退院後1週目の12月28日、病院に診察を受けに行ってきました。手術創もきれいで、採血上も軽度の貧血を認めるのみで経過良好でした。肝機能も良く、「少しならお屠蘇も飲んでいいよ。」と外科部長の御墨付きをいただきました。もともとアルコールをたくさん飲む方ではないので、待ちかねたお許しではありませんが、お正月らしいことができるのはうれしいことです。
そして大晦日の今日、我が家でも玄関のフックにしめ飾りを掛け、居間に小さな鏡餅をお供えし、花瓶に花を生け、ささやかに新年を迎える準備をしています。比較的体調の良好な状態でこの日を迎えられたことは幸せなことだと思います。これから体調をさらに整え、新しい生活を築き、維持していきたいと思います。
盛夏の8月からの療養生活は、振り返ってみればあっという間に過ぎ、すっかり冬本番の年の瀬を迎えました。このブログへの投稿は、生活そのものにメリハリをつけ、病気や治療に対する気持ちや考え方を整理し、前向きに持って行くのに多いに役立ったと思います。たくさんの読んでいただいた方、コメントをいただいた方に感謝!皆さんにとって来年が今年よりももっとよい年になりますように!!!
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術後15日目、無事退院してきました。手術は成功、ニコニコ元氣です。
ずいぶん寒くなりましたね〜。またぼちぼち書いて行きます。
楽しいクリスマスとお正月をお迎えください。
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化学療法の合間に元気をもらった旅の思い出をまた…。
10月初旬 湯原温泉→神庭の滝(かんばのたき)[岡山県]
山陰地方の豪雨の影響で湯原温泉に向かう道中は晴れたり曇ったり。
そのお陰で、大きな虹を4回も5回も見ることができ、「これからいいことあるぞ〜!」と家族みんなで感激しました。旅館「八景」はもてなしも料理も絶品でした。翌日は神庭の滝を見に行きました。100mを越える高さの滝…雨にも降られて、マイナスイオンをたっぷり浴びてきました。
11月中旬 徳島ラーメン→大塚国際美術館[徳島県]
徳島ラーメンは初体験でしたが、「いのたに」の中華そばは予想以上に美味しかった。5才の娘も1杯ぺろりと食べました。大塚国際美術館は、陶板に実寸大の世界の名画、壁画を再現したものが1000点余りずらりと並んで圧巻でした。小さい子供連れではじっくりは見れませんでしたが、教科書で見たあの絵がこんなに大きいものだったのか、とびっくりすることしきりでした。

夜はホテルの体験コーナーでちょっとした思い出の品を作りました。
翌朝はホテルのベランダで見事な日の出を見て、その日誕生日の妻と感激しながら眺めました。


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明日からまた入院してきます。またしばらくブログ界ともお別れです。
急に寒くなってきました。皆様、体を大切にしてください。
また元気に戻ってきます。
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前回の続き…
【ハイパーサーミアの実際】 ハイパーサーミアを受けることにして、実施している病院をインターネットで探した。全国でこの治療設備が稼働している医療機関は100に満たない。香川県を含め実施している医療機関が無い県もある。幸い県外ではあるが1時間半ほどで通える私立病院で行っていることがわかった。連絡を取ったところすぐにでも出来ますとの返事。10月初めに第1回目の治療を受けに行った。小規模な地方病院の中でその装置は稼働していた。サーモトロン-RF8…日本でのハイパーサーミアの大半はこの装置で行われているらしい。図のように
がん病巣近くの体表を2極の電極盤(主に30cm径の円盤状の電極が使われるとのこと)ではさみ、高周波(ラジオ波)を流して病巣を含む身体の内部を約42℃に上昇させる。正常組織は血管が拡張して放熱するので
40℃くらいまでしか温度は上昇しないが、腫瘍血管は拡張できないためがん病巣はより高温になり、ダメージを受けるという理論である。両電極と体表の間にビニール製の水袋があてがわれ、その水袋内に水が還流して皮膚がやけどしないように保護される仕組みとなっている。1回の治療は30〜50分かかる。
私の場合は、うつ伏せ(実際は写真のような仰向けよりもうつ伏せの方が多いとのこと)で上腹部中心に加熱した。3コース目の化学療法の入院をはさんで、11月末までの8週間の間に15回の治療に通った。これまでに得られた治療効果にハイパーサーミアがどこまで寄与したか分からないが、副作用も特に無く経過し、温熱によるがん組織に対する直接の効果に加え、免疫の活性化による効果も期待でき、治療を受けてマイナスとなることは無かったと思っている。また今回の手術後にも、再発予防を期待して、週1回程度のハイパーサーミアをしばらく続けてみようかとも考えている。
【ハイパーサーミアの現状】実際受けてみて、ハイパーサーミアは“悪い”治療では無い。化学療法や放射線療法との併用での効果も報告されており、がんの症状緩和(QOLの改善)効果も報告されている。がん患者にとっては”福音”のはずなのに治療法としての知名度も低く、普及もしていない。現状は、他の治療が効かなかったり合わなかったりした患者さんが、最後の頼みの綱としてインターネットで探したり口コミで知ったりしてハイパーサーミアを行っている病院に辿り着くというケースが多いようだ。まるで民間療法のような…。
1つには、がんの部位・種類を問わず(ただし脳・眼球は除く)、初期・末期を問わず治療対象になるという点が、専門分化した現場に受け入れられにくいことがあると思う。(”何でも屋”を引き受ける診療科がない。)また、治療装置が高額(私が治療を受けた病院では、7000万円で購入したとのこと)である。一方、健康保険上、1コースの治療は週1回で3ヶ月程度と想定されているようで、診療報酬の点数は1コースあたり深部悪性腫瘍で9000点(表層部悪性腫瘍は6000点)である。[患者は3割負担で27000円(同18000円)支払うことになる。]このため医療機関は、1回に1時間近くかかる手間な治療を患者さんのために多数回施行しても3ヶ月に1回しか保険請求できず、利益にはつながらないという面もあるようだ。
オランダでは子宮頸癌の治療にハイパーサーミアが積極的に取り入れられつつあるという報告もあるようだが、日本でもがん治療の戦略の1つとしてうまく組み込まれれば、大きな力になると思うのだが…。ハイパーサーミアには、患者としても医師としても今後も注目して行きたいと思う。
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興味ある方は以下を参照してみて下さい。
http://www.gakkai.net/JSHO/misc/index.html (日本ハイパーサーミア学会)
http://www.taishitsu.or.jp/hyperthermia/index.html (百万遍ネット)
雑誌「がんサポート」9月号特集
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遅まきながら厚労省に意見書を送りました。「癌の長期療養患者に経済的サポートを」と言うテーマで…。他にも癌患者の心のケアの充実を図るべきだとか、保険医療をもっと医師の裁量を認めるシステムに変えられたらとか、いろいろ訴えたいことが頭に浮かびましたが締め切りに間に合いませんでした。今は自分の治療に集中しようと思います。
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今回は、ハイパーサーミア(がん温熱療法)の体験を書いておこうと思う。
【ハイパーサーミアとの出会い】 ハイパーサーミアとは、がん組織が正常組織に比べて熱に弱い(41.5℃から44℃程度で死滅する)ことに着目して開発された治療方法である。そういう治療法が研究されていることは知っていたが、恥ずかしながら健康保険適応の治療法として臨床現場に導入されている事実を、今回病気になって知人から資料を送付してもらうまで知らなかった。がんの新しい治療法であるにのに1990年代に保険適応になった当時はあまり話題にならなかったのだろうか。その後、周囲の医師に聞いても、治験をしているのを見たことがあるという医師はいても、保険適応になっていることを知っている医師はいなかった。
あまり普及はしていない治療法ではあるが、単純で理解しやすい理論に基づいており、副作用が少ないということで、私の病気の治療にも組み入れてみても良いと思った。患者として体験して、良い治療と実感できれば、他の患者さんにも勧めることができるとも思った。
【妻との葛藤】 一方、妻は、知人からの資料を読んで、早くからハイパーサーミアが私の病気に効くのではないかと期待し、「やってみようよ!」と勧めるようになった。私の方は「そうやな〜。いろいろ調べて考えてみるわ。」と返事していた。しかし、1コースめの化学療法が終わる頃、また妻とハイパーサーミアの話になって、「いつからやるの?」という妻の問いに「そうやな〜。」と曖昧に返事をしていると、妻が「効果のありそうなことは、いつかいつかと先延ばしせずにどんどんやろうよ!」と半分怒ったように言い、泣き出した。この頃、まだまだ妻の不安は強く、精神的にも不安定であったのだと思う。結局、妻の想いに後押しされて、2コースめの化学療法の後半から、ハイパーサーミアを受けることに決めた。
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