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 処方箋依存をどう考えるか。精神科だけの問題ではなかろう。

 最近のネット利用率は飛躍的に拡大している。検索一発で作用、副作用全て調べられる。昔のように「副作用などありません。大丈夫です。」などと言ったら、ひんしゅく者です。患者は調べ上げています。

 医者は「メリットとデメリッと天秤にかけたらメリットの方がはるかに多いですよ。」という説明で納得してもらうしかない。

 よく患者から「安定剤をずっと飲んでいて大丈夫ですか?知人・友人は「早く辞めろ、ろくなことはない、記憶障害を起こすぞ。と言われますが本当ですか。」と質問される。答えに窮する。

 ベンゾジアゼピン系の薬は効果が実感できるだけに、心理的依存症になりやすく、進行すれば身体的依存も形成される。依存症になれば、薬が切れて数時間から数日で、アルコールの離脱症状に匹敵するような離脱が良く出る。患者には「自分勝手に薬の中止をしてはいけない。他の身体的病気の薬を自分勝手に止めてますか?」と問い直して、説得する。

 最近主流の抗うつ剤SSRIにも離脱症状はある。パキシルなどは典型である。パニック障害や強迫性障害や社会不安障害に適応されるのも抗不安効果からである。この薬案外離脱症状に悩まされる。最後の10mg1錠が抜けない。患者の性格を熟慮して「長期服用すべきである。とか当面の間服用しましょう」とか使い分ける必要があると思っている。

 よく他科で向精神薬が処方してあるが、「一度も医師から薬の説明を受けたことがない」と何度も患者から聞くと、「説明していたら、診察が終わらないんだろうな」と直感する。公的病院の医師はどの科も限度にきている。昨年末某市立病院の精神科の先生にたまたま会った時に「先生、開業したらいい。今がチャンスだ」と助言してみた。「開業の意向はありますが、この病院での精神科体制を作り上げてからにしてからと思っています」と言われた。ライバルがそう遠くなく出現するだろう。

 患者には選択の自由がある。H先生が地域精神科救急医療の基礎を築きたいと頑張っておられる。一区切りついたところで、開業のし時と思っております。

 次回は「ナニワ金誘道」の青木雄二氏について書いて見たい。

 

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