小児科は混合病棟にならざろうえない。それは入退院の出入りが激しいのと、感染症の流行で入院患者が変動するからだ。
うちの病院、今までは婦人科と混合病棟だった。それが今回、「小児科おめえら満床にできねえのかよ」
という副院長の一言で小児病棟閉鎖に追い込まれそうになった 。
しかしさすがに産婦人科もある中で、閉鎖させることもできず、解体させられた。耳鼻科と混合病棟にさせられたのだ。成人男性が病棟に入ってきてしまうが、まあそれはしょうがない。
しかし看護師も大量に他科に異動させられたのだ。残っている看護師は小児経験の浅い人ばかり。一方耳鼻科の看護師は大量に入ってくる。
こりゃもう「小児科どけや!」って言われているようなもん。じゃりんこチエのテツ風に言えば
「いい加減どかんかい!ドアホ!むかつくねん」
っていうこと。事実上小児病棟は閉鎖に近い。何かそこまでしてこんな小児科邪険にする病院に固執してもしょうがないような気になってくる。
「侍史」が目上の人に、「机下」が目下の人に送ると教わったことがある。
一度助教授(今は准教授)に研修医時代「○○先生御机下」と送ったら
「お前、おれは 研修医以下か?」
と激怒された覚えがある。
「御侍史」は丁寧の2重だからかえって失礼と聞いたこともある。
何にしても「様」「先生」をつけた上に「侍史」をつける医師という職業は、本当にバカ丁寧な職業だと思う。
中学生で「筋力低下」ということで近くの整形外科から紹介。
筋肉痛あり、足も上げられない、手も力が入らない。
首も固く曲げられなくなっていた。
採血では血沈上昇なし、甲状腺異常なし、免疫異常なし。
頭部MRIも特記すべき異常はなし。
髄液検査も細胞数2、蛋白41だった。
さて診断は?
小児科は禁煙と無縁と思われる方もいるだろう。しかし小児科ほど禁煙が必要なところはない。
乳児期に親が喫煙していれば喘息の発症リスクにもなるし、ニコチンのせいで覚醒障害を起こしSIDSのリスクにもなる。もちろん発癌率も高くなる。
学童期にはいるとニコチン濃度が高まったこども達は仕方なくタバコを吸う(「仕方ない」のである)。しかし早期からの喫煙は禁煙をしづらくなり、後々の本人への影響も問題となる。
今日喫煙をやめられない母親がこどもを連れてきた。乳児が「寝ていて呼吸を止めてしまう」と。しょっちゅうあるが、今回は起こそうとしても起きなくて怖くなったと。幼児の兄弟は「幼児期なのにタバコを吸おうとしたがる」と。
親のニコチン中毒はしょうがない。でも受動喫煙で害をこうむるこども達はどうか?物言えぬ彼らは「しょうがなく」吸っている、「仕方なく」吸っているのだ。そんな彼らの代弁者として我々小児科医が存在する。彼らの心のうちを話してあげられるのは小児科医しかいない。
最近チャンピックスという薬が発売された。母親には禁煙外来で今こそがんばってみよう、これが最後のチャンスだよ、と伝えてあげた。
TVって学生時代には「よく27時間ぶっとおしでできるなー」とおもっていたが、何のことはない。医者なんて27時間連続勤務なんて普通だしね。
ただ明石家さんまのサービス精神はすごい。真似できない。個人的には島田紳助&明石家さんまのかけあいが一番よかった。「あうん」の呼吸とはこのことだろう。
最近成人の採血管の廃棄うんぬんで話題になったが、医者自身も自分が感染しないように気をつけねばならない。
小児科やってると、手技が大変だからという理由でゴム手袋をせずに処置をしていたのだが、CDCも推奨しているし、少し手袋をつけて処置をしている。
結論は「そんなに変わらない」。しかし点滴などはその後テープ固定があるので、ゴム手袋は邪魔。 テープがつきにくい手袋があればいいんだが。
小児科だから降圧薬など何の関係もない。循環器内科医が同室にいるので、降圧薬のMRの連中がうじゃうじゃ来る。
はっきりいってうざい。お前のゴルフのスコアなんかどうでもいい。
「アーチスティックな弾道でしたよ、先生」
↑アーチストっていう降圧薬があるんだって、どうでもいい
何いってんだ、この馬鹿。いいから目の前から消えろ!!
製品説明すんならともかく、どうでもいい情報提供してんじゃねええ!!
ということを某製薬会社の「ご意見」の欄に書き込みたい
あいつ、やめさせられねえかなあ
軽症患者の来院はかわらない。そりゃ育児不安もわかるよ、重症化しないか心配、わかるよ。でもさあ
「耳掃除したら虫が出てきた。なんとかして」
「5分前に38度の熱です。すぐ下げろ」
「ディズニーシーにいくから咳止めて」
「虫刺されがひどい。虫をなんとかして」
って、「救急」外来に来るものか? しかも虫相手の商売じゃねえぞ、ゴルァ!!
今日の外来、肛門周囲膿瘍で診ている1ヶ月の患児が来た。
遠方から里帰り分娩されていた方なので、今後はそちらにもどるため、紹介状を書かないとと思っていた。
「じゃあお大事にしてください。紹介状は今からお書きしますね」
と言って終わりにしようと思ったら、
「あの、先生」
「ご迷惑でなければまた診ていただきたいんですけど。もちろん向こうから通います」
と一言。医療圏を考えてもどう見ても程遠い距離であった。新幹線で通うほどではないだろうか?でもそんな一言をこんな自分に言っていただいて本当にうれしい気持ちになった。
こんな人で満ち溢れた外来であれば、どんなに楽しいことだろう。暗い医療現場で一筋の光をみた気持ちであった。
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