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もうかなり昔になる。NHKで「老後のユートピア」としてアメリカのマイアミにある、富裕層の老後の楽園として人気の区画を紹介していたことがある。気候は温暖で、その区画というか地域で全てのことが賄える。病院あり、レジャー施設あり、ショッピングセンターありで何でも揃っている。
その「老後のユートピア」で深刻な問題化しつつあることとして、認知症の老人が急速に増えていることを取り上げていた。アメリカ人はある程度金銭に余裕がある人は早く引退し、第2の人生を楽しむ傾向にある。そういう人達が集まって一つの区画ができる。だが悲しいかな人間は確実に年を取る。そうすると一定の割合で認知症となる。老後の設計が狂ってくる。介護費用など入居しる時は計算外で念頭になかったことだ。生計を維持できなくなって歯が抜けるようにユートピアから去っていく。
この番組を見た時、老後の幸せとはなんだろうか、と考えさせられた。また、そう遠くなく日本にも同じ現象が出現するだろうと思った。
今年は念頭から「団塊の世代の退職元年、どう生きる第2の人生」とか「地方の自然豊かな場所で暮らしてみませんか」などと、メディアで取り上げられている。それを見たり読んだりするにつけ、昔した番組が頭によみがえって来て、「そんなにユートピアなんてあるのかな」と思ってしまう。
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