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アメリカ国立大気研究センターは昨年12月、北極海の氷の溶解速度が加速され、2040年にはほぼ消滅するとの試算結果を発表した。2070年頃と見られてきたのが30年も早まるようだ。元東北大学総長で半導体の生みの親ともいうべき科学者西澤潤一氏は「変化は突然、しかも大規模に起きる」と予想していたが、北極海の氷の溶解もその一例だ。
西澤氏は「海洋の変化を畏れよ」と警告する。海洋は大気の約1000倍の熱容量を持ち、陸上より約10年遅れでゆっくりと温度を変化させる。気体以外の全物質中最大の比熱を持つ水が構成する海洋が暖められ、熱的に「慣性」が働き出したら止まらない。
海洋全体で大気圏の60倍の36兆トン、プラス年間1億トンもの二酸化炭素が蓄積されている。大気の酸素と二酸化炭素の適切な配分は海の負担によって保たれている。しかし、海水温度が上がれば海洋中の蓄積された二酸化炭素が「サイダーやラムネの栓を抜いたときのように一気に海面から」大気中に放出される。
この噴出し現象が起こると、もはや人間には止める力はない。人類は二酸化炭素中毒障害で頭脳も機能せず、呼吸困難に苦しみながら死に絶えていく。人間の生命維持を不可能とする大気中の二酸化炭素濃度3%の水準に達するまであと150年弱しかないという。
中国は来年、アメリカを抜き世界最大の二酸化炭素排出国となるが、発展途上国として二酸化炭素削減義務を負ってない。無責任で利己的な国、アメリカ・中国である。核兵器も持ち武力でも世界に脅しをかけている。
日本の安全保障は世界最先端をいく環境技術・省エネ技術を国際政治や経済に駆使することで成しえてほしい。
引用:週間ダイヤモンド1月20日号
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