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米国の医療の給付の方式には、大別して保健会社が患者に現金を払う療養費払いと、患者に医療そのものを提供する現物給付がある。
同じ「現物給付」であっても掛け金の高い契約と掛け金の安い契約ではその性格が異なっている。高い掛け金の保険を扱うのは大企業であり、その掛け金のおおよそを企業が負担している。日本の医療制度に近い出来高払い(FFS)の保険では1年3000-4000ドルである。結婚して子供がいると、この3倍、4倍とかかり相当な額になる。
掛け金の安い現物給付で米国では問題が多く発生している。
1、アクセス:現物給付でも掛け金の安い医療保険では、患者が指定された医療機関でしか医療を受けられない。そのため何十キロも離れたところまで行かなければならないことも生じている。
2、契約:医療機関から保険会社に契約を取り付けるが、また保険会社の側から医療機関の選別もなされ、受診の障害も問題になっている。
3、支払い:不要であるとか契約にないなどの理由で医療機関に支払いがなされないことが多くある。家庭医から専門医への紹介が多くなると家庭医への支払いが減額され、紹介を抑えればボーナスが支払われるなどの契約も多くの保険会社がしている。
4、値引きの圧力:医療機関が保険会社と契約を結ぶ際に診療報酬の値引きを条件にすることが多い。宣伝力により契約患者を増やし、契約した医療機関に送り込む見返りに値引きを要求される構図が出来上がっている。
米国では「HMO地獄」(NEWS WEEK 1999年)「あなたの医療保険が給付しないもの」(TIME 1998年)などが雑誌の表紙を飾り社会問題化して久しい。
全国保険医新聞:12月5日より
この新聞はなかなか為になりますね。
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