒かかります。
その後、電気パッドを心臓にはさむようにして、電気ショックを与えます。

電気ショックなので、患者さんに「どーん」とかけると、
本当に患者さんはちょっと浮き上がります。

危ないので、周りの人に「下がって」とか言う場合もありますが、
「下がって」って言葉は使うんですかね。

テレビやドラマだと、何となく緊迫感があって良いかな、とは思いますが。

普通はだいたい周りの人は状況考えて、DCを構えたら、
何も言わないでも下がります。

まあ、「はい、あぶないですよー」とか、「いくよー」とかだと、
さすがに映画やドラマでは使えないんでしょうがね。

やり方は、まずは200J(ジュール)で試して駄目なら、
300J,360Jとだんだん上げていきます。
最大が360Jで、400とか500とかいうのはありません。

それで駄目なら、薬を注射してもう一回360JでDCかけます。
まあ、たいていはそうこうしているうちに、心室細動ではなく、
心臓が完全に止まって心停止になってしまいます。

心停止になって、また注射しても駄目なら、本当にアウトです。

ちなみにこういう処置のことを心肺蘇生術(CPR)と言いますが、
普通は30分やって戻らなければ、そこで死亡宣告をする事になります。

すぐにこういう心肺蘇生術(CPR)ができれば助かる可能性は高いんですが。

助からなくって当たり前って時も多いです。

それを、助からなかったから医療訴訟だとか医療事故だとかって言われると、つらいです。

今度映画やテレビなんかで見たら、これ思い出せば、
何やってんだか少しはわかるようになると思いますよ。

 

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