Dr. I
Profile

関連リンク

ブログ内検索

カレンダー

<< 2006/05 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

狭心症と心筋梗塞

Dr. I / 2006.05.17 00:55 / 推薦数 : 0

映画ドラマで良くある場面。

主人公(刑事等)「吐け、黒幕は誰なんだ」
悪者(心臓病持ち)「誰がおまえなんかに。」
主人公、たくさん暴言を吐いて悪者を怒らせて、興奮させる
悪者「うっ、胸が苦しい、うーーーー、薬をくれー」
主人公(薬を握りしめて)「黒幕が誰か言ったら薬をやる、吐けー」
悪者「うっ、、、、、、。」ばたっと倒れる
主人公「死ぬな、言ってからにしろ」
悪者、、、、、死亡


みたいな場面よくありませんか。
なんとなく、そういうのがあるのはの中等室内が多いような気もするんですが、気のせいでしょうか。

あれって、悪者心筋梗塞になって死ぬ。
という設定なんだと思います。
悪者狭心症で、薬はニトロですね。

 

心筋梗塞というのは、心臓の表面を走っている心臓に血液を送っている血管(冠動脈)が詰まる病気です。

狭心症というのは、血管が細くなって詰まりかけの状態の事を言います。
狭心症を放っておくと、冠動脈が詰まって心筋梗塞になって、場合によっては死亡してしまう事もあります。

ニトロという薬は、血管を広げる作用があるので、狭心症の治療に使われます。

 

ここまで聞くと、映画ドラマの設定も、もっともな設定に思えますよね。
まあ、ある意味では正しいです。

しかし、心筋梗塞というのは心臓の血管(冠動脈)が詰まる病気なんですが、詰まったからすぐに死ぬわけではないんですよ。

人によっては血管が詰まった直後に不整脈(心室細動や心室頻拍などの致命的なもの)が出て即死する人もいるんですが。

まあ、心筋梗塞になった人の数%でしょう。

現在の日本では心筋梗塞の死亡率はだいたい10%位ではないでしょうか。
逆に言うと、心筋梗塞でも10人に9人位は助かる、という事ですね。

日本では死んだ人のほとんどが解剖されませんから、突然死した人の何割かは心筋梗塞の可能性がありますから、正確に死亡率何%ってのは誰にも言えないんですけどね。

病院まで生きて連れてくる事ができれば、多くの人は助かります。

死んでしまう人は、その前に亡くなる事が多いんです。

100歩譲って、心筋梗塞になって不整脈が出て意識が無くなったとしましょう。

それでも、直後から心臓マッサージや人工呼吸をして、そのまま病院まで運べば、半分か1/3位は助かります。

だから、心筋梗塞でもみんな即死ってわけではないんですよ。

まあ、映画ドラマだから仕方ないんですけどね。


教訓:心筋梗塞になったら、すぐ救急車で病院に連れて行け。

 

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)