小児科は禁煙と無縁と思われる方もいるだろう。しかし小児科ほど禁煙が必要なところはない。
乳児期に親が喫煙していれば喘息の発症リスクにもなるし、ニコチンのせいで覚醒障害を起こしSIDSのリスクにもなる。もちろん発癌率も高くなる。
学童期にはいるとニコチン濃度が高まったこども達は仕方なくタバコを吸う(「仕方ない」のである)。しかし早期からの喫煙は禁煙をしづらくなり、後々の本人への影響も問題となる。
今日喫煙をやめられない母親がこどもを連れてきた。乳児が「寝ていて呼吸を止めてしまう」と。しょっちゅうあるが、今回は起こそうとしても起きなくて怖くなったと。幼児の兄弟は「幼児期なのにタバコを吸おうとしたがる」と。
親のニコチン中毒はしょうがない。でも受動喫煙で害をこうむるこども達はどうか?物言えぬ彼らは「しょうがなく」吸っている、「仕方なく」吸っているのだ。そんな彼らの代弁者として我々小児科医が存在する。彼らの心のうちを話してあげられるのは小児科医しかいない。
最近チャンピックスという薬が発売された。母親には禁煙外来で今こそがんばってみよう、これが最後のチャンスだよ、と伝えてあげた。
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